2013年11月03日

土曜ワイド劇場「私は代行屋!〜事件推理請負人〜放火殺人の罠!?老舗料亭の跡目を巡る骨肉の争い…!ハイエナと呼ばれた女の復讐劇!異母姉妹の幼き記憶が呼び覚ます愛憎の殺意」(11月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「私は代行屋!〜事件推理請負人〜放火殺人の罠!?老舗料亭の跡目を巡る骨肉の争い…!ハイエナと呼ばれた女の復讐劇!異母姉妹の幼き記憶が呼び覚ます愛憎の殺意」(11月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

<あらすじ>

葛城晴子(高畑淳子)は、星川護(小野武彦)が社長を務める『はあとふるサポート』勤務の代行屋。仕事は冠婚葬祭からビジネスまで、さまざまなシーンで依頼主が求める人物になりきり、お見舞いや子どもの送迎、チンドン屋にホステス、キャバ嬢、時には母親代わりと、モラルに反すること以外なら何でもこなす。
そんな晴子に、超一流の料亭『重衡(しげひら)』から仲居代行の依頼がくる。
代行初日、広間では骨董商主催の集まりが開かれる。晴子の板についた着物姿や立ち居振る舞いは、伝統文化を研究している客人の樋口誠司(神保悟志)の目に留まるほど。女将の瀧川真弓(朝加真由美)も晴子の気配りに一目置くが、その女将が、店の経営をめぐって専務の昭吾(田中隆三)や娘の千尋(京野ことみ)との口論中に、持病の発作で倒れてしまう。緊急入院することになった女将は、晴子に女将の代行を依頼。晴子は、車イスの娘・樹里(黒川智花)の介助も同時に引き受けることに。
真弓には樹里の他に、先妻の子で長女の千尋、樹里の弟の直人(若葉竜也)の2人の子どもがいた。『重衡』の先代は昭吾の兄で、3年前に死亡。その後、後妻の真弓が店を継いだのだが、千尋は家を出て、老舗を安く買い取りバイキング形式の居酒屋にするという、業界であまり評判の良くない飲食会社に就職。真弓にも『重衡』を手放すよう迫っていた。
弟の直人は老舗だの家族だのには頓着のない今どきの若者。母親が倒れたというのに、ふらふらと夜遊びへと出掛けてしまう始末だ。そして樹里は、真弓が自分を次期女将にしたいと願っていることを知りつつ、車イスでは無理だと決めつけ、日頃から表情硬く一人の世界に閉じこもっていた。
その夜、昭吾ひとりで住んでいた瀧川家の離れで火災が発生する。消火作業の甲斐なく昭吾は死亡。現場検証に現れた刑事は偶然にも晴子の演劇部時代の後輩、乾寛二(近藤芳正)で、彼によれば放火の可能性があるという…!?
病院で報告を受けた真弓はさすがにショックを受けるが、晴子には毅然と女将業を続けるように指示。従業員の動揺と、昭吾になついていた樹里の悲しみを慮る真弓の心を汲み取り、晴子は任務を続行することに。
女将の意を受け、従業員が士気を取り戻した矢先、今度は借金の取り立てにヤクザ風の男たちが大挙押し寄せる。晴子は女将代行に息つく暇もない。
その後、昭吾の死は乾の読み通り殺人事件と断定される。そんな中で開かれた昭吾の密葬では、経営の不安も重なり従業員に不安が拡散。晴子の説得ではどうにもできなくなる。その時、珍しく直人が口を開き、真弓が退院するまで結論は待ってくれと頭を下げる。贔屓客として参列していた樋口は、直人の言を支持。二人の熱意が通じ、従業員は平静を取り戻す。
その後、直人はようやく晴子に心を開く。直人によれば、千尋はやさしい姉だったという。『重衡』の仕事にも熱心で、いずれは千尋が店を継ぐと思っていたという。だが、樹里が語る千尋はまったく違っていた。子どものころ、樹里の足が動かなくなった事故は、樹里が千尋と一緒にいる時に起きていた。そして3年前、千尋が店を辞める直前、樹里は千尋に連れ出され、傷つけられる恐怖を再び味わったのだという。
誰の言うことが本当なのか、晴子には見極めがつかなかったが、その後も女将代行業に邁進する晴子は、樋口の忘れ物を届けに彼の自宅を尋ねることに。すると、そこには血まみれの千尋が立ち尽くしており…!?
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……。

葛城晴子は『はあとふるサポート』勤務の代行屋である。
代行屋とは依頼主が求める人物に成りきる仕事。
お見舞いや子どもの送迎、チンドン屋にホステス、キャバ嬢、時には母親代わりをも演ずる。

そんな晴子に、超一流の料亭『重衡(しげひら)』から仲居代行の依頼が舞い込んだ。
代行初日、広間では骨董商主催の集まりが開催。

代行にも関わらず晴子の仲居役はベテランの域。
客人の樋口誠司も思わず感嘆するほどであった。
さらには、女将の瀧川真弓でさえも晴子の気配りに一目置く。
ところが、真弓が店の経営をめぐって専務の昭吾たちと口論中に、持病の発作で倒れてしまう。

