2014年04月26日

金曜プレステージ「出張鑑定人・宝来伝吉 凶器は時価1億円?砕け散った国宝が招く愛と欲望の連続殺人!事件の謎をズバリ鑑定 伊東四朗が扮する天才鑑定士が真犯人を暴く新シリーズ」(4月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「出張鑑定人・宝来伝吉 凶器は時価1億円?砕け散った国宝が招く愛と欲望の連続殺人!事件の謎をズバリ鑑定 伊東四朗が扮する天才鑑定士が真犯人を暴く新シリーズ」(4月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

宝来伝吉(伊東四朗)は国選鑑定人である美術鑑定士。孫のあかり(福田沙紀)とあまりもうからない骨董屋を営んでいる。ある日、警視庁捜査一課の小金井雪夫(東幹久)が駆け込んできた。美術商が殺される事件が起き、凶器に使われた黒い茶わんが高価なものだと思われるので、鑑定してほしいと伝吉に依頼する小金井。面倒だと素っ気なく断る伝吉だったが、あかりに生活苦を訴えられ、重い腰を上げることにする。伝吉には知られていないが、あかりは小金井と恋人同士ということもあり、捜査協力依頼を受けるよう後押ししたのだった。
殺された美術商・矢崎明文(浅見小四郎)の事務所では第一発見者である若手陶芸家の千葉順平(松田賢二)が事情聴取を受けていた。一方、やってきた伝吉は新任の捜査一課係長の黒岩(今井雅之)に邪険に扱われながらも、吸い寄せられるように凶器となった黒茶わんを鑑定する。その結果、砕け散った黒い茶わんは黒富士という天正時代の有名な作品で一億円はくだらないだろうというものだった。しかし、黒岩はその結果よりも奥の部屋に落ちていた手帳に飛びつき、伝吉を現場から追い出してしまう。
手帳に付着していた指紋から、金融業を営む香川栄二(佐藤B作)が逮捕される。香川は取り立てに行ったが矢崎が返済しないため、ちょっとしたもみ合いにはなったが殺してはいないと犯行を否認する。が、矢崎の死亡推定時刻の午後7時から9時半頃のことを聞かれると香川は口をつぐむのだった。伝吉は買付金の用立てを頼んでいた香川が逮捕されたと知り、面会に行き、香川のアリバイに関して小金井に助言。聞き込み捜査によって香川のアリバイは証明される。
第一発見者の千葉が気にかかった伝吉は小金井に案内され、千葉の工房に隣接するカフェに出かけるが、肝心の千葉は留守。千葉の亡くなった妻の妹の青山マミ(奥山佳恵)にもてなされる。
やがて第二の殺人が起き、今度は赤い茶わんが凶器に使われた。鑑定のため現場に呼ばれた伝吉はそれが最初の事件の凶器と対の茶わんだと断言するが…。
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

宝来伝吉は国選鑑定人である美術鑑定士。
孫のあかりと2人で骨董屋を営んでいる。

伝吉のもとには警視庁捜査一課の小金井雪夫から依頼がよくある。
もちろん、伝吉の目利きを信頼してのことだがもう1つ理由があるのだ。
伝吉には秘密なのだが、小金井はあかりと交際しているのである。
だが、伝吉は小金井に辛口の評価を下しており、2人の前途には暗雲が漂っていた。

そんなある日、美術商・矢崎明文が殺害された。
第一発見者は陶芸家の千葉順平。
千葉は実力はあるのだが、評価が伴わず不遇を囲っていた。

小金井から依頼を受けた伝吉は、その凶器の鑑定に乗り出すことに。
すると、凶器が黒富士なる時価1億円の有名作品だったことが判明する。
当然、価値を知らない者の犯行だと思われたのだが……。

この容疑が、伝吉の知人で金融業を営む香川栄二に向かった。
だが、栄二は犯行を否定する。
アリバイも確認され、栄二は釈放されることに。

一方、伝吉は第一発見者の千葉に注目する。
千葉は妻を病気で亡くしており、今は妻の妹である青山マミと暮らしていた。
マミは順平を愛しているようだが、順平の気持ちは不明である。

続いて、伝吉は黒富士の所有者を当たる。
所有者は茶道家の鳳玄風。
玄風には息子・康之が居るのだが、親子仲はしっくりいってないようである。

もしも、凶器が本物の黒富士ならば玄風の手許にある黒富士は偽物の筈である。
玄風はこれに気付いているのか!?

