2014年05月27日

まさかの『神様シリーズ』最新作が登場!?その名は『ダムからの遠い道』!!

ジュブナイル向けミステリを目的とする「講談社ミステリーランド」から出版されながらも「子供にトラウマを与えかねない」と称された作品と言えば麻耶雄嵩先生『神様ゲーム』。

「神」を名乗る鈴木、彼の言葉はどんなに信じられないことでも事実である。
それゆえに振り回される周囲の人々……。
そして、其処から辿り着く奇想天外な結末。
まさにメルカトル鮎と並ぶ完全無欠な存在が登場するシリーズです。

そんな『神様ゲーム』は、エッセンスそのままにシリーズ化されました。
短編として発表されたのは『少年探偵団と神様』、『アリバイくずし』、『バレンタイン昔語り』、『比土との対決』、『さよなら、神様』の5編。
この短編シリーズは『さよなら、神様』にて一旦の結末を迎えており、この5編が収録された短編集が2014年秋に発売予定とのこともあって、完結したと思われていたのですが……。

【神様シリーズ】
オール讀物増刊「オールスイリ」(文藝春秋社刊)を読んで(米澤穂信「軽い雨」&麻耶雄嵩「少年探偵団と神様」ネタバレ書評)

・『バレンタイン昔語り』ネタバレ書評(レビュー)はこちら。
『オール・スイリ2012』(文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『さよなら、神様』(麻耶雄嵩著、文藝春秋社刊『オール読物』2013年10月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

なんと、鈴木の活躍(暗躍?)は未だに終わっていませんでした。
シリーズ最新作の登場です!!

それが『ダムからの遠い道』!!
『ダムからの遠い道』は電子書籍である文芸春秋社刊『つんどく vol.3』(発売中)に掲載。

あらすじは次の通り。

<あらすじ>

俺たちの担任が人殺し? 「神様」の託宣にうろたえる少年探偵団
(文藝春秋社公式HPより)


今回、鈴木が犯人と指摘したのは「美旗進」。
淳はこれを担任教師の美旗だと判断するが……。

お分かりの通り、内容的なところを見ると丸山の名を指摘した後の出来事のようなので、全くの新シリーズではなく『アリバイくずし』と『バレンタイン昔語り』の間のエピソードらしい。
当然、淳、市部、比土らも登場しているのでチェック!!

どうやら『ダムからの遠い道』を加えた6篇で連作短編集として一冊にまとめられそうですね。
注目すべし!!

◆関連過去記事

【メルカトル鮎シリーズ】
「メルカトルかく語りき」(麻耶雄嵩著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「メフィスト 2010 VOL.1」より「メルカトルかく語りき 第二篇 九州旅行」(講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「メフィスト 2010 VOL.3」より「メルカトルかく語りき 最終篇 収束」(麻耶雄嵩著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『メルカトル鮎 悪人狩り「第1話 囁くもの(メフィスト2011 vol.3掲載)」』(麻耶雄嵩著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

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【木更津シリーズ】
『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』第1話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2012年10月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』第2話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2013年1月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』第3話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2013年4月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』第4話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2013年9月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』第5話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2013年11月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』第6話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2014年2月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

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『転校性と放火魔』(麻耶雄嵩著、新潮社『小説新潮 2012年02月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『最後の海』(麻耶雄嵩著、新潮社刊『小説新潮』2013年02月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『旧友』(麻耶雄嵩著、新潮社刊『小説新潮』2013年09月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『あかずの扉』(麻耶雄嵩著、新潮社刊『小説新潮』2014年2月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

【神様シリーズ】
オール讀物増刊「オールスイリ」(文藝春秋社刊)を読んで(米澤穂信「軽い雨」&麻耶雄嵩「少年探偵団と神様」ネタバレ書評)

・『バレンタイン昔語り』ネタバレ書評(レビュー)はこちら。
『オール・スイリ2012』(文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『さよなら、神様』(麻耶雄嵩著、文藝春秋社刊『オール読物』2013年10月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

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『化石少女』最終話『赤と黒』(麻耶雄嵩著、徳間書店刊『読楽』2014年1月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

【貴族探偵シリーズ】
『貴族探偵』(集英社刊)ネタバレ書評(レビュー)

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【その他】
「隻眼の少女」(麻耶雄嵩著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)

話題の新作「TRICK×LOGIC(トリックロジック)」収録シナリオが明らかに!!

『ダムからの遠い道』が掲載された電子書籍「つんどく! vol.3」です!!
つんどく! vol.3





「神様ゲーム (講談社ノベルス)」です!!
神様ゲーム (講談社ノベルス)





『あかずの扉』が掲載された「小説新潮 2014年 02月号 [雑誌]」です!!
小説新潮 2014年 02月号 [雑誌]





『化石少女』最終話『赤と黒』が掲載された「読楽 2014年 01月号 [雑誌]」です!!
読楽 2014年 01月号 [雑誌]





『囁くもの』掲載「メフィスト2011 vol.3」です!!
メフィスト2011 vol.3





コミック版メルカトル鮎はこちら。
「化粧した男の冒険-メルカトル鮎の事件簿- (秋田コミックスサスペリア)」です!!
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メルカトルは出ませんが凄いです!!
「木製の王子 (講談社文庫)」です!!
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