2014年02月28日

「思春鬼のふたり」第3話「真逆のふたり」(反転邪郎作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「思春鬼のふたり」第3話「真逆のふたり」(反転邪郎作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧:
辻:WCO(世界お掃除機構)に所属する連続殺人鬼。
白雪:辻に恋焦れる少女。
担当さん:辻を担当するWCOの職員。
深海末姫:辻と白雪の前に現れた少女。「もう1人の殺し屋」を名乗る。
諏訪:深海のクラスメート。男子。

<あらすじ>

クラスメートの深海が殺し屋では無いと見破ったあの日から数日……深海は学校を休み続けていた。
何時の間にか深海の両親とも連絡を取っていたらしい白雪は、深海が消息不明と知りその安否を心配する。
これに影響されたのか、辻もまた深海を気に掛ける。

一方、同じくクラスメートの諏訪はマイペース。
「鞄を忘れたので取りに戻ってました」と遅刻したかと思えば、他にもいろいろ忘れっぽい様子。
そんな諏訪に、クラス内では「辻を見習えよ〜〜〜」との声が上がる。
とはいえ、やはり諏訪はマイペースを崩さない。
そんな諏訪の正体は実は……。

<感想>

「コミックフラッパー」にて「モコと歪んだ殺人鬼ども」を連載中の反転邪郎先生の新作が「週刊少年チャンピオン」で連載開始です。

その新作「思春鬼のふたり」はなかなかにぶっ飛んだ設定が印象的な作品。
思春期真っ盛りの主人公・辻は悪を滅する連続殺人鬼。
そんな辻の正体を知りつつ、彼を愛する少女・白雪。
果たして、2人はどうなるのか……的なストーリー。

1話を見たところ、「未来日記」的な雰囲気を持った作品と呼ぶべきでしょうか。

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親から虐待を受けた白雪は由乃。
そんな白雪の恩人であり心の支えである辻は雪輝。
白雪から辻への愛は、由乃から雪輝への愛を髣髴とさせるし。
端末を用いるところは「未来日記」の携帯が該当して、担当さんはムルムルポジションか。
やはり、どことなく「未来日記」を思い起こすなぁ……。

となると、辻だけではなく白雪自身にも何か秘密がありそうだなぁ。
ボイスレコーダーにわざわざ事情を吹き込んでいて、それを辻に拾わせたのはどうにも作為的だし。
中盤で白雪無双状態になり、終盤になって自身の正義に悩む辻と対立することもあるかも。

そんな3話は2話に引き続き急展開。
早くも諏訪の正体が判明。
しかも、白雪が狙われることに。

ただ、どうやら諏訪には秘密がある様子。
台詞からは記憶に関係するものと思われる。
おそらくだが、記憶量が制限されているのだろうか。
例えば、定量が決められており、ある1つを憶えると前に憶えた1つを忘れるとか。
だから、銃を忘れたり、鞄を忘れたりしたものか。
だとすれば、辻はそんな諏訪の特性を利用し戦わずして撃退するのかな。
とはいえ、これが諏訪のキャラ付の一環に過ぎ無い可能性も依然として残るので、次回以降に注目か。

それと、本作は諏訪をどう扱うのか(辻と対決させ生死含めて決着をつけるのか、あるいは生存させライバルキャラとするのか)によって、方向性がかなり変わって来そうな予感。
個人的には、1話がかなり印象的だったけど、それに比較すると2話、3話とが思ってたのとかなり違ってて、管理人の嗜好と異なる方向に向かっている感じ。
でも、これこそが良いと言う人も居そうかな。

本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」、「実は私は」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「思春鬼のふたり」第1話「出逢ったふたり」(反転邪郎作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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