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<第1話から第160話まであらすじ>
三億円事件に関連した身に覚えのない殺人の罪で悪徳警官・関口より追われる身となった大和と未来。
二人は未来の父の後輩である鈴木泰成の協力を得て逃亡。
その最中、夏美や水原など多くの人と出会い助けられることに。
一方、政界では沢田幹事長が動き出していた。
そんな沢田の傍にはある男の影があった。
物語はここで全ての発端である過去へと遡る―――。
川崎雄大、望月竜、響子、沢田など多くの人物が登場する中で、雄大は和子と愛し合いひとりの子供をもうける。
だが、当の和子は事故により死亡。
雄大は精神的に追い詰められ、あることを決意する。
舞台は再び現在へ。
厳島にて、関口の罠に捕らえられた未来だったが、謎の人物の狙撃により助けられる。
関口は重傷を負い泰成に捕らえられた。
ところが、ここで泰成が本性を露わす。
関口を解放し、大和の隠し持っていた血染めの旧紙幣を奪うと姿をくらましたのだ。
裏切られ意気消沈する大和たちだったが、関口を追っていた水原の手を借り再起。
水原と共に事件の黒幕へと辿り着くべく東京へ向かう。
こうして、舞台は東京へ。
東京で三億円事件を調べていた刑事・東海林の足跡を辿る大和たち。
そこへ、雄大が現れる。
雄大は何かを狙っている様子だが……。
同時に謎の殺し屋・朝霧も登場。
大和たちと対立することに。
調査を続ける大和たちは土門の孫娘・あきらと出会い、東海林の遺品を発見。
そこに「軍艦島」の本を見つける。
大和、雄大、関口、朝霧―――それぞれの思惑が入り乱れる中、あきらが東海林の遺品の中からあるフロッピーを捜し出してしまう……。
東海林のフロッピーディスクに遺されていたのは「ローラー作戦について」だった。
ディスクから沢田の関与に気付いた大和と水原たちだが、そこへ朝霧が迫る。
未来たちと別行動をとった大和と水原は急襲され、捕まってしまう。
朝霧の次の狙いは未来たちである!!
未来が危ないと気付いた大和は機転を利かせ監禁先から脱出し、通りがかった翔太に助けられる。
朝霧との戦闘で負傷した水原を残し未来のもとへ駆けつけるも、未来は既に連れ去られた後だった。
朝霧はといえば、大和に続き未来を捕え目的を達成したと喜ぶが、戻ってみればもぬけのカラ。
愕然としているところに瀕死の水原の反撃を受ける。
騒ぎを聞きつけた警察も介入。
結局、朝霧はその場からの逃走を余儀なくされるが、関口に処刑されることに。
水原は警察に保護、未来は大和と合流し翔太宅に匿われる。
しかし、そこへも関口が襲来。
危機一髪となるが、突如現れた雄大が関口を道連れによもやの自爆。
雄大は安否不明、生き残った関口も右腕を失う。
翔太の恋人・茜を頼った大和たちは一時の休息の後、雄大たちと関わりのあるバー「ハービー」を訪れる。
そこで、大和たちは3億円事件の犯人とみられる雄大、竜、保、響子のうち響子の消息を突き止めるのだった。
「ハービー」のマスターから、響子のいる沖縄行きのフェリーチケットを受け取った大和たち。
それは泰成の置き土産だと云う。
罠を疑いつつも、それに乗ることにした大和たちは、あきらや翔太たちと別れを交わし、一路フェリーで沖縄へ。
ところが、その途上、旧紙幣を何者かに盗まれてしまう。
怪しげな容疑者たちが登場する中、窃盗犯を突き止めた大和は紙幣を奪還。
遂に沖縄への上陸を成功させるのだった。
一方、フェリーには泰成の養父・鈴木も乗船していた。
彼もまた何か企んでいるようだが……。
上陸した大和たちだが、早々にトラブルに巻き込まれてしまう。
車上荒らしを働いた中学生たちがリンチを受ける現場を目撃したのだ。
