月曜ゴールデン「守護神・ボディーガード 進藤輝 Episode3 セレブ主婦殺人！高級マンション住人に渦巻く嫉妬と愛憎…狙われた母娘の命を護れ！民間ボディガード決死の警護」（6月9日放送）ネタバレ批評（レビュー）

月曜ゴールデン「守護神・ボディーガード　進藤輝　Episode3　セレブ主婦殺人！高級マンション住人に渦巻く嫉妬と愛憎…狙われた母娘の命を護れ！民間ボディガード決死の警護」（6月9日放送）ネタバレ批評（レビュー）です！！

＜あらすじ＞

とある高級マンションで住人の主婦が殺害された。同じマンションに住む会社社長・橘（金子昇）からの依頼を受け、民間ボディーガード会社ＰＰＧ（パーフェクト・プライベート・ガード）の進藤輝（寺脇康文）らは橘の妻・茜（青山倫子）と娘の結愛（安藤美優）の警護にあたることになった。茜が留美（紫吹淳）らセレブ仲間と会っているときはもちろん、ＰＰＧのメンバーたちは母娘を徹底的に警護する。
ある夜、森崎（斉藤陽一郎）という男が結愛に近づき、進藤に拘束される。しかしその隙にナイフを手にした別の男・雑賀（田中護）が茜に襲い掛かり、盾になった進藤の同僚・山本（染谷将太）が負傷してしまう。
逃走した雑賀はその後再び姿を現したところをＰＰＧの真壁（柏原収史）に捕えられる。自分は300万円で茜殺しを請け負っただけで黒幕は別におり、先の主婦は茜と間違えて殺害してしまったという雑賀。そして森崎は、現場には偶然居合わせただけで他の目的があったという。
茜は一体誰に狙われているのか？ そして森崎が結愛に近づいた訳とは･･･？

（月曜ゴールデン公式ＨＰより）

では、続きから……（一部、重複あり）。

セレブが多く住む高級マンションにて主婦・小坂が殺害された。

同じマンションに住む超有名企業の社長・橘は妻子を守るべく、民間ボディーガード会社PPG（パーフェクト・プライベート・ガード）に依頼する。
こうして、進藤輝らが橘の妻・茜と娘の結愛の警護を担当することとなった。

茜を徹底ガードする進藤。
茜はスポーツジムで汗を流したり、留美らママ友たちと会食するなどして1日を過ごしていた。
進藤の部下・吉乃が見たところ、茜とママ友との間にはママカーストなるものが存在しているらしい。
どうやら、元のトップは留美だったが茜が加わったことでこの座を茜に奪われているようだ。

そんなある夜、帰宅しようとした茜と結愛の前に1人の男が近付いた。
男は結愛に何かを手渡そうとするが……その不審な様子に進藤に取り押さえられてしまう。

ところが、その隙に背後から迫っていたもう1人の男が茜に襲い掛かった。
男の手には鈍く光るナイフが！！
完全に虚を突かれた形となった進藤。
しかし、部下の1人・山本が身を呈したことでこれを阻止する。
だが、山本は負傷し入院を余儀なくされてしまった。

こうして、再度の事件が発生したことで大騒ぎに。
そんな中、結愛に近付こうとして進藤に拘束された男の身許が判明。
男の名は森崎孝二、橘の前妻・香織の再婚相手であった。
実は結愛は橘と前妻との間の娘、茜とは生さぬ仲だったのだ。
どうやら、その香織が病気の為に入院し余命幾許も無いとのことで、結愛と生活させたいと考え連れて行こうとしたらしい。

釈放された森崎によれば、彼もまた企業家だったのだが橘に騙され会社を奪われたと言う。
これに同情した香織が橘を捨て、彼と再婚したらしい。
森崎は香織の為に結愛の親権を得ようとしたが橘に敗れていた。
以来、橘や彼と再婚した茜を恨んでいるらしい。

そんな中、進藤らは茜を襲撃し山本を刺した男を発見し拘束することに成功する。
男の名は雑賀和己。
雑賀はネットの掲示板の募集広告に応じただけだと嘯く。
どうやら、謎の男から300万円の報酬で茜殺害を引き受けただけらしい。
小坂殺害も茜と標的を間違えた彼の犯行だったことも判明。

一方、事件が騒ぎになったことで橘はPPGを信用出来ないと「麻布警備保障」をも雇い入れる。
しかも、進藤に替え「麻布警備保障」の久木田を警備責任者に据えるとの信頼ぶりだ。
だが、「麻布警備保障」は「PPG」より規模こそ大きいものの警備員個人の資質の面で大幅に劣っており、茜が敵の狙いであると知った進藤らは不安を抱く。

その不安は的中。
警備体制の隙を突かれ、スポーツジムで若い男の襲撃を許してしまう。
これは慌てて駆け付けた進藤により阻止された。
この若い男も雑賀同様に謎の男に雇われたようだ。

