2014年06月12日

水曜ミステリー9「警視庁特命家宅捜索班刑事ガサ姫3 華麗な舞台の殺人!嫉妬渦巻く女の裏側にガサ入れ!証拠隠滅の意外な盲点とは!?」(6月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

水曜ミステリー9「警視庁特命家宅捜索班刑事ガサ姫3 華麗な舞台の殺人!嫉妬渦巻く女の裏側にガサ入れ!証拠隠滅の意外な盲点とは!?」(6月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

警視庁特命捜査対策室第五係、通称「ガサ入れ班」は“ガサ姫”こと係長の姫野瑶子(戸田恵子)を筆頭に、竜崎昇(的場浩司)、服部浩一郎(竜雷太)、本宮明美(misono)、坂本祐樹(岩永洋昭)らが所属し、主に家宅捜索を専門にしている捜査班。
「モノだけが事件の真実を語ってくれる」…そんな信念のもと、姫野はガサ入れに心血を注ぐ日々を送っている。

ある日、瑤子の娘・由加里(荒井萌)が人気ブランド「プリティーハート」の読者モデルに合格し、ファッションショーに出演する事になった。最初は反対する瑤子だったが、ショー当日、娘のモデル姿を目にすると、誰よりもはしゃぐ。
一方、舞台裏では由加里の目の前で、チーフディレクターの深沢多恵(松尾れい子)が連絡の行き違いに激怒していた。ディレクターの風間亜希子(中山忍)、花屋の青木紀明(田中幸太朗)を怒鳴りつけ、アシスタントの松本春香(南明奈)にはコーヒーを浴びせかける始末。しかし多恵はステージ上で突然倒れ、そのまま死んでしまう。

ジャケットの襟に毒を塗った待ち針が仕込まれていたことから、殺人と断定。聞き込みを進めるうち複数の容疑者が浮かび上がる。もともとチーフだった亜希子は、その座を礼子に奪われるという確執が。しかも元夫で「プリティーハート」社長・越水輝夫(保阪尚希)と礼子は恋人同士だった。同時に、多恵が副社長の門田武明(岡田浩暉)とも結婚前提に付き合っていたこともわかる。門田は二股をかけられ恨みはあるものの犯行は否定。さらに春香がブログで多恵への殺人予告を載せていたことも判明するが、それもストレス発散でやったことだという。それぞれ動機はあるものの決め手に欠けていた。

そんな中、瑤子の携帯に明美から、水越が記者会見を開くとの一報が入る。ところが会見が始まるや否や、越水は突然崩れ落ち…!
(水曜ミステリー9公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

警視庁特命捜査対策室第五係、通称「ガサ入れ班」―――其処には“ガサ姫”こと係長の姫野瑶子をリーダーとする仲間たちが揃っている。
中でも、竜崎昇、服部浩一郎、本宮明美、坂本祐樹は瑶子の心強い味方だ。

そんなある日、瑤子の娘・由加里が人気ブランド「プリティハート」の読者モデルに合格し、ファッションショーに出演する事になった。
ところが、そのファッションショーで事件が発生。

チーフディレクターの深沢多恵が何者かにより殺害された。
死因はジャケットの襟に仕込まれた毒針。
特徴的な月型の待針に毒が塗られていたのだ。

この事件の捜査に瑶子たち「ガサ入れ班」が乗り出した。
多恵殺害の動機を持つ者を追う瑶子たち。

ところが、多恵は多くの人間から恨みを買っていたのだ。

まずは、社長の越水輝夫と副社長の門田武明。
多恵は同時に2人と交際していたのである。
そう、二股をかけていたのだ。
当然、越水も門田も良い感情を抱く筈がない。

続いて、チーフの座を多恵に奪われたディレクターの風間亜希子。
亜希子は越水の元妻。
10歳になる娘・瞳が病死してからは越水との仲が上手く行かなくなり、其処を多恵に突かれたようだ。
しかも「ブリュネル」というブランドまで奪われていた。

他にも、常に叱責され続け殺意を募らせていたアシスタントの松本春香。
最近になって出入り業者に加わったが、何かにつけて嫌がらせを繰り返されていた青木紀明などが居たのである。

さらに「5年前のパリの夜を忘れない」との犯人のメッセージまでもが登場する事態に!!
5年前のパリの夜に何があったのか?

