2014年05月29日

水曜ミステリー9「信州山岳刑事 道原伝吉2 北アルプス殺人行(信州あづみ野の名刑事道原伝吉の捜査行2)」(5月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)

水曜ミステリー9「信州山岳刑事 道原伝吉2 北アルプス殺人行(信州あづみ野の名刑事道原伝吉の捜査行2)」(5月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

広大な北アルプスが管轄の安曇野北警察署は、山での事故に備え山岳遭難救助隊も常駐する日本でも珍しい警察署だ。主任である道原伝吉(松平健)は山に詳しく、山岳刑事と呼ばれている。
ある朝、降旗節子(雛形あきこ)が道原宛ての小包を持ってきた。差出人不明で、課長の四賀善範(森田順平)らも不気味そうに覗き込んでいる。中に入っていたのは、登山靴の赤いひもと白骨化した女性の右足、さらに『早く見つけて下さい』と書かれた1枚の便箋…。北アルプスで遭難が疑われている行方不明者のうち、道原が直接捜索した看護師の佐久間あや(大路恵美)ではないかと思った道原は、DNA鑑定を行うため、降旗と共に、あやの母・みどり(かとうかず子)を訪ねる。また、あやが勤めていた「あづみ野中央病院」の事務・丸本加奈子(遊井亮子)に話を聞くと、登山が趣味という話は一度も聞いたことがないということだった。

その日の夜、帰宅した道原の家には、妻・康代(斉藤慶子)、娘・比呂子(谷内里早)、山岳遭難救助隊隊長・中倉益男(勝野洋)がいた。中倉とは"伝さん""中さん"と呼び合う旧知の仲間であり、道原にとっては遭難しかけた娘を救った恩人でもある。一方、中倉は、娘を早くに亡くし、妻の千恵(大島さと子)も心を病み入院生活中。そんな中倉の事を、道原はいつも気にかけていた。

翌日。DNA鑑定の結果から、みどりとの親子関係が認められ、骨はあやのものであることが判明する。

一方、「緑聖会カトレア病院」の医師・島崎純也(河相我聞)のもとにも差出人不明の小包が届く。中には左足の骨と『さようなら』と書かれたメモ…。果たして偶然なのか?それとも何か関係が?そんななか、第2の事件が起こり…。
(水曜ミステリー9公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……。

道原伝吉は安曇野北警察署に勤務する刑事である。
安曇野北署は山岳での事件も担当する為、勤務する者は山についての知識が不可欠とされている。
中でも、道原は山についてずば抜けて詳しく「山岳刑事」との異名で呼ばれていた。

そんな道原の親友が山岳遭難救助隊隊長・中倉益男。
中倉は道原にとっては命の恩人でもあった。
そんな中倉は5年前に娘・真理を亡くし、妻の千恵はこれが原因で心の病を生じ入院していた。
道原にとって、中倉の心痛は見ていて辛いモノであった。

ある朝、道原宛てに小包が届いた。
心当たりのない道原だが、中を確認したところ白骨化した女性の右足が!!

道原はこの白骨が北アルプスで行方不明になっている「あづみ野中央病院」の看護師・佐久間あやではないかと考える。

一方、「緑聖会カトレア病院」の医師・島崎純也のもとにも同様の小包が届いた。
こちらは左足の骨である。

右足と左足が揃った。
DNA鑑定を行ったところ、道原の推測通りあやの遺体であることが裏付けられた。
実は、あやの婚約者であった島崎は嘆き悲しむ。
これに、あやの親友である「あづみ野中央病院」の事務員・丸本加奈子はその死を悼む言葉を口にするが……。

ところが、今度は当の島崎が殺害されてしまう。
此の容疑者として浮上したのがあやや島崎と面識のあった黒岩。

しかし、今度はその黒岩もがナイフで殺害されてしまうのであった。

あや、島崎、黒岩……被害者3人に共通する点を調べた道原は意外な事実を突き止める。
3人は共に中倉の娘・真理の死に関連していたのだ。
5年前、彼らが盥回しにした為に真理が死亡していたのである。

こうして、娘の復讐との動機がある中倉に疑惑が向かうことに。
しかし、道原はこれを信じられない。

そんな中、千恵が中倉に「私が殺した」と洩らしていた。
これを聞いた中倉は千恵と共に死を選ぼうとする。

同じ頃、黒岩殺害に用いられたナイフの利き手に注目した道原はある可能性に思い至る。
中倉と千恵が姿を消したことを知った道原は彼らを止める為にこれを追い、自殺を阻止するのであった。

