2014年02月05日

「相棒season12(twelve)」第14話「顔」(2月5日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「相棒season12(twelve)」第14話「顔」(2月5日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

日本で100番目に早い(たぶん)、「相棒season12(twelve)」第14話「顔」(2月5日放送)ネタバレ批評(レビュー)。

<ネタバレあらすじ>

とある木曜日の昼ごろ、甲斐(成宮寛貴)はストーカー被害を訴えるホステス・実由紀(護あさな)に付き添い「クラウン倉庫」に勤務する会社員・上野拓真(笠原秀幸)の家を訪ねた。
甲斐は、ある人物から実由紀のことを頼まれていたのだ。
ぎこちなく挨拶を交わし、上野宅へと向かう甲斐と実由紀。

すると、上野宅前にて上野の母と出会う。
上野の母によれば、上野が無断で欠勤していると会社の上司から連絡が入ったので様子を見に来たのだと言う。

こうして、3人で上野宅の扉を開けたところ……。

「ひやぁぁぁぁぁぁぁぁ」
上野の母が悲鳴を上げて、倒れ込んでしまう。
屋内では、上野が首吊り死体となっていたのだ……。

こうして事件が発覚し、右京(水谷豊)も捜査に乗り出すことに。
矢先、上野の死体に抵抗した様子があったことから、首吊り自殺に見せかけた他殺と判明。

右京は実由紀が上野宅を平日昼間に訪ねたことを疑問視。
上野は会社員、平日昼間は出勤中の筈だからだ。
其処で、初めから何かあることを知っておりそれを甲斐に見せるのが目的では無かったかと推察する。
こうして、実由紀は伊丹たちの取り調べを受けることに。

一方、右京は靴箱にあった上野のものとは思えないイーニアスの限定靴が気になるが……。

取り調べを受けた実由紀は、事情を説明し始める。
実由紀は1度だけ遊園地で上野とデートした。
実由紀は上野と交際するつもりはさらさらなかったのだが、上野は年間パスポートを購入するほどの力の入れようだったそうだ。
その後、上野から執拗に交際を迫られた。
困り果てた実由紀は当時交際していた三木健三に相談し、上野を追い払って貰った。
ところが、三木はこのことをネタに上野を脅迫し始めたのだそうだ。
直後に実由紀と三木は別れたが、どうやら三木は上野から相当な金額を巻き上げていたらしい。
それが数日前、三木の今の彼女から連絡が入り、三木を知らないかと尋ねられたと言う。
何でも、三木が姿を消してしまったらしい。
ふと、上野の事を思い出した実由紀。
もしかして、追い詰められた上野が三木を殺したのでは……と考えて甲斐を連れて行ったのだそうだ。

その頃、上野の勤務先「クラウン倉庫」を訪問した右京と甲斐。
受付嬢に業務内容について聞いたところ、財務資料やカルテ、レントゲンフィルムなどをクライアントから預かり保管する倉庫会社らしい。
受付嬢が卓上に置いていた白鳥美容外科のカレンダーが妙に気にかかる甲斐。
なんでも、白鳥美容外科もクラウン倉庫のクライアントの1つだそうだが……。

上野の上司・炭谷(遠山俊也)によると、上野は友人も少なく、一人黙々と仕事をしては昼休みもスマホでゲームばかりしていたという。
しかし、上野のスマートフォンは会社からも自宅からも消えていた……。

米沢の報告により、上野が4日前の日曜日に殺害されていたことが判明。
さらに司法解剖の結果、上野が美容整形手術を受けていたことも分かる。
眉などからメスや縫合痕が検出されたのだ。

むずむずと気にかかり出した右京。
居ても立っても居られず、上野の実家から上野の過去の写真を借りてくる。
しかし、どの写真と比較しても何処をどう整形したものやら分からない。
まったく変わっていないようにすら思えるのだが……。

同じ頃、伊丹たちは悪戦苦闘の末に三木健三の身柄を確保していた。

翌朝、甲斐は芹沢にプラチナチケットをプレゼント。
さり気なく、捜査情報を手に入れる為に恩を売る。

そのまま特命係へと出勤した甲斐。
すると、角田がやって来る。
「コーヒー淹れたよ、お菓子もあるよ、肩揉もうか?」
卑屈なほどに丁寧な角田。
実は、甲斐に実由紀の件を依頼したのは角田だったのだ……。

一方、右京は今日も上野の整形箇所に挑むが未だに分からない。
悩める右京は甲斐を連れて、白鳥美容外科を訪問し院長の白鳥聡美(有沢比呂子)に意見を求める。
聡美によれば、クラウン倉庫の担当者は上野だったそうだが、施術はしていないと否定。
上野の写真を一目見た聡美は高い技量の持ち主による施術であると述べると、素人目には分からないだろうが間違いなく施術されていると断言する。
そもそも、美容整形には実効性よりも精神的なケアの面が強いのだそうだ。

