2014年06月21日

『果てしなき渇き』(深町秋生著、宝島社刊)

『果てしなき渇き』(深町秋生著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

狂おしく暴走する物語のドライヴ感がたまらない! 池上冬樹(文芸評論家)

行方不明になった娘を追う元刑事が闇の奥で見たものは……ひとりの少女をめぐる、男たちの狂気の物語。

部屋の麻薬のカケラを残し失踪した加奈子。その行方を追う、元刑事で父親の藤島。一方、三年前。級友から酷いイジメにあっていた尚人は助けてくれた加奈子に恋をするようになったが……。現在と過去の物語が交錯し、少しずつ浮かび上がる加奈子の輪郭。探るほどに深くなる彼女の謎。そして用意された驚愕の結末とは。全選考委員が圧倒された第3回『このミス』大賞受賞作品。読む者の心を震わせる、暗き情念の問題作。
(宝島社公式HPより)


<感想>

本作『果てしなき渇き』は「第3回このミステリーがすごい!大賞」受賞作にして深町秋生先生のデビュー作。
さらに2014年6月27日より「渇き。」のタイトルで映画公開が予定されています。

では、感想を。

藤島加奈子は間違いなく「怪物」でした。
彼女に関わる者は悉く破滅の道を歩むことに。
だが、そんな「怪物」にもルーツがある。
果たして加奈子を「怪物」に仕立て上げたのは誰なのか!?
本作『果てしなき渇き』はそんな「怪物」に仕立て上げられた加奈子が「怪物」に仕立てたすべてに復讐する物語。

加奈子が「怪物」と化したのは、その父・藤島の行為と緒方の死が原因。
このどちらかが起こらなければ、加奈子は「怪物」にはならなかったのかもしれません。

ただし、この「怪物」。
単に復讐するだけでは飽き足らず、自身の同朋を作ることに執着する。
そう、道連れを求めて止まないのだ。
タイトル『果てしなき渇き』の意味も、この「(加奈子が)同朋を求め渇き(心の痛み)を癒そうとすること」を示しているのだろう。

もちろん、他にも複数の意味がある。
例えば、作中の藤島がまるで己の渇きを癒そうとするかのように加奈子を求めて彷徨う様子を指したもの。
同様に、そんな藤島の殺伐とした行動を追って行くうちに荒涼としていく読者の心の中をも指している。

だが、何よりも「加奈子の同朋を求める渇き」こそが恐ろしい。
何故なら、この渇きを癒そうとする行動は多くの同じ立場の人間を作ることに他ならず、それで居て渇き(痛み)は何処までも癒されることはないからだ。
だからこそ『果てしなき渇き』、これにより多くの被害者が出ることになるのである。

ただし、これは加奈子が特別であることを指しているのではない。
事の大小こそあれど誰もが心に抱える闇の姿なのだ。
「自分もやられたんだから、あいつも」的なモノですね。
此の闇を作中では「欠けている」としています。
物語中盤にて棟方から語られた「俺たちは欠けているんだ」との台詞もこれを指しているのではないでしょうか。

何より、衝撃的なラスト。
新たなる「怪物」の登場を想起させるソレはホラー映画のラストを思わせるもの。
果たして、あのラストで「怪物」たちの渇きは癒されたのだろうか?
何ともこの闇の深く濃いことよ。

また、所々で挿入される瀬岡視点の逸話の昏さは、加奈子という存在を藤島以外の視点から明かしたものですが、これがまた深く濃い闇に彩られている。
このように、全体を通して光の射す場所が無いことも本作を際立たせているように思えます。

かくも重い闇の色―――これこそが本作の本質でしょう。
なので、読後感は物凄くどんよりした気持ちになります。
世に言う「イヤミス」(読後にイヤ〜〜〜な気持ちになるミステリのこと)なのかもしれません。

とはいえ、本作の力強さは読み始めると読み終えるまで本を置くことを許しません。
「闇を覗く者は己もまた闇から覗かれている」とすれば、読者もまた本書の闇に試されているのかもしれませんね。

ちなみに、内容的にかなり激しい暴力描写と性描写が含まれていました。
ネタバレあらすじでは出来る限りマイルドに、またまとめ易く改変しつつ描写していますので、本作の本質を掴む為には原典を読まれることをオススメ致します。

そして、映画版は役所広司さんが藤島役ということで、ダークな雰囲気的に黒沢清監督の「CURE」みたいな仕上がりになりそうな予感。
でもって、東役が中谷さんとなると……これは期待大!!

