「金田一少年の事件簿」が「金田一少年の事件簿R」として帰って来た!!
記念すべき第1弾は雪の山荘での殺人事件!?
そんな5話では容疑者を2人にまで絞り込みました。
【「雪鬼伝説殺人事件」登場人物一覧】
金田一:主人公。最終エピソードまで犯人にも被害者にもならないでしょう。
美雪:言わずと知れた金田一少年のベストパートナー。最終エピソードまで犯人にも被害者にも(以下略)。
相馬真紀:金田一と美雪を誘った張本人だが、現地には居ない……筈。
影平文芽:イメージガール候補の1人。
月見里光:有名ネット掲示板「うぇぶすれっど」CEO。イケメン。
黒木守:月見里の秘書。地元出身らしい。雪鬼にも詳しい。
松島田学:月見里が用意したシェフ。
鯖木海人:ゲストモニターの1人。
雲沢夏樹:ゲストモニターの1人。2号コテージに滞在。
椿原紅湖:ゲストモニターの1人。スキー部所属。
鷹山翼:ゲストモニターの1人。プロスキーヤー。
斧寺空美:ゲストモニターの1人。
柊森一郎:ゲストモニターの1人。スキー部所属。
<5話あらすじ>
・前回のあらすじはこちら。
「雪鬼伝説殺人事件」第4話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
棺桶置場にて鯖木の遺体を発見した面々。
月見里はこれ以上の騒動を怖れて、黒木に鯖木の棺桶を片付けるよう命じる。
月見里と黒木が2人がかりで鯖木の遺体の入った棺桶を備え付けの棚の奥へと押し込むことに。
衝撃冷めやらぬ中、面々は一旦、ロッジへ。
幾分、冷静さを取り戻した月見里は「実は鯖木が生きており、あれは芝居だったのかも……」と狂言説を主張し始める。
そもそも、鉈が飛び込んで来た際にロッジの中に居た面々には鉈を投げ込むことは不可能。
だとすれば、雲沢か鯖木自身の行動としか思えないからだ。
早速、棺桶置場へ確認に赴く一行。
ところが、鯖木の入っていた棺桶を開いたところ、中身は空であった。
これを見た月見里は、やはり鯖木の狂言だったと大喜び。
もしかして、雲沢も鯖木と共謀しているのではないか。
だとしたら、鯖木のコテージに潜んでいるのかもしれない。
こうして、月見里を中心にした面々は鯖木のコテージへ。
其処で黒木が雲沢の物らしきリボンを発見する。
やはり、雲沢は此処に居たのだ―――月見里は勢いづき、そう結論付ける。
だが、金田一は納得いかない。
投げ込まれた鉈はトリックで実行可能だったのだ。
割れた窓付近を調べる金田一。
すると、窓のすぐ傍に転がる雪の入った桶、長めの板、大きめの石を発見する。
金田一は犯人が梃子の原理を利用したと指摘。
長い板の中央部分に大きい石を下敷きにする。
板の片側には鉈を乗せる。
さらに、板のもう一方の片側の真上となる屋根の上に桶を置く。
ロッジの熱で屋根の雪が溶け出し、桶が板の上に滑り落ちると梃子の原理で鉈が飛ぶ仕組みだ。
これならば誰でも実行可能なのだ。
金田一は「雪鬼」が鯖木を除いた面々の中に居ると考える。
一方、当の犯人「雪鬼」は次なる犯行を企てていた―――6話へ続く。
<感想&推理>
「金田一少年の事件簿」が「金田一少年の事件簿R」として帰って来ました。
記念すべき第1弾は雪の山荘での殺人事件です!!
今回、容疑者を2人にまで絞り込みました。
果たして、的中なるか!?
