2014年05月12日

日曜洋画劇場「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点 北海道縦断狙われた探偵&美女!!大人気シリーズ第2弾調査再開!!」(5月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

日曜洋画劇場「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点 北海道縦断狙われた探偵&美女!!大人気シリーズ第2弾調査再開!!」(5月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

“探偵”(大泉洋)の友人で、ショーパブのホステス、マサコちゃん(ゴリ)が何者かに殺害された。マジックコンテストで日本一になり、“探偵”やホステス仲間などから祝福された直後の悲劇に関係者は深い悲しみに沈む。すぐに犯人も捕まるだろう、という予想に反して、警察の捜査に進展はなく、数カ月が経過した後も犯人は捕まらない。しかし、そのころ“探偵”は極上女にうつつを抜かし、事件のことなどすっかり忘れてしまっていた…。

金の切れ目が縁の切れ目、極上女に捨てられ、目を覚ました“探偵”は、相棒の高田(松田龍平)に声をかけると、ススキノに復帰。マサコちゃんを殺害した憎い犯人を捜し出そうと行動を開始する。そんな2人の前に、マサコちゃんがファンだった人気美人ヴァイオリニストの弓子(尾野真千子)が現れた。大切なファンを殺されて黙っていられない、と自らマサコちゃん殺害犯を探し出すとむきになる弓子。素人に自分の仕事の邪魔をさせるわけにはいかない、と“探偵”は弓子を依頼人に、捜査は自分に任せろと提案。弓子をなんとか納得させる。

やがて“探偵”と高田は、事件に道内のカリスマ議員・橡脇(渡部篤郎)が絡んでいることをつかむ。権力者がからむとろくなことはない。情報を提供してくれる記者の松尾(田口トモロヲ)からも忠告される“探偵”だが、だからといって黙って引っ込むわけにはいかない。さらに捜査を続けようとするが、“探偵”と高田は謎の集団に命を狙われ、ススキノの街をまともに歩けなくなってしまう。

このままではまともに捜査は続けられない。逃げるようにススキノの街を出た“探偵”と高田、そして弓子は、突然ススキノから姿を消したホステス、トオルを探して室蘭へとやってくる。そのトオルからマサコちゃんも室蘭の出身であることを知らされた一行は、マサコちゃんの実家があったところを訪ねるのだが…。
マサコちゃんと橡脇にどんな関係があったのか?そして、マサコちゃんの悲しい過去とは?弓子の意外な真実がわかったとき、事件は驚くべき結末を迎えることに!?
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……

探偵の友人でニューハーフのマサコちゃんがマジックコンテストで日本一になった直後に殺害された。
マサコちゃんの遺体の傍にはあつらえたような花束が置かれていたが……。

その頃、当の探偵はと言えばある女性にのめり込んで居た……。
数ヶ月後、女性に捨てられた探偵は今更ながらにマサコちゃん殺害犯人を捕まえて仇を討とうと志す。

これを生前のマサコちゃんがファンだと公言して憚らなかった美人ヴァイオリニスト・弓子が支援する。
弓子もまたマサコちゃんを殺害した犯人を捜していたのだ。
こうして探偵と弓子はマサコちゃんに関わる闇を調べることに。

すると、代議士の橡脇が関与していたことが明らかになる。
「事件当日、現場付近から逃げる橡脇の姿を目撃した」との学生の証言を得られたのだ。
しかも、橡脇が過去にマサコちゃんと恋人同士であったことが判明する。
もしかして、このスキャンダルを揉み消す為にマサコちゃんは殺害されたのか……。

橡脇による殺害だと考える探偵。
矢先、橡脇の部下と思われる人々に襲撃を受ける。
これを命からがら退ける探偵たち……すると、襲撃をかけた人々は橡脇の命令ではなく、独自の判断で襲撃を行っていたことが分かる。
襲撃者たちは橡脇が語る未来に希望を託しており、それを邪魔する存在を憎んでいたのだ。

さらに、マサコちゃんが一家離散を経験していたことも判明。
マサコちゃんは誰かに必死に仕送りまでしていたそうだが……。

遂に橡脇と対面した探偵。
橡脇は事件当日に花束を抱えて車で現場へ向かいマサコちゃんと再会したことは認めるが、殺人は否定する。

しかし、探偵はこれを信じない。
弓子に「犯人は橡脇である」と告げるのだが……。
すると、弓子は探偵に頭を下げるとその場を去ってしまう。

その直後、探偵は学生に再会した。
酔っ払い上機嫌の学生は、橡脇の罪を口にしつつ「あの日、橡脇が花束を持ってマサコちゃんに会いに行った」と叫ぶ。
これを聞いた探偵は学生の証言の矛盾に気付いた。

当初、学生は「逃げ去る橡脇の姿を目撃した」と証言していたのだ。
会いに行く姿ではない。

そして、橡脇が花束を持って行ったのは事実である。
つまり、勘違いでも無い。

だが、橡脇は車で現場に足を運んだのだ。
仮に、橡脇を見たとしても花束を所持していたかどうかを確認するのは難しい。

そもそも、花束の件は公表されていないのだ。

これらをまとめると、学生は事実を知りつつ故意に嘘を吐いていたことになる。
では何故、嘘を吐く必要があったのか!?

