2014年02月14日

「実は私は」第51話「地球を守ろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第51話「地球を守ろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第51話登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「オレンジ」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。

<ネタバレあらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、さらに幼馴染のみかんも加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「くっそ〜〜〜此処までするなんて……」
明里は自室で茜に対し悪態を吐いていた。

室内は黒く焼け焦げ、奥では何やら放電する小柄な物体が見える。
そう、それこそ茜である。
茜はある要求が叶えられなかった為に、苛立ちを周囲にぶつけているのだ。

ふと、明里を視界に捉えた茜。
次の瞬間には明里の傍の壁を突き破っていた。

命の危険を感じた明里は茜の要望を尋ねる。
茜は答えた……バレンタインデーだから渚手製のチョコが食べたいと。
44話「料理教室へ行こう!」のエピソードにて口にしたそれに茜は惚れ込んでいたのだ。

だが、明里がそれに応じる筈もない。
そんな明里に茜はぽつりと呟く。
「じゃあ、地球を滅ぼしちゃおうかな……」と。

翌日、学校の家庭科室に4人の戦士が集められた。
メンバーは渚、葉子、獅穂、凛である。

彼女たちに明里は告げる。
「地球の危機を救う為に、チョコを作ってくれ」と。

明里によれば、茜が魔力を用いて隕石を地球衝突コースへと誘導しているらしい。
もしも、茜の満足するスイーツが用意出来なければ隕石は地球に衝突するのだ。
それは地球上の文明を崩壊させるほどの威力らしい。

まさか〜〜〜冗談にしても酷い冗談だと気軽に聞き流そうとした4人。
だが、途中で渚の顔色が変わった。
母からの緊急通信により、隕石落下が事実であることが判明したのだ。

渚は汗をだらだらと流しつつ、数時間以内で努力するしかないと口にする。
茜は本気と書いてマジだったのだ。

こうして、チョコ作りに勤しむこととなった4人。
最初に完成したのはもちろん渚。
プロの商品としても遜色ないトリュフである。
だが、渚は机に手を突くと「これでは地球を救えない……」と洩らす。

そんな渚の様子を凝視する茜。
いや、その視線はトリュフに釘付けだ。
茜はトリュフを味わうべく動こうとするが……何時の間にやら身体が縄で拘束されている。

しまった……と舌打ちする茜を、悪魔の笑顔を浮かべた明里が見下ろす。
その目は雄弁に「これから復讐してやんよ」と訴えていた。
まさか……渚以外の3人が呼ばれた目的に気付いた茜は顔色を変えた。

其処へ、明里の目論見通りのチョコが届く。
製作者は獅穂。

バナナをチョコでコーティングしたものだが……何故か、ハエがたかっている。
間違いない、腐っているのだ。

「腐臭が、腐臭が!!」
騒ぐ茜だが身体の自由を奪われており、抵抗しようがない。
哀れ、腐ったチョコバナナは茜の口内へ。
茜の絶叫と明里の哄笑が室内に響き渡る。

次いで、葉子、凛とこれまた明里の目論見通りのチョコが続く。
凛のチョコは匂いも特に変哲のない普通の物。
だが、タイトルが「悪魔殺し」であり、その形状も名状し難い不気味さを孕んでいた。
茜は悪魔だけに食べれば確実に死ぬ……そう思わせるだけの力を持つ逸品である。
とはいえ、茜に拒否する選択肢はない。

その間も隕石を衝突コースへ誘導することは忘れない茜。
そして、茜にはある希望があった。
これさえ凌げば、再度、渚の美味しいスイーツの出番が巡って来るのだ。

しかし、そんな茜の期待を裏切る出来事が起こる。

ガラガラと騒々しく部屋の扉が開いたかと思えば、現れたのはみかんである。
状況を瞬時に把握したみかんは明里同様に良い機会とばかりに参戦したのである。
みかんには他の4人と違い確かな悪意があった。
そして、ロシアンシューの実績があった。
当然、どうなるかは火を見るより明らかである。

長い時が過ぎた。
葉子、獅穂、凛、みかんのチョコで生死を彷徨い、渚のチョコで生き返る。
これを繰り返した茜は疲弊していった。
分身を使い阻止を仕掛けたことも何度となくあった。
だが、悉く阻止された。
そして、残されたのは茜と地球を救うべく戦った戦士たちの屍のみ……。

だが、この戦いにより隕石衝突の危機は回避された。
奇跡だ……この騒動が誰によりもたらされ、誰により回避されたかを知らない人々は口々に唱えた。

そう、葉子たちは人知れず地球を救ったのだ―――52話に続く。

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、5巻も発売予定。ちなみに表紙はフクちゃんとみかんですよ!!
そして、本作かなり面白い!!

その51話。
葉子、渚、獅穂、凛、みかん、茜、明里とヒロイン総登場。
映画「アルマゲドン」などを思い起こさせる隕石衝突ネタでした。

そして、今回は44話「料理教室へ行こう!」と対になるエピソードでしたね。

「実は私は」第44話「料理教室へ行こう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

44話が茜から明里へ渚を用いてのスイーツ攻撃だったのに対し、51話は明里から茜へ渚を用いてのスイーツ攻撃でした。
いわば、「明里の復讐」回か。

それにしても、誰が「バレンタインデー」と「隕石」を結び付けて考えたであろうか。
このネタのチョイスや、話のテンポも軽やかな展開と理想的な回かもしれません。

そして、今回も活躍するみかん。
みかん……おそろしい娘っ!!
今回も安定の面白さでした!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス5巻が発売予定。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂に続き、フクちゃんとみかんのようです。
なるほど、フクちゃんが加わったからこそみかんの秘密(朝陽が好き)が暴かれたからか。
だから、フクちゃん登場までは表紙に出来なかったワケなのかな。
こうなると、6巻が凛、7巻が明里かな。

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第50話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

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