2014年02月26日

『百舌シリーズ(百舌の叫ぶ夜、幻の翼)』(逢坂剛著、集英社刊)

『百舌シリーズ(百舌の叫ぶ夜、幻の翼)』(逢坂剛著、集英社刊)ネタバレ書評(レビュー)です!!

ネタバレあります!!注意!!

<あらすじ>

・『裏切りの日々』
同時に起きたビル乗っ取りと大物の射殺事件。こつ然と現場から消えた犯人の謎は?犯人を追って現場に居合わせた刑事・桂田の暗い炎が燃える―。迫真のミステリー。(解説・戸川安宣)

・『百舌の叫ぶ夜』
新宿で爆弾事件発生!妻を殺された刑事。記憶を失った殺し屋“百舌”。錯綜した人間関係のなかで宿命の対決が始まる。だが、恐るべき陰謀が、2人を黒い闇に引きこんだ…。(解説・船戸与一)

・『幻の翼』
かつて、能登の断崖に消えた“百舌”が、復讐を誓い工作員として日本へ潜入した。巨大な陰謀を追う倉木警視。宿命の対決に大都会の夜が膨張する!(解説・北方謙三)

・『砕かれた鍵』
倉木警視と美希の子どもが爆殺された!闇を支配する恐るべき組織“ペガサス”とは何者か?愛児を失った悲しみを憤りに変えて、倉木のあくなき追跡が始まる―。(解説・香山二三郎)

・『よみがえる百舌』
後頭部を千枚通しで一突き。そして現場には鳥の羽が一枚。あの暗殺者・百舌が帰還したのか?サスペンスの極限に挑む大ヒット・シリーズの最新長編!(解説・池上冬樹)

・『鵟の巣』
美しき女警部が仕組む、醜悪な陰謀。
多くの異性関係を結ぶ女警部・かりほ。彼女が体を使って実行しようと目論む陰謀を、探偵・大杉と特別監察官・美希が追う! 大人気「百舌シリーズ」、待望の第5作。(解説・佳多山大地)
(集英社公式HPより)


<感想>

既刊の百舌シリーズは6作。
『裏切りの日々』、『百舌が叫ぶ夜』、『幻の翼』、『砕かれた鍵』、『よみがえる百舌』、『鵟の巣』がこれに当たる。
これに、2014年2月現在『小説すばる 3月号』より連載が開始されたシリーズ最新作『墓標なき街』が続く。
ちなみに、『百舌が叫ぶ夜』、『幻の翼』、『砕かれた鍵』については新装版が2014年3月に刊行予定らしい。

管理人は『裏切りの日日』は未読。
他の5冊は読みました。

かなりリーダビリティの高いシリーズです。
ストーリーでグイグイ読ませます。
中でも『百舌の叫ぶ夜』、『幻の翼』、『よみがえる百舌』はかなりのもの。
やっぱり、「百舌」が絡んで来ると俄然、盛り上がりを見せるシリーズだと思う。
最新作『墓標なき街』も残間が登場し、さらに百舌が関連しそうなことから期待大。

ちなみにネタバレあらすじでは物凄くざっくりとしかあらすじを伝えていません。
例えば『百舌の叫ぶ夜』の登場人物である新谷を省略してたりします。
この意味するところは既読の方には分かる筈……つまり、あらすじからはミステリ的要素が削除されているワケです。
同様に雰囲気も伝えきれていません。
まさに、本作とは別物と言えるでしょう。
その点をご了承頂き、流れのみ把握するつもりでご覧頂ければと思います。