彼が犯人だからだ。

探偵はおそるおそる学生に「お前が犯人か?」と問う。
これに逆上する学生。

学生は「あいつ生意気だったんだよ。あんな奴なのにマジックをちょっとやったぐらいで有名になりやがって!!だから、掃除してやったんだよ!!」と開き直る。
学生は嫉妬と偏見を以て、マサコちゃんを殺害したのだ。

意外な犯人に呆気にとられた探偵だが、やがてふつふつと怒りが湧いてきた。
学生を殴りつける探偵。
堪らず学生は逃げ出すが、慌てた為に車に轢かれて死亡してしまう……。

犯人は橡脇ではなかった……弓子に伝えようとする探偵だが、弓子に連絡が取れない。
そんな中、新事実が判明。
マサコちゃんが仕送りをしていた人物こそ、弓子だったのだ。
弓子とマサコちゃんは兄妹だったのだ。

弓子は兄を慕っていた。
だからこそ、マサコちゃんを殺害した犯人を捜していたのだ―――復讐する為に。
だとすれば、橡脇が危ない!!

その頃、街頭に降り立った橡脇を狙う影があった。
もちろん、弓子である。
弓子の手にはナイフが鈍く光を放っていた。

橡脇へ向け、駆け出す弓子。
間一髪で、その前に探偵が飛び出す。
弓子に刺された探偵は「マサコちゃんが望んでいるのは弓子の幸せだ」と告げ、倒れるのであった。

数日後、探偵は入院先のテレビで弓子のヴァイオリン演奏を視聴する。
弓子はマサコちゃんの為にもヴァイオリニストとして生きて行くことにしたのだ―――エンド。

<感想>

映画「探偵はBARにいる」第2弾ですね。
前作は「日曜洋画劇場」にて2013年5月12日に放送されており、ちょうど1年ぶりの第2弾放送となりました。
第1弾は過去にネタバレ批評(レビュー)してますね。

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そんな映画第2弾の原作は『探偵はひとりぼっち』(東直己著、早川書房刊)。

<あらすじ>

みんなに愛されていたオカマの友人が、めった打ちにされて殺された。若いころに愛人同士だった代議士が、スキャンダルを恐れて殺したのではないかという噂が流れはじめる。周囲が口を閉ざすなか、〈俺〉は調査に乗り出すが、やがて身辺で怪しげな事件が……軽快な筆致がさえるハードボイルド・シリーズ第四作。
(早川書房公式HPより)


あらすじにもある通り、原作シリーズ第4弾です。
興味のある方は他のシリーズも読むべし!!

さて、映画版の感想ですが……。

映画版第1弾に比べてアクションシーン多目になっていましたね。
そして、ところどころに入るコメディ要素も増量。
全体的にエンタメ性がアップしていたように思います。
その分、サスペンス性は損なわれたかもしれないなぁ……。

ただ、エンタメ性がアップしたからこそ、あの意外な犯人とラストが強調されていた気はします。
それにしても「学生」役を演じた近藤公園さん、怪演でしたね。
まさに、本作で一番印象的な人物でしょう。

近藤さんは「相棒」シーズン6の第15話「20世紀からの復讐」に佐藤和彦役で出演されています。
あの妻に逃げられそうになったが為に意外な行動を取り、亀山と関わることになるコンビニ店員役ですね。
あれもなかなかにインパクトがありましたが、こちらも相当に凄い。
犯人発覚から思わぬ動機、そして死亡まで……展開が衝撃的でした。

第3弾製作については2013年5月の初報以来続報がありませんが、期待したいところです!!

映画「探偵はBARにいる」第3弾制作決定とのこと!!

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【映画情報】「探偵はBARにいる2」映画原作判明『探偵はひとりぼっち』!!さらに2013年5月公開と判明!!

【映画】「探偵はBARにいる」続編制作開始!!2000人規模のエキストラによる撮影も!!

東直己先生「ススキノ探偵シリーズ」が映画化!!「探偵はBARにいる」が制作決定、主演は大泉洋さんに。

・邦画部門4位に輝きました。
「ワーナー・マイカル映画館大賞2011」発表される!!

cinemacafeさんが「探偵はBARにいる」に対する質問を募集中!!

映画「探偵はBARにいる」第3弾制作決定とのこと!!

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