◆「週刊文春ミステリーベスト10 2013」
各タイトルのリンクは「ネタバレ書評(レビュー)」に繋がっています。
順位 | 国内 | 海外 |
---|---|---|
1 | 教場 | 11/22/63 |
2 | 祈りの幕が下りる時 | 緑衣の女 |
3 | ノックス・マシン | 遮断地区 |
4 | 検察側の罪人 | コリーニ事件 |
5 | 死神の浮力 | ポーカー・レッスン |
6 | 冷血 | 冬のフロスト |
7 | リバーサイド・チルドレン | 夜に生きる |
8 | 去年の冬、きみと別れ | イン・ザ・ブラッド |
9 | 代官山コールドケース | HHhHプラハ、1942年 |
10 | 夢幻花 | シスターズ・ブラザーズ |
国内編1位は長岡弘樹先生『教場』(小学館刊)に。
長岡先生、おめでとうございます!!
『教場』は警察学校を舞台にした斬新なミステリーとして注目を集めている作品。
『早ミス』では4位でしたが、此処に来て遂に1位を奪取!!
そして『教場』の1位により2冠不在の展開に。
残る『このミス』で1位に輝くのは『ノックス・マシン』『貴族探偵対女探偵』『教場』―――あるいはまた別の作品なのか!?
俄然、注目が集まります。
2位には東野圭吾先生『祈りの幕が下りる時』(講談社刊)。
加賀シリーズの最新作が2位にランクイン。
ある事件を軸に親娘の愛情と加賀自身の家族愛を描く。
加賀の母や登紀子も登場し、ファンは必読の作品です。
ちなみに、2014年1月にはTBS系列にてシリーズの1つ『眠りの森』がドラマ放送されるとのことでこちらも注目が集まります。
・『眠りの森』(東野圭吾著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『祈りの幕が下りる時』(東野圭吾著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)
3位は法月綸太郎先生『ノックス・マシン』(角川書店)。
『早ミス』1位、『本ミス』4位とベスト10皆勤中。
安定した支持を得ています。
4位は雫井脩介先生の話題作『検察側の罪人』(文藝春秋社刊)。
5位には伊坂幸太郎先生『死神の浮力』(文藝春秋社刊)。『早ミス』7位。
6位には高村薫先生『冷血』。
7位は梓崎優先生『リバーサイド・チルドレン』(東京創元社刊)。
『早ミス』6位、『本ミス』3位と『ノックス・マシン』と並んでこちらもベスト10皆勤中。
・『リバーサイド・チルドレン』(梓崎優著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)
8位は中村文則先生『去年の冬、きみと別れ』。
9位は佐々木譲先生『代官山コールドケース』(文藝春秋社刊)。『早ミス』9位。
10位は東野圭吾先生『夢幻花』。
東野先生がもう1作ランクインです。
この時点で『アリス殺し』がベスト10皆勤から消えてしまいました。
・『アリス殺し』(小林泰三著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)
また、此処までのランキングで登場していない作品が目立ちます。
『祈りの幕が下りる時』『検察側の罪人』『冷血』『去年の冬、きみと別れ』『夢幻花』となんと5作品も新規にランクイン。
対象を「本格ミステリ」のみに限定する『本ミス』ではこのような事態が起こっても不思議ではありませんでしたが、まさか『文春』でこのようなことが起こるとは……なかなかに興味深いです。
全体的に「作品自体の仕掛け」よりも「心情」や「テーマ」に重きを置いた票となっている印象。
さて、今後の注目ポイントは次の3点。
1.残る『このミス』の栄冠はどの作品が奪取するのか?また、『ノックス・マシン』『貴族探偵対女探偵』『教場』2冠はあるのか?
2.『ノックス・マシン』『リバーサイド・チルドレン』がベスト10皆勤となるか?
3.皆勤ではないが2つのランキングで10位以内に入った『アリス殺し』『教場』『死神の浮力』『代官山コールドケース』が『このミス』10位以内に入って来るか?
果たして!?
そして、海外。
1位はスティーヴン・キング『11/22/63』(文藝春秋社刊)。
『早ミス』7位ながらも此処で1位に。
2位はアーナルデュル・インドリダソン『緑衣の女』。
『早ミス』2位。
3位はミネット・ウォルターズ『遮断地区』。
『IN★POCKET』4位、『早ミス』1位。
興味深かったのは此処に来てこれまでランキングに上がらなかった『HHhHプラハ、1942年』が9位に入ったことか。
では、残る『このミス』に向けての注目ポイント。
まず、それぞれのランキングで1位となっている『遮断地区』『冬のフロスト』『列車に御用心』『11/22/63』の2冠はあるのか?
さらに、『ポーカー・レッスン』(3位→6位→5位)が5位にランクインしたことで海外作品でのベスト10皆勤の可能性は継続。
果たして、『このミス』で皆勤達成なるか。
いずれにしても、『ポーカー・レッスン』はバランスの良い作品と呼んで差支え無さそうです。
一方、皆勤ではないものの『早ミス』『IN★POCKET』『本ミス』『文春ミステリーベスト10』のうち3つのランキングで10位以内に入った作品も多くの支持を集める作品と呼べるだろう。
対象となるのは、2冠がかかる『遮断地区』(8位→1位→3位)と同じく2冠がかかる『冬のフロスト』(1位→3位→6位)の2作品。
この2作が『このミス』で10位以内となるか。
全体的に票が割れている印象の2013年版(2014年)ランキング。
残る『このミス』の結果に注目です!!
以上、速報でした。
◆【2013速報】現在までのランキング
・【2013速報】「2014 本格ミステリ・ベスト10」発表!!
・【2013速報】『ミステリが読みたい!2014年版』発表!!
・【2013速報】「IN★POCKET 文庫翻訳ミステリー・ベスト10 2013」発表!!
◆関連過去記事
・2013年(2012年発売)ミステリ書籍ランキングまとめ!!
・2012年(2011年発売)ミステリ書籍ランキングまとめ!!
・2011年ミステリ書籍ランキングまとめ!!
・2010年ミステリ書籍ランキングまとめ!!
・【2012速報】「週刊文春ミステリーベスト10 2012」発表!!
・【2011速報】「週刊文春ミステリーベスト10 2011」発表!!
・【速報】「週刊文春ミステリーベスト10 2010」発表!!
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