見捨ててはおけない―――未来の正義感が爆発し、自ら事件に関わることに。
そこへ現れたのは尋ね人の響子だった。
こうして、響子と出会うことが出来た大和たち。
響子から沢田と雄大の意外な関わりを突き止める中、鈴本を名乗り鈴木の養父が接近。
それを知らぬ大和たちに危機が迫る。
一方、右腕を失った関口のもとを眼鏡男が訪ねていた。
彼の容貌は関口そっくり。
それもその筈、彼こそは二郎の兄・欽一だったのである。
彼らは互いに過去に思いを馳せる……。
関口兄弟はコインロッカーに捨てられた双子だった。
偶然、通りがかった真理に拾われた2人は、真理とその恋人・健に育てられる。
だが、健は兄弟を虐待。
真理もそれを黙認し続けることに。
追い詰められた兄弟は遂に健と真理の殺害を思い立ち実行に移す。
この事件を担当した沢田は関口兄弟を引き取るのであった。
沖縄では鈴本が暗躍、泰成すらも出し抜き暴走―――大和の持つ3億円を奪おうとする。
これに刑事の真玉橋も介入し、大和たちは響子の友人であるハリーに救われ脱出。
鈴本も目的を達することなくその場を去るが、真の狙いを明らかにした泰成と対峙し無念の死を遂げる。
ハリーに保護された大和たち。
ハリーは響子との古い因縁、そして自身もまた3億円事件に関与していたことを打ち明ける。
沢田、そして須黒の関与を知る大和たち。
一方、響子は隠された3億円を回収すべくハリーと共に地蔵のもとへ。
そして、地蔵の下から恋人である竜の遺骨を発見する。
竜は既に死亡していたのだ。
どうやら、須黒や沢田らと雄大、竜の間で暗闘が行われたらしい。
結果、竜は須黒を道連れに死亡していた。
竜の死に涙する響子。
其処へ真玉橋が登場。
罪の清算を望む響子はこれに逮捕される。
同じ頃、横溝の墓の前に雄大の姿があった。
雄大は生きていたのだ。
一方、大和と未来はハリーの協力を得て北海道へ向かう。
沢田と戦う為の武器を求めて。
その頃、関口欽一、二郎兄弟は水原殺害計画を実行に移す。
水原は夏美に呼び出され意気揚々と江の島へ。
其処で夏美に刺されてしまう。
これこそが二郎の水原殺害計画であったのだ。
水原は江の島の海に消えて行く。
そうとは知らない大和たちは北海道でハリーと別れ、沢田の別荘へ。
そして、遂に消えた小田切夫妻の足跡を発見する。
どうやら、別荘に監禁されているらしい。
大和は救出作戦を開始。
一方、欽一、雄大、泰成の3者が遂に激突。
雄大有利で事が進む中、反撃を試みる欽一は泰成に手を組むよう提案。
泰成もこれに応じる素振りを見せる。
追い詰められたかに見えた雄大だが、格の違いを見せつけ圧勝する。
同じ頃、北海道では救出作戦に失敗した大和と未来が囚われることに。
だが、これにより2人は小田切夫妻と再会。
同時に、未来の母・葉子が沢田の娘であることを知る。
さらに、大和は父・鉄也こそが雄大であると考え始める。
其処へ夏美を連れた二郎が乱入。
しかし、大和は武雄を囮に二郎を倒す。
二郎は夏美と共に逃走。
未来は大和の行為に激怒し、2人は決別することに。
数日後、大和は欽一、泰成と共に居た。
沢田と対決する為である。
だが、軽く一蹴されてしまう。
傷心の泰成はいずこかへと姿を消す。
一方、沢田の権力を諦めきれない欽一は葉子を利用しようと目論む。
大和はと言えば、そんな欽一の行動を知り、未来たちを守るべく邪魔者全員を排除しようと決意する。
そんな中、未来は水原の死を知り東京へ。
真玉橋もまた真実を追うべく東京へ。
一方、雄大は都内の病院で病床に伏す―――。
物語を彩る主要人物たちが物語の発端となった東京に集まる。
いよいよ、最終章!!
さまざまな思惑が入り乱れる事件の結末は―――161話に続く。
◆関連過去記事
・「ヤングマガジン27号」(講談社刊)より「三億円事件奇譚 モンタージュ」連載開始!!
