2014年02月10日

「実は私は」第50話「今度こそ応援しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第50話「今度こそ応援しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第50話登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「オレンジ」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。

<ネタバレあらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、さらに幼馴染のみかんも加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「「あれ?」」
朝陽と葉子が同時に呟いた。

此処は放課後の教室。
教室内には2人しか居ない……ように見える。
だが、教室隅に置かれた掃除道具入れの中には渚本体が渚ボディと共に控えていたのだ。

例の告白の日以来、よそよそしくなった朝陽と葉子。
これではいけない―――そんな2人の姿に責任を感じた渚は今度こそ朝陽と葉子の仲を応援するべく2人きりのシチュエーションを御膳立てしたのである。

互いに渚に呼び出されたことを確認した朝陽と葉子は、渚の狙いに気付き赤面してしまう。
だが、これは互いに意識し合っている証拠である。

前回の告白を自身の暴走で台無しにした渚としては、何としても成功して貰わなければ困る。
一方で、朝陽と葉子が上手く行くことも渚にとっては辛いことであった。
明らかに苦渋の選択である。
それでも……それでも……自分の好きな2人が幸せになれるのなら。
そんな思いが渚を突き動かしていた。

外野の妨害が入らないように廊下には二重三重の罠が張り巡らされている。
このエリアに侵入しようとしたが最後、無事では済まないだろう―――必勝の覚悟を以て事に当たろうとする渚。

と・こ・ろ・が、何事にも想定外の出来事は起こる物。

何をどうやったものやら、教室へ侵入者が現れた。
「逆襲のシュー」こと「逆襲のロシアンシュー」を携えたヒロインリベンジャー・みかんである。

えっ、あの警戒網をどうやって……驚愕する渚だが、そんな渚の気も知らず葉子は早速みかんの所持する「逆襲のシュー」に興味津々である。
もはや、朝陽のことはそっちのけだ。

(ええ〜〜〜っ!!)
落胆の色を露にする渚と朝陽。
その目の前で葉子はみかんとロシアンシューに興じようとしている。

此処でさらに想定外な出来事が!!

渚ボディが渚本体を置いて勝手に動き出したのだ。
どうやら、誰か別の操縦者が搭乗しているらしい。
その搭乗者がロシアンシューに惹かれたようだ。

……となれば、搭乗者の正体は想像がつく。

「兄上〜〜〜」
そう、渚ボディを駆りロシアンシューに挑むは渚の兄・涼であった。
なんと、周辺地域に張り巡らされた罠に悉く引っ掛かりそれを無効化してしまったのは彼だったのである。
どうやら、涼のボディは渚の罠により機能停止に追い込まれてしまったようだ。
其処で手近にあった渚ボディを奪ったのだ―――何処までも妹に仇為す兄である。
さらに、恐ろしいことには涼はロシアンシューの破壊力を知らず、単なるシュークリームと侮りこれに挑もうとしているのだ……悲劇は確実だろう。
渚本体は悲劇を阻止するべく脱兎の如く駆け出すと、涼ボディを回収に赴いた。

数分後、渚が応急処置を施した涼ボディに乗り込み戻って来た教室で見た物は予想通りの事態であった。
涼はそれが渚の身体であるにも関わらず、ロシアンシューの当たりを引き当て目が「3」に口が「2」になっていたのだ。

 T
3 3
 2   ←ロシアンシューに挑んだ渚の顔

何を口にしたのかは分からないが余程の破壊力だったのだろう、涼はピクリとも動かない。
そんな涼を抱え上げ、渚はそそくさとその場を離脱する。
離脱に成功し、ほっと一息つく渚であったが……。

しかし、戦略目標を見誤ってはならない。
今回の目的は朝陽と葉子を結び付けることにあるのだ。
渚は再び自身のボディを駆ると戦場へと舞い戻る―――。

間に合ってくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。
だが、そんな渚の心の叫びは無情にも全く通じなかった。

教室内では朝陽が沈み、みかんも……沈ん?
みかんも……いや、みかんは……沈んでは居なかった。

むしろ、みかんは活き活きとしていた。
驚くべきことに、みかんは魔法少女になっていたのである。

もはや、ロシアンシューは薬物の域にまで達してしまったのか……!?

自ら声高に魔法少女を名乗るみかん。
彼女はそれを全く疑っていない。
底抜けに明るく、そして朗らかに、困惑気味のフクちゃんを魔法のステッキのように振り回しつつ「アハハハハハハハハ」と爽やかな笑顔を浮かべている。

其処に普段の彼女の姿は無い。
見る者すべてに「痛々しい……」と思わせるテンション。
しかも、一挙手一投足が決めポーズになっているのである。
まさに惨憺たる悲劇であった。

渚は言葉を失い呆然と立ち尽くした。
数分後、みかんが正気を取り戻すまでそれは続いた……。

正気を取り戻したみかんの落胆ぶりと来たら、尋常では無かった。
全身から「やっちまったぜオーラ」を発しつつ「後悔」という2文字を顔に貼り付け座り込んでしまった。

一方、肝心の葉子はと言えば……1人「ハズレ」の用紙を手に立っていた。
葉子はロシアンシューで「ハズレ」……この場合むしろ「あたり」のような気もするが……を引き当て朝陽とみかんの様子に戸惑っていたのである。

結局、今回も失敗だったか……肩を落とす渚。
そんな渚に葉子は「自分も少しだけ素直になろうと思うこと」を告げるのであった。
これを聞いた渚はニッコリと微笑む。
これで朝陽を巡るスタートラインに並び立つことが出来たようだ。

どうやら、今しばらく朝陽、葉子、渚の微妙な関係は続けることが出来そうである。
だが、それこそが渚が望んで止まないものであった―――51話に続く。

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、5巻も発売予定。ちなみに表紙はフクちゃんとみかんですよ!!
そして、本作かなり面白い!!

その50話。
記念回でしたね。
扉絵には50体の茜が登場し、連載50回を祝いました。
次はもちろん100話でしょう!!

そんな今回は渚、朝陽、葉子、みかんと物語初期からのレギュラーメンバーによる一騒動が描かれました。
久しぶりに涼も登場しきっちり仕事を果たしたし、良かったですね〜〜〜。

それにしても「ロシアンシュー」の進化の歴史は止まらない。
「ロシアンシュー」から「マーク5」、「Z」と続いて「逆襲のシュー」と来たか。
「逆襲のシュー」、もちろん「逆襲のシャア」のもじりですね。
渚ボディはモビルスーツだし、渚UFOはアッザムだし、遠隔移動砲台はファンネルだし……「実は私は」は意外と「ガンダム」ネタが多い作品。
何気に此の点もツボです。
そんな「ロシアンシュー」、こうなれば次は「クスィー」こと「閃光のシュー」あるいは「フォーミュラ」か「F91」なのだろうか……。
果たして、宇宙世紀を制覇し尽くすか!?

そして、今回も活躍する乙女モード全開みかん。
みかん……おそろしい娘っ!!
今回も安定の面白さでした。

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス5巻が発売予定。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂に続き、フクちゃんとみかんのようです。
なるほど、フクちゃんが加わったからこそみかんの秘密(朝陽が好き)が暴かれたからか。
だから、フクちゃん登場までは表紙に出来なかったワケなのかな。
こうなると、6巻が凛、7巻が明里かな。

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

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