水曜ミステリー9「山村美紗サスペンス　看護師・戸田鮎子の推理カルテ2　京都・代理母出産の死角　京都嵯峨野緊急搬送の女優の秘密は！？伊勢参り特急列車空白の98分間を暴け　二週連続山村美紗SP」（10月30日放送）ネタバレ批評（レビュー）: ミステリ通信　創刊号

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2013年10月31日

水曜ミステリー9「山村美紗サスペンス　看護師・戸田鮎子の推理カルテ2　京都・代理母出産の死角　京都嵯峨野緊急搬送の女優の秘密は！？伊勢参り特急列車空白の98分間を暴け　二週連続山村美紗SP」（10月30日放送）ネタバレ批評（レビュー）

水曜ミステリー9「山村美紗サスペンス　看護師・戸田鮎子の推理カルテ2　京都・代理母出産の死角　京都嵯峨野緊急搬送の女優の秘密は！？伊勢参り特急列車空白の98分間を暴け　二週連続山村美紗SP」（10月30日放送）ネタバレ批評（レビュー）です！！

＜あらすじ＞

看護師の戸田鮎子（本仮屋ユイカ）が働く嵯峨野中央病院に、階段で足を踏み外した森島美香（ひがし由貴）が急患で運ばれてくる。看護師長の吉岡万里子（山村紅葉）の機転と産婦人科医の片山菜穂子（とよた真帆）により美香が妊娠していることがわかる。高齢での妊娠に不安な表情を見せる美香に、万里子は菜穂子が不妊治療や高齢出産の権威であることを告げ励ます。

同じ頃、とあるホテルでベストセラー作家・東田明（風間トオル）原作による映画の制作発表が華々しく行われていた。主演が紹介されたその時、東田の妻・弘美（野村真美）が険しい顔で現れ制作発表を中止するよう訴え、主演女優の宮野麻沙子（宮本真希）を交代しなければ原作は渡さないと宣言する。
そんな最中、会見に来ていた京都新報社会部記者の山川（井上幸太郎）が突然死んでしまう。ペットボトルに口をつけた直後に苦しみだしたというが…。

早速捜査を開始する京都府警捜査一課の狩矢警部（榎木孝明）は、山川の職場のデスクで、出産トラブルに関する本に気づく。それは山川の仕事とは全く関係のないものだった。

翌朝、嵯峨野中央病院に腹痛を訴える麻沙子が緊急搬送されてくる。麻沙子は万里子に自分が妊娠していることを告白し、即座に菜穂子により胎児に影響しない手術が行われ無事成功する。
その後特別室に入院する麻沙子のもとへ東田が来訪。看護師たちは子供の父親は東田ではないかと噂する。

翌日、麻沙子の病室に弘美が現れ堕胎を迫る。そこに菜穂子が駆けつけ弘美を取り押さえる。二人は高校の同級生だったというが…。
そんな中、麻沙子が以前アルバイトをしていたフランス料理店の店長・北村（宍戸開）がお見舞いに訪れる。北村の料理をおいしそうに食べる麻沙子だったが、同席していた鮎子が部屋を出た直後に急変し死亡してしまう。死因は山川と同じく毒物による急性中毒死だった。狩矢の事情聴取で北村は、料理を一通り食べ終えた後、東田のお見舞い品のチョコレートを口にしたところ苦しみだしたと説明。北村の料理にも手つかずのチョコレートからも毒物の反応は出なかったが、ＤＮＡ検査でお腹の子の父親は東田であることと、麻沙子が食べたチョコレートの包み紙から東田の指紋が検出される。

鮎子は、どうしても納得がいかないことを確かめるため、鮎子の恋人で山川の同僚でもある田原（永井大）を誘い北村を訪ねる。山川の死が気になり独自に調査していた田原は、北村の店のオーナーが弘美である情報をつかみ鮎子に報告する。

そこへ狩矢も事情聴取のため北村のもとへやってきて二組は鉢合わせ。そそくさと帰った鮎子たちだったが、携帯を使い北村と狩矢の会話を盗聴し、北村が山川と知り合いであること、また山川が多額の借金を抱えていたことを知る。
さらに山川が出産に関することを調べていたと知った鮎子は、あることに気づき北村を再訪するのだが、想像を絶する事態が鮎子に降りかかる。はたして真犯人は…。

（公式ＨＰより）

では、続きから……（一部、重複あり）。

戸田鮎子は嵯峨野中央病院に勤務している看護師。
其処へ階段で足を踏み外した森島美香が急患で運ばれて来る。
看護師長の吉岡万里子の機転と産婦人科医の片山菜穂子により、美香の妊娠が判明。
高齢妊娠に不安を抱く美香に、菜穂子が不妊治療や高齢出産の権威であることを告げ励ます万里子。

同じ頃、ベストセラー作家・東田明原作による映画の制作発表会見が行われていた。
ところがその席に、東田の妻・弘美が乱入。
弘美は主演女優の宮野麻沙子の交代を要求、認められない場合は制作中止を訴える。
当然、大騒ぎに。

他方で、会見に来ていた京都新報社会部記者の山川が何者かに殺害されてしまう。
どうやら、毒を盛られたようだ。

早速、京都府警捜査一課の狩矢警部が捜査を開始。
山川は出産トラブルについて調べていたらしいが……。

その翌朝、嵯峨野中央病院に麻沙子が緊急搬送された。
麻沙子は妊娠していたのだ。
麻沙子は入院することとなり、この見舞いに東田が日参する。
これにより、子供の父親は東田ではないかとの噂が出るが……。

