集英社刊『週刊ヤングジャンプ』に連載されていた稲葉そーへー先生「へ〜せいポリスメン!!」が最終回を迎えました。
「へ〜せいポリスメン!」は、警察官である主人公のゴウがそのとぼけた性格を活かしつつ、仲間たちと繰り広げるギャグ漫画。
いわば、「平成版こち亀」。
以前にも2012年に1度、ネタバレ批評(レビュー)してますね。
・今週(2012年4月5日)の「へ〜せいポリスメン!!」(稲葉そーへー著、集英社刊ヤングジャンプ連載)がかなり面白かったのでネタバレ批評(レビュー)
本作については割とあちこちで感想があるようなので、詳しくはネットなどでお調べして頂ければお分かりになるかと思います。
その最終回がまさにこれまでの集大成となっており物凄く良かった。
もろに管理人の琴線に触れたので批評(レビュー)しちゃいます。
では、ネタバレあらすじです。
◆最終話「どっちっスか!」ネタバレ批評(レビュー)
天然でマイペース、自分のやりたいことは譲らない―――そんな唯我独尊的な主人公・轟ゴウ(ごうごう)巡査。
彼は木梨巡査長の勤務する派出所に部下として配属された。
以来、木梨や木梨の上司でゴウに好意を寄せる巡査部長・黒澤ジュン、鑑識課の七瀬、ゴウの後輩の森君、派出所の隣にある中華料理屋のタイショーやリンリンらと触れ合い、和気藹々と過ごして来た。
矢先、木梨に転属の話が持ち上がる。
転属先はかなり辺鄙な土地柄。
それ故、家族持ちが優先とされることになり木梨に白羽の矢が立ったのだ。
だが、木梨の家族は転居を拒否。
転属するなら木梨の単身赴任になってしまうことに。
其処で木梨は策を練った。
誰か別の人間に押し付けてしまおう……と。
そして、巡り巡ってこれを受け入れたのがゴウであった。
ゴウは田舎の方がやり易そうと感じ、いつもの気楽さで引き受けたのだ。
だが、ゴウが転属するならば試験に合格し昇進する必要があった。
ゴウは合格目指して努力するが、試験当日に子猫を拾うアクシデントが発生し失敗。
肩を落とす。
ところが、そんなゴウに黒澤が声をかけた―――と、此処までが前回のあらすじ。
あれから数ヶ月、念願の田舎勤務となったゴウのもとを非番の木梨が訪れた。
相変わらずのマイペースぶりを発揮するゴウに木梨は安心する。
と、其処へ黒澤が現れる。
黒澤に向けて気軽に手を振るゴウ。
それもその筈、2人は結婚したのだ。
ゴウが田舎勤務が可能になったのは黒澤の夫となったからであった。
ゴウが転勤したのではなく、妻となった黒澤が転勤したことでゴウがそれに追従する形となったのだ。
黒澤を「ジュンちゃん」と呼ぶゴウ。
照れる黒澤だが、悪い気はしていない様子だ。
これまた安心する木梨。
ふと、名前に関連してゴウが昔のことを思い出した。
ゴウと出会った当初の木梨は轟ゴウ(ごうごう)という彼の名に戸惑った。
ゴウは苗字と名前どちらで呼ぶかでその人との親しさが分かるものだと主張。
名前の方がより親しみを込めている、苗字ならば距離を保っているとの具合だ。
とはいえ、ゴウは苗字も名前もゴウである。
どちらで呼んでも変わらない。
これが原因で、木梨と言い争いを繰り広げたりしたものであった。
ゴウはあの日と同じように問う、木梨が苗字と名前のどちらで「ゴウ君」と呼んでいるのかと。
これに木梨は「ゴウ君の苗字なんて忘れてたよ」と簡潔に応じる。
木梨の言葉の真意を汲まず、さらに「どっちっスか!」と突っ込むゴウ。
これまた如何にも彼らしい応答だ。
そんな2人を眺める黒澤―――完。
<感想>
下の名前で呼んでいたことを彼なりの言い方で伝える木梨。
良い言い回しですね〜〜〜かなりグッと来ました。
そして、答えが出ているにも関わらずこれに気付かないゴウ。
でも、そんな彼だからこそ木梨は下の名前で呼んでいたのでしょう。
黒澤の長年の想いも遂に実ったということで、まさに大団円。
最終回にも関わらずシリーズを構成したキャラが出て来ないのも印象的でした。
とはいえ、本作はゴウと木梨に始まったもの。
この2人で終わるのが筋というものでしょう。
これに黒澤が加わっていること自体が時の経過を示すのかもしれません。
そう言えば……「甘えん坊将軍」はどうなったのだろう?
これも気になるなぁ。
本当に良い最終回でした。
稲葉先生、お疲れ様でした!!
次回作も楽しみにしてます!!
◆関連過去記事
・今週(2012年4月5日)の「へ〜せいポリスメン!!」(稲葉そーへー著、集英社刊ヤングジャンプ連載)がかなり面白かったのでネタバレ批評(レビュー)
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