2013年10月26日

「サイレーン」第24話「後悔」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「サイレーン」第24話「後悔」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
里見偲:男性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の猪熊と恋人同士。
猪熊夕貴:女性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の里見と恋人同士。
橘カラ:女性マネージャー急性アルコール中毒死(実は他殺?)の犯人?猪熊に興味を持つ。
渡:猪熊の寮の向かいに住む。カラを家に置くこととなった。
月本:美容整形外科医。カラと乃花を担当した。
乃花:カラの元同僚。不倫の恋に生きていたがカラに殺害される。
千歳:生活安全課所属。

・前回までのあらすじはこちら。
「サイレーン」第23話「人質志願A」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

渡はカラが通り魔事件に巻き込まれたことを聞かされ、キモを潰す。
だが、無事なカラの姿を目にして大喜び。

しかし、渡は知らないがそもそも望んで飛び込んだのはカラである。
無事の帰還はカラにとって当然のことであった。
カラは渡の言葉を面白くもないと聞き流す。

一方、猪熊は不機嫌であった。
カラが無事だったのはカラ自身が通り魔のナイフを腕づくで止めたからであった。
自分は何もしていないと無力感に苛まれていたのだ。
猪熊からこのことを聞かされた里見は、自身を抱え上げられるカラの膂力なら然もありなんと納得しつつ、なおさら警戒感を強める。

とはいえ、証拠のないこの段階で何を言っても猪熊を混乱させるだけだ。
一刻も早く証拠を押さえなければならない。

翌日、月本に施術を受けるカラの姿が。
月本によれば若い女性を用い何かするつもりらしい。
そんな月本の話を顔色変えず聞くカラ。
月本は「普通は退いてしまうのに、君はやっぱり特別だ!!」と大喜びする。

数時間後、外出する月本。
これを尾行する里見の姿があった。

だが、月本は高級そうなビルの中に消えてしまう。
里見の姿はこの事態を想定しておらずTPOを弁えていない。
この格好で入れば目立ってしまう。
困った里見は地元の所轄署の顔見知りからビルの情報を得ることにする。

その頃、そんな事とは知らない猪熊。
今度は自分自身の手でカラを救うべく、訓練に余念がないのであった―――25話に続く。

<感想>

「週刊モーニング」では『レンアイ漫画家』や『シマシマ』、『はるか17』などで知られる山崎紗也夏先生の新連載です。
『レンアイ漫画家』は設定と展開が面白くて読みました。

そんな「サイレーン」、内容は刑事もの……しかも男女バディもので、「警視庁機動捜査隊(キソウ)」を取り上げた作品となりました。
設定に「キソウ」を採用している点が珍しいですね。
ドラマでも「キソウ」がメインになった作品は「警視庁機動捜査隊216」くらいか。

月曜ゴールデン「警視庁機動捜査隊216V 命の値段 知らされなかった誘拐事件が生んだ最悪の偶然!?命か金か?選択を迫られた家族の運命と犯人を繋ぐ社会の暗闇!」(12月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)

その第24話。
ちなみにコミックス1巻が2013年9月20日に発売されています、こちらも注目!!
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サブタイトルは「後悔」。
猪熊がカラを救う際に無力だったことを嘆いての後悔か。
ただ、猪熊は後悔した上で、さらに強くなる道を選んだ。
これこそがカラの欲する物なんでしょうね。

再びの後悔を避けるべく努力する猪熊。
そして、そもそも後悔しないようにカラを警戒する里見。
やり残して後悔しないように悪の道を貫くカラ。
これまた何かに後悔しないよう挑んでいるらしい月本。

月本といえば、何やら怪しい動きが。
消えたのは会員制クラブか何かが居を構えていそうなビル。
これに若い女性が関与するって、一体なんだろう……。
普通は退くほどの物だそうだけど、予測がつかない。

次回、里見がこの謎に関わる情報を手に入れる筈なので期待。

さて、此処でまとめ。

目標である捜査一課へひた走る猪熊。
そんな猪熊をターゲットとしてロックオンしたカラ。
そんなカラをターゲットとしてロックオンした里見。
追う者と追われる者の構図が明らかになりつつあるようです。

カラの目的は猪熊からの信頼を得ること。
其処で、カラは人に信頼される要素として2つを上げていました。

1.弱味を見せること。
2.役に立つこと。

猪熊を乃花へと誘導したことが2の「役に立つこと」。
過去に整形したことがあることを明かすことが1の「弱味を見せること」だったか。
まさに、マッチポンプの犯罪だなぁ。

ところが、この行為が里見の警戒心を招くことに。
疑心にまでは至っていないようですが、どうなるか?
ただ、猪熊はカラ寄りになってしまっており、里見との不仲の原因になりそう。

「橘カラの欲しいもの」は「猪熊の正義感」。
これを狙うべく、渡宅に潜り込んだ「第一の作戦」に続き「第二の作戦」。
当然、次に来るのは猪熊を孤立させるべく里見との離間策を狙った「第三の作戦」。

最終的には、一旦喧嘩別れしつつ、カラにより猪熊の危機到来。
これを猪熊を心配していた里見が救う流れになるのか。

今回の描写により、今のカラが整形により手に入れた顔であることが判明。
過去を捨てようとしていたらしいことと併せても、事件の匂い。
やはり、薬局店息子殺人事件に関連ありか。

カラはその名の通り、中身の無い虚ろな「空」。
それゆえに、自身に欠ける物を補おうと求めている。
以前から予測している通り「カラは自身に無い物を持っている対象を特定すると、これに近付き相手を殺害することで、自身に欠けた物を相手から奪う」で正しいようです。

キャバクラの女性マネージャーを殺害し「その垢抜けた佇まい」を奪い、綺麗になった。
タクシー運転手は「自身は選ばれた」と語っていたが「その選ばれた存在であること」を彼を殺害することで奪ったものと思われます。
だとすると、これまでにも同様の犯行を重ねているのが当然。
里見が過去に遭遇した「薬局店息子殺人事件」を皮切りに変貌したものと思われますね。
カラの闇は想像以上に深そうだ。

止められるのは里見と猪熊のカップルのみかも。
これに渡が意外な活躍を示しそうな予感。
果たして、如何なる結末を迎えるのか……25話に期待!!

ちなみに、山崎先生と言えば『七瀬ふたたび』のコミカライズでも知られる方です。

「七瀬ふたたび」(筒井康隆著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

◆関連過去記事
「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)第1話から20話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

「サイレーン」第21話「正義感の源」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

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「サイレーン」第23話「人質志願A」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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