月曜ゴールデン「ツインズ〜早乙女兄弟の推理日誌〜 2億円強奪事件の真相に隠された元刑事の罪と罰！禁断の愛が生んだ哀しい殺人！最強の双子が事件の謎を紐解く！」（1月27日放送）ネタバレ批評（レビュー）

月曜ゴールデン「ツインズ〜早乙女兄弟の推理日誌〜　2億円強奪事件の真相に隠された元刑事の罪と罰！禁断の愛が生んだ哀しい殺人！最強の双子が事件の謎を紐解く！」（1月27日放送）ネタバレ批評（レビュー）です！！

＜あらすじ＞

京都の古い街並みの一角にある「早乙女医院」の院長・早乙女京介（小日向文世）と、京都府警の敏腕刑事・早乙女洋介（小日向文世・二役）は顔も声もそっくりのツインズ（双子）。
ある日、京都・郊外の寺の境内で遺体が発見された。被害者は未解決のスーパー強盗事件の容疑者として指名手配されていた土田英二（古川悦史）。そして土田の内縁の妻である山村紀子（ちはる）が、大量の睡眠薬を飲んで自殺を図り、早乙女医院に運ばれてきた。京介と看護師長・菅野園子（濱田マリ）の処置で助かる紀子。そこへ洋介と京都府警の刑事・田宮良一（河相我聞）がやってくる。土田の後を追うために自殺未遂を起こしたと涙を流す紀子だったが、洋介と田宮は腑に落ちない。
その夜、洋介と田宮は双子と幼馴染の島野雪江（萬田久子）が営む小料理屋に足を運ぶ。そこにはすでに京介がいた。紀子の容態の話から事件の話題になり、元京都府警刑事で現在は琵琶湖近くのホテルに勤める新藤健一（金田明夫）と紀子が男女の仲だと噂があったと田宮が思わず口にしてしまう。京介と洋介は、医者と刑事のそれぞれの立場で捜査を始める。
そんな時、強盗事件があったスーパーの警備員・久保正行（丸岡奨詞）が殺された。
スーパー強盗事件と新たに起きた２つの殺人事件の関連が次々に発覚し、隠されていた驚愕の真実が明らかに･･･！！

（月曜ゴールデン公式ＨＰより）

では、続きから（一部、重複アリ）……。

早乙女京介と洋介は双子である。
「早乙女医院」の院長であり、サイケデリックな絵画を趣味とする京介が兄。
相棒の田宮と共に様々な事件を解決した刑事である洋介が弟だ。

彼らは容姿も声もそっくり。
見分けられるのは、幼馴染で小料理屋を営む島野雪江と、京介に恋する看護師長の菅野園子のみ。

そんなある日、京都・郊外の寺の境内で遺体が発見された。
被害者は未解決のスーパー強盗事件の容疑者として指名手配されていた土田英二。

スーパー強盗事件はスーパーに設置された金庫が狙われたものの、現金を置いていなかった為に犯人が何も得られずにすごすごと退散したとされる事件。
ただし、この際にスーパーの警備員をしていた久保正行が足を刺されており、久保によれば犯人は2人組だったそうである。

洋介は犯人が仲間割れを起こし、土田が殺害されたと判断。
田宮と共に捜査を開始する。

一方、京介の病院に土田の内縁の妻・山村紀子が大量の睡眠薬を飲んで運ばれて来た。
時期が時期だけに洋介は土田殺害事件と関わりがあるのでは……と考える。
さらに、田宮の情報によれば紀子は新藤とも関係があるらしい。
新藤は元刑事、土田逮捕の為に紀子の張り込みを担当していたが、先頃になって急に退職していた。
田宮は張り込み中に2人の間に恋が芽生えたのでは……とドラマティックに語り出す。

その日の午後、京介の病院に丸岡がやって来た。
丸岡は常連患者であるエリコの夫である。
エリコは丸岡を愛しているが、反面、彼の素行に愛想尽かしをしており丸岡の関心を惹くべくリストカットの狂言を繰り返していた。
その入院費はかなりの額にまで嵩んでいたが、今日はその全額を支払うのだそうだ。
エリコは「やっと夫が本気を出してくれた」と大喜び。
京介はそんな丸岡の景気の良さに一抹の不安を覚えるが……。

不安は的中。
同日深夜、丸岡はビルから転落死してしまう。
ワープロの遺書が残されており、洋介と田宮は土田の共犯が丸岡だったと結論付ける。
丸岡と土田が仲間割れし、丸岡が土田を殺害し自殺したとの筋書きだ。
だが、エリコは丸岡は誰かに殺されたと主張。
犯人を突き止めてくれ、と京介に依頼する。

