2014年06月17日

月曜ゴールデン「警視庁心理捜査官・明日香4 放火殺人事件の異常な犯人像…連続ペット行方不明事件に隠された目的!?心理捜査コンビが旧態依然の捜査陣に挑戦状!」(6月16日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「警視庁心理捜査官・明日香4 放火殺人事件の異常な犯人像…連続ペット行方不明事件に隠された目的!?心理捜査コンビが旧態依然の捜査陣に挑戦状!」(6月16日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

柳原明日香(泉ピン子)が勤務する蔵前西署管内で、放火殺人事件が発生した。
被害者は、行方不明となった愛犬チャッピーを必死に探し歩いていた坂口都子(入絵加奈子)。吉村爽子(菊川怜)は事件前、同じ管内でたびたび起きているペットの行方不明事件の聞き取り捜査中に、坂口と出会っていた。しかし、坂口は爽子の捜査に協力できるような冷静な状態ではなく、具体的な情報を掴むことができなかった。
放火殺人事件の第一発見者は、明日香の亡き夫が通っていた野村理容室の店主・野村靖(前田吟)だった。久々に再会した2人は思い出話で盛り上がり、明日香は野村の家に招かれることに。
野村は、同居する野村の娘・白駒律子(あめくみちこ)とその夫・英司(筒井巧)、そして大学生の孫・基樹(堀井新太)の4人で暮らしていた。食事をしながら成績優秀な孫・基樹の自慢話をする野村を微笑ましく思う明日香だった。
その頃、爽子は放火殺人事件の犯人像をプロファイリングしていた。その後の捜査会議で分析結果を報告するが、現場捜査第一主義の管理官・高辻久典(宮川一朗太)に全く取り合ってもらえない。爽子は本部の捜査方針に反し、捜査一課長・大貫裕也(佐藤B作)と独自の捜査をすすめることに。自身のプロファイリングの結果から、以前動物虐待を犯したものの更正して一転“動物虐待防止協会”というNPO法人の代表を務める・本城明彦(田村圭生)の名が浮かぶが、いまひとつ確信にはたどり着かない。
そんななか、7年ほど会っていなかった爽子の母・良江(丘みつ子)が万引きで捕まったと連絡が入る。現役の刑事でありながら、万引きした母親をスーパーマーケットの事務所に引き取りに向かうという顔から火が出るような赤っ恥をかかされる爽子。幸い、初犯ということでその場で許されたが、悪びれる様子もない良江に爽子の怒りは収まらない。
そこへ傷害事件が発生する。明日香が現場に駆けつけると、なんとそこは招かれたばかりの野村の家。律子が何者かに腕を切りつけられたのだ──。
(月曜ゴールデン公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

蔵前西署管内で連続ペット行方不明事件が発生。
捜査に当たった爽子は、これが何者かによる誘拐だと睨む。
おそらく犯人は誘拐したペットを殺しているのではないか……そうプロファイリングする爽子。

プロファイリング?
実は爽子はプロファイラー。
師匠である柳原明日香のもと、この技術を修めていたのである。

管内に情報があると考えた爽子は聞き込みを行い、愛犬チャッピーの行方を必死に探す坂口都子と出会う。
被害届を提出するよう促す爽子だが、都子は「チャッピーを殺したのはあいつだ」と繰り返すばかりで会話にならない。

一方、もう1つ爽子の頭を悩ませる事態が発生していた。
爽子の母・良江である。
良江は素行が悪く、爽子に小遣いをせびったり、応じなければスーパーで万引きするなど、かなりの問題児だったのだ。
良江への対応に頭を抱える爽子。

ところが、その夜。
都子宅から火の手が上がる。
たまたま近くの客の家を訪れていたと言う野村理容室の店主・野村靖が通報し、警察が駆け付けたところ、中では都子が絞殺されていた。

こうして、事件が発生。
爽子だけではなく、師匠である明日香も捜査に関わることに。
爽子は都子の語っていた「あいつ」が彼女を殺したのではないかと考えるが……。

一方、明日香は野村靖と旧交を温めていた。
明日香の亡き夫(シリーズ第1弾参照)は野村理容店の常連であり、明日香も含め野村と家族ぐるみの付き合いがあったのだ。

野村宅に招かれた明日香。
野村は妻である光子を2年前に亡くし、今は娘・白駒律子、娘婿である英司、孫になる大学生の基樹と4人で生活していた。
基樹は有名大学の学生らしく、野村も律子も誇らしげである。
当の基樹のぶっきらぼうな態度が印象に残る明日香だが……。

爽子はプロファイリングから「動物虐待をする人間に違いない」と断定。
管内で「動物虐待防止協会」を運営する本城明彦に目を付ける。
本城は過去に動物虐待の罪で逮捕されていたのだ。

本城の取調べを行う爽子。
しかし、本城は罪を認めない。
矢先、当の本城が何者かに殺害されてしまう。
こうして容疑者が消えてしまった爽子は呆然とすることに。

一方、明日香は意外な事実を突き止めていた。
野村靖の証言に嘘があることが判明したのだ。
都子宅の出火に第一発見者として通報した靖。
靖はこの際に店の客のもとを訪れていたと語っていたのだが、当の客が1年前に死亡していたのだ。
当然、訪問出来る筈がない。
靖は何故、嘘を吐いたのか―――明日香は疑惑を抱く。