同じ頃、伊丹たちが白鳥美容外科を来訪。
どうやら、三木が新情報を口にしたらしい。
三木によれば、土曜日の昼過ぎに上野らしき男と白鳥美容外科前で会っていたのだそうである。
ところが、三木が声をかけたところその男は「人違いですよ」と無視して去ってしまったらしい。

例のイーニアスの靴に再び注目する右京。
他の上野の靴と違い、履き癖から別人が履いていたものと思われたからだ。
では、その人物は何故、上野宅に靴を残して行ったのだろう……。

イーニアスの靴購入履歴から購入者を追った右京と甲斐は藤田真奈という女性に辿り着く。
真奈は2010年1月5日に例の靴を購入していた。
真奈によると、児玉則彦なる男性にプレゼントした物らしい。
当の児玉はバリスタを目指し、イタリアへと海外研修に赴いているらしい。

ところが、真奈から確認を求められた則彦の母は謝罪してしまう。
どうやら、海外研修は嘘らしい。
なんでも、些細なことから喧嘩となり則彦は家出してしまったらしい。
以来、戻って来ていないようだ。

まさか……右京は自身の推理に驚きつつも米沢にある確認を依頼する。

右京の推理は的中していた。
上野の部屋で死亡していた人物がDNAなどから上野ではなく児玉則彦と判明したのだ。
上野が整形したのではなく、児玉が上野の顔に整形していたのだ。

児玉のクレジットカード履歴から白鳥美容外科の名前が浮上。
今度は聡美も児玉への施術を認める。
だが何故、児玉を上野と同じ顔に仕立てる必要があったのか。

伊丹は、上野が三木から逃れる為に児玉をスケープゴートにして逃げようとしていたと考える。
上野が懇意の聡美に依頼し、児玉を替え玉に仕立て殺害したとの推理だ。

だが、聡美はこれを否定。
あくまで、患者である児玉の希望に沿ったに過ぎないと主張する。
聡美の言葉通りならば、児玉が上野の顔を希望したことになるが……。

息子・則彦の死を知った母は号泣。
なにしろ、息子が見ず知らずの他人の顔になった挙句、変わり果てた姿になって帰って来たのだ……。

その夜、花の里では右京と甲斐が捜査会議を行っていた。
甲斐はスマホが持ち去られていたことから、上野が児玉を殺害し自身のスマホを持ち去ったと推測する。
だが、右京は聡美の主張が気になっていた。
そもそも、児玉はどうして親から貰った顔を変えようと考えたのだろうか……。

翌日、右京は真奈のもとへ則彦と両親の写ったアルバムを借りに出向く。
すると、ちょうど其処へ児玉則彦から宅配便が届いた。
中身は真奈宛のヌイグルミ。
大きな白い犬のヌイグルミで、遊園地のキャラクターらしい。

右京は甲斐と共にその遊園地へ。
この遊園地は上野が実由紀とデートしていた場所でもあった。
上野と児玉の線が同じ遊園地で繋がったのだ。

其処で右京は驚くべき物を見る。
なんと、この遊園地の年間パスポートは顔認証式だったのだ。
パス購入時に顔をシステム登録し、利用時にデータと比較し認証するタイプの物だったのだ。
「狙いはこれでしょうね」右京は力強く呟く。

その翌日、「クラウン倉庫」の炭谷のもとを米沢が訪問していた。
だが、米沢は自身の身分を明かしていない。
不思議なことに、あくまで一顧客として炭谷に接している。
炭谷は米沢を書類保管フロアへと案内する。
フロアには円形に部屋が配置されており、それぞれが倉庫となっているようだ。

4号室へと案内された米沢の前で、炭谷がカメラに顔を翳す。
すると、扉が開き……中から右京と甲斐が現れた。
驚く炭谷、どうやら彼の意図しないことだったようである。
そんな炭谷に、右京たちは今回の事件の真相を語り始める。

「クラウン倉庫」では、各倉庫が顔認証システムで管理されている。
此のロックを解除出来るのは、各担当者かその上司の顔認証のみである。
つまり、4号室はその担当者と炭谷のみである。
4号室内に右京と甲斐が居たのは、4号室の担当者に秘密裏に通して貰ったからであった。

右京は炭谷に9号室のロックを解除するよう依頼する。
白鳥美容外科の資料を保管しているのは9号室なのだ。
つまり、解錠出来るのは担当である上野とその上司である炭谷だけだ。
だが、何故か炭谷の顔が青褪めて行く……。