その翌日、麻沙子の病室に弘美が現れ堕胎を迫り、またも騒動に。
菜穂子が駆けつけ事無きを得ることに。
弘美と菜穂子は高校の同級生だったらしい。

麻沙子が以前アルバイトをしていたフランス料理店の店長・北村が見舞いに訪れた。
北村は料理を持参しており、麻沙子は大喜びするが直後に急死してしまう。
山川と同じく毒を盛られたらしい。
さらに、DNA検査で麻沙子のお腹の子の父親が東田であることが確定する。

鮎子は、自身の恋人で山川の同僚でもある田原と共に調査を開始。
其処で北村の店のオーナーが弘美である情報を掴む。

矢先、北村も何者かに殺害されてしまう。
犯人は誰なのか！？

北村殺害の容疑が弘美にかかる。
弘美が北村に麻沙子殺害を依頼し、口封じに北村を殺害したのではないかと思われたのだ。

だが、弘美には北村殺害時に鉄壁のアリバイがあった。
東大阪おばちゃんツアーの面々とと共に、電車内での出産騒動に立ち会ったと主張したのだ。
その証言は詳細で嘘はないかと思われたが……。

一方、鮎子は菜穂子が違法な代理出産に手を染めているとの噂を耳にする。
もしかして、麻沙子もまた東田と弘美の代理母では無かったのか？

そんな中、弘美のアリバイが崩れた。
東大阪おばちゃんツアーの面々が車内の様子を撮影した動画をネットにアップしており、其処に弘美が映ってなかったのである。
弘美は電車内にスマホを設置し、車内の様子を録画。
これにより、不在ながらも車内の状況を把握したのだ。

鮎子の指摘を受けた弘美は罪を認める。
だが、代理母については否定する。

確かに代理母についても検討し菜穂子の協力を得ようとしていたのだそうだ。
だが、東田は麻沙子と浮気し子供まで作ってしまった。
しかも、麻沙子によれば弘美との離婚も検討していたようである。
これに怒りを覚えた弘美は、北村を雇い麻沙子を殺害したのである。

その上で、口封じすべく北村を殺害していた。
山川も東田と麻沙子の浮気について脅迫して来たので、殺害したのだそうだ。
こうして事件は解決。

美香の出産は無事成功。
菜穂子は代理出産を可能にするべく戦うと宣言し、病院を去るのであった―――エンド。

＜感想＞

「看護師・戸田鮎子の推理カルテ」シリーズ第2弾。
前作は2012年7月11日に放送されています。
ほぼ1年3ヶ月ぶりのシリーズ新作となります。
過去作についてはネタバレ批評（レビュー）ありますね。
興味のある方は過去記事をどうぞ！！

ドラマの原作は山村美紗先生『不倫の代償』（文藝春秋社刊『流れ橋殺人事件』収録）。

＜あらすじ＞

キャサリンと狩矢警部が活躍する二篇と看護婦・戸田鮎子と新聞記者・田原陽一シリーズ二作が合体。「流れ橋殺人事件」「竜の寺殺人事件」「閉ざされた声」「不倫の代償」収録。（片岡秀太郎）

（文藝春秋社公式HPより）

原作は短編だった様子。
興味のある方は過去記事リンク後のアマゾンさんリンクをどうぞ。

では早速、ドラマ版の感想を。
前回はかなり手厳しい評価となっていましたが、今回は本仮屋ユイカさんの鮎子役も馴染んで見えて良かった。
ただ、前回よりも「狩矢親娘シリーズ化」が進んだ気がしますが、これはこれでアリな気もする。

それにしても、弘美はアリバイ工作に首を絞められた結果になりましたね。
あれなら、下手に工作しない方が良かったんだろうなぁ。
それと、これ幸いとばかりに妊娠騒動をアリバイに用いた弘美ですが、なまじド派手な騒動だっただけに首を絞められた形ですね。
「3席前の人がサングラスにアロハシャツで～～～」ぐらいの緩いアリバイ証言の方が良かったのかもしれません。
ちなみに、アリバイについてですが「同時刻に電車外の別の場所で撮影された」でもない限りは悪魔の証明と一緒で「動画の撮影時にたまたまトイレで席を立ってただけ」で逃げられた気がします。

シリーズ次回にも期待！！

【看護師戸田鮎子の推理カルテシリーズ】
・水曜ミステリー9「山村美紗サスペンス　看護師戸田鮎子の推理カルテ　京都・奥嵯峨保津川渓谷殺人事件！不倫と殺意の秘密を隠す多重トリックの罠（京都奥嵯峨に救命のナースコール）」（7月11日放送）ネタバレ批評（レビュー）

＜キャスト＞

戸田鮎子：本仮屋ユイカ
狩矢警部：榎木孝明
田原陽一：永井大
片山菜穂子：とよた真帆
吉岡万里子：山村紅葉
東田弘美：野村真美
東田明：風間トオル
川島恵子：岩崎ひろみ
北村健司：宍戸開
宮野麻沙子：宮本真希
村瀬由美子：小林きな子
橋口刑事：南圭介
森島美香：ひがし由貴
森島孝夫：山口竜央
京都新報編集長：西沢仁太　ほか

（順不同、敬称略、公式ＨＰより）