ネタバレあります、注意!!
第41話登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。
藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「オレンジ」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の妹:朝陽の家族。22話、28話に登場。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
<ネタバレあらすじ>
〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜
「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?
矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛も加わって……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
茜ハードモード(お菓子無しモード)の暴走から逃げるべく、凛の力を借りた朝陽とみかん。
凛の誇るタイムマシン……龍に運ばれたその先は2063年の未来であった。
此処はカリスマ痴女2世(おそらく獅穂のこと)の支配が進む世界らしい。
……と言われたから納得できるほど、みかんも素直ではない。
「んなワケあるか〜〜〜い」とツッコミを繰り返していたが、冷静に考えれば流石に騙すにしても手が込み過ぎている。
「まさか……本当なのかもしれない」と少しずつ信じるように。
一方、凛はと言えば過去の人物を未来に連れて来てしまったことに今更ながら気付き、お仕置きに恐れ戦いていた。
と、急転直下。
其処へカリスマ痴女2世傘下の部隊が襲撃を仕掛けて来る。
皆、胸元を大胆に開いた女子学生である。
彼女たちの狙いは、見覚えのない初心そうな青年・朝陽とこれまた初心そうなみかん。
これに立ち塞がるは、レジスタンスとして唯一未来での戦いを経験している凛である。
「お前は……閃光のボタン留め!!」
凛の姿を認めた敵に動揺が走る。
どうやら、凛はかなりの有名人らしい。
とはいえ、何とも締まらない2つ名である。
だが、凛の2つ名は伊達では無かった。
敵が凛に驚いているうちに決着はついていたのだ。
何時の間にやらぴったりと閉じられた胸元に、血反吐を吐きつつ倒れて行く女子生徒たち。
凛の仕業である。
「この程度なら余裕……」と洩らす凛。
慕う祖父の前で役に立ったと得意げだ。
そんな凛の案内でレジスタンスの本部へと向かうことに。
龍に背中を掴まれたままの空中散歩だ。
凛によれば、カリスマ痴女2世は90パーセントの男性と70パーセントの女性を既に得ており今も勢力を拡大中らしい。
「どうやら、残り10パーセントは良識派だったのか……」と男性代表として胸を撫で下ろす朝陽。
だが、凛はこれを呆気なく否定する。
残り10パーセントはSっ気の強い男性か逆に物凄く内向的な男性のいずれかだそうだ。
「なんてこった、90パーセントがMなのか……」朝陽は頭を抱える。
一方、みかんは眼下に広がる光景が見覚えのある景色であることに戸惑っていた。
この方向だとすると、目的地はまさか……。
そんな中、レジスタンス本部に到着。
本部を目にした朝陽は言葉を失う。
それもその筈、本部の建物は黒峰家であった。
何でも未来の朝陽が提供した物らしい。
当の朝陽はおそらくギックリ腰で通院中だそうだ。
早速、屋内へと進む朝陽たち。
本部と言えど、特に変わった箇所は無い。
何の変哲もない民家だ。
ところが、その奥では異変が!!
なんと、居間では凛の仲間たちが胸元をはだけた状態で磔にされていたのだ。
まさか……カリスマ痴女2世の刺客の仕業か!?
「本部の精鋭なら痴団長クラスでも引けを取らない筈なのに」
驚く凛に、倒れ込んだ1人が真相を告げる。
「いや、カリスマ痴女2世の放送を視てたらつい……」
その奥では磔状態の仲間が「開放感〜〜〜!!」と叫んでいる。
どうやら、カリスマ痴女2世の力にあてられたようだ。
恐るべし、カリスマ痴女2世!!
その力に恐怖しつつ、凛は急ぎ仲間の衣服を整えだした。
異性である朝陽を押し留めつつ、同性のみかんに助けを求める。
「みかんおばあちゃんも協力して!!」
言うなりハタと気付いた様子を見せる凛、明らかな失言であった。
「へ、おばあちゃん!?」
思わぬ言葉に凍り付くみかん。
その言葉が意味するところを理解したみかんの顔が沸騰する。
他方、朝陽もまた「えっ、それってみかんが……」と言葉を発するや、みかんを強く意識する。
互いに頬を染め、視線を絡み合わせる2人―――42話に続く。
<感想>
「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、4巻も発売。ちなみに表紙は茜ですよ!!
そして、本作かなり面白い!!
その41話。
なんと、みかんが凛の祖母だと判明!!
だとすると、朝陽とみかんが夫婦!?と思う向きもあるでしょうが、断定は時期尚早。
何故なら、1口におばあちゃんと雖も孫である凛にとっては父方と母方の2つがあるから。
つまり、みかんが父方の祖母、朝陽が母方の祖父の可能性もある。
例えば、みかんが黄龍院家に嫁いで息子を生み、これと朝陽の娘が結婚した可能性だ。
これならば朝陽と葉子が結婚する可能性も残されるワケだし。
おそらく、こんな早期に朝陽の妻の正体を明かすとは考えにくいのでこの可能性の方が高そう。
でも、だとするとみかんが朝陽の妻になる可能性が無くなってしまうワケで、このエピソードがみかんファンいとっては切ない結末を招きかねないかもしれないなぁ。
それとも、未来は改変可能でみかんに積極的なアプローチへの決意を促すことになるのかもしれないなぁ……。
あるいは、かなり苦しいが凛にとってのおばあちゃんが複数いる可能性もある。
たとえば、葉子、渚、みかんら全員を便宜上おばあちゃんと呼んでいる可能性。
他にも、この未来自体がみかんの潜在意識が茜により幻覚化されている可能性もある。
この場合は、いわゆる夢オチだ。
もっとも、素直に朝陽とみかんが結婚する可能性も依然としてある。
こうなると一番可能性がありそうなのは、確かにみかんは凛の祖母だけど、父方母方があるので実際に結ばれたかどうかは不明のままで保留する展開かなぁ。
これなら、次の展開に繋げることも可能だし。
う〜〜〜ん、いろいろと想像が膨らむなぁ。
一方、カリスマ痴女2世こと未来の獅穂の脅威が明らかに。
まさかの「痴団長」なる言葉(師団長クラスのことか)も登場し、次回はどうなるかに注目が集まる。
そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス4巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂に続き、茜のようです。
予想通り。
こうなると、5巻は凛、6巻は明里かな?
みかんは後半の切り札か。
ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。
もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。
◆関連過去記事
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