2014年05月31日

「実は私は」第65話「勘違いしよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第65話「勘違いしよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第65話登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「オレンジ」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「実は私は」作中にて、怠惰と言えば彼・藍澤涼その人しか居ない。
そんな涼が珍しく“仕事”に励んでいた。
そう、調理実習室から食材を盗むとの“仕事”に。

今日も今日とて大量に戦果を得た涼はホクホク顔で実習室を後にする……筈であった。
ところが、出会い頭に彼女に見つかってしまったのだ―――銀華恋に。

その日、銀華恋は新しい角を手に入れ、心機一転、悪魔として努力することを固く決意していた。
そんな彼女の前に、食材を抱えた涼が現れたのである。
その外見は、涼が擬態すべく用いている幽霊型の生体ユニットである。
そして、華恋は涼の存在を知らない。

これに華恋は勘違いしてしまったのである、涼が不満を抱えた為に成仏できない幽霊であると。

涼は目の前のツノツキに戸惑っていた。
彼は1度、茜にこれ以上ないほど痛い目に遭わされ、ツノツキの恐ろしさを知っていた。
このツノツキは茜とは異なるが、実力は同等に違いない。
だとすれば、敵う筈がない……逃げなければ。

慌てて踵を返そうとした涼。
ところが、華恋は笑顔を浮かべつつ「成仏するよう望みを叶えてやる」と迫ったのである。

これを聞いた涼は「成仏=殺される!!」と勘違い。
渚にSOS信号を送ることに。

朝陽、葉子、明里らと共に居た渚のもとにこの信号が届いた。
事情を伝え聞いた渚は、なんだいつもの事か……と聞き流そうとするのだが。

ある一言に過剰に反応する。

なんと、ツノツキは料理を作っているのだそうである。
馬鹿な……渚の知る茜は料理を作るようなタイプではない。
いや、もしかして料理を作ろうとするほどお腹が減っているのではないか。
だとしたら……空腹時の茜はとんでもなく危険な存在なのである。

そう、この時点で悲しいかな渚は涼が接触したツノツキが茜だと勘違いしてしまったのだ。

これを漏れ聞いた明里も首を傾げながら、スイーツ不足時の茜の恐ろしさについて語り出す。
渚の様子から只ならぬ事態に陥ったと思い込んだ涼は、余計に恐怖に駆られることに。
その目の前では、食材を持ち出すほど空腹に耐えかねた幽霊を成仏させるようと料理に発奮する華恋の姿が。

一方、茜が料理しているとの誤情報に狼狽える渚と明里。
朝陽は何かの勘違いなんじゃぁ……と疑うが、突っ込める雰囲気ではない。
そんな中、「茜ちゃんが料理?ありえへんよ〜〜〜」とお気楽に構えていた葉子が動いた。

茜を良く知る桐子に電話で尋ねてみたのだ。
すると、桐子の口調が緊張したものに変わる。
その隣では、源二郎が額の十字傷を押さえていた。

1999年7の月のことである。
茜が海外からお取り寄せしたマカロンを源二郎がこっそり頂いたことがあった。
すると、茜はこれに烈火の如く激怒し、源二郎の額に十字傷を残した。
それだけでは怒りが収まらなかったらしく、遂には怪しげな料理を作ると奇妙な踊りを始め、異界から破壊神を降臨させようとし始めた。
この際には、こっそり桐子がくすねていたマカロンを茜に差し出すことで難を逃れたらしい。

源二郎同様に桐子もマカロンを盗んでいたことを突っ込む葉子。
まさか、恐怖の大王が……と感想を洩らす明里。
そんな明里が洩らした「恐怖の大王」とのキーワードに「それって何ですか?」と問いかける朝陽。
「まさか、知らないのか……」と明里はジェネレーションギャップに絶句する。

それぞれがそれぞれの感想を抱く中、渚は事態が危険な状態にあるのではないかと思い込んでしまう。
早速、涼に連絡したところ、彼の目の前のツノツキは奇妙なダンスを踊り始めたらしい。
だとすれば、これは一刻の猶予も無い。

その頃、涼の前では華恋がセクシーポーズに挑んでいた。
どうやら、食事だけが未練では無さそうだと感じた華恋。
成仏させるべく未練となりそうな「何か欲しいモノ」を尋ねたところ「女」との返事が涼から得られたからである。

華恋なりの必死の行動であった。
だが、涼がその真意に気付くことは無い。
華恋も涼も悲しいほどに行き違いになっているのだ。

一方、事態が切迫していると判断した渚は涼救出に動き出す。
これに明里も賛同。
もちろん、葉子も参戦を宣言する。
朝陽はと言えば「いや、何かの勘違いなんじゃ……」と繰り返していたが、もはや誰も聞いていない。

そうこうするうちに、ボルテージが最高潮に達した渚は近隣の宙域に駐留している同朋にまで援軍を求める。

こうして打倒茜を旗印に、宇宙からは渚の援軍が迫る。
地上では、明里の要請で獅狼が参戦。
これが最終決戦と判断した凛が黄龍丸を伴い参戦。
さらに、茜と因縁の深いみかんが決着をつけるべく参戦。
葉子と胸中でツッコミを続ける朝陽を加え、一大戦力を形成していた。
まさに、「実は私は」大戦の様相を示したのだ。

ちょうどその頃、ようやっと涼が華恋の勘違いに気付いた。
これは利用できると考えた涼は……。

朝陽、葉子、明里、獅狼、凛、みかん、それに同朋らを引き連れた渚が料理実習室へと飛び込むと其処では!!

なんと、華恋に我儘言い放題の涼が贅沢の限りを尽くしていた。
豪華な食事に舌鼓を打ちつつ、華恋に奉仕させていたのである。
この瞬間、渚の討伐対象が変わった。

数分後、其処にはズタボロになった涼が横たわっていた。
その傍らでは、状況説明を受ける華恋の姿があった
そして、朝陽は呟く「やっぱり」と―――66話に続く。

充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、6巻も発売。ちなみに表紙は凛ちゃんですよ!!
そして、本作かなり面白い!!

さらにさらに、増田先生の初期作品「透明人間の作り方」も発売とのこと。
こちらも注目!!

その65話。
まさに、それぞれの勘違いが生んだ結末に乾杯!!

まず、涼が華恋を悪魔と勘違い。
次に、華恋が涼を幽霊と勘違い。
そして、渚が涼と接触している「ツノツキ」が茜と勘違い。
さらに、其処から過去の茜の状況と重ね合わせて危機到来と勘違い。
この渚の危機感に周囲も流され一大決戦の風潮が形作られて行く様は今話の真骨頂。

そんな彼らに対し、1人「勘違いなんじゃぁ……」と訴え続ける朝陽。
これもまたツボでした。

そして、1999年マカロン事変のエピソードにより、葉子が腹減りヒロインなのはあの食い意地の張った両親から生まれたからかと納得。
やっぱり、桐子も侮れないなぁ……。

でもって、渚の所属が08小隊なのは「ガンダム08小隊」ネタか。
だとすると、涼が茜に怯えるのは「ツノツキ(隊長機)」に怯えるパイロットがネタ元なのかな。
特に茜は紅本だし茜だしと名前の色的に「赤い彗星」を想起させるし。
この調子だと、白装束の獅狼で「白狼」こと「シン・マツナガ」ネタもいずれは登場……するかも。

うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス6巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかんに続き、凛。
うむ、此処までは予想通り。
こうなると、7巻が明里、8巻が華恋かな。

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

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