右京に促された炭谷。
諦めたようにカメラに顔を翳すが……。

エラー音と共に表示されたのは「解錠不可」の文字。
これに「そうでしょうねぇ」と頷く右京。
上野が炭谷に無断で登録を変えていたのだ。
何故なら、炭谷に見られては困る行動を取った為だ。

上野は担当する白鳥美容外科の資料から有名人のカルテを抜き出し、週刊誌の記者に売っていたのだ。
おそらく、三木への支払いに充てていたのだろう。

だが、これに困ったのは聡美だ。
次々と整形疑惑が透破抜かれてしまった。
聡美は炭谷に調査するよう詰め寄った。

炭谷は上野を問い詰めた。
そして、上野はあっさりと罪を認めたのである。
だが、謝罪してもどうなるものでもない。
逆上した炭谷は上野に手を挙げたのだが、此の拍子に上野を殺してしまった。
焦って外へ出た炭谷だが、上野の死体を残し9号室の扉は閉まってしまった。
解錠しようと試みるも設定が変更されており、炭谷ではロック解除できない。

あかずの間になってしまった9号室。
弱り果てた炭谷はある方法を思いつき、実行に移してしまった……。

同日午後、聡美のもとを右京と甲斐が再訪した。
右京は炭谷にしたのと同じように、聡美にも事件の真相を語り始める。

まずは事件のキーとなる児玉の存在だ。
20年前に亡くなった児玉の父はカッとなると誰彼構わず暴力を奮う暴君であった。
母も児玉自身も彼には苦しめられたのだ。
児玉にとって、父は忌むべき存在であった。
しかし、成長するに従って児玉は父にそっくりになった。
児玉は自身の容姿を忌み嫌い、整形しようと白鳥美容外科を訪れた。
児玉は希望を上げず「ともかく顔を変えてくれ」と言い募った。

同じ頃、聡美に炭谷からある提案があった。
「クラウン倉庫」の顔認証システムに挑戦してみないかと持ちかけられたのだ。
それは単なる実験の筈だった。
そして、美容整形の技術で機械を騙すことが出来るか……それは聡美にとってあまりに甘美な実験であった。
其処に児玉の存在である。
児玉ならば上野の顔に整形することが可能である―――聡美に悪魔が囁いた。

聡美は児玉に事実を伏せた上で施術を行った。
その後、「ちょっとしたテストだから」と児玉を誘い遊園地へ。
こちらの認証システムを突破し、テストは成功した。
児玉が真奈にヌイグルミを購入したのはこのときだ。

そして本番。
聡美と炭谷の願いは叶えられ、9号室の扉は開いた。
だが、中にあったのは上野の死体であった。

「白鳥先生……これは一体!?」
自分と同じ顔の男が転がっている……児玉は混乱し聡美に尋ねた。
だが、聡美にも分かるワケがない。
此処で炭谷が動いた。

「お前は用無しだ!!お前の顔なんてもう見たくもない!!」
炭谷は児玉に近付くと、その場で絞め殺してしまった。
ところが、その際の揉み合いで9号室の扉はまたもロックされてしまった。
生体認証式である以上、死体ではロックは解除されない。
こうして、またも9号室はあかずの間になってしまったのである。
炭谷は放心しその場に座り込んでしまう。
「わ、私は関係ないわ……」
事態の推移を眺めていた聡美は慌ててその場を逃げ出した……。

そして、現在。
聡美の前には右京と甲斐が立っている。

「わ、私は関係ないわ……」
あの日と同じ台詞を口にする聡美だが。

「あなたに責任がないと言い切れますか?あなたの所為で児玉さんは殺されたんです!!今のあなたは医師でも無い、人間でも無い!!あなたの顔を御覧なさいッッッ!!」
右京の一喝が聡美を震わせた……。

その夜、児玉の通夜がしめやかに行われていた。
その場に居るのは、則彦の母と真奈、右京に甲斐の4人である。
そして、中央に据えられた棺桶の中には母と真奈の見知らぬ男が眠っていた。

右京は児玉の整形の動機について、彼女たちに語る。
児玉の整形の動機は忌まわしい父に容姿が似て来たからであった。
だが、それだけではない。

児玉が家出したその直前、児玉は母と喧嘩した。
感情的になり怒鳴った児玉に、母は父の面影を重ね怯えた。
そのとき、児玉は父と同じ顔が母を苦しめていたことに気付いた。

児玉は嫌になったから家出したのではない。
これからずっと母と共に暮らして行く為に家を出たのだ。
彼にとって整形は家族の絆を結ぶ為に必要な物であった。

これを知った母と真奈は落涙する。

児玉は変わってなどいなかった。
彼は上野の顔となっても、児玉則彦そのままだったのである―――14話了。

<感想>

シーズン12(twelve)14話。
脚本は真部千晶さん。

サブタイトルは「顔」。

顔は名前と共にその人を示す記号である。
右京は右京という顔を持ち、名を持つ。
甲斐は甲斐という顔を持ち、名を持つ。
だが、顔と名を失ったときその人はどうなるのか……それでもその人であり続けられるのか?

