2013年11月01日

「実は私は」第38話「MVPを目指そう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第38話「MVPを目指そう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第38話登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「オレンジ」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の妹:朝陽の家族。22話、28話に登場。
葉子の父:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。当ブログでは「オトン」と呼ばれる。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。当ブログでは「オカン」と呼ばれる。

<ネタバレあらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒崎朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

遂に体育祭の幕が上がろうとしていた。
MVPはどんな願い事でも1つ叶えることが出来る―――校長(茜)からの特約に湧き立つ面々。

そんな中、葉子は「(パン喰い競争の)パンさえ食べられればいいや」と特に気にしていない様子。
渚も我関せずを貫き「我々の周囲にこんなものに釣られる奴がいるワケが……」と断言しようとするが。

その隣では、みかんが女子生徒たちを相手に大号令をかけていた。
みかんがMVPに輝けば、校長から大金をせしめその80パーセントを協力者に還元すると宣言したのだ。
これに女子生徒たちはみかん支持を打ち出すことに。

一方、これに対抗する勢力が……嶋を中心とする男子生徒たちだ。
その中心には獅穂が雄々しく立つ。
獅穂は「MVPとなった暁には女子生徒のスカートを膝から20センチ裾上げする」と公約を掲げる。
これに嶋たちは忠誠を誓ったのだ。

こうして、2大勢力が火花を散らす中、他のメンバーも野心に燃えていた。
凛はMVPとなって、カリスマ痴女こと獅穂の母に肌の露出を改めさせると宣戦布告。
明里は新車を本気で狙い、これを阻止しお菓子を手に入れるべく茜もマジだ。

彼らの様子に朝陽、岡、サクラ、渚らは言葉を失う。
うん、彼らには関わらないようにしよう……そう胸中で堅く誓ったのであった。

まずは50メートル走。

第1陣は、葉子、渚、朝陽、岡、サクラ……に謎の覆面巨人だ。
そう、葉子パパことオトンが参戦していたのだ。
「この人にも何か願いがあるのかな……」ぼんやり思う朝陽だが、その横では岡とサクラが「これは人なのだろうか……」ともっともな疑問を抱いていた。
一方、葉子はと言えば覆面オトンの正体に気付くことも無く「あれ、他にもあんなに大きい人がおるんやねぇ」と無邪気な感想を述べていた。

よ〜〜〜い、スタート!!の掛け声と共に第1陣が一斉に走り出す。

飛び出たのは覆面オトン。
巨体の為に一歩一歩が常人より大きい。
同時に、その後ろを走る者にとっては砂礫が跳ね上げられるので近づけない。
圧勝するかと思いきや……覆面オトンは急に停止する。

訝しがる朝陽たち。
すると、覆面オトンの脇には後方を捉えるべく構えられたカメラが。
朝陽は気付く―――葉子の雄姿を間近で撮影する為に参加したのだ、と。
覆面オトンは満足気味に葉子を撮影し続けている。

その頃、当の葉子は渚からより良い走り方の指導を受けていた。
これを目にした覆面オトンは「葉子……よい友達を持ったなぁ」と感慨に耽る。

結局、朝陽、岡、サクラは覆面オトンを抜けず、渚も葉子に指導しながらの完走となり、葉子が1位となった。
割と和気藹々と進んだことに喜ぶ朝陽だが、第2陣を見て顔色を変える。

第2陣はガチであった。
メンバーは、凛、獅穂、みかん、茜、明里、涼である。
全員が殺気立ち、全員が武装している。
凛は剣、獅穂は鎖、みかんはスプレー缶、茜は三叉槍、明里は釘バット、涼は銃だ。

何時の間にやら参戦していた涼に頭を抱える渚。
どうせ、下種な狙いだろう……と洩らすが。

その通りであった。
涼の頭の中には、MVPになって金、女、ギャンブルのことしかなかった。
既に勝ったつもりの涼。
銃で武装している限り、負けないだろうと侮っていた。
ところが、涼はこの直後にMVPになることの難しさを知ることになる。

スタートの掛け声と共に、第2陣が一斉に走り……出さなかった。
第2陣はスタート地点で、互いに潰し合いを始めていた。
周囲を侮っていた涼は、明里の釘バットの襲撃を受け止めるのに精一杯。
凛と獅穂は剣と鎖で交戦中。
みかんはスプレー缶を茜に吹き付けていた。

そんな中、みかんと獅穂が動いた。
互いに支持者を動員したのだ。
みかん、獅穂が混戦を抜け出す中、男子と女子連は残りのメンバーに壁を作る。

「「やるな」」
互いに同じ方法を取ったことを評価し合うみかんと獅穂。
だが、背後では新車のかかった明里が本気を見せていた。

「ど   け」
威圧感を込めた一言により、壁はモーゼの前に広がる海のように割れた。
「先生、職業を忘れないで」朝陽のツッコミも今の明里には届かない。
駆け出す明里。

一方、壁が破られたもののリードを保つみかんと獅穂。
このままゴールかと思いきや、突然、地面に開いた落とし穴へ。
その横をふわふわと浮きながら茜が抜いて行く。
隙を突き此処まで進んでいたようだ。