容疑者の特定に瑶子が苦しむ中、今度は記者会見を開こうとした越水が殺害されてしまう。
今度も待針に塗られた毒による他殺だ。
犯人はどうやって凶器を仕掛けることが出来たのか!?

一方、社長が死亡したことにより亜希子が復権を果たす。
門田はこれに反発するが……。

矢先、門田までもが待針により毒殺されてしまう。

5年前のパリの夜について調べたところ、多恵、越水、門田の3人が共にパリへ渡航していたことが判明。
しかも、これには同行者が居た。

その名は、吉川葉月。
デザイナー兼モデル志望の女性で、越水らに請われ同行したらしい。
ところが、葉月は現地で謎の自殺を遂げていたのである。

瑶子は越水と門田が女癖が悪いことを突き止め、彼らが葉月を凌辱した為に自殺に追い込んだと考える。
だとすれば、葉月の遺族の復讐なのかもしれない。

葉月の母を訪ねた瑶子は葉月のデッサンを数点目にし「NAOKI」との文字列を発見する。
どうやら、葉月には「NAOKI」なる恋人が居たようである。
ちなみに、待針は葉月のお気に入りの品。
そして、葉月はカサブランカの花が好きだったらしい。

「NAOKI」なる人物を調べ始めた瑶子。
ところが、葉月周辺を調べても「NAOKI」なる人物は浮上しない。

此処で瑶子は視点を変えた。
「NAOKI」ではなく「N.AOKI」なのではないか―――だとすれば、花屋の「青木紀明」が居るではないか!!

こうして、青木紀明にガサ入れが行われることとなった。
しかし、証拠品は出て来ない。

周囲が焦る中、瑶子は余裕を保ちつつ葉月の好きだった「カサブランカの花」に注目する。
「さが〜しもの〜はな〜んですか〜〜〜」
歌いながらカサブランカの花を調べる瑶子。
すると、蕾の中から凶器の待針が発見される。
どうやら、凶器の残りのようだ。
青木はカサブランカの花の蕾に凶器を隠し、現場に持ち込み犯行に及んでいたのだ。

こうして、青木は多恵、越水、門田殺害で逮捕された。

動機はやはり5年前のパリの夜の出来事。
青木は渋る葉月を「夢の為」と励まし送り出した。
ところが、多恵の手引きで越水と門田に弄ばれてしまった。
葉月は青木に会わせる顔が無いと事情のすべてを綴った手紙を送り、自殺してしまったのだ。
以来、青木は復讐の機会を伺っていたそうである。

しかし、瑶子は事件はまだ終わっていないと告げる。
亜希子のもとを訪れた瑶子は「あなたが青木さんに知られずにサポートしていたんですね」と詰め寄る。

亜希子もまた青木同様に3人を恨んでおり、殺害を望んでいたのだ。

3年前、亜希子は娘・瞳を失った。
このとき、越水は何もしなかった。
それどころか、瞳の死後は彼女が愛していた「プリュネル」を廃止した。
「プリュネル」とはフランス語で「瞳」のこと。
亜希子にとって「プリュネル」を失うことは再び瞳を奪われることに等しかった。
以来、亜希子も復讐の機会を伺っていたのだ。
そして、青木の存在を知りそれと知られずに援護していたのである。

瑶子は「亜希子の行為の物証は見つからない」と伝えつつも、猛省を求めるのであった。

そして数日後、今日も物証を探す瑶子の姿があった。
瑶子にとって物証がすべて、物証こそが真実を語るのだ―――エンド。

<感想>

「刑事ガサ姫シリーズ」第3弾。
原作なし、オリジナル作品です。

では、ドラマの感想を。

此処から管理人による愚痴が始まります。
いつもの奴です。
読むと気分を害される恐れがあります、注意!!