いよいよ容疑者リストが公開されましたね。
相馬真紀は含まれていないので、やはり容疑圏外確定とみて良さそうです。
さらに、鉈が人力ではなく機械トリックだったことで、屋内にてアリバイのあった人物の仕掛けたものであることもほぼ確定。
さらにさらに、そうなるとその時にアリバイの無い雲沢も既に殺害(あるいは監禁)されていると考えるべき。
さらにさらにさらに、そうなると雲沢の消息不明自体がトリックである以上(これについては後述)、その際にアリバイのある人物こそが犯人。
ここからは以前の繰り返しとなりますが、金田一やゲストたちは個別にコテージに居たので、アリバイがあると思しき人物はロッジに居たうぇぶすれっど側の面々のみ。
というワケで、犯人候補は一息に3人に。
月見里、黒木、松島田ですね。
とはいえ、今回にて鯖木の遺体が棺桶から消失したことで、直接棺桶に触れなかった松島田も除外。
残るは月見里と黒木のみ。
ちなみに、鯖木の遺体が消えたトリックだが可能性は2つ。
1、雲沢の場合と同様に棺桶置場が2つ存在しており、最初の訪問と2度目の訪問とで訪れた先が異なる。
当然、棺桶の中身も空になる。
2、棺桶自体に仕掛けがあった。
個人的には2を推したい。
おそらく鯖木の入った棺桶の底が抜けるようになっていたのだろう。
棚に強く押し込む、あるいは蓋を押し出すように閉めることでこれが動くようになっており、月見里と黒木が奥に押し込んだ際にこれが発動。
鯖木の遺体は棚の下に隠された収納スペースに落ち、小屋の中に隠されているのではないか。
いずれにしろ、鯖木の遺体消失トリックが可能なのは棺桶に触れた者のみ。
つまり、容疑者は月見里か黒木しか居ないのだ。
さて、月見里と黒木のいずれが犯人なのか?
一見、鯖木の遺体を棚に戻すように指示した月見里が怪しいように思われる。
雲沢失踪時のアリバイも月見里が渋る他の2人を引き止めて作られた物。
確かに怪しい。
だが、此処で注目すべきは黒木だろう。
黒木犯人説の根拠は2話と3話でも述べたが、彼ならば月見里よりも種々の工作が容易に達成出来る為。
例えば、雲沢の失踪だが、コテージのすり替えが行われたのは明白。
詳しくは3話ネタバレ批評(レビュー)をご覧頂きたい。
一応、簡単に説明すると、雲沢に用意されたのは2号コテージでは無く、別のコテージだったとのもの。
その上で、雲沢は犯人により殺害(あるいは監禁)された。
金田一たちには本物の2号コテージを案内した……とのもの。
これで足跡の謎も解消される。
これが可能なのは……実務を担当する黒木だ。
しかも、インターホンで雲沢が2号コテージに居るとのイメージを植え付けたのも彼。
これも押したボタンと通話先の設定を事前に変更しておけば容易に可能。
そして、5話にて鯖木のコテージで雲沢のリボンを発見したのも彼。
月見里と共に鯖木の棺桶に触れたのも彼。
どうにも黒木が怪しい。
個人的には9割が黒木、残り1割が月見里とみている。
果たして、管理人の推理は的中するのか!?
6話に注目せよ!!
◆「雪鬼伝説殺人事件」関連過去記事
・「雪鬼伝説殺人事件」第1話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「雪鬼伝説殺人事件」第2話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「雪鬼伝説殺人事件」第3話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「雪鬼伝説殺人事件」第4話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
◆シリーズ関連過去記事
・「金田一少年の事件簿」より「薔薇十字館殺人事件」のまとめはこちら。
「薔薇十字館殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿」より「香港九龍財宝殺人事件」のまとめはこちら。
「香港九龍財宝殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿」より「暗黒城殺人事件」のまとめはこちら。
「暗黒城殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿」より「人喰い研究所殺人事件」のまとめはこちら。
「人喰い研究所殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」のまとめはこちら。
「ゲームの館殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」のまとめはこちら。
「錬金術殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
・同じく「高度1万メートルの殺人」のまとめはこちら。
「高度1万メートルの殺人」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
・さとう先生による読み切り「トキメキトキナ消失宣言」のネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)
【ドラマ版】
・ドラマ版「金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件・アジア北米同日放送〜美雪誘拐!破滅の街の悲劇…死体出現密室トリックの謎はすべて解けた!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件 マレーシアのジャングルで合宿中の生徒達が次々と消えた…太陽と月が交わる時暴かれる驚愕のトリック!謎はすべて解けた!」(1月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)
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◆金田一少年の事件簿シリーズコミックはこちら。
◆金田一少年の事件簿シリーズ映像作品はこちら。
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