ところが、久木田は自身の不手際を棚に上げ、進藤の責任だと橘に報告。
これに激怒した橘はPPGとの契約を解除してしまう。

橘の代理として契約解除を伝えに現れた橘の秘書・若林。
その背中に猫の毛が付着している様子が妙に進藤の記憶に残った。

契約を解除されたとはいえ、茜の脅威は解消されていない。
進藤は茜を守るのではなく、茜を殺害しようとする黒幕そのものを排除しようと動き出す。

茜の周囲を調べ始めた進藤。
すると、ママ友の間では茜の評判は芳しくないことが判明。

吉乃の見立て通り、ママ友間ではママカーストが存在していたようだ。
元のリーダーは留美だったのだが、あることが契機となり茜がリーダーになったらしい。

そのあることとはバザーであった。
得られた収益を寄付するとして企画されたバザー。
他の参加者は古着を持ち寄った中で、茜はカシミアのコートを提供したらしい。
これが周囲の反感を招いた。
茜のコートだけで、寄付金の2分の1を占めてしまったからだ。
どうやら、厭味ったらしいと捉えられたようである。
バザーの主旨から考えれば寄付金は多ければ多いほど良い筈なのだが……。

だが、同時にその影響力の大きさを周囲が認めることとなった。
これ以降、それまでリーダーであった留美の影響力は凋落したらしい。

当の留美を訪ねた進藤。
留美によれば、茜に好意を抱いているらしい。
しかし、その声が何処か上ずっていることを進藤は見逃さなかった。
そして、留美がアビシニアンを飼っていることも。

さらに、調査が進んだことによりいろいろなことが判明した。

まず、橘の会社の経営状態は見た目ほど良くないらしい。
何でも橘が個人的に行っている信用取引に失敗し大損しているそうだ。
この穴埋めに会社の金を充てており、背任罪に問われかねない状況だったのだ。
しかも、近く「追証（追加保証金のこと）」するよう迫られているようだ。

そして、留美。
彼女は過去にエルというキャバレーで働いていた。
其処で、現在の夫と知り合ったのだそうだ。
ところが、現在の夫の前には橘と交際していたのだと言う。
しかし結局、橘に捨てられていた。

少しずつ、真相に迫る進藤。
その矢先、結愛が若林に誘拐されてしまう。
しかも、当の若林もが何者かに殺害されてしまうのであった。

この事態に橘は久木田の不手際を責め、彼を解任。
改めて進藤を招く。

再度、呼び戻された進藤たちの前で茜に電話が！！
それは犯人によるものであった。

電話の内容は「身代金1億円を指定する場所に茜が持参せよ」とのもの。
明らかに茜を殺害しようとする罠である。

だが、茜は自分こそが「結愛の母親だ」と主張。
この危険な役割を買って出る。

しかし、今度は橘が渋り始めた。
問題は身代金にあった。
これを支払えば追証に間に合わないのだ。
だが、これを茜が一喝。
橘を置いて、強引に持ち去る。

そんな茜の結愛への強い愛情を目にした進藤たちは彼女と結愛を守ると約束する。

茜が呼び出されたのは湖畔付近の廃墟であった。
近くを調べた進藤はある人物の別荘があることを知り、すべてを確信する。

一方、廃墟内へと足を踏み入れた茜に襲い掛かる人物が！！
その正体は森崎であった。
さらに、森崎以外にももう1人男が居る。

しかし、進藤は強かった。
茜を庇うように飛び込むと、あっという間に2人を制したのだ。
ところが、その場には肝心の結愛の姿が無い。

森崎たちを問い詰めたところ、森崎は若林に雇われたらしい。
そして、もう1人の男は森崎が茜を殺害したら森崎を殺せと若林に命じられていた。
これまた身代金1億円を報酬に雇われていたらしい。

結局、この場に黒幕はいなかったのだ。
しかも、若林は既に殺害されている。
黒幕への糸が切れたかに思われたが……。

進藤は黒幕を見抜いていた。
付近にあった留美の別荘を訪れた進藤たち。
これを何食わぬ顔で迎え入れた留美に、進藤は「あんたが犯人だ」と詰め寄る。

そう、すべての黒幕は留美だったのだ。
図星を突かれた留美は拘束していた結愛を人質に取る。

過去、留美は橘と交際していたが捨てられた。
これは留美にとって屈辱の記憶であった。

その後、現在の夫と出会い結婚する。
夫は橘ほどではないが、かなりの資産家。
これにより、ママ友内でも留美はリーダーとなった。

しかし、数年後に茜が現れた。
茜は留美の座をそれと知らずに奪ってしまった。
留美は過去の屈辱を思い出した。
選りにも選って、橘の妻にしてやられるなんて……許せない！！

