2013年11月08日

「実は私は」第39話「MVPを目指そう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第39話「MVPを目指そう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第39話登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「オレンジ」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の妹:朝陽の家族。22話、28話に登場。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。

<ネタバレあらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

混沌とする体育祭も中盤。
此処でMVPが発表されるや否や、参加者全員が目を剥いた。
現状のMVPは葉子だったのだ!!

「校長の全財産」を狙うみかん。
「スカート丈、膝上20センチアップ」を狙う獅穂。
「獅穂母に厚着させること」を狙う凛。
「新車を弁償させること」を狙う明里。
「お菓子を食べる!!」を狙う茜。

これだけの面々がMVPを狙っている。
にも関わらず、ただ純粋にパンが食べたいだけの葉子がMVPなのだ。

オトンこと白神源二郎の献身や、MVP狙いの有力候補が互いに潰し合った結果だろうと分析する朝陽。
茜は圏外、残るMVP候補は獅穂、みかん、凛、明里たちだ。

そんな朝陽と葉子の前に獅穂、みかん、凛の3人が現れる。
3人は次の障害物競走で逆転してみせると豪語する。

まさか……白神に何かする気か!?
身構える朝陽だが……。

いや、だって白神だし。特に何かしなくても勝てるよ。
3人が3人とも楽勝宣言してしまう。
むしろ、他のMVP候補に対し牽制する必要があると考えているらしい。

なんと恐ろしい事だろう。
周囲の認識は「葉子はへっぽこ」で統一されていたのだ!!

とはいえ、これを否定できないのも事実である。
とりあえず、周囲から葉子が狙われることがないと知った朝陽は一安心。
だが、周囲の乱戦に巻き込まれる恐れはある。
葉子を守りたい……渚の協力を得て朝陽は障害物競走に挑む。

参加者は、謎の覆面巨人こと源二郎、朝陽、渚、葉子、凛、みかん、明里、獅穂の8人の筈であったが……。
見れば、凛、みかん、明里、獅穂の頭部には角が生えている。
すべて茜であった。

自身がMVPになれないと知った茜は、凛、みかん、明里、獅穂を拘束し自身が代わりに参加したのだ。
彼女たちの代わりにMVPになり、成り済ましたまま「お菓子」を要求するつもりのようだ。

汚い。流石、茜汚い。
あまりの卑怯ぶりに白眼視する朝陽と葉子たちに「おいっ!!こいつらの目的を考えれば可愛いもんだろ」と反論する茜。
確かに「スカート丈膝上20センチ」などでは純粋な願いとは到底言えないだろう。

納得しかける朝陽だが……。

「でも、それでも、願いを叶えるべく努力した人を踏みにじったことは許せない!!」
珍しく怒りを面にする葉子。
こうして、葉子たちは茜と全面対決へ。

号砲鳴り響く中、各人が一斉にスタート……かと思いきや、此処で凛に扮した茜が葉子を剣で攻撃。
茜は真っ向勝負ではなく、あくまでライバルを叩き潰す戦略を取ったのだ。

だが、これを源二郎が間一髪防ぐ。

「おのれ、邪魔立てするか。源二郎」
「額の傷の借りを返させて貰う」
何やらシリアスムードの2人は戦闘を開始。
源二郎はこの隙に葉子たちを送り出す。

葉子排除に失敗した茜は策を練り直す。
葉子個人ならば特に怖くはない。
葉子をサポートさせないよう、朝陽と渚を個別に対処するべきだ。

こうして、分身を1人ずつぶつけることに。

一方、葉子たち先頭集団は1つ目の障害物に差し掛かっていた。
まずは、網潜りだ。
角のある茜には不利な障害物だが……。

順当に抜けて行く葉子と渚。
ところが、朝陽の身体の下に獅穂に扮した茜が現れる。
「私は本物ほど甘くはないぞ!!」
宣言するや、獅穂の特性をフルに発揮。
鼻血を流した朝陽はその場に蹲ってしまう。

