2014年04月27日

「サイレーン」第45話「5年前」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「サイレーン」第45話「5年前」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧:
里見偲:男性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の猪熊と恋人同士。31歳。
猪熊夕貴:女性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の里見と恋人同士。
橘カラ:女性マネージャー急性アルコール中毒死(実は他殺)の犯人。猪熊に興味を持つ。
渡:猪熊の寮の向かいに住む。カラを家に置くこととなった。
月本:美容整形外科医。実は高級売春クラブ「フルムーン」のオーナー。カラに正義執行される。
乃花:カラの元同僚。不倫の恋に生きていたがカラに殺害される。
千歳:生活安全課所属。
レナ:里見が潜入捜査を行った先の関係者。
アイ:里見が潜入捜査を行った先の関係者。
盛元:テレビ局有名アナウンサー。
田沢麻弥:月本のもとへ出入りしていた少女。カラの犯行を目撃し襲われるも一命を取り留めた。
倉本:入院した田沢麻弥の担当女医。
三河くん:月本の部下。
高槻とおる:5年前に発生した薬局店息子殺人事件の被害者。

<あらすじ>

・前回までのあらすじはこちら。
「サイレーン」第44話「カラっぽの部屋」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

カラ宅へ侵入した里見とアイ。
カラに見つからずに上手く調べられたと思っている里見。
だが、カラにバレていることを里見は知らない……。

一方、捜査一課への異動が内定している猪熊。
捜査一課では「ケイゾク」捜査担当(継続捜査案件)になるらしい。
其処で、経験を積むべく里見のトラウマになっている「薬局店息子殺人事件」を調べ始めた。

「薬局店息子殺人事件」は5年前に発生した事件。
薬局店の息子・高槻とおるがバットで殴打された末に滅多刺しにされ死亡した事件である。
この第一発見者が当時、新人巡査であった里見であった。
調書によれば、里見は死体のあまりの凄惨さに通報するなり卒倒してしまったらしい。
これに苦笑いしつつ、猪熊は当時を知る者への聞き込みを開始する。

その頃、里見は誰とも知れない視線に曝され恐怖を抱いていた。

同じ頃、カラが勤務するキャバクラに潜入したアイは意外な事実を掴む。
5年前からカラを知る常連によれば、カラには恋人らしい青年が居たらしい。
ところが、青年は突然、不審死を遂げたのだそうだ。

聞き込みを続ける猪熊。
こちらも「薬局店息子殺人事件」について新事実を掴んでいた。
被害者・高槻には恋人が居たらしいのだ―――46話に続く。

早川書房刊『ミステリマガジン』でも取り上げられた本作。
明らかになりつつあるカラの過去。
その手掛かりは今週号の「週刊モーニング」で確認せよ!!

<感想>

「週刊モーニング」では『レンアイ漫画家』や『シマシマ』、『はるか17』などで知られる山崎紗也夏先生の新連載です。
『レンアイ漫画家』は設定と展開が面白くて読みました。

そんな「サイレーン」、内容は刑事もの……しかも男女バディもので、「警視庁機動捜査隊(キソウ)」を取り上げた作品となりました。
設定に「キソウ」を採用している点が珍しいですね。
ドラマでも「キソウ」がメインになった作品は「警視庁機動捜査隊216」くらいか。

月曜ゴールデン「警視庁機動捜査隊216V 命の値段 知らされなかった誘拐事件が生んだ最悪の偶然!?命か金か?選択を迫られた家族の運命と犯人を繋ぐ社会の暗闇!」(12月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)

その第45話。
サブタイトルは「5年前」。
カラの5年前が明らかになりつつありますね。
そして、絡んで来たのはやはり「薬局店息子殺人事件」。

その被害者・高槻の恋人こそカラか。
この事実にカラ側からレナが、高槻側から猪熊が迫りつつある。
とはいえ、高槻の恋人=カラである事実に辿り着くことは出来るのか!?

カラの整形は5年前の「薬局店息子殺人事件」後のことと思っていましたが、常連の言葉によればその時点で既に整形済みだった様子。
だとすると、カラの根源はさらに過去にあることに!?

一方、里見ピンチ!!
あの里見を監視する視線の正体はカラか。
レナによれば、カラが勤務先を休んでいるようだし。
だとすると……自宅への侵入に気付き苛立つカラが強硬手段に出る恐れもあるか。
とはいえ、まずは警告レベルだと思うが。

カラによる猪熊殺害実行の日は近い筈。
カラの殺意を知らない猪熊は、その刃から逃れることが出来るのか。
そして、里見は猪熊を助けることが出来るのか。

さて、此処でまとめ。

目標である捜査一課へひた走る猪熊。
そんな猪熊をターゲットとしてロックオンしたカラ。
そんなカラをターゲットとしてロックオンした里見。
追う者と追われる者の構図が明らかになりつつあるようです。

そして、今のカラが整形により手に入れた顔であることが判明。
過去を捨てようとしていたらしいことと併せても、事件の匂い。

カラはその名の通り、中身の無い虚ろな「空」。
それゆえに、自身に欠ける物を補おうと求めている。
以前から予測している通り「カラは自身に無い物を持っている対象を特定すると、これに近付き相手を殺害することで、自身に欠けた物を相手から奪う」で正しいようです。

キャバクラの女性マネージャーを殺害し「その垢抜けた佇まい」を奪い、綺麗になった。
タクシー運転手は「自身は選ばれた」と語っていたが「その選ばれた存在であること」を彼を殺害することで奪ったものと思われます。
だとすると、これまでにも同様の犯行を重ねているのが当然。
里見が過去に遭遇した「薬局店息子殺人事件」を皮切りに変貌したものと思われますね。
カラの闇は想像以上に深そうだ。

止められるのは里見と猪熊のカップルのみかも。
果たして、如何なる結末を迎えるのか……46話に期待!!

コミックス1巻が2013年9月20日、2巻も2013年12月20日に発売。
さらに3巻も発売とのこと、こちらも注目!!
興味のある方はアマゾンさんのリンクよりどうぞ!!

ちなみに、山崎先生と言えば『七瀬ふたたび』のコミカライズでも知られる方です。

「七瀬ふたたび」(筒井康隆著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

◆関連過去記事
「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)第1話から第40話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

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「サイレーン」第44話「カラっぽの部屋」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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