2014年03月25日

青崎有吾先生、裏染シリーズ短編集『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』が刊行!!裏染版『五十円玉二十枚の謎』になるか!?

『体育館の殺人』、『水族館の殺人』と「館シリーズ」を意識したタイトルで作品を発表されている青崎有吾先生。
そのシリーズは探偵役である「裏染天馬」の名を取って「裏染シリーズ」と呼ばれています。

そんな「裏染シリーズ」最新作が2014年4月25日に刊行されることが明らかになりました。
そのタイトルは『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』。
そして、著者初の短編集とのこと。

『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』の気になるあらすじはこちら。

<あらすじ>

相変わらず学校内に住んでいる裏染天馬のもとに持ち込まれる様々な謎。学食の食器をめぐる不可思議な出来事、吹奏楽部内でのトラブル、お祭りの屋台のお釣りにまつわる謎ほかに、裏染の妹・鏡華の華麗な謎解きを加えた、全五編+「おまけ」つきの痛快推理連作集。
『体育館の殺人』『水族館の殺人』につづくシリーズ第三弾。なな、なんと“平成のエラリー・クイーン”が、日常の謎に挑戦。鮮烈な推理の冴えを、ご堪能あれ!

目次
「もう一色選べる丼」
「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」
「針宮理恵子のサードインパクト」
「天使たちの残暑見舞い」
「その花瓶にご注意を」
(東京創元社公式HPより)


目次をみる限り全5編からなる短編集。
『もう一色選べる丼』と『針宮理恵子のサードインパクト』は過去に「ミステリーズ!」に掲載された短編ですね。
ちなみに『針宮理恵子のサードインパクト』は過去にネタバレ書評(レビュー)しています。
『針宮理恵子のサードインパクト』は時系列的に『水族館の殺人』のアフターエピソードとなっています。

『針宮理恵子のサードインパクト』(青崎有吾著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.60』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

それにしても表題作でもある『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』。
同じく東京創元社刊行の『競作五十円玉二十枚の謎』をモチーフにしたタイトルか。
『競作五十円玉二十枚の謎』は、若竹七海先生が体験された「とある書店で、毎週土曜日に、五十円玉二十枚を千円札に両替だけする男性の目的は何か」との謎に多くの作家さんが挑戦した作品。
一般公募も行われ、此処から倉知淳先生がミステリ作家としてデビューされたことは余りにも有名。
法月倫太郎先生や依井貴裕先生も参加しており、興味のある方は是非読むべし!!
後に、これをモチーフにした愛川晶先生『一円切手四枚の謎』や北村薫先生『ニッポン硬貨の謎』も生まれています。
本作『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』もこの系譜に連なることとなるのか!?

これまたちなみに『新・五十円玉二十枚の謎』が特集されていた『創元推理21』がこちらです。

『創元推理21 2002年夏号(2002年8月)』(東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

そう言えば、他の短編のタイトルも元ネタがあるような……これもまたなかなかに面白いですね。

青崎先生のファンのみならず、多くのミステリファンの興味を惹きそうな『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』に注目です!!

◆関連過去記事
『体育館の殺人』(青崎有吾著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『水族館の殺人』(青崎有吾著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『針宮理恵子のサードインパクト』(青崎有吾著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.60』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

「第22回鮎川哲也賞」決定!!栄冠は青崎有吾先生『体育館の殺人』に!!

「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」です!!
風ヶ丘五十円玉祭りの謎





「競作五十円玉二十枚の謎 (創元推理文庫)」です!!
競作五十円玉二十枚の謎 (創元推理文庫)





「針宮理恵子のサードインパクト」が掲載された「ミステリーズ! Vol.60」です!!
ミステリーズ! Vol.60





「水族館の殺人」です!!
水族館の殺人





「体育館の殺人」です!!
体育館の殺人



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