さらに、黒富士は赤富士と対になる茶碗でセットで2億円になるもの。
この赤富士も玄風の所有であった。

真贋を確認すべく、小金井とあかりは玄風のもとへ。
すると、玄風が所有する黒富士が贋作であり、赤富士が真作であると判明する。
だが、この事実を玄風は認めようとしない。

そんな中、玄風が殺害されてしまう。
その凶器は真作の赤富士であった。
こうして、時価2億円の茶碗が共に壊されてしまったのである。

小金井の捜査により、鳳が黒富士を矢崎に売却していたことが判明。
さらに、玄風が病気により茶道家生命を断たれつつあったことも分かる。
玄風は何とかして大金を手に入れる方法を模索していたようである。

その頃、伝吉とあかりは贋作の出来に注目。
贋作として出来の良いそれの製作者を調べ始める。

栄二の協力を得て贋作者の居場所が判明した。
小金井の力になりたいあかりは1人で其処へ向かうが贋作者に捕まってしまう。

伝吉と小金井はあかりを助け出す為に、贋作者と対決することに。
贋作者の正体は千葉であった。
千葉は妻の治療費を捻出する為に、矢崎の命令で贋作を作っていたのだ。
だが、今は足を洗おうとしていたのだと言う。

其処へあかりを連れた真犯人が現れる。
真犯人はマミであった。

マミは千葉を愛しており、その力になりたかった。
其処で彼に贋作を作らせようとする矢崎を殺害したのだ。
さらに、矢崎の後を継いだ玄風をも殺害したのである。
同時に、千葉の作った黒富士こそを真作に変えたかったのだ。

「私はレプリカなんかじゃない!!」
姉を想い自身に振り向いてくれない千葉に叫ぶマミ。

だが、マミは勘違いしていた。
千葉もまたマミを女性として愛していたのだ。
陶芸家として成功するまで、気持ちを秘めていたのである。

こうして、互いの愛を確認し合った千葉とマミ。
マミは満足して逮捕されることに。

一方、小金井とあかりのカップルは伝吉が認めてくれないのでまだまだのようである―――エンド。

<感想>

新シリーズ「出張鑑定人・宝来伝吉」第1弾です。
原作は無し、オリジナルドラマになります。

では早速、ドラマの感想を。

なかなか良かったですね。
手掛かりが専門的な知識を活かす点から導き出されていたことには好感が持てました。
ちなみに、あらすじは団栗のくだりとか思いっきり省略しちゃっているので注意。

黒富士と赤富士の真贋とマミと姉の関係を絡めた点も良かったですね。

時価1億円の黒富士よりも贋作を選んだマミ。
彼女にとって大事な物は千葉の作品であった。
それは、マミ自身が千葉にとっての真作でありたいとの願いでもあった。

これまた誰にとって大事な物なのか―――との価値観の問題でした。
「古畑任三郎」でも「動機の鑑定」でありましたね。

それだけマミにとって千葉は大切な存在であった。
だからこそ、マミは千葉に軽んじられることに耐えられず、常に姉の代替品なのではないかとのコンプレックスを抱き続けることに。
そんなマミに姉と同じ苦労をかけたくないからと心情を明かさなかった千葉。
それゆえの悲恋となるのでしょうか。

でもって、この千葉とマミの関係と対照的に配されていたのが小金井とあかりの関係。
互いに想いを確認済みにも関わらず、その関係は進展しない。
一見、伝吉の所為みたいに見えるけど、姉へのコンプレックスを抱えたマミ同様に伝吉へのコンプレックスを抱えた小金井自身に問題がありそう。
劇中で「宝来さんの鑑定に耐えられそうにない」と語った小金井。
それは伝吉と自身を比較してのもの。

だが、伝吉の明察は経験に基づくものだろうし、誰かと自分を比較したところで得る者ものは何もないのに。
でも、分かってても比べてしまうのも人なのだろう。
此の点について、あれほど目聡い伝吉だけに既に彼らの関係を知っているのだろうし、敢えて小金井自身に任せてるんだろうな。

総評として、このシリーズ派手さこそないけれどなかなかに面白かった。
シリーズ続編、期待しても良いのではないでしょうか。

<キャスト>

宝来伝吉:伊東四朗
小金井雪夫:東幹久
宝来あかり:福田沙紀
香川栄二:佐藤B作
黒岩勝:今井雅之
青山マミ:奥山佳恵
千葉順平:松田賢二
鳳玄風:佐渡稔
鳳康之:伊東孝明
寺尾朋子:宮地雅子
寺尾賢一:志村東吾
寺尾伸也:大橋智和 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


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