2013年12月06日

「実は私は」第43話「決意しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第43話「決意しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第43話登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「オレンジ」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の妹:朝陽の家族。22話、28話に登場。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。

<ネタバレあらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

凛により、2063年の未来へと連れて来られた朝陽とみかん。
其処はカリスマ痴女2世による支配が進む世界であった。

さらに凛の口から明かされた驚愕の真実!!
みかんは凛の祖母にあたるらしい。
だとすれば……朝陽と結婚したのはみかんなのか!?
戸惑う朝陽にみかんは告白しフラれてしまう。
だが、それでもみかんは朝陽を待つと宣言して―――。

此処までが前回の出来事。

息もつかせぬ急展開の連続に、落ち着く暇も無かった朝陽。
そんな朝陽に凛は元の時代に戻ることを伝える。
なんでも、ある人に「当分、帰って来るな!!」と怒られてしまったのだそうだ。
しょんぼりと肩を落とす凛により、行きと同じくドラゴン経由で丸呑みされてしまう。

その直前、朝陽は見た。
50年後のみかんの姿を。
去り際、50年後のみかんは大人としてメッセージを伝える。
「黙っているだけじゃ駄目よ」と。

気が付けば、朝陽とみかんは学校の廊下に立っていた。
まるで夢のようだった……感想を述べる2人。
だが、間違いなくアレは現実だったのだ。

みかんは朝陽に50年後の自分が伝えようとしたことが「葉子への告白を促す物だったのでは」と教える。
おそらく、あの世界の朝陽は葉子に気持ちを伝えることが出来なかったのではないだろうか。
だからこそ、みかんと結婚したのではないか。
みかんは「(朝陽が葉子に)フラれたときは私が貰って上げるから」と励ます。

みかん自身の勇気ある告白を思い出した朝陽はこれをありがたく受け止め、自身もまた告白することを決意する。
そんな朝陽に「ソレはソレとして、学園の七不思議について後でたっぷり語って貰うからね」と予告を残すみかん。
その時のことを想像した朝陽は背筋が寒くなるのであった。

一方、いよいよ朝陽は葉子へと告白を決行する。
葉子へ告白しようとし、その正体を知ったあの日(1話参照)を思い出す朝陽。
そう言えば……あの日もこんな夕焼けだった。

感慨を抱きながら朝陽が向かった先は、あの日と同じく教室である。
勢いよく扉を開けたその先には―――あの日と同じく葉子が居た。

ただし、露骨なほどにリラックスし、周囲には眷属である蝙蝠を飛ばし、翼を伸ばしきった姿で。

「な、何やってんの〜〜〜白神〜〜〜」
思わず突っ込む朝陽。
もしも、これを目撃したのが朝陽以外の誰かであればどうなっていたのだろうか……。

そんな朝陽に葉子は「大丈夫、こんなことは滅多にないし」と開き直る。
まったく説得力がないこと甚だしい。

さらに何故か葉子は朝陽の机に突っ伏していた。
理由を尋ねる朝陽。
葉子は「(朝陽が)午後から授業に現れなかった(未来に行っていた為だ)ので心配して(朝陽の)席で待っていた」と打ち明ける。

この言葉を聞き、胸が熱くなる朝陽。
いつも朝陽はこうした葉子とのやり取りに安心感を抱いていた。
やはり、朝陽は葉子のことが好きなのだ。

意を決した朝陽は葉子に告げる。
「実は……俺の秘密を打ち明けたいと思うので、学園祭が近いけど後夜祭で時間を取ってくれませんか」と―――44話に続く。

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、4巻も発売。ちなみに表紙は茜ですよ!!
そして、本作かなり面白い!!

その43話。
未来篇を終え、まさか、まさかの急展開に!!

いよいよ朝陽が葉子へ本気の告白です。
とはいえ、実際の告白は学園祭の後夜祭までお預けとなりそうですが。

ですが、ですが、今回の告白は重みが違う!!
1話時点では葉子のことをよく知らず、それまでの朝陽のように一方的な思いの丈をぶつける物でしたが、今回は互いにその人となりを知った上での告白。
これは重い、本当に重い告白となりそう。

これをニブチンの葉子がどう受け止めるのか?
それとも、適当にあしらってしまうのか。

いずれにしろ、一区切り付きかねない物語の大きなターニングポイント。
もしかすると、そのまま怒涛のラストに繋がりかねないかも……。
朝陽の告白は、それくらい重要なエピソードとなりそうです。
ただ、学園祭後とのことでもう少し後に語られそうですね。
見逃すなかれ!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス4巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂に続き、茜のようです。
予想通り。
こうなると、5巻は凛、6巻は明里かな?
みかんは後半の切り札か。

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第40話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

「実は私は」第41話「未来かどうか考えてみよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第42話「ちゃんと向き合おう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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