2014年03月23日

「黒い紋章」(猫田ゆかり作、講談社刊「週刊モーニング」掲載)ネタバレ批評(レビュー)

「黒い紋章」(猫田ゆかり作、講談社刊「週刊モーニング」掲載)ネタバレ批評(レビュー)です。

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
桜真:若きエリート管理官。
椿:桜真とコンビを組むこととなった刑事。
田中:元警察幹部OB。謎の転落死を遂げる。
参事官:桜真に取引を持ちかけるが……。


桜真は交番巡査であった父に憧れを抱いていた。
そんな父に正義を教えられた桜真は、正義を貫くべく刑事となった。
今、桜真は管理官となっている―――。

矢先、桜真は元警察幹部OBである田中の死を追うこととなった。
田中はビルから謎の転落死を遂げていた。
事件、事故で捜査が進められることに。

桜真は管理官であるにも関わらず、現場へと赴くことを望む。
桜真を煙たがる面々。
だが、真っ向から反発する者もいない……筈だった。
そんな中、桜真に対し唯一苦言を呈した椿が相棒として選ばれた。

田中の転落現場を訪れる桜真。
桜真は上に立つ者として現場を知っておかなければならないと考えていたのだ。
椿は自身が知るどのエリートとも異なる桜真に信頼を寄せ始める。

現場を調べた桜真は田中の転落状況に疑問を抱いた。
田中は階段の手摺を乗り越えて転落していたのだが、指紋が残されていなかったのだ。
さらに、特に争った様子も無い。

現場付近の住人に聞き込みを行ったところ、意外な事実が明らかに。
死亡前後に田中が誰かと言い争っていたらしいのだ。
相手は若い男性のようだ。

さらに通話履歴から、田中が転落死の直前に女性記者と電話で話をしていたことも分かっている。
女性記者を訪ねる桜真と椿。

女性記者によれば、田中が関連したと思われる不正について調べており取材したのだと言う。
田中は上層部の関与の証拠を握っていたのだそうだ。
これについて聞き出そうとした通話中に、田中は何者かに襲われ転落死したらしい。

椿は上層部の不正について知る田中が口封じされたのではないかと考えるが……桜真は女性記者の供述が嘘であると見抜く。
何故なら、田中の携帯はその胸ポケットに収められていたからである。
もし、記者の言葉通りならば携帯は外に出ていなければならない。

彼女は何かを隠している……そう洞察する桜真。
直後に、参事官から呼び出されることに。
参事官は桜真に事件捜査から手を退くように通告する。
しかし、桜真は進退を懸けて捜査を続けることを宣言。

田中の周辺状況を調べた桜真は再び女性記者のもとへ。
そして、桜真が告げた真相は意外な物であった。

田中は自殺だったのだ。
携帯電話の件から疑惑を抱いた桜真は、田中が転落したとされるもう1つ上の階の手摺を調べた。
すると、其処から田中の指紋が検出されたのだ。
田中は自殺だったのである。

女性記者はこれを認める。
家族に先立たれ、自身も病気が判明し余命幾許も無かった田中。
正義を行いたいと志した彼は上層部の不正を告発することとした。

だが、圧力がかかれば揉み消されてしまう。
其処で、自身の命を以て疑惑を作り世間の注目を集めようとしたのだ。
その成功はすぐ間近にまで迫っていた。

もしも、此処で事実が明らかになれば揉み消されてしまうかもしれない。
しかし、桜真は田中の死の真相を公表する。
桜真は正義が行われることを信じたのだ。

桜真の信頼は正しく報いられた。
上層部の不正についても報道がされたのである。
こうして、メスが入ることとなった。
田中の遺志は果たされたのだ。

数日後、桜真は椿と共に参事官に呼び出された。
桜真は参事官こそが田中と言い争っていた相手であると指摘する。

女性記者同様に、参事官もまた田中に上層部の告発を依頼していたのである。
ところが、田中は参事官を信用せず協力を拒否、独自の計画を実行に移したのだ。

参事官は桜真の目指す物と自身が目指す物は同じだと告げ、同志になるよう迫る。
これに桜真は目的が同じならば、進み道も自ずと同じになる筈と断るのであった―――エンド。

<感想>

第62回ちばてつや賞受賞作です。
本作は『週刊モーニング』本誌(2014年3月19日号)より『SAKURA TABOO』として新連載が開始されました。

読切版はこんな感じでした。
正義を信じ、これを行おうとするエリートの桜真。
現場にて、正義を行おうとする椿。
「桜」と「椿」のコンビでの活躍も清々しい物語でした。
そう言えば「旭日章」は別名「桜の代紋」とも呼ばれます。
それゆえに、主人公の苗字も桜真なのでしょうか。

総評すると、ある種「踊る大捜査線」の逆バージョンかな。
「踊る大捜査線」は青島視点の物語ですが、こちらはその室井視点からと思えば分かり易い筈。
それだけに、なかなかに興味深いストーリーでした。

ラストの流れからすると、シリーズ化も出来そうなので期待したいですね!!

これが連載されることに。
なんと、一挙2話連載。
早速、読んでみたところ、連載版は今のところ事件そのものよりも人間関係に重きを置いた印象。
さらに、桜真の相棒は女性に変更されています。
これが奏功するか注目の1作です!!

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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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