<ネタバレあらすじ>

◆『百舌が叫ぶ夜』

名うての殺し屋である百舌は、目前の光景に動揺を隠せなかった。
其処には百舌が予期せぬ惨状が広がっていた。

なんと、百舌のターゲットである筧が百舌の覚えのない爆弾により爆死してしまったのだ。
しかも、無関係の人間を何人も巻き込んで。

さらに、百舌はこれを契機に命を狙われるようになった。
プライドを傷付けられ、同時に記憶を喪った百舌は「何故、こうなったのか」理由を突き止めようと動く。

一方、公安のエースと呼ばれる倉木はこの爆弾事件で愛する妻を失ってしまった。
妻の仇を取ろうと復讐に燃える倉木もまた犯人を追うことに。

さらに、叩き上げの刑事・大杉や、警視正である津城の部下・美希も真相を追うことに。
こうして交錯する人間模様。

やがて、倉木は大杉や美希と共に巨悪の存在に気付く。
それは森原法相を頂点とし、これに協力する室井室長らの勢力であった。

倉木にとって室井は上司に当たる。
思わぬ人物にぶつかることになってしまった。
実は津城は此の勢力を牽制すべく爆弾事件を美希に調べさせていたのだ。

しかも、百舌の依頼人も室井であった。
それゆえに百舌の口を封じようと刺客を送り続けたのだ。
この事実に気付いた百舌もまた室井と対立し、彼の命を狙うように。

遂に室井らと対決することとなった倉木、大杉、美希。
其処で倉木は更に衝撃の事実を知ることに。

筧を爆殺したのは、当の倉木の妻であった。
倉木の妻は室井と不倫しており、この事実を筧に脅迫されていた。
同様に室井自身も筧に脅迫を受けており、それゆえに室井は百舌を通じて殺害を企んだ。

しかし、倉木の妻も筧の存在が邪魔であった。
其処で爆殺しようとしたのだ。
ところが、逃げるタイミングを誤り、自身も爆発に巻き込まれてしまったのであった。

これを知り放心状態となる倉木。
其処で百舌が現れる。

百舌は倉木の復讐心に同調しており、室井たちを殺害。
だが、深手を負い落命する―――『百舌の叫ぶ夜』了。

◆『幻の翼』

死んだ筈の百舌が再び現れた。
彼の目的は森原法相にあった。
倉木は大杉や真希と共に、甦った百舌と森原に挑む。

森原に捕まった倉木はロボトミー手術を施されそうになるが、倉木に同調している百舌により救われる。

森原やこれに対抗しようとする津城、倉木、大杉、美希らが一同に会する中、百舌が再度登場し、森原を狙う。
結果、森原を殺害することに成功する百舌だが、彼もまた落命することに。
実は、今回の百舌は前回の百舌の兄であった。
敵討ちに動いていたのである。

倉木はこの事件を機に美希と結婚することに―――『幻の翼』了。

◆『砕かれた鍵』

ペガサスを名乗る殺し屋が現れた。
これを逮捕しようとする倉木、大杉、美希。

だが、ペガサスは百舌同様に兄弟で1人の殺し屋であった。
隙を突かれた倉木はペガサスと相討ちになり死亡してしまう。

倉木は死の直前、大杉に美希を託す。
美希は大杉と交際を始めることに―――『砕かれた鍵』了。

◆『よみがえる百舌』

百舌が三度、現れた。
百舌により身体を弄ばれた美希は復讐するべくこれを追う。
倉木に代わる第3の男、新聞記者・残間も加わり、遂には大杉の協力を得て、これを討つのだが……。

今度の百舌は津城が自身の反対勢力を抑え込むために用意した偽物が暴走したものであった。
この過程で津城もまた命を落としてしまった。
こうして、美希は後ろ盾を失ってしまう―――『よみがえる百舌』了。

◆『鵟の巣』

退職し探偵となった大杉。
美希と大杉は新たなる敵を倒しつつ、絆を深めて行く―――『鵟の巣』了。

そして、シリーズ最新作『墓標なき街』へと続く……。

『墓標なき街』第1話(逢坂剛著、集英社刊『小説すばる』連載)ネタバレ書評(レビュー)

シリーズ最新作『墓標なき街』1話が掲載された「小説すばる 2014年 03月号 [雑誌]」です!!
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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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