留美はかねてからの不倫相手である若林に依頼し、茜殺しを引き受ける人間を探した。
そして、雑賀や森崎たちを雇ったのだ。
さらに、最後には口封じの為に若林をも手にかけたのである。
若林の背中に付着していた猫の毛は、留美宅のアビシニアンのものだったのだ。

結愛の誘拐は茜殺害と橘に追証を払わせない為の策であった。
留美は「お前らから金を奪ってやったんだよ！！もう贅沢な生活は出来ないよ！！」と意気込む。
だが、茜は「結愛さえいれば、それでいい」と静かに断言する。
これに追い詰められた留美は結愛を殺そうとするのだが……。

この遣り取りの隙を突いて、進藤が留美を取り押さえることに成功。
事件は此処に終わりを告げた。

橘の会社は留美の狙い通り追証が間に合わず50億の借金を抱え倒産した。
さらに橘は個人的な信用取引に用いた使途不明金により逮捕されるようだ。

事件を通じて茜と結愛は生さぬ仲ながら深い愛情で繋がった。
残された茜は結愛を育てながら橘を待つと宣言するのであった―――エンド。

＜感想＞

「守護神・ボディーガード　進藤輝」第3弾。
原作はなし、オリジナルドラマです。

さて、ドラマの感想。

今回、良かったですね〜〜〜。
これまでよりも、さらに勧善懲悪ぶりに拍車がかかっていた点が良かったのかも。
さらに、ライバル「麻布警備保障」との比較によりPPGの優秀さが際立った点も良し。
ピンチに現れるPPGの安定感は凄いな。

それにしても、茜のこれからの苦労は大変だろうなぁ……。
仕事したことない人が初めて仕事に就くワケだし。
結愛とも実際に生活してれば、結愛が豪華だった過去の暮らしと比較するだろうから絶対揉めるだろうし。
橘が戻って来ても、失意の彼を支えるのは大変だろうし。
もしかすると、橘は酒に溺れた上に暴力に走るかもしれない。
もう、その後を考えただけでも2時間サスペンスになりそうなくらいだ。

ちなみに、何気に橘は性格はともかく留美を避け茜と再婚したりと人を見る目があるなぁ……。
あれだけ利益重視の橘が数多の相手の中から、わざわざ特に資産家なワケでもない茜と結婚したのはどう考えても凄い。

そして、森崎は香織の為とはいえ人殺しを請け負うとは。
結果論ながら橘の判断が正しかったことになるのだろうか……。

そう言えば、香織も被害者だよなあぁ……まさか、再婚相手である森崎が殺人未遂で逮捕されるとは。
彼女の最期に森崎は立ち会えるのだろうか……。
仮に森崎が親権を得ていたとしたら……香織死亡後の結愛のことを考えるとゾッとする。
きっと、とんでもないことになっていただろう。
だとすると、これも橘が正しかったことになるのか……。

でもって、留美は若林と不倫してるし初めから尋常じゃないなぁ。
あれは茜が来たからではなく、もう最初からああだったとしか言いようがない。
茜とママ友だったということは子供も居るんだろうになぁ……留美の夫と子供が可哀想だ。
今の家族を想うのでは駄目だったのだろうか……。

そう言えば、留美ほどではないけどママ友たちもなかなかの面子だったような気がするなぁ。
バザーの主旨からすれば寄付金の額は大きければ大きいほど良いワケで。
確かに茜が事前に相談も無く高級品を提供したのは問題だったけど、あそこまで露骨に面子に拘る場合じゃないだろうにねぇ……。

1つ気になる点があった。
橘のあの性格だと小坂が殺害されたからと言っても、自分でボディーガードを雇うとは思えないけどなぁ……。
マンションの管理会社の責任を追及し警備会社を寄越すよう掛け合いそうだ。
それと、結愛誘拐時だけど、ああいう状況下こそ人海戦術が有効だから「麻布警備保障」の力が必要だったのでは無いかしらん。
特に久木田の責任と分かっていれば、進藤を呼び戻しつつ久木田にも探させると思うけどなぁ……。

とはいえ、総評するとかなり楽しめました。
次回にも期待！！

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＜キャスト＞

進藤 輝：寺脇康文
○
橘 茜：青山倫子
坂本留美：紫吹 淳
橘 大輝：金子 昇
○
真壁直史：柏原収史
山本勇弥：染谷将太
長久保吉乃：平田 薫
○
大崎大造：佐藤二朗
宮川昭夫：伊吹 剛
武 誠：柏倉裕太
○
橘 結愛：安藤美優
森崎孝二：斉藤陽一郎
久木田浩三：倉田てつを
森崎香織：伊佐美紀
飯島加奈：伊藤つかさ
佐々木 保：四方堂 亘
雑賀和己：田中 護
○
和田 漠：小倉久寛
○
服部敬一：伊東四朗　ほか

（順不同、敬称略、公式ＨＰより）

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