2014年02月15日

金曜プレステージ「ヤバい検事 矢場健3〜ヤバケンの暴走捜査〜 天才女医が夫殺害!!ヤバケンの暴走捜査!!非情か愛情か?最後の晩餐に隠された愛憎レシピ…完全犯罪を崩せヤバケン最大ピンチ!!消えた紙飛行機が暴く密室の盲点」(2月14日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「ヤバい検事 矢場健3〜ヤバケンの暴走捜査〜 天才女医が夫殺害!!ヤバケンの暴走捜査!!非情か愛情か?最後の晩餐に隠された愛憎レシピ…完全犯罪を崩せヤバケン最大ピンチ!!消えた紙飛行機が暴く密室の盲点」(2月14日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

待ち合わせの時間には秒単位まで正確、手帳に書き込むスケジュールは分刻みと潔癖すぎる性格の東京地検検事・矢場健(舘ひろし)。周囲からは、「ヤバケン」と呼ばれ疎まれているが、検事としての仕事ぶりは超一流で、他人が何と言おうと、自身の信念を曲げずに一つの真実を徹底的に究明する男。

今回、矢場が担当するのは、神宮司総合病院の院長であり、ゴッドハンドの異名を持つ天才外科医・神宮司貞子(前田美波里)が、夫で病院理事長の神宮司康則(広瀬彰勇)を、院長室で殺してしまったと自首した殺人事件。

矢場は、事務官の大隈進一郎(河相我聞)と共に、貞子の取り調べを始める。貞子によれば、夫の康則は名ばかりの理事長で、病院のお金を着服したり、病院内の女性医師と関係を持ったりと悪行の限りを尽くしていた。貞子の我慢も限界で、事件のあった夜に、康則を理事長職から解任し、離婚する決意を固めていた。しかし、そのことを察知した康則は、院長室に入るなり、貞子に乱暴な言葉を浴びせ、首を絞めてきた。貞子は抵抗し、気付いたら康則が倒れており、花瓶を手にしていたという。

貞子は自首し、全面的に犯行を認めているため、簡単に片付くと思われた案件であったが、矢場の下した結論は、10日間の勾留延長であった。状況証拠もそろっており、犯行を裏付ける物証もあり、被疑者が犯行を認めている簡単な案件に、矢場が抱いた疑問とは? 事件の真相を究明するために、徹底的な調査を行った矢場が、見つけ出した真実とは一体?
(金曜プレステージ公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

周囲からは細かく潔癖過ぎる性格ゆえに「ヤバケン」と呼ばれ疎まれているが仕事ぶりは超一流―――そんな出来る男・矢場健は検事である。

今回、矢場が担当したのは神宮司病院理事長・神宮司康則殺害事件。
被疑者とされたのは、康則の妻であり、神宮司総合病院の院長であり、ゴッドハンドの異名を持つ天才外科医・神宮司貞子であった。

貞子によれば、横領や不倫を平然と行っていた康則との離婚を考えていたらしい。
其処で、院長室で「最後の晩餐」を行いつつ離婚を切り出したところ、康則が逆上して襲い掛かって来た。
これから身を守る為に殺害してしまったとの供述であった。

これを聞いた矢場はメニューの内容に違和感を抱く。
皿の数とメニューの数が合わないのだ。
メニューが1品だけ不足していたのである。
貞子が何かを隠していると感じた矢場は独自の調査を開始する。

貞子周辺を調べた矢場は、貞子が強引にスケジュールを調整し施術を施した雪乃という少女に注目する。
雪乃の母・清子によれば、あくまで貞子の好意による手術だったそうだが……。

神宮司病院内を歩き回った矢場は、貞子の駐車場が裏口にあることに不審を抱く。
通常利用するには不便なのだ。
裏口付近に常駐していた施設管理係・里中に理由を尋ねるが、最近雇われたばかりとのことで里中も首を傾げるばかり。
何故、貞子はわざわざ不便な駐車場を利用していたのか?

そんな中、矢場は尋ねた折の里中の反応から何かがあると察し、その過去を調べ始める。
すると意外な事実が判明することに。

里中は清子母娘の世話をしていたのだ。
しかも、40年前に清子の父親である磯沼竜二を殺害した罪で5年ほど服役していたのだ。
当時のことを調べた矢場は、遂に真相を突き止める。

貞子と里中を呼び集めた矢場。
院長室に足を踏み入れていなければ確認出来ない事項を指摘し、里中こそが神宮司殺害の犯人だと指摘する。
これを受けて、里中は罪を認める。

40年前、貞子と里中は共に医師を目指しており恋仲であった。
稲荷寿司が繋ぐ恋であったと言う。

だが、里中が学費に困り医師への夢を諦めようとしていた。
これを必死に翻意させようとした貞子。
言い争う2人だが、貞子が誤って磯沼にぶつかってしまった。
咄嗟に謝罪した貞子だが、磯沼はそれを無視して絡み始めた。
見かねた里中が助けようとしたのだが……貞子が磯沼を突き飛ばし殺害してしまったのだ。

里中は内心で自身の夢を貞子に託そうと考えていた。
これは良い機会だと考えた里中は、貞子の身代わりになった。
真相を明かしたい貞子だが、父親から反対され思い留まることに。

そして5年が経過し、里中は罪を償い終えた。
だが、貞子に会うことは出来ない。
今の自分の姿を見せることは貞子に過去の悪夢を思い起こさせるだけだったからだ。

里中は謝罪するべく磯沼の遺族を訪ねた。
其処で里中は磯沼の遺族の困窮ぶりを目にする。
磯沼の忘れ形見・清子は当時10歳。
これを見かねた里中は遺族を援助することに。

