ネタバレあります、注意!!
第54話登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。
藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。
朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「オレンジ」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
<54話あらすじ>
〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜
「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?
矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、さらに幼馴染のみかんも加わって……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
スキーリゾートへとやって来た朝陽たち。
メンバーは朝陽、葉子、渚、獅穂、みかん、凛、岡、嶋、サクラとほぼレギュラー全員である。
朝陽はこの機会に葉子との関係を前進させようと目論んでいた。
ところが、楽しいスキー旅行が一転、悪夢のスキー旅行となってしまうのである……。
物語は数日前に遡る。
その日、朝陽は岡からスキーリゾート行きを誘われた。
あの告白の日以来、ぎこちない朝陽と葉子を近付けようと岡が企画したのだ。
もちろん、朝陽に否やは無い。
こうして、現地へと赴いたのだが……。
今、現地では弾丸が飛び交っている。
そして、当の岡は既にない。
朝陽は掌に残された岡の眼鏡をギュッと握り締める。
サクラも朝陽たちを逃すべく、その楯となり倒れた。
嶋は……まぁ、いつも通りに戦線離脱した。
さて、何故、このようなことになったのか?
冒頭に上げた参加メンバーに注目して欲しい。
誰かが欠けていないだろうか……そう、このようなイベントに率先して参加したがる誰かを。
その誰かは自身がハブられたことを根に持った。
誰かはそんな人物だったのだ。
そして、スキーリゾートにて朝陽たちは誰かの襲撃を受けた。
岡、サクラ、嶋は倒れ、残った面々は別れ別れになってしまった。
そして、今も朝陽、葉子、渚の3人は誰かに追われ続けている。
もう頃合いだろう、その誰かの正体を明かそう。
その誰かの正体とは……岡がその繋がりを知らずそもそも声のかけようもない相手・茜であった。
こうして、50人の茜の襲撃を受けた朝陽は意に沿わぬ雪合戦に応じているのである。
雪の弾丸……すなわち雪玉が飛び交う戦場の中、渚を先頭に必死に逃げる朝陽と葉子。
これを50人の茜が雪玉を手に追跡するのだが……。
<感想>
「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、5巻も発売。ちなみに表紙はフクちゃんとみかんですよ!!
そして、本作かなり面白い!!
その54話。
まるで、ゾンビ映画さながらに茜が登場する雪合戦回。
あれだけの能力を持ちながら、欲望が優先し統率がとれずに敗北するところが如何にもらしいなぁ。
とはいえ、注目は茜ちゃんから飴を守り抜いた朝陽。
葉子から貰ったものだから死守するとは……まさに“漢”、良かった!!
そして、飴に関して朝陽の意図を察するなど普段のニブチンぶりを欠片も見せない葉子。
遂にヒロインとして覚醒か……って、無いだろうなぁ。
でもって、ラストではそんな葉子と朝陽が遭難!?
「そう、なんです……」なんて、冗談を言ってる場合じゃない!!
ちなみに、次回は32話「白神家に泊ろう!!」を髣髴とさせる朝陽と葉子2人きり再び。
果たして、進展なるか!?
・「実は私は」第32話「白神家に泊ろう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
とはいえ、ホテルは実は近くでしたの可能性や、この2人きり状態含めて岡たちの御膳立ての可能性もあるから、あんまり進展しなさそうな予感。
あるいは、みかんたちのグループがすぐ近くに居た……とかも考えられるか。
みかんと言えば、完全に凛の保護者役になってますね。
今回の凛への対応ぶりが微笑ましかった。
もはや、凛はお祖父ちゃん子よりもお祖母ちゃん子に見える。
イイね!!
今回も安定の面白さでした!!
そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス5巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂に続き、フクちゃんとみかん。
なるほど、フクちゃんが加わったからこそみかんの秘密(朝陽が好き)が暴かれたからか。
だから、フクちゃん登場までは表紙に出来なかったワケなのかな。
こうなると、6巻が凛、7巻が明里かな。
ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。
もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。
◆関連過去記事
・「実は私は」第1話から第50話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ
・「実は私は」第51話「地球を守ろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「実は私は」第52話「凛の家に行こう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「実は私は」第53話「憧れの人に会いに行こう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
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