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」(講談社『週刊ヤングマガジン』連載中)第1話から第150話までネタバレ批評(レビュー)まとめ
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第151話「同志」(講談社『週刊ヤングマガジン』連載中)ネタバレ批評(レビュー)
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・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第158話「遺志」(講談社『週刊ヤングマガジン』連載中)ネタバレ批評(レビュー)
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第159話「昏倒」(講談社『週刊ヤングマガジン』連載中)ネタバレ批評(レビュー)
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第160話「慟哭」(講談社『週刊ヤングマガジン』連載中)ネタバレ批評(レビュー)
◆登場人物一覧
【現代】
鳴海大和:主人公、三億円事件の犯人の息子と呼ばれるが……
小田切未来:大和の幼馴染み、両親の行方不明後は大和と共に逃亡中
鳴海鉄也:大和の父、五つの首(首、手首、足首)を失くした遺体で発見されるが……
小田切武雄:未来の父、突然姿を消した。関口が行方を知っているらしい……。
小田切葉子:未来の母、突然姿を消した。関口が行方を知っているらしい……。
鈴木泰成:未来の両親の後輩、要所要所にて不穏な動きを見せていたが……。104話にて横溝保の息子と判明。
水原:福岡県警所属の巡査。上司曰く「検挙率100%男」。15話より登場。146話にて死亡が確認される。
夏美:泰成の塾の教え子。大和に一目ぼれする。14話より登場。
土門:過去編の土門その人。足を洗い東海林とは友情を築いていた。47話時点では既に死亡している、病死らしい。享年70歳。
土門あきら:46話で登場した土門の孫娘。未来より1つ年下の17歳。
響子:現代編の響子。沖縄にてバーを経営していた。80話より登場。
キャサリン:響子が経営するバーの女給。81話より登場。
ハリー・スタンレー:元海兵の幹部。現在ではヘリコプター会社を営む。95話より登場。
ケニー:現役の海兵。キャサリンに想いを寄せる。
関口二郎:元祖悪徳警官、眼鏡の男の命令に従い大和と未来を追う。
眼鏡男:関口に指示を与えている男、どうも謎の男と同一人物らしい(42話)。88話にて関口の双子の兄・欽一と判明。
沢田幹事長:19話で登場、謎の男を従えているが……。
謎の男:シルエットのみ登場した沢田の腹心。関口に指示を与える人物と同一人物らしい(42話)。88話にて関口の双子の兄・欽一と判明。
松葉杖の男:30話で登場、小田切家を訪ねたシルエットの人物。48話で川崎雄大と判明。
朝霧:46話で登場、沢田の部下らしい。45話で石川を殺害したのは彼。64話で関口に殺害される。
小柳翔太:61話で登場、負傷した大和と水原を助けた。以後、大和と行動を共にする。
茜:61話で名前のみ登場、翔太の彼女で社会人らしい。69話で大和たちを匿う。
真玉橋:ホスト風の男性だが実は警部だった。フェリーにて大和たちと乗り合わせる。
鈴木:泰成の義父。どうにも行動が腹黒い男。105話で死亡する。
関口弘美:沢田と親しいらしい関口兄弟の養母。過去編で沢田が出入りしていた風俗店の店員か?
島袋:沖縄編で登場した刑事。真玉橋の部下。
亀井:県警本部長、それと知らず沢田に情報を提供した。149話に登場。
森田:1話にて関口と共に現われた捜査員。以降、本編に出番なし。
血塗れの男性:元刑事、1話にて殺害される。これは関口の犯行だった。実は過去篇の東海林。
ボート小屋のオヤジ:軍艦島付近でボート小屋を営んでいた。6話で関口に殺害され、この殺人容疑が大和と未来にかかっている。
土居:18話に登場。ミステリ作家兼コメンテーター。三億円を信じていなかった。
島田:5話より登場。関口の部下だったが、19話で失態を犯し関口に処刑された。
夏美の母:関口と男女の関係にある。
水原の祖母:44話より登場。その自宅は東京での大和たちの活動拠点となっている。
石川:東海林の同僚、45話にて登場。同話にて朝霧に口封じされてしまう。
東海林の息子:45話にて登場。東海林の一人息子だが東海林とは折り合いが悪かったらしい。
高野:65話で登場。関口に協力し証拠を隠滅した。69話で関口に殺害される。
高田:128話で登場。北海道の沢田の別荘に居た3人組のリーダー格。
シゲキ:129話で登場。北海道の沢田の別荘に居た3人組の1人。ロンゲ。
トシオ:129話で登場。北海道の沢田の別荘に居た3人組の1人。メカ担当。
【三億円事件当時】
川崎雄大:22話より登場。三億円事件では白バイ警官役を演じたらしい。和子との間に一子をもうける。
望月竜:23話(22話は名前のみ)より登場。雄大と共に三億円事件を実行した。
響子ギブソン:竜の恋人。竜と共に土門への対策を練っていた。
土門:地元の顔役(地廻り)。竜と対立するが……
東海林:25話にて登場。土門を追う刑事。雄大の機智に興味を持っていた。後に1話で殺害された老刑事が彼と判明(37話)。
沢田慎之介:26話より登場。竜の顔馴染み&雄大の友人、日本の行く末を憂慮していた。28話にて後の幹事長と判明。
横溝:26話より登場。竜の後輩。
和子:27話より登場。雄大と交際中の女性。雄大との子供を妊娠するも事故死。
和子の子供:28話に登場。雄大と和子の子供。未熟児で生まれた。現代篇の誰になるのか?
健:真理のヒモ、関口兄弟を虐待する。後に関口兄弟に殺害される。89話より登場。
真理:関口兄弟を拾った人物、健の恋人。健同様、関口兄弟に殺害される。89話より登場。
須黒:当時の公安課刑事。強引ながらもかなりのやり手。108話より登場。
ジョージ・スタンレー:ハリーの父。裏社会と繋がり暗躍していたらしい。107話より登場。
ハリー・スタンレー:若かりし日のハリー。当時から響子を知っていた。
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