こうして、京介も事件に関わることに。
洋介に成り済まし、捜査本部に潜り込んだ京介。
其処では土田殺害事件解決のお祝いと、西川刑事の送別会が並行して行われていた。
西川刑事は父が倒れたので実家の豆腐屋を継ぐらしい。
周囲が誰も京介に気付かぬ中、京介は捜査資料を盗み見て久保の怪我に不審な点を憶える。

久保の足の刺し傷は正面から受けた物であった。
つまり、抵抗を一切していないのだ。
京介は土田の共犯が久保ではなかったかと考える。

これを教えられた洋介も事件はまだ終わっていないと判断。
田宮と共に捜査を継続する。

まずは久保を確保しなければならない。
その矢先、久保が何者かに襲われることに。
一命を取り留めた久保は早乙女病院に搬送される。

京介は久保の口から、強盗事件の真相を聞き出す。
久保が土田を手引きしたこと。
強盗犯は土田と久保の2人しかいないこと。
さらに、被害がないとされていたが、金庫には脱税により2億円相当の現金が眠っておりこれを土田が盗み出したこと。
おそらく、2億円は何者かに横取りされたのであろうこと。
横取りした人物こそが土田を殺害した犯人であると思われること。

京介はこの情報を洋介に伝え、生き証人である久保の保護を求める。
ところが、田宮が見張る中、久保は何者かに撲殺されてしまう。

これは久保の供述が事実であり、2億円を奪った真犯人が久保を殺害したことを意味していた。
まさか、新藤が真犯人なのか！？

その翌日、田宮が耳寄りな情報を掴んで来る。
なんと、2億円で宝石ショップを購入した元刑事が居たらしいのだ。
どうやら、西川を名乗っていたそうだが……。

これを聞きつけたエリコは丸岡の仇をとるべく西川の命を狙い始める。
同じ頃、京介も西川の父が健在であると知り、彼に疑惑を抱いていた。

こうして、西川豆腐店を前に出刃包丁を手にしたエリコと京介が出くわすことに。
復讐を思い留まるよう説得する京介は、同行していた園子にエリコを押し留めるよう依頼。
その間に、西川に真相を問い質す。

これに西川は退職理由について嘘を吐いた理由を打ち明ける。
もともと稼業を継ぐことを求められており、10年の約束で退職するつもりだったのだそうだ。
だが、激務に耐える仲間の手前、言い出せなかったらしい。
もちろん、宝石ショップについても心当たりはないそうだ。
西川を観察していた京介は彼が犯人ではないと結論する。

その理由は利き手にあった。
久保殺害は左利きの人物による犯行だったのだ。
エリコは「ならば仇は新藤だ」と姿を消してしまう。

犯人は事件の関係者で左利きの人物。
その人物に、京介は心当たりがあった。
それを裏付けるように、宝石ショップの購入者について調べたところ、ある人物が確認された。

翌日の昼、そのある人物が新藤宅を訪問していた。
その人物は新藤を殺害し、すべての罪を着せようとしていた。

其処へ現れたのは紀子。
紀子は新藤を庇うように立ちはだかる。
「土田殺害を見逃してくれたのは何だったの？」
問いかける紀子の先には田宮の姿があった。

そう、京介が疑惑を抱いていた人物で宝石ショップを2億で購入したのは田宮だったのだ。
京介と洋介も駆け付け、事件は解決かと思われたが……。

ところが、復讐心に燃えるエリコが出刃包丁を手に駆け寄って来る。
標的は田宮……ではなく新藤だ。
エリコは未だに仇を勘違いしているのである。
これに新藤を庇った紀子が刺されてしまう。

目の前で起こったことに呆然とする田宮。
とはいえ、騒ぎになることを怖れ逃げ出す。

そんな田宮を捕まえる洋介。
こうして、田宮は逮捕されることに。

取調を受ける田宮は動機を明かす。
「目つきが悪い」と言われたのが原因らしい。
激務に加え、人を疑うのに疲れ果て、仕事を辞めたいと考えていたところにある事件が起こった。

それは、田宮が新藤の応援に回っていた日のことである。
2億円を持った土田が紀子の前に現れたのだ。
だが、土田は新藤と田宮に気付くとその場を逃走する。

新藤は土田と取引しようとしていた。
紀子を諦めれば無事に逃がしてやると持ち掛けたのだ。

ところが、土田はこれに逆上した。
ナイフを持ち出した土田、新藤はこれと揉み合いになり誤って刺してしまう。

田宮は新藤を庇いコレを逃がした。
もっとも田宮の本当の狙いは土田が所持する2億円にあった。
もともと、田宮は被害が無いとされていたことに懐疑的で、個人的に調べた結果、2億円が奪われた事実に気付いていた。
この2億円―――被害届も出ていない、存在も認めれていない金である。
それならば、此処で田宮が奪ったとしても何の問題があろうか？
田宮に悪魔が囁いた。