「エロ峰君は置いて行くしかない」
渚は朝陽を置いて、葉子のサポートへ。
だが、こんどはみかんに扮した茜が迫る。

平均台の上で、拳に次ぎ蹴りなど直接的な妨害を繰り出す茜みかん。
渚は「本物ならばもっと効果的な手を……」と言いかけ凍り付いた。

茜みかんの手には写真が握られていた。
あの夏祭りデートで朝陽の胸に渚が抱かれている写真である。

「きさまぁ〜〜〜、何処で手に入れた!!何処だぁ!!」
眠れる龍の逆鱗に触れた茜みかんは渚に取り押さえられて動けなくなってしまう。
とはいえ、これで渚も動けない。

茜の狙い通りである。
残るは葉子だけ。
茜も明里に扮した1人だけだ。

散って行った者たちの想いを背に走り続ける葉子。
だが、此処で茜は精神的な攻撃に出る。

「あ〜〜〜今年から障害物にパン食いは無くなったから」

これを耳にした葉子はその場で膝から崩れ落ちてしまう。
葉子は原動力を奪われ、立ち上がれなくなってしまったのだ。

「ええ〜〜〜そんなに〜〜〜」
茜獅穂の誘惑を振り切り、競争に戻った朝陽がツッコミを入れてしまうほどの落胆ぶりであった。

この隙に後続との差を広げる茜明里。
最後の障害である飴食いも、お菓子好きのスキルを活かして楽々クリア。
ゴールは目の前かと思いきや……。

最後の障害が立ち塞がった。
バットを握り最盛期そのままの姿で仁王立ちするは……本物の明里だ。

「私を捕まえなかったのが失敗でしたね」
明里の背後には桐子が居る。
茜、迂闊と言えばあまりに迂闊な結末であった。
当然、茜は最終関門を抜けられる筈がない。

拘束されていた獅穂、みかん、凛が運動場に現れた。
桐子により、明里同様に解放された彼らは見た。
絶望から再起し、ゴールへと走り抜ける葉子の姿を。
参加出来なかった彼らの想いを背負って葉子は走ったのだ!!

こうして、MVPは葉子に決定。
葉子が望んだ願いとは……。

体育祭が終わったにも関わらず、コース周辺には人だかりが見守っていた。
その中央ではMVPが希望を叶えている真っ最中。

「頑張れ〜〜〜」
「いいぞ〜〜〜」
ちらほらと上がる歓声の中、吊り下げられたパンにこれ以上ない笑顔でダイブする葉子。
1人パン食い競争―――これこそ葉子が望んだ物であった。

「私たちの想い、関係ないじゃん」
この様子を見ていた獅穂、みかん、凛たちが揃って呟く。
一方、幸せそうな葉子の姿にうんうんと頷く朝陽と源二郎―――40話に続く。

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、3巻も2013年10月発売。ちなみに表紙は獅穂ですよ!!
そして、本作かなり面白い!!

その39話。
オカンこと桐子に続き、オトンの名前も判明。
茜によると源二郎だそうです。
源二郎と言うことは……兄が居そうだなぁ。

そして、額の傷は茜によるものであることも明らかに。
たぶん、そんな重い謂れではなく朝陽や葉子たちが経験しているような中でついた傷なんだろうなぁ。
こうなると、過去の茜、源二郎、桐子によるスピンオフが見たいぞ!!
いや、むしろ2話連続で白神夫妻の名前が明かされたところを見るとスピンオフ自体の構想が既にあるのかもしれないなぁ。

それにしても、葉子はパン食い競争にしなくても普通にパンが食べられるのに……敢えて競争自体を望むとは!!
もっとも、参加者1人の時点で競争ではないワケなのですが……。
ラストでの、パンを咥えたあの眩いばかりの笑顔がツボでした。

渚のキャラも良い!!
今回も葉子の親友ポジションとして、サポートしつつ秘めた恋には動揺する―――。
本人は葉子に遠慮し、朝陽への恋心を抱えつつ煩悶している状態なのも良し。
良キャラです!!

そう言えば、どんどんと保護者化して行く朝陽……。
そして、何時の間にか消えた涼と獅穂母。

体育祭、白神両親も参加してかな〜〜〜り面白かった。
やっぱり、この作品はクオリティが高いよ。

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス3巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚に続き、獅穂のようです。
予想通り。
こうなると、4巻は茜の順かな?
みかんは後半の切り札か。

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

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