千恵があやたちを殺害したと思い込んでいた中倉。
だが、千恵の「私が殺した」は「直接手を下した」のではなく「千恵が相手を恨み呪い殺した」との意味合いのものであった。
これを知った中倉は妻の犯行ではないと知りほっと胸を撫で下ろす。

では、誰が真犯人なのか!?
その頃、黒岩の自宅から大量の写真が発見されていた。
それこそ、犯人を指し示すモノであったのだが。

数時間後、道原は加奈子を逮捕していた。
あや、島崎、黒岩を殺害したのは加奈子だったのだ。

加奈子は島崎と交際していたのである。
この際、妊娠したが堕胎させられていた。
ところが、島崎はあろうことか親友のあやと交際を開始。
しかも、あやを妊娠させるとこれと結婚すると宣言したのだ。

同じ状況にありながらこの差は何なのだろう……。
怒りに囚われた加奈子は、島崎を奪ったあやを北アルプスで殺害する。

その後、島崎の心を取り戻そうとする加奈子。
だが、島崎は消えたあやのことを想い動かない。

このままでは……と焦った加奈子はあやの死を伝えることで吹っ切らせようと目論む。
其処で、殺害したあやの遺体から両足を持ち去り、道原と島崎に送り付けたのだ。

だが、それでも島崎は加奈子のもとへは戻って来なかった。
遂に、加奈子は島崎をも手にかけた。

一方、そんな加奈子の行動をすべて目撃していた人物が居た。
黒岩だ。

黒岩は加奈子のストーカーだったのだ。
黒岩の部屋から発見されたのは加奈子の盗撮写真であった。

黒岩は加奈子の犯行の一部始終を映像に収めていた。
こうして、黒岩に脅迫された加奈子は口封じすべく、これも手にかけたのであった。
同時に、5年前の復讐に偽装し中倉に罪を着せる狙いでもあったのだ。
だが、黒岩殺害の凶器となったナイフの利き手の違いから犯行が露見したのである。

こうして、加奈子が逮捕され事件は解決した―――エンド。

<感想>

「信州あづみ野の名刑事道原伝吉の捜査行」シリーズ第2弾。
今回からシリーズタイトルが「信州山岳刑事 道原伝吉」に変更になっていますね。

原作は梓林太郎先生『葬送山脈−北アルプス殺人行−』(徳間書店刊)。
ちなみに「月曜ゴールデン」でも同一原作によるシリーズが「山岳刑事シリーズ」としてドラマ化されていますね。
こちらの道原伝吉は大杉漣さん。
興味のある方は過去記事リンクをどうぞ!!

では、ドラマ版の感想を!!

第1弾に比べると内容が極端に薄味になった印象。
個人的には第1弾の方が面白かった。

印象に残ったのはラストでの道原と降旗節子による加奈子の告発シーン。
2人とも「あなた」ばかりで「丸本さん」とも「加奈子さん」とも呼ばない点が気になりました。
異性の道原はともかく、同性の節子までもが「あなた」呼びだったし。

通常の2サスだと、告発シーンでは「丸本さん、あなたが犯人ですね」とか「加奈子さん、あなたの動機は……」とか「丸本さん、だからと言ってあなたが殺して良いワケがないでしょう!!」とか、「あなた」の前に役名で呼びかけるのは通例だけど、本作は頑なに役名を省略し「あなた」のみ。

個人的には、此の「告発時の名前呼び」も2サスの優しさだと考えていて「ながら視してる視聴者にも犯人が分かるように台詞で名前が出る」のが通例だとおもっていただけに驚きでした。
中倉との遣り取りを見ても分かる(「中さん」呼び)ように、特に道原たちが他者を「あなた」呼びするキャラクターというワケでもないので此の点が不思議です。
何か理由があって意図的に呼称を制限したのでしょうか……気になります。

◆「梓林太郎先生」関連過去記事
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<キャスト>

道原伝吉:松平健
降旗節子:雛形あきこ
道原康代:斉藤慶子
中倉益男:勝野洋
須藤公彦:東幹久
佐久間みどり:かとうかず子
中倉千恵:大島さと子
佐久間あや:大路恵美
丸本加奈子:遊井亮子
島崎純也:河相我聞
四賀善範:森田順平
牛山耕二郎:前田健
島崎由紀恵:佐藤友紀
岡島良彦:内浦純一
道原比呂子:谷内里早 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより転載)


ドラマ原作「葬送山脈―北アルプス殺人行 (徳間文庫)」です!!
葬送山脈―北アルプス殺人行 (徳間文庫)





「雲仙・島原湯煙地獄 (光文社文庫)」です!!
雲仙・島原湯煙地獄 (光文社文庫)





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