2014年04月12日

「実は私は」第59話「願いを叶えよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第59話「願いを叶えよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第59話登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「オレンジ」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ。58話から登場。

<あらすじ(途中まで)>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、さらに幼馴染のみかんも加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

作中では、初詣のシーズンとなっていた。
当然、朝陽たちも初詣に臨むことに。

みかんはと言えば、この機会を活かし朝陽にアタックしようと燃えていた。
当然、フクちゃんも手助けしようと意気込んでいたが……。
みかんはフクちゃんを宛にせず、置いて行ってしまう。

失意のフクちゃん。
其処に聞いたことのある声が……。

「フクの介先輩!!」
フクちゃんが叫ぶ。
相手はフクちゃんが尊敬するフクの介先輩であった。

数十分後、神社の境内は初詣客でごった返していた。
この状態では朝陽へのアプローチもままならぬ。
諦めたみかんの目に、意外な物が飛び込む。

境内に伸びる木の枝に、眼鏡をかけた鳩が2羽停まっていたのだ。
もちろん、フクちゃんとフクの介である。

嫌な予感を抱くみかん。

一方、葉子がおみくじを引いていた。
その隣では、朝陽に獅穂が葉子の籤の巡り合わせについて語っていた。
どうやら、あまり宜しくないらしい。
しかし、逆に葉子はそれを自慢にしていた。
見ててね〜〜〜とばかりに、籤を引く葉子。

そのとき、フクちゃんが光を放った。

籤を開いた葉子の顔が曇った。
其処に書かれたのは「小吉」であった。
普段の葉子ならば「凶」の筈。
確かに良くはなっているのだが、朝陽に実例を見せなければならない今このときとなると微妙ではあった。
居た堪れない空気になる朝陽たち。

あまり喜ばれていないことを察したフクちゃんとフクの介。
なんでだろう……と首を傾げるフクちゃん。
フクの介は、それではみかんの恋は実らないと至極真っ当なことを口にする。
さらに、手本を見せるぜとばかり発光するのだが……。

途端、獅穂とみかんがくんずほぐれつに。
しかし、これでは意味が無い。
あれぇ〜〜〜と再び首を傾げるフクちゃんとフクの介。
其処に聞き覚えのある声が。

「「フク太郎先輩!!」」

フクちゃんとフクの介の声が重なる。
其処に現れたのは第3の眼鏡であった。

フク太郎はお前らは甘いと語ると、ベテランの遣り方を見せてやるとばかりに光る。
すると今度は朝陽に向けてみかんが倒れ込む。
結果、朝陽がみかんの股間に顔を埋めることに。

ゆらりと立ち上がるみかん。
その視線がフクちゃん、フクの介、フク太郎を射抜く。
身の危険を感じる眼鏡たち。

其処へまたも聞き覚えのある声が……。

「「「フク蔵先輩」」」

それは生き字引とも称される超ベテランこと第4の眼鏡、フク蔵であった。
フク蔵はこうして4眼鏡が揃ったからにはもっと有意義なことに力を行使すべきと主張する。
なんでも、フクちゃんが加わったことで初めて可能になることがあるらしい。

「ほら、来た」
フク蔵の言葉に、そちらを見れば……。

鬼気迫る表情の明里がずんずんと歩いていた。
彼女の願いは1つ、恋人を作ることだ。

フク蔵は百度参りの明里の願いを叶えることこそが宿願であると語る。
フクちゃんが居れば、それが叶うのだ。

フクちゃん、フクの介、フク太郎、フク蔵の4眼鏡は宙に浮かぶと、スクラムを組みながらぐるぐると回転し始める。
そして、発光し始めた。

「もう少しだ……」

あと一息で明里に恋人を作ることが出来る。
明里にとっての理想は、もうすぐ其処に迫っていた。

ところが、そのときフク蔵たちの数ミリ横を何かが通過する。
戸惑いつつも、その正体を突き止めようとするフクちゃんたち。

其処には射的用の銃を構えたみかんが仁王立ちしていた。
その狙いはフクちゃんたちに向けられている。

再び、みかんが引き金を引いた。
今度はフク太郎のすぐ傍を射的の弾がすり抜けて行く。
これに戦慄したフク蔵、フク太郎、フクの介たちは散り散りになって逃げて行く。
こうして、明里の理想は絶たれることとなった……。

数時間後、初詣を終えた朝陽と葉子は2人で帰路に就いていた。
その前を烏が数羽飛び交う。
妙な雰囲気に立ち止った朝陽たち、その視線の先には頭部に2本の角を翳した1人の少女が。
彼女は自身を「銀華恋」と名乗るや「葉子を連れ戻しに来た」と告げるのだが……。

遂に朝陽の眼前に立ち塞がる銀華恋。
朝陽と葉子の恋は果たしてどうなる!?
「週刊少年チャンピオン」本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、6巻も発売。ちなみに表紙は凛ちゃんですよ!!
そして、本作かなり面白い!!

さらにさらに、増田先生の初期作品「透明人間の作り方」も発売とのこと。
こちらも注目!!

その59話。
まさかのフクちゃんの眷属が登場。
そのすべてが眼鏡一族(文字通り)とは!!
それぞれに2つ名がある点もツボでした。
そして、彼らが集結した理由が明里だとは……。

さらに、ラストでは第2のツノツキこと悪魔っ娘・銀華恋が立ち塞がる。
凛登場を思い出しますが……次回で既にヘタレても不思議では無いか。

本作に「銀色」が登場。
「金色」の名を持つキャラの登場も約束されたか。

そんな銀華恋。
強力な刺客になるか……と思いきや、その表情を見る限りは残念な娘さんがもう1人増えそうな予感。
何と言っても、名前が銀華恋と余りに派手だしなぁ……本名別で自称している可能性も高そう。
もし、名前の通りなら「華やかな恋」ということで惚れっぽいキャラ=朝陽に惚れるパターンもありそうだし。
ちなみに、茜が甘いモノ好きなので、華恋も同じく甘いモノ好きか、逆に辛いモノ好きと予想。
これが弱点となるのではないか。
次回に注目だ!!

総評として、今回も楽しめた!!
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス6巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかんに続き、凛。
うむ、此処までは予想通り。
こうなると、7巻が明里、8巻が華恋かな。

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

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「実は私は(1) (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
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「実は私は(2) (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
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「実は私は 6 (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
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