ところが、土田が息を吹き返した。
いまさら後に退くには、2億円は魅力的過ぎた。
田宮は土田に止めを刺すと、埋めたのだ。

ところが、これを丸岡に目撃されていた。
当初は何が起こっていたのかよく理解出来なかった丸岡だったが、土田の遺体が発見されると事態に気付いた。
丸岡は田宮を脅迫し、これに殺害されたのだ。

もちろん、久保を襲撃し、殺害したのも田宮の犯行である。

新藤は土田殺害が自身の罪ではないと知ったが、それでも原因が自身にあると感じているようである。
だが、新藤はそれでも紀子を守りたかったと口にする。

新藤は紀子を張り込みしながら、恋に落ちていたのだ。
そして、紀子もまた……。

紀子は手術により一命を取り留めた。
2人の恋は罪を償い終えた後に、果たされるのであろう。

エリコは紀子殺害未遂の罪を問われないことになった。
果たして、やり直すことは出来るのだろうか……。

洋介は信頼する田宮の心の闇にショックを受け、傷心気味である。
京介は相変わらずサイケデリックな絵を描いている―――エンド。

＜感想＞

「ツインズ〜早乙女兄弟の推理日誌〜」シリーズ第1弾。
原作はなし、オリジナル作品です。

では、ドラマの感想から。
なかなか面白かったですね、シリーズ次回にも期待出来そう。

双子と言いつつ、京介メインのストーリーだったかな。
そう言えば、久保の手術中に園子が何もせずに「院長、凄い」を連発しているのはツボでした。
「ええ〜〜〜い、手助けしろよ」と。

そう言えば、双子ものの定番である入替りは捜査資料を目にする為の1度しかありませんでしたね。
最後、犯人逮捕で役立つと思っていただけに、此の点意外でした。
予想だと、こんな感じ。

犯人の秘密を掴んだ京介。
狙われるが、思ったよりも強い。
犯人ビックリしつつ京介に取り押さえられる。
実は京介に扮した洋介でした〜〜〜的な展開があると思ってたんだけどなぁ……。

ちなみに、ミスリード要員が新藤と西川の2人、犯人が相棒と思われていた田宮なのもなかなか意外性があったように思います。
すべての情報が田宮経由で発信されていたことに気付けば、真犯人は明らかだし。
京介メインだったことからも、真の相棒が田宮ではないことを窺わせていましたし。
此の点もなかなか良かったのではないでしょうか。

ただ、田宮は余計な行動が多過ぎるな。
西川に罪を着せる為に、実際に自分が購入した宝石ショップの話を洋介にしちゃうし。
調べられたら、自分が犯人だと露見する可能性がかなり高いのですが……。
さらに、久保殺害の動機は「最初の襲撃時に顔を見られたから」だと思うのですが、そもそもその最初の襲撃の必要性があまり無いような……。

それと、紀子の自殺未遂も効果が薄い気が……。
さらに、まさかのエリコ無双。
ラストの登場では、劇中の田宮同様に呆然としてしまいました。

でもって、いつ早乙女兄弟が華麗なガンアクションを披露するかと期待してしまったのは昨年放送されたコレの影響が未だに残っているのか……。

・ドラマスペシャル「特捜最前線2013〜七頭の警察犬　7人の刑事！失踪捜査官を追う東京〜京都500キロの殺人捜査！！犬が暴く殺人トリックの連鎖！？伝説の刑事ドラマ今夜限り復活…」（9月29日放送）ネタバレ批評（レビュー）

＜キャスト＞

早乙女京介：小日向文世
早乙女洋介：小日向文世（二役）
○
島野雪江：萬田久子
○
菅野園子：濱田マリ
戸田正美：西丸優子
野島美香：藤本 静
今井恵子：中島愛里
田宮良一：河相我聞
○
新藤健一：金田明夫
○
坂本エリコ：遊井亮子
山村紀子：ちはる
○
水田勇作：赤井英和　ほか

（公式ＨＰより、敬称略）

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Comments

管理人様
私も一つ突っ込みどころが。
久保の足の刺創が狂言？ともっていくところは？？でした。
早乙女先生がわかるのなら、事件直後に処置した先生も気づきそうなもんですよね？でも、面白かったですね！第2弾に期待です！

