ネタバレあります!!注意!!
<あらすじ>
「百舌シリーズ」新連載!巨悪を追う、迫真のサスペンス。
(集英社公式HPより)
<感想>
「百舌シリーズ」2014年時点での最新作が『小説すばる』にて連載開始されました。
「百舌シリーズ」は次の6作が既刊。
『裏切りの日々』、『百舌が叫ぶ夜』、『幻の翼』、『砕かれた鍵』、『よみがえる百舌』、『鵟の巣』。
そして、これに新たに加わるのが意外な導入から始まったシリーズ最新作『墓標なき街』(2014年4月時点)。
今回はその第3話ネタバレ批評(レビュー)です。
遂に「千枚通し」を持った人物が登場。
どうやら『墓標なき街』での「百舌」のようです。
今回も大杉と美希の前に「百舌」が立ち塞がることになりそう。
そんな「百舌」が狙うのは女性。
それも描写から見れば美希のようだが……。
あるいは、ターゲットはめぐみという可能性もある!?
と言うか、もしかして今度の「百舌」自身が女性である可能性もありそうかなぁ……。
当の大杉はと言えば、2人の女性(恋人・美希と娘・めぐみ)とデレデレな日々を送る。
しかし、その2人がピンチなのかも。
これは対決は必至!!
一方、事態は2つの事柄を軸に進行中。
1つ目は「武器輸出事件」。
2つ目は「田丸による百舌についての記事掲載」。
どうも、この2つは密接に関わっている様子。
となれば、田丸は落命しそうな気が……。
これは『小説すばる』掲載の第3話をチェックすべし。
ちなみに、次回4話は9月号掲載の予定だそうです。
隔月連載のペースですね、注目!!
<ネタバレあらすじ>
・前回はこちら。
『墓標なき街』第2話(逢坂剛著、集英社刊『小説すばる』連載)ネタバレ書評(レビュー)
「武器輸出」についての告発者が三京鋼材の石島であることを突き止めた大杉は残間にそれを報告する。
残間によると告発者は何かの板挟みに苦しんでいる様子らしい。
残間と別れた大杉は美希と落ち合う。
大杉はついつい残間の依頼内容を美希に明かしてしまう。
「田丸が百舌を記事にしようとしていること」
「武器輸出について」
この2つを聞いた美希は自分が動くことがあるかもしれないと冗談めかして口にする。
そんな美希に大杉は、娘・めぐみが捜査に関わっているらしいので助けてやって欲しいと依頼するのであった。
同じ夜、男と何やら談笑し合う女性を見張る影があった。
相手と別れた女性を尾行する影はポケットの中の千枚通しに手を這わせるのであった―――4話に続く。
◆関連過去記事
・『墓標なき街』第1話(逢坂剛著、集英社刊『小説すばる』連載)ネタバレ書評(レビュー)
・『墓標なき街』第2話(逢坂剛著、集英社刊『小説すばる』連載)ネタバレ書評(レビュー)
・『百舌シリーズ(百舌の叫ぶ夜、幻の翼)』(逢坂剛著、集英社刊)ネタバレ書評(レビュー)
【関連する記事】
- 『どこかでベートーヴェン』(中山七里著、宝島社刊)
- 『通いの軍隊』(筒井康隆著、新潮社刊『おれに関する噂』収録)
- 『クララ殺し』最終話、第6話(小林泰三著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.7..
- 『自殺予定日』(秋吉理香子著、東京創元社刊)
- 『タルタルステーキの罠』(近藤史恵著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.76 ..
- 『歯と胴』(泡坂妻夫著、東京創元社刊『煙の殺意』収録)
- 『迷い箱』(長岡弘樹著、双葉社刊『傍聞き』収録)
- 『噂の女』(奥田英朗著、新潮社刊)
- 『追憶の轍(わだち)』(櫻田智也著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.69 F..
- 『コーイチは、高く飛んだ』(辻堂ゆめ著、宝島社刊)
- 『恋人たちの汀』(倉知淳著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.75 FEBRU..
- 『東京帝大叡古教授』(門井慶喜著、小学館刊)
- 『傍聞き』(長岡弘樹著、双葉社刊『傍聞き』収録)
- 『動機』(横山秀夫著、文藝春秋社刊『動機』収録)
- 『愚行録』(貫井徳郎著、東京創元社刊)
- 『転生の魔 私立探偵飛鳥井の事件簿』(笠井潔著、講談社刊『メフィスト 2016v..
- 『声』(松本清張著、新潮社刊『張込み』収録)
- 『黒い線』(横山秀夫著、文藝春秋社刊『陰の季節』収録)
- 『図書館の殺人』(青崎有吾著、東京創元社刊)
- 『陰の季節』(横山秀夫著、文藝春秋社刊『陰の季節』収録)