2013年11月17日

「サイレーン」第27話「僕は選ばれた男」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「サイレーン」第27話「僕は選ばれた男」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
里見偲:男性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の猪熊と恋人同士。
猪熊夕貴:女性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の里見と恋人同士。
橘カラ:女性マネージャー急性アルコール中毒死(実は他殺?)の犯人?猪熊に興味を持つ。
渡:猪熊の寮の向かいに住む。カラを家に置くこととなった。
月本:美容整形外科医。カラと乃花を担当した。
乃花:カラの元同僚。不倫の恋に生きていたがカラに殺害される。
千歳:生活安全課所属。
レナ:里見が潜入捜査を行った先の関係者。
アイ:里見が潜入捜査を行った先の関係者。

・前回までのあらすじはこちら。
「サイレーン」第26話「悶々」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

高見を名乗り、売春クラブへの潜入捜査を行う里見。
そんな里見を担当したのはレナとアイの双子……と思いきや実は整形した他人であった。

レナを買い出しに出向かせ、アイと2人きりになった里見。
月本の知人を騙った里見は、月本こそがこのクラブのオーナーであることを突き止める。

これ以上ない重要な情報を手に入れた里見だが、思わぬ危機が迫っていた。
戻って来たレナも加わり、レナとアイ……2人の美女に迫られたのだ。
だが、里見には猪熊が居る。
里見は意志力で誘惑を振り切るのであった……。

その頃、月本のもとへカラが訪れていた
実は月本はクラブオーナー以外にも歪んだ性癖の持ち主。
そして、カラはこの月本の性癖をも知っていた。
蔑んだように見詰めるカラに耐えられなくなった月本。
彼は「僕の苦労は君には分からないだろう。僕は選ばれた男なんだ」と叫ぶ。
だが、カラの表情は揺るがない。

一方、里見は潜入捜査の成果を千歳に報告し一斉摘発の準備を進めるが―――28話に続く。

<感想>

「週刊モーニング」では『レンアイ漫画家』や『シマシマ』、『はるか17』などで知られる山崎紗也夏先生の新連載です。
『レンアイ漫画家』は設定と展開が面白くて読みました。

そんな「サイレーン」、内容は刑事もの……しかも男女バディもので、「警視庁機動捜査隊(キソウ)」を取り上げた作品となりました。
設定に「キソウ」を採用している点が珍しいですね。
ドラマでも「キソウ」がメインになった作品は「警視庁機動捜査隊216」くらいか。

月曜ゴールデン「警視庁機動捜査隊216V 命の値段 知らされなかった誘拐事件が生んだ最悪の偶然!?命か金か?選択を迫られた家族の運命と犯人を繋ぐ社会の暗闇!」(12月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)

その第27話。
ちなみにコミックス1巻が2013年9月20日に発売されています、こちらも注目!!
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サブタイトルは「僕は選ばれた男」。
作中の月本が自身を評した台詞です。
肥大化したエゴを抱え込んでいる様子の月本。

しかし、内心を吐露した相手が悪かった。
相手はカラ。
それこそ「選ばれた」と思っているカラに対し、この言葉は禁句です。
同じ様に「許された」と語っていたタクシー運転手がどうなったか……(8話、9話「許されざる者」参照)。
さらに、猪熊の正義を学ぶ為に自警活動を行う予定のカラにとって、月本は格好の獲物。
里見が千歳と連携して踏み込んだところで、月本の死体が転がっている情景が目に浮かぶ……。

さて、此処でまとめ。

目標である捜査一課へひた走る猪熊。
そんな猪熊をターゲットとしてロックオンしたカラ。
そんなカラをターゲットとしてロックオンした里見。
追う者と追われる者の構図が明らかになりつつあるようです。

そして、今のカラが整形により手に入れた顔であることが判明。
過去を捨てようとしていたらしいことと併せても、事件の匂い。
やはり、薬局店息子殺人事件に関連ありか。

カラはその名の通り、中身の無い虚ろな「空」。
それゆえに、自身に欠ける物を補おうと求めている。
以前から予測している通り「カラは自身に無い物を持っている対象を特定すると、これに近付き相手を殺害することで、自身に欠けた物を相手から奪う」で正しいようです。

キャバクラの女性マネージャーを殺害し「その垢抜けた佇まい」を奪い、綺麗になった。
タクシー運転手は「自身は選ばれた」と語っていたが「その選ばれた存在であること」を彼を殺害することで奪ったものと思われます。
だとすると、これまでにも同様の犯行を重ねているのが当然。
里見が過去に遭遇した「薬局店息子殺人事件」を皮切りに変貌したものと思われますね。
カラの闇は想像以上に深そうだ。

止められるのは里見と猪熊のカップルのみかも。
これに渡が意外な活躍を示しそうな予感。
果たして、如何なる結末を迎えるのか……28話に期待!!

ちなみに、山崎先生と言えば『七瀬ふたたび』のコミカライズでも知られる方です。

「七瀬ふたたび」(筒井康隆著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

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「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)第1話から20話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

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「サイレーン」第26話「悶々」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

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