映画版のタイトルは「TWILIGHT ささらさや」だそうです!!
『ささら さや』としては初めての映像化ですが、「ささらシリーズ」としてはドラマ化された『てるてるあした』が存在するので2度目の映像化(詳細は本記事下部参照)ですね。
それにしても『このミステリーがすごい!2014』にて、加納先生が「かくし玉」として仰られていた「映像化作品」とはこのことだったのか!!
・【2013速報】「このミステリーがすごい!2014」発表!!
映画化される原作『ささら さや』のあらすじは次の通り。
<あらすじ>
突然の事故で夫を失ったサヤ。しかし奇妙な事件が起きる度、亡き夫が他人の姿を借りて助けに来てくれる。ゴーストになった夫と残された妻サヤの、切なく愛しい日々を描く連作ミステリ小説。
(幻冬舎公式HPより)
公式HPからもお分かりの通り『ささら さや』は連作短編集。
管理人にとっては次のようなストーリーの作品です。
「急な事故で夫を失ったサヤ。
それまでのサヤは精神的に夫に依存しており、遺された夫の忘れ形見を抱え途方に暮れることに。
だが、転居先で出会った周囲の人々に見守られ、幾つかの騒動を経験することで少しずつ成長して行く。
やがて、あるエピソードにて夫の愛を確信することとなり、夫の死を受け入れ力強く生きて行くことを誓う」
とのもの。
当初こそ、線の細い印象を受けるサヤが少しずつ芯の強さを発揮して行く様子には思わずエールを送ってしまう筈。
さらに、夫の親族との対立なども絡めたストーリーには息を呑みます。
最終的にはかなり危機に陥ることに……これをどう乗り越えるのか!?
そして、あのラストシーン。
サヤが精神的に自立し夫との決別を受け入れるシーンに、管理人がほろりと来たことは秘密です。
ちなみに、直接的な繋がりこそありませんがシリーズとして『てるてるあした』と『はるひのの、はる』を加えた3冊が「ささらシリーズ」となっています(2014年4月現在)。
先述しましたが『てるてるあした』は2006年にテレビ朝日系列「金曜ナイトドラマ」枠にて黒川智花さん主演でドラマ化もされており、「ささらシリーズ」自体としてはこれが2作目の映像化作品となります。
しかも、『ささら さや』は以前にコミック化もされ好評を博しています。
このコミック版、興味のある方は下記アマゾンさんリンクよりどうぞ!!
さて、こうなると気になるのは映画版「ささら さや」のキャスト。
サヤ役に新垣結衣さん、夫・ユウタロウ役に大泉洋さんとのこと。
2014年秋公開予定、注目です!!
加納先生と言えば、テーマ性の高い短編の名手。
『ささら さや』が映像化されたとなると、それよりも高く管理人が評価し渾身でオススメ出来る「日常の謎」系の傑作『ななつのこ』を始めとする「駒子シリーズ」や、これまた心に来る『螺旋階段のアリス』などの「アリスシリーズ」も映像化して欲しいところ。
未読の方はこの機会に是非、読んでみては如何でしょうか!!
そして、これらの作品もいつかは……と映像化を期待しても良いのかな!?
◆関連過去記事
・『七人の敵がいる』(加納朋子著、集英社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・加納朋子先生原作『七人の敵がいる』(集英社刊)ドラマ化発表される!!
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