2014年05月10日

「実は私は」第62話「天使の羽で遊ぼう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第62話「天使の羽で遊ぼう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第62話登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「オレンジ」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

お昼休み―――生徒会長室には意外な面々が集まっていた。
部屋の主である華恋を筆頭に朝陽、葉子、渚の4名である。

「わざわざ来ちゃって〜〜〜」
と華恋に頭を下げたのは朝陽。
どうやら、葉子と渚が寛げるようにと、正体を知る茜を介し華恋に頼んで部屋に上げて貰ったらしい。

「勘違いしないでね。葉子さんは春夏冬と連れ戻すつもりなのよ。ちなみに、部屋を貸していることについては、心からの感謝を要求するわ〜〜〜」
華恋は机の上に積み重なった資料と格闘しつつ、軽く応じる。
ちなみに、華恋が語った「連れ戻す」の意味は「春休み、夏休み、冬休みに実家に帰省させる」との意味である。
そして「心からの感謝以外に特に要求するつもりはない」ことも示していた。
どこまでも、良い人だ。

感動する朝陽。
葉子はキバを気にせずお昼が食べられると上機嫌。
渚も実情を知る相手の中で、リラックスしたのか電気を借りようと腰を上げた。
義体では失礼とばかりに、本体で丁寧に華恋に礼を述べる渚。

これを目にした華恋が硬直した。
「えっ、茜から電気を借りるとは聞いていたけど……藍澤さん宇宙人だったの!?」
どうやら、仲介した茜は肝心のことを教えていなかったようである。
華恋は叫ぶや否や、驚きのあまり天使の羽を露出。
部屋には盛大に羽が舞い散った……。

数分後、生徒会室の隅には膝を抱えて座り込む渚の姿があった。
思わぬところで正体をバラしてしまったことに傷付いていたのだ。
「大丈夫、相手は天使だから大丈夫……」渚は暗い瞳で自身に言い聞かせるように繰り返す。

一方、華恋は羽の回収に大わらわであった。
実は羽には特別な力があったのだ。
それは60話で朝陽が体験した通りである。

「実は私は」第60話「悪魔にもてあそばれよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

華恋によれば、羽には7種類あるらしい。
それぞれ「7つの大罪」に関連しており「傲慢」「強欲」「嫉妬」「怠惰」「色欲」「暴食」「憤怒」の7つ。
60話で朝陽に使用した羽は「怠惰」であり、足が動かなくなった。
同じような効果がそれぞれにある為に、取り扱いには注意が求められるのだそうだ。

必死に回収しようとする華恋。

しかし、この事態を陰から眺めていた人物が居た―――千里眼を持つ茜だ。
そして、茜は静観して居られるほど善良では無かった。
何時の間にやら現れた茜は手近な羽根を手にすると、おもむろに葉子に突き刺した。

「えっ!?」
「ああああああああああああああ」

驚く朝陽に、悲鳴を挙げる葉子……一体、何が起こるのか!?
華恋が冷や汗を流しながら、たじろぐ。

緊張の一瞬、しかし……。
直後に葉子のお腹が「く〜〜〜」と鳴った。

「ふ〜〜〜いつも通りだ」
「いや、いつも通りって……それは」
ほっと安堵する朝陽に、心外だとツッコミを入れる葉子。
その隣で「どうやら暴食だったようね」と華恋が頷く。

しか〜〜〜し、これで茜が満足するワケがない。
続いて茜はもう1枚の羽根を手に、渚に突き刺す。
すると、渚が「好きだ〜〜〜」と叫び出した。

「あれは色欲よ!!」
叫ぶ華恋。
もしや、羽根の力で抑えられていた恋心が解放されたのか……。

「ちょっと委員長、駄目だよ」
朝陽は必死に拒否するが。

渚は朝陽を無視、葉子へと抱き着く。
華恋によれば「色欲の羽根は刺されて最初に見た人物に恋する」らしい。
ほっとしたような、そうでもないような……複雑な心境の朝陽。

