2014年03月25日

「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)第1話から第40話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)第1話から第40話までネタバレ批評(レビュー)まとめです。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧:
里見偲:男性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の猪熊と恋人同士。31歳。
猪熊夕貴:女性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の里見と恋人同士。
橘カラ:女性マネージャー急性アルコール中毒死(実は他殺)の犯人。猪熊に興味を持つ。
渡:猪熊の寮の向かいに住む。カラを家に置くこととなった。
月本:美容整形外科医。実は高級売春クラブ「フルムーン」のオーナー。カラに正義執行される。
乃花:カラの元同僚。不倫の恋に生きていたがカラに殺害される。
千歳:生活安全課所属。
レナ:里見が潜入捜査を行った先の関係者。
アイ:里見が潜入捜査を行った先の関係者。
盛元:テレビ局有名アナウンサー。
田沢麻弥:月本のもとへ出入りしていた少女。カラの犯行を目撃し襲われるも一命を取り留めた。
倉本:入院した田沢麻弥の担当女医。

◆関連過去記事
「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)第1話から第30話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

・カラにより正義執行された月本。ところが、カラはある証拠を……。
「サイレーン」第31話「見つからない。」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

・田沢麻弥が命を取り留めた。担当女医の倉本は里見に……。
「サイレーン」第32話「女難!?」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

・里見に迫る倉本……。
「サイレーン」第33話「女難!?A」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

・渡が遂にカラに告白を……。
「サイレーン」第34話「告白」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

・カラが麻弥の生存を知る……。
「サイレーン」第35話「転機」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

・麻弥殺害を目論むカラだが、里見と遭遇!?
「サイレーン」第36話「遭遇」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

・カラを疑う里見は尾行を開始。ところが……。
「サイレーン」第37話「宣戦布告」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

・尾行を見破られた里見、それどころかカラは思わぬ攻勢に。
「サイレーン」第38話「悪女の揺さぶり」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

・カラは猪熊と里見に離間策を仕掛ける。
「サイレーン」第39話「疑念」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

・カラの追撃が続く……。
「サイレーン」第40話「殺してやろうか」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

<感想>

「週刊モーニング」では『レンアイ漫画家』や『シマシマ』、『はるか17』などで知られる山崎紗也夏先生の新連載です。
『レンアイ漫画家』は設定と展開が面白くて読みました。

そんな「サイレーン」、内容は刑事もの……しかも男女バディもので、「警視庁機動捜査隊(キソウ)」を取り上げた作品となりました。
設定に「キソウ」を採用している点が珍しいですね。
ドラマでも「キソウ」がメインになった作品は「警視庁機動捜査隊216」くらいか。

月曜ゴールデン「警視庁機動捜査隊216V 命の値段 知らされなかった誘拐事件が生んだ最悪の偶然!?命か金か?選択を迫られた家族の運命と犯人を繋ぐ社会の暗闇!」(12月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)

その第31話から40話まで。

カラは自身の過去を知る月本を殺害。
ところが、この際に麻弥に犯行を目撃されてしまう。
こうして、口封じに麻弥も襲撃するのだが……。

麻弥は一命を取り留めることに。
こうして、カラは再度の麻弥の口封じに。
しかし、この行動が里見に疑念を抱かせた。

これにより、遂に里見とカラの対決が開始。
だが、カラは強かった。
里見の尾行を利用し、猪熊の心を揺さぶる戦法に―――と言ったあらすじでした。

40話では更なる追撃に出ようとするカラが……。
おそらく、ホテルから並んで出て来る自身と里見を猪熊に目撃させることで、関係を誤解させる気なのでしょう。
あるいは、なお、里見に付きまとわれているとの演出を仕掛けるのか。
いずれにしろ、猪熊にとっては衝撃の光景が展開される予定になりそう。
前回のカラの言葉に疑念を抱く猪熊にとって、その光景は止めとなりかねないなぁ。

やはり、序盤から中盤までカラ圧勝。
じわじわ効いて来るであろうボディーブローから左フックも入って大ピンチ!!
このままKOも有り得る破壊力。
とはいえ、これで終わる筈もない。
果たして此処から里見と猪熊の逆転なるか!?

カラによる猪熊殺害実行の日は近い筈。
カラの殺意を知らない猪熊は、その刃から逃れることが出来るのか。
そして、里見は猪熊を助けることが出来るのか。

さて、此処でまとめ。

目標である捜査一課へひた走る猪熊。
そんな猪熊をターゲットとしてロックオンしたカラ。
そんなカラをターゲットとしてロックオンした里見。
追う者と追われる者の構図が明らかになりつつあるようです。

そして、今のカラが整形により手に入れた顔であることが判明。
過去を捨てようとしていたらしいことと併せても、事件の匂い。
やはり、薬局店息子殺人事件に関連ありか。

カラはその名の通り、中身の無い虚ろな「空」。
それゆえに、自身に欠ける物を補おうと求めている。
以前から予測している通り「カラは自身に無い物を持っている対象を特定すると、これに近付き相手を殺害することで、自身に欠けた物を相手から奪う」で正しいようです。

キャバクラの女性マネージャーを殺害し「その垢抜けた佇まい」を奪い、綺麗になった。
タクシー運転手は「自身は選ばれた」と語っていたが「その選ばれた存在であること」を彼を殺害することで奪ったものと思われます。
だとすると、これまでにも同様の犯行を重ねているのが当然。
里見が過去に遭遇した「薬局店息子殺人事件」を皮切りに変貌したものと思われますね。
カラの闇は想像以上に深そうだ。

止められるのは里見と猪熊のカップルのみかも。
果たして、如何なる結末を迎えるのか……42話に期待!!

コミックス1巻が2013年9月20日、2巻も2013年12月20日に発売。
さらに3巻も発売予定とのこと、こちらも注目!!
興味のある方はアマゾンさんのリンクよりどうぞ!!

ちなみに、山崎先生と言えば『七瀬ふたたび』のコミカライズでも知られる方です。

「七瀬ふたたび」(筒井康隆著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

遂に発売。「サイレーン(1) (モーニングKC)」です!!
サイレーン(1) (モーニングKC)





「サイレーン(2) (モーニングKC)」です!!
サイレーン(2) (モーニングKC)





「サイレーン(3) (モーニングKC)」です!!
サイレーン(3) (モーニングKC)





「レンアイ漫画家(5)<完> (モーニング KC)」です!!
レンアイ漫画家(5)<完> (モーニング KC)



【関連する記事】
posted by 俺 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。