2013年12月24日

「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)第1話から第30話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)第1話から第30話までネタバレ批評(レビュー)まとめです。

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
里見偲:男性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の猪熊と恋人同士。
猪熊夕貴:女性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の里見と恋人同士。
橘カラ:女性マネージャー急性アルコール中毒死(実は他殺?)の犯人?猪熊に興味を持つ。
渡:猪熊の寮の向かいに住む。カラを家に置くこととなった。
月本:美容整形外科医。実は高級売春クラブ「フルムーン」のオーナー。カラに正義執行される。
乃花:カラの元同僚。不倫の恋に生きていたがカラに殺害される。
千歳:生活安全課所属。
レナ:里見が潜入捜査を行った先の関係者。
アイ:里見が潜入捜査を行った先の関係者。
盛元:テレビ局有名アナウンサー。

◆関連過去記事
「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)第1話から20話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

・猪熊の“正義”に注目するカラ。
「サイレーン」第21話「正義感の源」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

・カラは猪熊の“正義”を確かめるべく人質を志願する。
「サイレーン」第22話「人質志願」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

・猪熊の“正義”を目の当たりにするカラ。
「サイレーン」第23話「人質志願A」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

・一方、猪熊を後悔が苛む。
「サイレーン」第24話「後悔」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

・里見による潜入捜査開始。
「サイレーン」第25話「潜入」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

・潜入捜査の効果は抜群!!重要情報をゲット!?
「サイレーン」第26話「悶々」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

・好感を抱けそうな月本医師だが、その正体は……。
「サイレーン」第27話「僕は選ばれた男」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

・月本に迫る里見と猪熊。しかし、意外な壁が立ち塞がる。
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・カラによる正義執行開始。
「サイレーン」第29話「正義の真似事」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

・カラにより正義が執行された……ところが、意外な躓きが。
「サイレーン」第30話「正義の真似事A」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

<感想>

「週刊モーニング」では『レンアイ漫画家』や『シマシマ』、『はるか17』などで知られる山崎紗也夏先生の新連載です。
『レンアイ漫画家』は設定と展開が面白くて読みました。

そんな「サイレーン」、内容は刑事もの……しかも男女バディもので、「警視庁機動捜査隊(キソウ)」を取り上げた作品となりました。
設定に「キソウ」を採用している点が珍しいですね。
ドラマでも「キソウ」がメインになった作品は「警視庁機動捜査隊216」くらいか。

月曜ゴールデン「警視庁機動捜査隊216V 命の値段 知らされなかった誘拐事件が生んだ最悪の偶然!?命か金か?選択を迫られた家族の運命と犯人を繋ぐ社会の暗闇!」(12月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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30話にて、猪熊を真似たカラにより月本は裁かれました。
とは言え、裁いてしまったこと自体が猪熊の模倣の領域を逸脱していますね。
しかも、裁き方は「相手を殺害する」との「毒を以て毒を制する」モノ。
其処に理解が及んでいないところを見ると、カラには猪熊の正義を理解することは不可能なのか……。
此の点、さらに正義を理解するべく猪熊に近付くのか、あるいは更なる正義執行に挑むのかに注目です。

とはいえ、その前に里見たちの手がカラへと届く方が早いような予感も。
それが、カラの歯。
おそらく、次回はカラが回収に動く筈、これに里見たちが先んじることが出来るかどうか。
真の正義の意味が問われそうです。

但し、少なくとも月本については真似事の正義が真の正義に先んじたことは忘れてはならないでしょう。
オリジナルである猪熊たちでは裁けない悪。
これを裁けたのが、模倣であり、裁かれる側と同じく“悪”のカラでしかなかったとは……痛烈な皮肉です。

「世の中の役に立たない正義」と「世の中の役に立つ悪」。
いずれが世の為になるのか……またも猪熊を悩ませることになりそうですが、この点をどう描くのかも注目です。

さて、此処でまとめ。

目標である捜査一課へひた走る猪熊。
そんな猪熊をターゲットとしてロックオンしたカラ。
そんなカラをターゲットとしてロックオンした里見。
追う者と追われる者の構図が明らかになりつつあるようです。

そして、今のカラが整形により手に入れた顔であることが判明。
過去を捨てようとしていたらしいことと併せても、事件の匂い。
やはり、薬局店息子殺人事件に関連ありか。

カラはその名の通り、中身の無い虚ろな「空」。
それゆえに、自身に欠ける物を補おうと求めている。
以前から予測している通り「カラは自身に無い物を持っている対象を特定すると、これに近付き相手を殺害することで、自身に欠けた物を相手から奪う」で正しいようです。

キャバクラの女性マネージャーを殺害し「その垢抜けた佇まい」を奪い、綺麗になった。
タクシー運転手は「自身は選ばれた」と語っていたが「その選ばれた存在であること」を彼を殺害することで奪ったものと思われます。
だとすると、これまでにも同様の犯行を重ねているのが当然。
里見が過去に遭遇した「薬局店息子殺人事件」を皮切りに変貌したものと思われますね。
カラの闇は想像以上に深そうだ。

止められるのは里見と猪熊のカップルのみかも。
これに渡が意外な活躍を示しそうな予感。
果たして、如何なる結末を迎えるのか……31話に期待!!

ちなみに、山崎先生と言えば『七瀬ふたたび』のコミカライズでも知られる方です。

「七瀬ふたたび」(筒井康隆著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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