その翌日、捜査を再スタートさせた爽子は付近の動物行方不明事件を追うことに。
すると、小春という少女が彼女の飼い犬であるコウタを誘拐されたと爽子に訴えて来た。
どうやら、一連の事件と同じ犯人のようである。

犯人を見たと証言する小春。
犯人は若い男性で、小春はコウタを取り戻すべく石を投げつけたらしい。
だが、犯人が逆に小春を追って来た為に命からがら逃げだしたそうなのだが……。

同じ頃、傷害事件が発生し明日香が現場へ駆け付けた。
ところが、この被害者が律子だったのだ。
何でも、自宅で過ごしていたところに宅配便を名乗る男が訪問。
これに戸を開けると腕を切りつけられたらしい。
律子は「何するの!?」と悲鳴を上げた。
これを聞き、靖が駆け付けたことで犯人は慌てて逃げ出したそうなのだが……。

律子が救急車で運ばれ、入れ替わりに基樹が帰宅する。
基樹は先日と違い、感情も露に事件について驚いて見せる。

爽子も律子傷害事件の捜査に合流することに。
すると周囲への聞き込みで意外なことが分かった。

「何するの?」と叫んだと供述した律子。
ところが、周囲の人々は律子が「何てことするの!?」と叫んだと証言したのだ。
しかも、1人や2人ではない人間がこの声を聞いている。

さらに、自宅にずっと居たと供述していた律子がスーパーに買い物に出かけていたことも判明。
どうやら、自宅に居たところを襲われたのではなく、自宅に帰ったところを襲われたようだ。

これを聞いた明日香は律子が嘘を吐いていたことから誰かを庇っていると推測。
「何てことするの!?」との言葉の内容に、基樹を庇っているのではないかと考える。

明日香の推測を支持した爽子は基樹の取調べを行うべく、野村家へ。
すると、野村家からは都子宅と同様に火が出ていた。
慌てて、中を確認すると腹部を刺された状態の律子が横たわっていた。

息のあった律子を保護した爽子。
発見が早かったこともあって、律子は一命を取り留める。
さらに、消化に成功するのであった。

しかし、律子は犯人の名を明かさない。
事此処に至り、基樹の犯行であることはほぼ明らかであった。

基樹の部屋が調べられ、其処から動物を虐待死させていたことが窺えるノートが発見。
その中には、チャッピーを殺したことやチャッピーを探すべく騒いでいた都子をも手にかけたことが感情の読み取れない筆致で淡々と綴られていた。
もちろん、他の行方不明動物についても同様である。
さらに「M」への憎悪を繰り返し記す基樹。

爽子はこれを基樹の母・律子への憎悪であると解釈する。
どうやら、2年前の祖母・光子の死を契機に、勉強などで抑圧された基樹が律子への感情を持て余し弱者へとぶつけていたらしい。

しかも、最後のページには意外な言葉が綴られていた。
「礫を投げた者に復讐を!!」と赤字で書かれていたのだ。

マズイ……爽子は直感した。
基樹は石を投げた小春に復讐するつもりなのだ。

一方、明日香は靖に基樹の行方を尋ねていた。
基樹の犯行が明らかになったと悟った靖はすべてを告白し始める。

2年前、光子が死亡してから基樹が動物を虐待し始めた。
これを隠すべく靖と律子は奔走。
律子は自宅の花壇に動物の死骸を隠蔽し続けた。
しかし、これに挑戦するかのように基樹の犯行はエスカレート。
耐えられなくなった律子は本城に相談を持ちかける。
だが、基樹がこれで止まる筈もない。

そして、あの夜。
基樹を尾行していた靖は彼が都子を殺害する現場を目撃してしまう。
靖は孫を庇うべく、基樹が逃げたことを確認し通報した。

ところが、基樹はこれでも止まらなかった。
今度は本城を訪問するとこれを突き飛ばしてしまう。
突き飛ばされ負傷した本城は基樹を通報しようとした。
これを今回も基樹を尾行していた靖が阻止するべく殺害したのだ。

けれども、基樹の暴走は止まらない。
遂には、律子を切りつけることに。
それでも止まらず、刺してしまったのだ。

つまり、都子殺害、律子傷害事件は基樹。
本城殺害は靖の犯行であった。

「基樹は悪くないんだ!!あの子は本当に良い子なんだ!!」
状況を理解しているのか、いないのか―――虚ろな目で熱く繰り返す靖に、明日香は背筋を凍らせるのであった。

その頃、小春を探す爽子はバスに乗り込む基樹を発見し追跡する。
すると……居た!!

