2013年11月30日

「実は私は」第42話「ちゃんと向き合おう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第42話「ちゃんと向き合おう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第42話登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「オレンジ」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の妹:朝陽の家族。22話、28話に登場。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。

<ネタバレあらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

凛により、2063年の未来へと連れて来られた朝陽とみかん。
其処はカリスマ痴女2世による支配が進む世界であった。

その支配に抵抗するレジスタンスとなっていた凛。
本部である黒峰家へやって来た朝陽たちはそんな状況と全く関係なく意外な事実を知ることに。

なんと、凛がみかんのことを「おばあちゃん」と呼んでしまったのだ。
凛の祖父は朝陽である。
と言うことは、もしかして……未来では朝陽とみかんが結婚したのか!?
意識し合う2人……朝陽はある事実を確認しようとするが、この空気に耐え切れなかったみかんが逃走してしまう。
朝陽はみかんを追うことに。

一方、逃げ出したみかんは朝陽への想いを再確認。
さらに、その想いが未来で成就したのだと知り思考停止状態に陥っていた。

そんなみかんを朝陽があっさりと見つけ出す。
幼馴染だからこそ、逃げ場所も分かる。
そして……幼馴染だからこそ、互いの気持ちが分かっている筈だった。

朝陽はみかんに自分のことが好きなのかどうか確認することに。
これにみかんは一世一代の告白をぶつける。

だが……みかんには分かっていた。
今の朝陽には葉子が居るのだ。

もちろん、朝陽には葉子が居る。
だからこそ、朝陽はみかんの告白を真摯に受け止めて対応する。

朝陽は「みかんのことを可愛いと思うが、今は葉子が好きである」ことを打ち明け謝罪する。

ところが……みかんは「朝陽が自分のことを可愛いと思ってくれた」と知るや有頂天に。
葉子への朝陽の想いを応援しつつ、フラれても自分が居るからと強く励ます。

その顔は朝陽にフラれたにも関わらず満面の笑顔であった。
正直、朝陽からは異性として認められてないと思い込んでいたみかん。
それほど朝陽の言葉は嬉しかったのだ。

そんな2人の遣り取りを遠くから眺める人影が。
叱られた為に頭頂部に瘤を重ねた凛と、当の叱った本人……50年後のみかんだ。

50年後のみかんは若かりし日の自分たちを見て呟く。
「ああ、今日が朝陽にフラれた日だったか……」と―――43話に続く。

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、4巻も発売。ちなみに表紙は茜ですよ!!
そして、本作かなり面白い!!

その42話。
なんと、50年後のみかんが登場!!
とはいえ、顔の上半分が隠れたままなので、この状態のままこれ以上は登場しないのかな。
それと、50年後のみかんが外した状態ながらフクちゃんを所持していましたが、これは朝陽に対して素直になれたからという理解で良いのだろうか(老眼鏡に切り替えたものの、手放せず首から下げていた可能性もあるワケだが)。

それにしても50年後のみかんが「今日が朝陽にフラれる日」と認識しているところを見ると、彼女もまた同じ日を経験したことに他ならない。
つまり、朝陽とみかんが2063年へやって来ることはハプニングではなく初めから歴史上仕組まれていたことになるワケか。
だとすると、歴史の修正力の関係からも朝陽の妻は容易に変わら無さそうだけどなぁ……。

そもそも本当にみかんが朝陽の妻で正しいのだろうか。
前回、凛の祖母と言えど父方と母方で2組の祖父母が居るので朝陽とみかんが結婚したかは分からないことを述べましたが、此の点については今回もはっきりとしませんでしたね。
やはり、曖昧さを残す必要があるからこそなのかなぁ。
もっとも、朝陽の妻の座は不明の方が展開が面白くなりそうではある。
う〜〜〜ん、いろいろと想像が膨らむなぁ。

こうなると、次回がどうなるかに注目が集まるところ。
そして、少年誌である以上、シルエットとしてしか姿を表せないカリスマ痴女2世が登場することはあるのかも注目だ!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス4巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂に続き、茜のようです。
予想通り。
こうなると、5巻は凛、6巻は明里かな?
みかんは後半の切り札か。

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第40話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

「実は私は」第41話「未来かどうか考えてみよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

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