果たして気になる結果は?
◆「このミステリーがすごい!2014」(宝島社、2013年12月7日発売)
注意:各タイトルのリンクは「ネタバレ書評(レビュー)」に繋がっています。
順位 | 国内 | 海外 |
---|---|---|
1 | ノックス・マシン | 11/22/63 |
2 | 教場 | 遮断地区 |
3 | ブラックライダー | 冬のフロスト |
4 | アリス殺し | シスターズ・ブラザーズ |
5 | 死神の浮力 | 夜に生きる |
6 | リバーサイド・チルドレン | ポーカー・レッスン |
7 | リカーシブル | イン・ザ・ブラッド |
8 | 検察側の罪人 | 終わりの感覚 |
9 | 星籠の海 | ゴーン・ガール |
10 | ロスト・ケア&祈りの幕が下りる時 | 緑衣の女 |
やはり、噂は正しかった!!
国内編1位は『早ミス』に続き、法月綸太郎先生『ノックス・マシン』(角川書店刊)に!!
法月先生、おめでとうございます!!
これで『ノックス・マシン』は2冠達成!!
同時に『早ミス』1位、『このミス』1位、『文春』3位、『本ミス』4位ということでランキング皆勤も達成しました!!
どのランキングでも必ず5位以内という事実は大きい。
2位は長岡弘樹先生『教場』(小学館刊)。
『早ミス』4位、『文春』1位。
惜しくも2冠達成ならず。
3位は東山彰良先生『ブラックライダー』(新潮社刊)。
此処に来てこれまでのランキングではベスト10に名前の無かった作品が登場。
本作は地球の歴史が1度終わった世界で新たに始まる大活劇とのことで、なかなか気になる作品の様子。
こういった未読の良作を教えてくれる要素もあるから、年末ランキングからは目が離せないのです。
ちなみに、著者の東山先生は「第1回このミス大賞 銀賞・読者賞」を受賞した『逃亡作法 TURD ON THE RUN』(宝島社刊)の作者。2009年には『路傍』(集英社刊)で第11回大藪春彦賞を受賞されています。
注目の作家さんの1人です。
4位は、小林泰三先生『アリス殺し』(東京創元社刊)。
管理人2013年度イチオシの作品です。
『早ミス』8位、『本ミス』6位。
5位には伊坂幸太郎先生『死神の浮力』(文藝春秋社刊)。
流石の底力。『文春』5位、『早ミス』7位。
そして6位には梓崎優先生『リバーサイド・チルドレン』(東京創元社刊)。
『叫びと祈り』の作者による初の長編。
『文春』7位、『早ミス』6位、『本ミス』3位。
『ノックス・マシン』同様に皆勤達成!!
7位には米澤穂信先生『リカーシブル』(新潮社)。
『本ミス』10位。
ちなみに「隠し玉コーナー」によると同じ新潮社から発表されてきた短編群が2014年に1冊の本になる予定とか、注目!!
8位には雫井脩介先生『検察側の罪人』(文藝春秋社刊)。
『文春』4位。
9位に島田荘司先生『星籠の海』(講談社刊)。
『本ミス』9位。
10位は葉真中顕先生『ロスト・ケア』(光文社)と東野圭吾先生『祈りの幕が下りる時』(講談社刊)がランクイン!!
葉真中顕先生『ロスト・ケア』(光文社)は「第16回日本ミステリー文学大賞新人賞」受賞作。
葉真中先生はある有名サイトの管理人だったことが判明し、ニュースにもなりました。
・第16回「日本ミステリー文学大賞新人賞」受賞作、葉真中顕先生『ロスト・ケア』が2013年2月15日発売!!
東野圭吾先生『祈りの幕が下りる時』(講談社刊)は加賀シリーズ最新作(2013年12月時点)。
ある事件を軸に親娘の愛情と加賀自身の家族愛を描く。
加賀の母や登紀子も登場し、ファンは必読の作品です。
ちなみに、2014年1月にはTBS系列にてシリーズの1つ『眠りの森』がドラマ放送されるとのことでこちらも注目が集まります。
・『眠りの森』(東野圭吾著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)
なお、「隠し玉コーナー」によれば、綾辻行人先生が『Another2』を構想中。
・『Another』(綾辻行人著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)
加納朋子先生が原作作品が映像化されるかもしれないとのことを述べられています。
こちらも目が離せません。
さて、海外。
1位はスティーヴン・キング『11/22/63』(文藝春秋社刊)。
これにより『文春』、『このミス』と2冠達成!!
『早ミス』でも7位となっています。
そう言えば、去年の『解錠師』もほぼ同様の流れで2冠を達成していました。
2位にはミネット・ウォルターズ『遮断地区』。
『IN★POCKET』4位、『早ミス』1位、『文春』3位。
惜しくも2冠は逃したものの、ベスト10ランクイン数やそのランキングを見れば安定した評価を得ていることが分かります。
3位にはR・D・ウィングフィールド『冬のフロスト』(東京創元社刊)。
『IN★POCKET』1位、『早ミス』3位、『文春』6位。
管理人でさえ知っている超有名作「フロスト警部シリーズ」邦訳最新作。
著者であるウィングフィールドは2007年に没しており、死してなお読者を著作に走らせたことに。
『冬のフロスト』は1999年の作品と言うことで、実はもう1作長編が未翻訳。
こちらも上陸の暁には注目を集めそう。
他にも邦訳済みながら、まとめられていない短編が幾つかあるらしいのでこちらも気になるところ。
注目は6位に入ったジェフリー・ディーヴァー『ポーカー・レッスン』(文藝春秋社刊)。
『IN★POCKET』3位、『早ミス』6位、『本ミス』5位、『文春』5位。
これにより今年度海外作品唯一の皆勤達成!!
そして、『本ミス』を除いた場合の皆勤達成作も2作誕生。
それが既に2位、3位として紹介されている『遮断地区』と『冬のフロスト』。
まとめると、海外では『11/22/63』、『遮断地区』、『冬のフロスト』、『ポーカー・レッスン』の4作が今年を代表する作品と言えそう。
これで2014年(2013年度発売作品)のランキングは終了しました。
『ミス通』では「2014年まとめ」としてランキング結果をまとめた記事を出す予定。
そちらも宜しくお願い致します。
以上、速報でした。
◆【2013速報】現在までのランキング
・【2013速報】「週刊文春ミステリーベスト10 2013」発表!!
・【2013速報】「2014 本格ミステリ・ベスト10」発表!!
・【2013速報】『ミステリが読みたい!2014年版』発表!!
・【2013速報】「IN★POCKET 文庫翻訳ミステリー・ベスト10 2013」発表!!
◆関連過去記事
・2013年(2012年発売)ミステリ書籍ランキングまとめ!!
・2012年(2011年発売)ミステリ書籍ランキングまとめ!!
・2011年ミステリ書籍ランキングまとめ!!
・2010年ミステリ書籍ランキングまとめ!!
・【2012速報】「このミステリーがすごい!2013」発表!!
・【2011速報】「このミステリーがすごい!2012」発表!!
上記、ランキング中で気になる本がある方はこちら。
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