2014年06月22日

「サイレーン」第51話「幕開け」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「サイレーン」第51話「幕開け」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧:
里見偲:男性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の猪熊と恋人同士。31歳。
猪熊夕貴:女性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の里見と恋人同士。
橘カラ:女性マネージャー急性アルコール中毒死(実は他殺)の犯人。猪熊に興味を持つ。
渡:猪熊の寮の向かいに住む。カラを家に置くこととなった。
月本:美容整形外科医。実は高級売春クラブ「フルムーン」のオーナー。カラに正義執行される。
乃花:カラの元同僚。不倫の恋に生きていたがカラに殺害される。
千歳:生活安全課所属。
レナ:里見が潜入捜査を行った先の関係者。
アイ:里見が潜入捜査を行った先の関係者。
盛元:テレビ局有名アナウンサー。
田沢麻弥:月本のもとへ出入りしていた少女。カラの犯行を目撃し襲われるも一命を取り留めた。
倉本:入院した田沢麻弥の担当女医。
三河くん:月本の部下。
高槻とおる:5年前に発生した薬局店息子殺人事件の被害者。
時田:捜査一課未解決事件係の刑事。猪熊の先輩。
舞川:5年前からのカラの常連客。

<あらすじ>

・前回までのあらすじはこちら。
「サイレーン」第50話「お誘い」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

遂に計画を実行することとしたカラ。
猪熊に高槻とおる殺害事件について資料があると告げ、それを見せたいので別荘に来てくれないかと誘う。
これに猪熊はカラと自分が同じ方向を向いていると大喜びするのだが……。

そんな猪熊にカラはこれについては口外しないようにと口止めする。
それもその筈、カラは別荘に猪熊を招き入れ目的を達成するつもりだったのだ。

その夜、里見と共に歩く猪熊。
しかし、約束もありカラについては一切触れない。

どこか気まずい2人。
其処へ里見宛にアイから電話が入る。
カラのことゆえに電話に出ない里見を猪熊はまたも不倫だと誤解してしまう。
結局、2人は気まずいまま別れることに。

同じ頃、アイは携帯電話を紛失し困っていた。

その週末、猪熊はボーイッシュな服装をしたカラと別荘へ。
カラの目的を知らない猪熊は彼女と居ることに安心を覚えるが……。

一方、レナからアイが消えたと聞かされた里見。
どうやら、あの電話があった日から行方が分からなくなってしまったらしい。
何やら不穏な気配を感じ取る里見だが―――51話に続く。

早川書房刊『ミステリマガジン』でも取り上げられた本作。
遂に、カラが渾身の一手を打つ。
その魔手は遂に猪熊に……今週号の「週刊モーニング」で確認せよ!!

<感想>

「週刊モーニング」では『レンアイ漫画家』や『シマシマ』、『はるか17』などで知られる山崎紗也夏先生の新連載です。
『レンアイ漫画家』は設定と展開が面白くて読みました。

そんな「サイレーン」。
遂に猪熊が捜査一課に配属。
これにより「猪熊&里見VSカラ」の物語が明確化されました。
とはいえ、「悪女カラ自身」がテーマだったりもしそうだが。
それだけ、敵役のカラのインパクトが凄い。

その第51話。
サブタイトルは「幕開け」。

カラが目的達成に動く!!
ボーイッシュな服装をしているのも、目撃者の目を躱す為と、行動し易い服装を選択したからなのでしょう。
そして、まさかの猪熊がこれに応じることに。
今回は猪熊が軽く流して次回へと思っていたのですが……。

というワケで、いよいよカラによるコース料理が開始。
メインディッシュである猪熊の前に、オードブルであるアイが危機的状況に。

おそらく、事前にアイから携帯を盗み出したカラ。
里見と猪熊の連携を断つべく、2人を尾行しタイミングを計ってアイの携帯で電話を入れたのでしょう。
これが図に当たり、里見と猪熊は分断されることに。

ただ、その後もアイが消えた状態となっているのが解せない。
もしかして、カラに拘束されているのだろうか。
まさか、既に殺害されたりは……無いよねぇ。
拘束だとすると、目的地である別荘に監禁されている可能性も。

カラはアイを人質に猪熊を取り押さえる気なのだろうか。
あるいは、アイを人質に猪熊に何かをさせるのか。

ただ、カラはアイそっくりのレナの存在を知らない。
里見が逆襲するとすれば、これを利用するのではないかと思われるが……。

でもって、カラの所持していた錠剤が痛み止めと判明。
これが何を意味するのか……カラは整形の後遺症に苦しんでいるのか、それとも病気を抱えている!?

いよいよ来た!!カラによる猪熊殺害実行の日。
カラの殺意を知らない猪熊は、その刃から逃れることが出来るのか。
そして、里見は猪熊を助けることが出来るのか。

さて、此処でまとめ。

目標である捜査一課へひた走る猪熊。
そんな猪熊をターゲットとしてロックオンしたカラ。
そんなカラをターゲットとしてロックオンした里見。
追う者と追われる者の構図が明らかになりつつあるようです。

そして、今のカラが整形により手に入れた顔であることが判明。
過去を捨てようとしていたらしいことと併せても、事件の匂い。

カラはその名の通り、中身の無い虚ろな「空」。
それゆえに、自身に欠ける物を補おうと求めている。
以前から予測している通り「カラは自身に無い物を持っている対象を特定すると、これに近付き相手を殺害することで、自身に欠けた物を相手から奪う」で正しいようです。

キャバクラの女性マネージャーを殺害し「その垢抜けた佇まい」を奪い、綺麗になった。
カラが猪熊に正義を求めていることも同様。
さらに、高槻とおる殺害の動機は「優しさ」を求めてのモノである可能性も浮上。
だとすると、これまでにも同様の犯行を重ねているのが当然。
カラの闇は想像以上に深そうだ。

止められるのは里見と猪熊のカップルのみかも。
果たして、如何なる結末を迎えるのか……52話に期待!!

コミックス1巻が2013年9月20日、2巻も2013年12月20日に発売。
さらに3巻に続き4巻も発売とのこと、こちらも注目!!
興味のある方はアマゾンさんのリンクよりどうぞ!!

ちなみに、山崎先生と言えば『七瀬ふたたび』のコミカライズでも知られる方です。

「七瀬ふたたび」(筒井康隆著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

◆関連過去記事
「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)第1話から第50話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

遂に発売。「サイレーン(1) (モーニングKC)」です!!
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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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