現に、児玉は上野の顔であったが為に炭谷に疎まれ殺害されてしまった。
中身は児玉であったにも関わらず。
炭谷の中では児玉は憎むべき部下・上野であった。

果たして、名前と顔がその人を示すのか。
それとも、中身(性格など)がその人を示すのか。
これは大きな命題でしょう。

ですが、この命題。
今夜、この時のみは答えが見えたように思います。

人を形作るのは名前と顔。
だが、同時に中身(性格など)も重要なファクター。
オレンジジュースの中身が水ならば、それは水と呼ばれるように、その人物の中身こそがその人自身を示す物ではなかろうか。
例えば、右京のキャラクターがあの特徴的な性格あってのものであろうように。
もしも、中身ではなく顔と名前だけで人が別人になれるのならば、児玉は上野になっていた筈でしょう。

確かに、一時は児玉は上野とされかけた。
だが、児玉の想いは彼自身の行い(真奈へのプレゼント)などを通じ、右京により拾い上げられ、もっとも愛する彼の大切な人たちのもとに届いた。

もちろん、これらは全て右京という天才が居たからであろうが、これは児玉の人間性が右京を呼び込んだのだと言いたい。
あの真奈へのプレゼントに見られる思いやりが存在しなければ、如何に右京とて遊園地に気付かず速やかには真相に辿り着けなかっただろうから。

児玉が児玉であることをその行動で示したように、人は経験や主観、その生き様こそが、その人を証明するに違いないのだ。
少なくとも、今このときばかりは強くそう思った。

14話「顔」良かったです。

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posted by 俺 at 23:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 相棒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
良かったですねぇ
最後に明かされた児玉さんが整形を受けた真の理由にはジーンときました

一方で右京さんの白鳥医師に対する「ご覧なさい!!医師でも人間でもないその顔を!!」という一喝も良かった
右京さんは時々、そこまで言わんでも……って感じの台詞を言う時もありますが、今回はよくぞ言ってくれた!って感じでした
Posted by パンプキン at 2014年02月06日 11:11
久々に怖い事件でしたねぇ〜

悦子は親からもらった顔だからコンプレックスがあっても変えたくないと言っていましたが、DVで家庭をメチャクチャにした父に似てきて児玉は葛藤しまくてったのかなぁ。

あと上野は何故恐喝されたのでしょうか?説明ありましたかね?

全体的には確かにおもしろかったです。
Posted by 青山 at 2014年02月06日 18:10
初めまして。丁寧なまとめありがとうございます。
今回の話はどうしても頭から離れず、僭越ながらコメントさせて頂いた次第であります。

今回の話は涙が出るほど胸が詰まりました。まさか、母を思うがあまり踏み切った整形があんな悲劇になるとは。
かの有名な「ボーダーライン」とは毛色が違う話ですが、こういった心を抉る話は風化させてはならないと思います。
Posted by ジェニー at 2014年02月08日 00:32
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

Re:パンプキンさん

最後の最後に明かされた理由が胸にグッと来ましたね。

そして、管理人も今回の右京さんの台詞には喝采でした!!
まさに、あれでこそ我らが右京さんです!!

Re:青山さん

児玉にとって「人知れず訪れていたアイデンティティ喪失の危機」……まさに恐怖ですね。
児玉としては忌み嫌う父の姿から離れたかったとしても、ああいった形を望んで居なかった筈。
それだけに、聡美の行為は罪深いのだと思います。

上野の恐喝の内容は、たぶん実由紀へのストーカー行為についてだと思います。
これを三木に強調された上で「勤め先に伝えても良いのか」などと脅迫されていたのではないでしょうか。

Re:ジェニーさん

こちらこそ初めまして!!

今回の物語、印象深く恐ろしいストーリーでした。

この恐怖であり印象深さの源は、本人の与り知らぬ内に「アイデンティティ」が喪失されたことにあるのではないかと思います。
その「アイデンティティ」の喪失との意味で、仰る通り「ボーダーライン」と通底する物があると言えそうです。

考えれば考えるほど、さまざまな感想が浮かぶ……また1つ「相棒」史上に残る傑作が登場したと言えるのではないでしょうか。
Posted by 俺 at 2014年02月10日 01:44
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