小春もまたバスに乗っているのだ。
基樹は小春を殺すつもりらしい。
動き出したバスの中、静かに様子を窺う爽子だが基樹に気付かれてしまう。

途端、包丁を取り出した基樹は小春の首筋にそれを突き付ける。
万事休す……硬直する爽子。

そのとき、基樹の傍の人影が動いた。
それは爽子の母・良江であった。
たまたまバスに同乗していたのだ。

良江が動いたことで気を取られた基樹。
その隙を突き、爽子はバスを停めるよう運転手に叫ぶ。
バランスを崩した基樹から小春を取り戻す爽子だが……今度は良江が人質にされてしまう。

爽子は良江を助けるべく、基樹を溺愛していた光子が悲しむと説得を開始。
これにあっさりと心が折れた基樹は、これまでの抵抗が嘘のように静かになった。
こうして基樹は逮捕されることに。
良江も無事に保護された。

事件は解決。
良江は解決に貢献したとのことで表彰されることとなり、満面の笑顔である―――エンド。

<感想>

「警視庁心理捜査官・明日香」シリーズ第4弾。
前作は2013年1月7日に放送されており、実に1年5ヶ月ぶりの新作となりました。
過去作についてはネタバレ批評(レビュー)ありますね。
興味のある方は過去記事をどうぞ。

さて、原作は黒崎視音先生『警視庁心理捜査官 KEEP OUT』(徳間書店刊)に収録された短編『至急報』。
こちらも過去にネタバレ書評(レビュー)ありますね。
興味のある方はどうぞ!!

「警視庁心理捜査官 KEEP OUT」(黒崎視音著、徳間書店刊)ネタバレ書評(レビュー)

「警視庁心理捜査官(上・下)」(黒崎視音著、徳間書店刊)ネタバレ書評(レビュー)

では、早速、ドラマ版の感想をば。

原作『至急報』に比較すると、かなりアレンジしていますね。
原作のストイックさに比べれば、ドラマ版は相当にウェットだった印象。
ネタバレ書評(レビュー)をご覧頂ければ分かると思うけど、原作『至急報』はドラマでの基樹周辺のみを描くものでした。
ただし、此処でのウェットとは必ずしも「人情」を指し示してはいない。
ともかくインパクトは凄かった。

ドラマ版のテーマは……たぶん、親子の愛情なのだろうか(それにしては、かなり悩む点があるが)。
だからこそ、良江・爽子親娘と律子・基樹親子とを比較するように作られていたのかな。
だとすると、結局のところ、ドラマ版での基樹の動機は「憎悪」よりも「愛情を確認したかった」の方が比重が大きくなるのでしょうか。
ただ、それにしては基樹の行動は明らかに尋常ではなかったような……。
結果から見れば、シリアルキラーの域に達してるとも言えそうです。

そして、親子がテーマの割には厳しい現実が野村(白駒)家を待つことに。
靖は罪に問われ、律子も道義的責任を追及されることになるのだろう。
とはいえ、今回に限っては靖も律子も明らかに追及されるべきだけのことをしている(能動的に基樹の犯行に協力している)し……物凄く怖いな。

この事実の前ではテーマが霞む霞む。
いや、むしろテーマが吹っ飛んでる状態。
そもそも、親子がテーマではないのかもしれないなぁ……。
なんだか、良く分からなくなってきた。
内容の重さに比して、その描かれ方のあまりの軽さに眩暈を覚えているのかもしれない。

1つ言えることは、これまでのシリーズ中でもっともインパクトのある回に仕上がっていたということ。
シリーズ次回にも期待したい。

◆関連過去記事
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【原作】
「警視庁心理捜査官 KEEP OUT」(黒崎視音著、徳間書店刊)ネタバレ書評(レビュー)

「警視庁心理捜査官(上・下)」(黒崎視音著、徳間書店刊)ネタバレ書評(レビュー)

<キャスト>

柳原明日香(蔵前西署刑事課 警部補):泉ピン子

吉村爽子(警視庁捜査一課 心理捜査官 巡査部長):菊川 怜
田辺博道(警視庁鑑識課 警部):ベンガル
笠井信二(蔵前西署長):剛たつひと
支倉 晃(蔵前西署刑事課):乃木涼介

大貫裕也(警視庁捜査一課強行犯係長 警部):佐藤B作
 
ゲスト出演
野村 靖(理容師):前田 吟

白駒律子(野村の娘):あめくみちこ
高辻久典(管理官):宮川一朗太

吉村良江(爽子の母)丘みつ子 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


ドラマ原作「警視庁心理捜査官 上 (徳間文庫)」です!!
警視庁心理捜査官 上 (徳間文庫)





同じく「警視庁心理捜査官 下 (徳間文庫)」です!!
警視庁心理捜査官 下 (徳間文庫)





続編「警視庁心理捜査官 KEEP OUT (徳間文庫)」です!!
警視庁心理捜査官 KEEP OUT (徳間文庫)





「捜査一課係長 柳原明日香: 警視庁心理捜査官 (徳間文庫)」です!!
捜査一課係長 柳原明日香: 警視庁心理捜査官 (徳間文庫)





「~警視庁心理捜査官~公安捜査官 柳原明日香 女狐 (徳間文庫)」です!!
~警視庁心理捜査官~公安捜査官 柳原明日香 女狐 (徳間文庫)





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