明里との距離は大きい。
もう無理か……と思われたが。

茜の目の前に葉子ママことオカンが現れた。
「桐子?」
不思議がる茜に桐子は飴を取り出す。
大好物に惹かれた茜は桐子の手の中の飴へと向けてダイブ。
この隙に明里がゴールを決めた。

「どういうことだ?」
動揺する茜。
その頭越しに明里と桐子が会話を交わす。
「新車の為、ご協力ありがとうございます」
「いえいえ、茜ちゃんにはいろいろお返ししないと……」
そう、明里と桐子は手を組んでいたのだ。
「おのれぇ〜〜〜」思わぬ強敵の出現に危機感を募らせる茜だが……。

「50メートル走」「100メートル走」を終え、順当に競技が続く。
「二人三脚」では、朝陽とオトンがペアになり朝陽が怯える一幕があった。
「大玉転がし」では、葉子の玉を後ろから押すオトンの姿が。

次は「玉入れ」だ。

各々が玉を籠に放り投げて行く。
そんな中、葉子が投げた玉が籠に当たって撥ねた。
当然、入りはしない筈だが。

其処へ大型の蝙蝠が飛来。
葉子の玉を拾うと籠に運び入れた。

もちろん、オトンである。
娘の為を想うけなげな行動に朝陽は涙が止まらない。

一方、みかんと獅穂はそれぞれの支持者を駆使し玉を集める。
そもそも他者に得点させないつもりなのだ。
だが、獅穂陣営の動きが鈍い。
その理由は―――獅穂の母にあった。
年頃の男子にとって、先のエロより目先のエロだ。
何時の間にやら獅穂の母の周囲へと集い、動こうとしないのだ。

突如、みかんたちの集めた玉が紅白の餅に変化してしまう。
周囲は大パニックに。
こんなことが出来るのは―――茜だ。
茜は騒動の中心でしてやったりと笑いを浮かべるが……その天下も短期のもの。
何時の間にか、角に餅が縫いつけられていた。
明里と桐子の仕業である。
2人は茜を抱え上げると、茜ごと籠へと投げ入れる。
しか〜〜〜し、茜は分身に命じて明里と桐子をも同じように投げ入れさせた。
もう、誰も止める者が居ない。
玉入れは有耶無耶のうちに終わった。

昼食の時間となり、ビニールシートの上で渚力作の弁当を囲む面々。
これに腹ペコ葉子は大満足、体育祭って良いねぇ……と洩らす。
いやいや、これは普通じゃないからと思いつつ、安心する朝陽。
MVPさえ狙わなければ特に危険は無いだろう……。

此処で途中成績について放送が。
現在、1位になっている人物の名が明かされる。
その人物の名は……葉子であった。
こうして葉子も自覚のないままに否応なくMVP争奪戦に巻き込まれることに―――39話に続く。

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、3巻も2013年10月発売。ちなみに表紙は獅穂ですよ!!
そして、本作かなり面白い!!

その38話。
オールスターでの物語だけに本作が持つキャラの魅力が存分に発揮され面白い!!
本当に自然にキャラが動いてますね。

そんな中、オカンこと白神母の名前が判明。
その名は、白神桐子。
以前から策士キャラのアピールが為されていましたが、今回遂に表に出ましたね。
とはいえ、その策の内容は茜とそう変わらない。
しかも、当の茜に恨みがある様子。
在学中、オトンとの仲を茜に引っ掻き回されたんだろうなぁ……。
桐子のように、オトンの名前もいずれ明かされるのだろうか。

でもって案の定、実力者同士で潰し合うことになり暫定1位は葉子のもとへ。
と言うか、これはオトンの頑張りだなぁ。
とはいえ、これで葉子もMVPを意識しちゃうことに。
意識しちゃったキャラはMVPにはなれないだろうから、意外な伏兵が持って行きそうだ。
地味に得点を重ねてるキャラと言うと……渚か?

それにしても、体育祭にも関わらず朝陽の家族が登場しないな。
これは切り札的なキャラゆえに控えているのか、朝陽周辺を掘り下げすぎないようにとの配慮なのか。
いろいろ気になる。

他に気になったのは。

腹ペコヒロインとして定着気味な葉子。
子煩悩ゆえに葉子を心配しこの1年陰ながら見守ってたつもりがバレバレだったとかで、既に学園7不思議の1つとして存在が生徒に認識されていそうなオトン。
今回、茜への対決姿勢を示した桐子。
白神家の面々が意外と濃い。

茜と明里のキャラが全面に出てくる中で、白神家はさりげなく自己主張してるな。
良い傾向。

でもって、その溢れんばかりの痴女力ゆえに少年誌では決してシルエットが外れないであろう獅穂ママ……恐るべし。
取り敢えず、これで今回の感想は締めさせて頂きましょう。

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス3巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚に続き、獅穂のようです。
予想通り。
こうなると、4巻は茜の順かな?
みかんは後半の切り札か。

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

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