やがて、それから35年が過ぎた。
貞子はゴットハンドとして名を成し、幼かった清子も大きくなり雪乃を生んだ。

ところが、雪乃が大きな病を患っていることが分かった。
これは貞子でなければ困難な手術であった。

里中は貞子に手術を依頼すべく、神宮司病院の求人に応募しこれに近付いた。
40年前のことがあった貞子は里中の依頼を受諾した。
それゆえに、強引なスケジュール変更が行われたのである。

だが、その甲斐あって手術は成功。
これ以上は貞子の迷惑になると考えた里中は病院を去ることに。
そう、貞子が用意した「最後の晩餐」は神宮寺ではなく里中に向けての物であった。
1品不足したメニューの正体は、想い出の稲荷寿司であった。
こうして、貞子は里中を見送ろうとしたのだが……。

これに神宮司が気付いた。
貞子はこれを契機に神宮司に離婚を切り出す。
だが、神宮司が受け入れる筈がない。
貞子に襲い掛かったところに、里中が駆け付けた。
40年前と重ね合わせた里中は貞子を助けるべく神宮司を殺害してしまったのだ。

貞子に迷惑をかけたくなかったと口にする里中。
彼は40年の間、ずっと貞子を愛していた。

一方、貞子もまた里中を愛していた。
だからこそ、わざわざ裏口の駐車場を利用していたのである。
何故なら、其処に里中が常駐していたから。

「今度こそ戻って来て下さい」
そう連行される里中に告げる貞子。
里中は無言で頷いた。

さらに、40年前の罪を公表しようとする貞子。
だが、矢場は「あなたの助けを待っている人が居る」と思い留まらせるのであった―――エンド。

<感想>

原作なし、オリジナル作品の第3弾です。
前作は2013年1月25日の放送なので、ほぼ1年ぶりの新作となりました。
前作については過去記事がありますね。
興味のある方は過去記事リンクをどうぞ!!

では、ドラマの感想を。

今回も面白さは変わらずでしたね。
不思議な魅力のあるドラマです。

伏線もなかなかでした。

「最後の晩餐のメニューの数」から「里中の存在」と「貞子から里中への愛」。
「飛行機」から「里中が院長室に出入りしていた」。
「駐車場の位置」から「貞子から里中への愛」。

……と、それぞれが導き出されたのは良かった。
特に「最後の晩餐のメニューの数」から「稲荷寿司」が求められ「里中の存在」と「貞子から里中への愛」が明らかになる点は秀逸。

矢場の潔癖症が事件の情報のみに限定され、人情には適用されない点(潔癖症ならば貞子を見逃すことは出来ない……など)が些かダブルスタンダード気味ではありますが、個人的にはアリかな。
それこそが矢場の魅力でもあるような気がします。

ドラマ全体としての結論ですが十分に及第点と言えるでしょう。
次回にも是非、期待です!!

◆関連過去記事
金曜プレステージ「ヤバい検事 矢場健〜ヤバケンの暴走捜査〜(ヤバい検事!矢場健 超A型&潔癖症…気になる男ヤバケン大暴走依頼人を撲殺!!犯人は女弁護士!?密室に仕組まれた冤罪殺人の罠!追跡“ネオンの死角”シャンパンタワーに秘めた親子愛)」(2月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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<キャスト>

舘ひろし 
原沙知絵 
河相我聞 
前田美波里 
中原丈雄
いしのようこ 
中西良太 
宮下裕治 
矢崎滋 ほか
(公式HPより、順不同、敬称略)


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【関連する記事】
この記事へのコメント

こんばんは!ヤバケン、楽しみにしていました。いつものように、感想を。

(感想)
 1、今作含め、3作で、基本フォーマットが存在しているのは、明確でした。例えば、OPの所での、歩道の定義を話したり・ピアスの位置を修正をしたり・歩道にある足跡に寸分のずれなく停止する、ラストの、彩先生に、余計なこと言い怒られるが、本人は理解していない等々、あらゆる所にちりばめられていた気がします。これは、私としては、いいことだと思っています。

 2、その上で、その基本フォーマットを上手に崩した、矢場の更年期障害の部分は、秀逸でした。些細な変化(時間厳守にはずが、2分早く到着する・砂時計を持ち損ねる等々)を上手にストーリーに取り入れていた気がします。無理矢理感が無く、よかったです。

 3、今作の面白い所は、矢場は事実しか追っていない(正確に言えば、感情面は一切無視)にも関わらず、最終的には、里中と院長の愛の歴史につながり、二人の思いまでに到達できたことではないでしょうか。1作目の様な、割れたメガネのレンズをごまかすために、シャンパングラスを粉々にしたというようなタイプの話ではないものの、忠実に事実を追い、真相を見いだす事が出来た点で、拍手ものですね。

 4、今作は、特に、脇役が誰ひとりかけても無理な設定になっていたことも評価できます。具体的に言えば、飛行機を飛ばしていた少年、看護師、施設管理係(里中以外の)、フリップで流れを説明していたレポーター等々、ストーリの中で、浮くことなくおさまっていた気がします。

 ヤバケン、2ドラとして、息長く続けて欲しいドラマだなと感じずにはいられませんでした。次作も、期待ですね。
Posted by J-PETER at 2014年02月17日 23:13
Re:J-PETERさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

1.シリーズものとしてお約束が成立してましたね。これこそ醍醐味です(^O^)/!!

2.確かに、お約束を盛り込みつつ、キャラの変化を取り入れる点も良かった。

3.なるほど、その点も捻りだったんですね。

4.仰る通り、登場キャラに無駄が無かったですね。ラストに収束して行く印象でした。此処も良かった!!

次作に期待の旨、同意です。
これからもシリーズを重ねて欲しい作品だと思います(^O^)/!!
Posted by 俺 at 2014年02月19日 00:21
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