それはそうと、萬田久子のお店にしろ、相棒の
花の里にしろ、いつもガラガラで心配しちゃいます。テレビだからいいんですけどね（笑）

それと質問です。管理人様は杉本哲太の「隠蔽捜査」見ていますか？面白いんですが、
前にどこかで陣内孝則主演で見たことがあるようなないような、、、。何かご存知でしたら教えてください。

Posted by T at 2014年01月30日 11:43

Re：Tさん

こんばんわ！！
管理人の“俺”です(^O^)／！！

＞久保の足〜〜〜

確かに！！
その点も含めてツッコミどころの多いドラマでしたが、本作の場合だとそれがまた良い方向に作用していました！！
ノリとテンポも含めて、面白かった(^O^)／！！

＞いつもガラガラ〜〜〜

あれ、管理人も疑問でした。
おそらく、ドラマ上の要請だと思うのですが……。
本作でも洋介が触れていましたが、あれをネタにしたドラマがあれば面白いかも。

＞「隠蔽捜査」〜〜〜

「隠蔽捜査」は、今のところ残念ながら視聴出来ていません。
どうも間に合わなくて……視られたとしても、ラスト10分くらいだったりします。

そして、調べてみたところ面白い結果が。

同一原作が「土曜ワイド劇場」にてドラマ化されていたようです。
そのドラマ版の竜崎役が陣内孝則さん、伊丹役が柳葉敏郎さんだったようです。
おそらく、これをご覧になったのではないでしょうか。

こちらは2度ほど放送されていて、それぞれ2007年と2008年になるようです。
管理人もこの「土曜ワイド劇場」版は見た憶えがあります(^O^)／！！

Posted by 俺 at 2014年02月01日 01:08

管理人様

ご回答ありがとうございます。
そうですそうです！柳葉さん、出てました。
土曜ワイドだったんですね。浅見光彦や十津川警部みたいに同じお話でも結構違うテレビ局でやったりするんですね。すっきりしました。

Posted by T at 2014年02月01日 12:50

Re：Tさん

こんばんわ！！
管理人の“俺”です(^O^)／！！

ちょうど、「隠蔽捜査」2014年2月3日付の放送視ました。
「土曜ワイド劇場」版のシリーズ2回目の放送内容と同一原作回だったようで、竜崎ピンチのシーンがありました。
そして、いよいよ逆転劇が始まるところで次回へ続く……。
続きが物凄く気になる〜〜〜。
それほど「隠蔽捜査」面白かったです(^O^)／！！

そして、お役に立てたとのこと本当に嬉しいです(^O^)／！！

Posted by 俺 at 2014年02月04日 00:45

こんにちは。

「隠蔽捜査」面白く観ています。それで場違いかとも思いましたが、このコメントに書かせていただきますね。

ＴＢＳのドラマは今野敏氏の小説「隠蔽捜査（副題なし）」が２回くらいで終わって「隠蔽捜査２（果断）」の途中のようですね。今クールは果断を最後までやるのかなあと勝手に予想しています。

最近朝日で土曜ワイドの再放送（陣内さんと柳葉さんの）をやっていたので記憶に新しいのですが、それは、「２（果断）」の内容でした。管理人さんがおっしゃるように、果断は隠蔽よりここからの逆転劇が面白いですね。

今のところ土曜ワイドの方もドラマの方も小説どおりのようです。「隠蔽捜査」のシリーズも全部読んでいるわけではないですが、今は「５（宰領）」を読んでいます。杉本哲太さんを想い浮かべながら読んでいます…。

２時間ドラマのところで関係ない話でわりこんでごめんなさいね。今日は久しぶりの「相棒」を観てそちらにお邪魔しますね。

Posted by あおによし at 2014年02月05日 14:56

Re：あおによしさん

こんばんわ！！
管理人の“俺”です(^O^)／！！

連続ドラマ版「隠蔽捜査」面白いですよね！！

管理人は残念ながら視聴出来る機会に恵まれておらず、なかなかきちんと視ることが出来ていませんでしたが、2014年2月3日付の回だけは視聴することが出来ました。
ピンチから一転、逆転のチャンスというところで次回へ続くとまさに、視聴者のツボを突いた作りでドキドキワクワクしました。

管理人も「土曜ワイド劇場版・隠蔽捜査」は視たことがあって、此処から先も期待出来そうな印象です。

そして、原作アリのドラマ化の場合だとドラマ版のキャストのイメージで原作を目にしますよね。
これまでは陣内さんのイメージだったのですが、今後は杉本哲太さんもイメージしそうです。

そう言えば、今日（2014年2月10日）も連続ドラマ版「隠蔽捜査」の放送日。
前回が良いところだっただけに、気になります(^O^)／！！

Posted by 俺 at 2014年02月10日 01:07