2014年05月09日

「思春鬼のふたり」第12話「白黒のふたり」(反転邪郎作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「思春鬼のふたり」第12話「白黒のふたり」(反転邪郎作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧:
辻:WCO(世界お掃除機構)に所属する掃除人(連続殺人鬼)。
白雪:辻に恋焦れる少女。
担当さん:辻を担当するWCOの職員。
深海末姫:辻と白雪の前に現れた少女。「もう1人の掃除人」を名乗る。
諏訪:深海のクラスメート。実はWCOの掃除人。6話で小鹿に処刑される。
小鹿陸:眼帯を着けた謎の少女。演劇部所属。実はWCOのお仕置き人であった。
黒金:辻たちが通う学校の教師。女性。
若丸:黒金が招いた病院の医師。男性。
星野銀華:元WCOのお掃除人。だが、WCOを離脱する。
園長:辻と白雪が遊びに出かけた動物園の園長。

<あらすじ>

対黒金戦で助けられたお礼をかねて、辻は白雪とデートすることに。
向かった先は動物園である。
白雪はこの日の為に研究を重ねていたそうで、辻は自分から誘っておきながら白雪に案内される。

キリン、象、猿とさまざまな動物を見て回る辻と白雪。
そして、いよいよ白雪オススメの動物のもとへ。

それはこの動物園の目玉でもあるライオンのハナコとタロウの親子。
ところが、ハナコの檻には急死したとのプレートがかけられていた。

「昨日までは大丈夫だったのに……」
肩を落とす白雪を慰める辻。
その隣では若い男性が空となった檻の中を眺めつつ涙を流していた……。

気を取り直した白雪に連れられた辻。
向かった先はタロウの檻だ。
なんでも、動物園一の人気イベントが行われるらしい。
そのイベントとは、タロウに直接餌を与えるモノであった。
これに辻が参加することとなった。

ところが参加直前、辻の携帯が震える。
次なる掃除依頼である。
これを目にした辻は状況を理解する。

園長から餌を手渡された辻。
それは血の滴るような肉である。
辻は肉を掲げつつタロウへと近付くが、タロウは怯えてしまい動かない。
動揺する園長に辻は肩を竦める。

その夜、辻は再び動物園へと戻って来ていた。
暗い厩舎の中、1つだけ強い灯りが洩れている―――其処に居たのは園長。
園長は何やら解体作業に挑んでいるようだが……。

其処へ辻が現れた。
辻は園長の罪を告発する。

それは動物を虐待し、死亡した動物を解体し餌にしていることであった。
昼間、タロウが怯えたのは辻に対してではなく、辻が与えようとしていた肉に対してであった。
その肉は母であるハナコのものだったのだ。

今回のお掃除の標的は園長だった。

憤りを隠せない辻に、園長は「何が悪い!!」と開き直る。
もはや、何を言っても無駄と判断した辻はナイフを取り出すが……。

仕掛ける前に園長が倒れ込んでしまう。
どうやら、背後から手刀により気絶させられたようだ。

その手刀の主は、ハナコの檻の前で泣いていた若い男性である。
彼は自身を星野銀華と名乗った。

辻は気配を感じ取れなかったことに驚愕。
しかも、相手の雰囲気は只者ではないことを示している。

警戒する辻に、星野は「何もしなくていい。通報するから」と警察に園長を突き出すと宣言する。
そう、星野は辻のお掃除を否定したのだ。
辻は反論しようとするのだが―――13話に続く。

11話にて小鹿をあっさりと凌駕した男の正体は星野銀華であった。
元掃除人にして、辻すら怯む実力者のようだ。
「週刊少年チャンピオン」本誌で確認せよ!!

<感想>

「コミックフラッパー」にて「モコと歪んだ殺人鬼ども」を連載中の反転邪郎先生の新作が「週刊少年チャンピオン」で連載開始です。

その新作「思春鬼のふたり」はなかなかにぶっ飛んだ設定が印象的な作品。
思春期真っ盛りの主人公・辻は悪を滅する掃除人こと連続殺人鬼。
そんな辻の正体を知りつつ、彼を愛する少女・白雪。
果たして、2人はどうなるのか……的なストーリー。

コミックス1巻も発売が決定とのこと、見逃せません。
さて、その12話ですが……。

サブタイは白と黒ということで、星野と辻……対照的な2人を示す物。
邪悪は抹殺すべきと考える辻と、法に委ねるべきと考えているらしい星野。
WCOに批判的だろうとは思っていましたが、星野がまさかこういったキャラだとは驚きました。
これは擬態なのか、それとも本気なのか―――いずれかで辻の星野へのスタンスが大きく異なることになりそう。
当然、物語の方向性も変わって来る筈。

辻自身も家族の死の謎があります。
WCOがこれに関わっていることは確実。
決してWCOは辻の考えるような正義の組織とは言い切れないところがある。
星野との出会いが辻の考え方を変えるのか、それとも……。

そして、前回(12話)を受けての動物園デートから始まる展開が良かったですね。
全体的にも内容のバランスが良かった印象です。

中盤の餌遣りしようとした辻にタロウが怯えるシーン。
辻の殺人者としての気配に気付き怯えたモノと思わせておいて、実は餌それ自体に理由があったとの展開は秀逸でした。
若丸と黒金の回と同じ手法でしたね。
とはいえ、今回は適量に感じられ良かった。

ちなみに反転邪郎先生が「ダ・ヴィンチ 2014年6月号」の「相棒」特集に参加されていました。
先生によるイラストつきで、好きな相棒回が掲載。
その回とは「シーズン4」19話!!
詳しくは……「ダ・ヴィンチ 2014年6月号」を読むべし!!

本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」、「実は私は」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「思春鬼のふたり」(反転邪郎作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)1話から10話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

「思春鬼のふたり」第11話「息抜きのふたり」(反転邪郎作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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