もともと、かなりのネタドラマだとは思っていたけど、今回は過去2回に比較してもダントツで凄いなぁ……。

まず「物証至上主義」で「物証以外は信用しない」筈の瑶子が、物証無しで亜希子を追及している点がスゲェ。
本人も認めている通り物証無いじゃん。
だったら、瑶子の信念としては何も言えない筈なのになぁ……。
その癖、やっぱり物証が無いからと亜希子を見逃してるし。
しかも、亜希子を追及しつつも見逃すとの荒業を駆使してからわずか数分後のラストで「物証がすべて、物証こそが真実を語るのだ」のモノローグが流れたときには「これは何かのギャグなのか?」と思ってしまった。
物証無いけど亜希子の行為見抜いてるじゃん、どうなっているのか……。

「NAOKI」のくだりもなかなかだったかなぁ……。
「NAOKI」判明→調べる→該当者なし→「N」と「A」の間にスペースがあるような→「.」に違いない→「N.AOKI」だったのだ!!
までが、わずか2分少々の遣り取り。
自分でボケて自分でツッコミを入れているかのような展開に。
確かに、あのネタで引き伸ばすのは無理があるけど、もう少しなんとかならなかったのか。

そもそも、此の点でも物証重視の筈なのに「スペースが空いているから.しか入らないだろう」との憶測スタートだし。
それだったら、「NAOKI」を皮切りに葉月の交際相手を調べたら「青木」が出て来たよ→なるほど、「NAOKI」ではなく「N.AOKI」だったのか!!
では、駄目だったのだろうか。
まだ、こちらの方が作中事実に基づく内容になると思うけど。

それと、これが一番引っ掛かりを覚えているんだけど。
都合の良い時だけ物証押しで他のときは割と憶測で物語が進んでいるような……。
もっと折角の物証押し作品なんだから、それに特化したストーリーにした方が良くないだろうか。
個人的にはロジック重視派なんだけど、物証重視と主張しつつ割と軽んじてるように見えるのは些か不満が残る。
折角の設定なので、きちんと活かした方が良いと思う。
これだと「ガサ入れで歌を歌う」こと以外は特徴が無い作品になってしまう。

そして、その歌。
今回もTPOを弁えていなかったかなぁ……。
シリアスシーンで歌い出すのは流石にどうなんだろう。
特に今回の犯人は動機が動機なだけになぁ。
直後に青木が自殺未遂しようとするんだけど、鼻歌を歌われたことによる屈辱が追い詰めたように見えなくもない。
ただ、これは裏を返せば、あの鼻歌こそが犯人を心理的に追い詰めていることの証拠に他ならないワケで。
だとすれば、あれで正しいのだろうか……。

たぶん全体としてはそう悪くない筈なのに、ところどころのインパクトが大き過ぎてそれがすべてを持って行っている印象でした。
次回に期待!!

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水曜ミステリー9「警視庁特命家宅捜索班刑事ガサ姫 隠された秘密必ず見つけます!憎み合う母娘の超人気エステ殺人事件の謎!証拠だけが語る真実(その物証必ず見つけ出します!エステサロンで起こる連続殺人!物探しのプロが暴く驚愕真実!?)」(8月1日放送)ネタバレ批評(レビュー)

水曜ミステリー9「警視庁特命家宅捜索班刑事ガサ姫2 疑惑のワイン連続殺人〜巨大ホームセンターにガサ入れ!透明な凶器の謎 物証は見逃さない!!(刑事ガサ姫2 警視庁特命家宅捜索班 隠れた秘密必ず見つけます!別れのワインが暴いた殺人トリックの謎!!)」(5月8日放送)ネタバレ批評(レビュー)

<キャスト>

姫野瑶子:戸田恵子
竜崎昇:的場浩司
服部浩一郎:竜雷太
風間亜希子:中山忍
越水輝夫:保阪尚希
門田武明:岡田浩暉
本宮明美:misono
坂本祐樹:岩永洋昭
姫野由加里:荒井萌
姫野健夫:黒田アーサー
松本春香:南明奈
深沢多恵:松尾れい子
青木紀明:田中幸太朗
荻原洋介:木庭博光
サミー原田:ミッツ・マングローブ ほか
(公式HPより、順不同、敬称略)


「ガサ」ならぬ「サ・ガ」。
「Re:Birth II/ロマンシング サ・ガ バトルアレンジ」です!!
Re:Birth II/ロマンシング サ・ガ バトルアレンジ





「ガサ」ならぬ「ガザ」。
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HGUC 1/144 AMX-003 ハマーン・カーン専用 ガザC (機動戦士Zガンダム)





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