と、その間に「色欲の羽根」を手にした茜が廊下へと逃げ出した。
マズイ。

「あれを悪用されれば大変なことに」
色を失った華恋は朝陽、葉子と共に飛び出す。

「どう使おうかっなぁ〜〜〜」
上機嫌の茜の目の前に、みかん、凛、獅穂の3人が映った。
茜がにやりと笑う。

茜の背中を確認した朝陽たち。
しかし、茜はみかんの陰に隠れた。
朝陽は茜を捕らえようと手を伸ばすが……その手をみかんに取られ彼女の胸へと誘導される。

「えっ……」
絶句する朝陽。
みかんが「色欲の羽根」の被害に遭ったのだ。

これを見た獅穂も負けていられないと、朝陽の残る手を自身の胸へ。
混乱する朝陽は鼻血を盛大に吹き上げ、凛は「おばあちゃんまで〜〜〜」と涙目でオロオロするばかり。

そんな中、みかんが「色欲の羽根」の効果から解放された。
みかんは自分の行動に気付くと、顔から火を噴きつつ逃げ出してしまう。

続いて、茜は「色欲の羽根」を獅穂に。
ただでさえ恐ろしい獅穂が「色欲の羽根」を使えばどうなってしまうのか……固唾を飲む一同。

ところが、獅穂は急に座り込むと「何コレ、恥ずかしい」と手で顔を覆ってしまう。
どうやら、自身の露出に耐え切れなくなったようだ。
「色欲の羽根」には個人差があり、獅穂の場合は逆転現象を引き起こしたのである。

その頃、華恋の隣に教師らしい女性の影が……。

一方、恥じ入った獅穂は現実逃避すべく、女子の制服で月の写真を使用する。
となれば、光と共に現れたのは女子の制服を着用した獅狼だ。

しかし、本日の獅狼は一味違っていた。
朝陽への恋に目覚めた彼は、その姿で朝陽の胸へとダイブ。
朝陽は間一髪でこれを避けると、全力で逃走する。

この様子を眺めて「ゲラゲラ」と痛快そうに笑う茜。
手には「色欲の羽根」を握りつつ「次は誰にしようかなぁ〜〜〜」と視線を動かす。
「明里もいいなぁ……いや、あいつの場合、これがあっても相手を見つけるのは無理だな。ははははは……は!?」
背後からの気配に茜が凍り付いた。
おそるおそる振り返る茜。
その先には怒りの表情を浮かべた明里が立っていた。
しかし、読者には黒く塗りつぶされた明里の表情は窺い知れない。

「いや〜〜〜本当に良い物ですね、コレ。おかげで手加減しなくて済みそうです」
明里は華恋に頼み「憤怒の羽根」を用いていた。
その効果により、破壊力は普段とは比較にならないほどに引き上げられていた。
茜の顔から血の気が引いて行き……。

「あんぎゃあ〜〜〜」
悲鳴が響いた―――63話に続く。

茜の活躍(?)と明里の憤怒が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、6巻も発売。ちなみに表紙は凛ちゃんですよ!!
そして、本作かなり面白い!!

さらにさらに、増田先生の初期作品「透明人間の作り方」も発売とのこと。
こちらも注目!!

その62話。
華恋は茜に負けないぐらいの能力を持っている筈なのだが、その善良さが彼女の能力活用を妨害しているんだなぁ……と分かる回。

さらに各キャラがそれぞれのキャラに従い良い仕事をしてましたね。
各キャラが7つの大罪に対応しているっぽいのも、62話の完成度が高まった理由か。
例えば、作中キャラと照らし合わせるとこんな感じ。

「傲慢」:みかん(外道クイーン時のみ……と言うかツンデレか)
「強欲」:茜
「嫉妬」:渚
「怠惰」:涼
「色欲」:獅穂
「暴食」:葉子(正ヒロインなのに……)
「憤怒」:明里

このうち、62話で発揮されたのは……お腹の虫を鳴らし続けた「暴食」の葉子、「色欲」の獅穂、「憤怒」の明里の3人。
他の面々がそれに対応する羽根を用いたらと思うと、妄想が膨らむ……。

そして、オチは鉄板の明里。
まさに、明里は本作から欠かせないキャラになってるなぁ……。

総評として、今回も楽しめた!!
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス6巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかんに続き、凛。
うむ、此処までは予想通り。
こうなると、7巻が明里、8巻が華恋かな。

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第60話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

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