緊急入院することになった真弓は晴子に女将の代行を依頼。
真弓には車椅子の娘・樹里、先妻の子で長女の千尋、樹里の弟・直人と3人の子供が居た。
こうして、晴子は樹里の介助も引き受けることとなった。

真弓周辺には複雑な人間関係が取り巻いていた。
『重衡』の先代は真弓の夫であり、昭吾の兄。
だが、3年前に死亡しており後妻の真弓が店を継いだ。

これに反発し、先妻の娘である千尋が家を出た。
千尋は老舗を安く買い取りバイキング形式の居酒屋にする飲食会社に就職するや、真弓に『重衡』を手放すよう迫っていた。

弟の直人は老舗だの家族だのには頓着のない今どきの若者。
いつも、ふらふらと夜遊びへと出掛けてしまう。

樹里は、真弓が自分を次期女将にしたいと願っていることを知りつつ、車椅子の為に諦めており、日頃から一人の世界に閉じこもっていた。

バラバラとなっている家族。
そんな中、昭吾が住んでいた離れで火災が発生。
昭吾が死亡してしまう。
事件を担当した晴子の演劇部時代の後輩であり刑事の乾寛二によれば、放火らしい。
つまり、昭吾の死は他殺なのだ。
これに、昭吾を慕っていた樹里は大きなショックを受ける。

矢先、樋口が殺害される。
現場には血塗れの千尋が立ち尽くしており、彼女が犯人として逮捕されるが……。

千尋の犯行を信じられない晴子。
調べたところ、樋口が『重衡』を狙っていたことが判明。
さらに、千尋が血塗れながらも髪が整っていたことから、晴子は彼女の犯行ではないと確信する。
しかも、樋口殺害の凶器と千尋申告の凶器とが形状が異なることが判明。
やはり、千尋の犯行ではなかったのだ。

直後、樹里が手紙を残し姿を消す。
手紙の内容は罪の告白であった。

昭吾と樋口を殺害したのは樹里だったのだ。

昭吾を慕っていた樹里。
ところが、ある夜に昭吾が『重衡』の権利書を持ち出すところを目撃してしまう。
止めようと揉み合ったところ、昭吾が転倒し動かなくなった。
樹里は「ええ〜〜〜い、こうなりゃ証拠隠滅だ!!」と決意。
昭吾ごと燃やすことに。

ところが、この現場を樋口に目撃された。
樋口は黙認する代わりに『重衡』の権利書を要求。
樹里は「ええ〜〜〜い、こうなりゃ口封じだ!!」と決意。
樋口を殺害することに。

これを目撃した千尋が樹里を庇ったのだ。
千尋は行き詰まりを見せる『重衡』の経営を打開するために方法を模索していた。
決して、『重衡』を裏切ったのではなかったのだ。

消えた樹里は晴子により身柄を保護された後に、乾に引き渡され逮捕された。
千尋は新たな方法で『重衡』を切り盛りして行くことに―――エンド。

<感想>

「私は代行屋! 晴子の事件推理」シリーズ2作目。
原作なし、オリジナル作品です。
前作は2012年8月18日に放送されていますね。
過去記事にネタバレ批評(レビュー)があるので、興味のある方はどうぞ!!

では、ドラマ版の感想を。

前回同様に、人情重視のサスペンスになるのかな。
ただ、前回以上に驚くほど普通ですね……いや、無個性と言うべきか。
代行屋さんとの設定の特異性に比べ、ストーリー展開はまさに普通でした。

なんだか怖いぐらいに普通です。
何処かで見たモノが多くて何か訴えるモノも無いしなぁ……。
なんでだろ……。

強いて理由を挙げれば、今回は設定も活かせてないからだと思う。
だって、せっかく代行屋さんが主人公なのに老舗料亭の女将になっちゃうんだもんなぁ。
老舗料亭を舞台にした愛憎劇は割と似たようなシチュエーションが多いから食傷気味なんだよなぁ。
ある意味、2サスの十八番ではあるんだけど、それだけにもう1工夫ないと辛い。

代行屋さんだったら、その特性を活かしてあらすじにもある通り「お見舞いや子どもの送迎、チンドン屋にホステス、キャバ嬢、時には母親代わり」の中でストーリーを展開して欲しいんだよなぁ。
前回が「母親代わり」だったワケだし。
でないと、折角の代行屋さん主人公と言う目新しさも無くなってしまう。
設定を持て余したのだろうか……。

なんだろうなぁ、途中で視聴に疲れちゃったところもあったし。
たぶん、あらすじにもそれが出てると思う。
折角なんで設定を活かした上でもう2、3作続ければ味が出るんじゃないかなぁ……と期待。

◆関連過去記事
土曜ワイド劇場「私は代行屋! 晴子の事件推理 バージンロードを奪った殺人犯!謎の遺留品が語る母娘の愛憎!!少女が苦悩する27年前の殺人事件に驚愕の真実!」(8月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

<キャスト>

葛城晴子:高畑淳子
乾 寛二:近藤芳正
瀧川千尋:京野ことみ
瀧川樹里:黒川智花
樋口誠司:神保悟志
瀧川昭吾:田中隆三
妹尾勝則:深沢邦之
瀧川真弓:朝加真由美
星川 護:小野武彦 ほか
(公式HPより、敬称略)


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