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
藤島秋弘:元刑事。妻・桐子、娘・加奈子が居る。
藤島桐子:藤島の妻、離婚後に加奈子を引き取り育てている。
藤島加奈子:秋弘、桐子夫妻の娘。事件の中心人物。
浅井:藤島の後輩刑事。ある人物を内偵捜査中。
小山内:刑事。妻子が居り、これを愛している。
瀬岡尚人:加奈子の中学生時代の同級生。中学時代に死亡している。
緒方誠一:加奈子の中学時代の恋人。中学時代に謎の自殺を遂げた。
棟方泰博:加奈子の中学時代の同級生。不良グルプ「アポカリプス」のリーダー。
遠藤那美:加奈子の中学時代の同級生。不良グループ「アポカリプス」に所属する。
島津:加奈子の中学時代の同級生。瀬岡を苛めていた。
小山:不良グループ「アポカリプス」のメンバー。
咲山:暴力団の若頭。
趙:やり手の実業家。
東里恵:中学時代の加奈子の担任教師。
東晶子:里恵の娘。


ある日、元刑事の藤島秋弘はコンビニで殺人事件を目撃する。
被害者は、不良グループ「アポカリプス」のメンバー・小山たち。
何やら大きな闇が動いているようだが、この時点の藤島には特に関係がない事柄だった……。

数日後、藤島は別れた元妻の桐子から高校生の娘・加奈子が行方不明になったと相談を持ちかけられる。
加奈子の自室からは覚醒剤が発見されており、どう考えても普通の状況ではない。
桐子や加奈子との復縁を願っていた藤島はこのチャンスに点数を稼ごうと、自身から加奈子の調査を買って出る。

早速、加奈子の同級生や中学時代の担任・東を訪ね歩いた藤島。
すると、加奈子の闇が明らかになった。
加奈子は優等生の仮面の裏で「アポカリプス」を操り、売春や覚醒剤の密売にまで手を染めていたのだ。
そう、加奈子は若くして地元闇社会の顔役の1人にまでなっていたのである。

しかも、消えた加奈子の行方を暴力団の若頭・咲山やその部下で「アポカリプス」のリーダー・棟方が躍起になって追っていたのである。
もしも、彼らに捕まれば加奈子の命は無い。

藤島は加奈子の美しい顔を思い出し、彼女を守らなければと奮起する。
一方、加奈子の行方を追う藤島に接触する人物が。

藤島の後輩刑事・浅井である。
浅井はある人物の内偵調査を行っており、その人物もまた加奈子を追っているらしいことを明かす。
何でも、その人物は趙という大物実業家に買収された現職刑事らしいのだが……。
なおさら加奈子の身を案じた藤島は、もはや形振り構うことなく暴力的な捜査を開始する。

此処で物語は3年前に遡る。

中学生の瀬岡は同級生の島津から苛烈なイジメを受けていた。
そんな瀬岡を励まし救ったのが、彼と同級生の加奈子であった。
瀬岡は加奈子の翳ある美しさに惹かれ、恋をする。
そして、加奈子に少しでも近付こうと努力することに。

実は、瀬岡は助けられる前から加奈子に憧れていた。
しかし、当時の加奈子には緒方という痩身の頼りなさそうな恋人が居り、諦めざるを得なかったのだ。
だが、当の緒方は謎の自殺を遂げていた。
今ならば、加奈子の傍に居られるかも……瀬岡は年頃の男子特有の甘い夢を見た。
それが破滅に繋がるとも知らず……。

数日後、瀬岡は加奈子に誘われ「アポカリプス」の集会に参加した。
瀬岡にとっては、未知の恐怖心よりも加奈子のことをもっと知りたいとの好奇心が勝ったのだ。
瀬岡を笑顔で迎え入れるリーダーの棟方や那美らメンバーたち。
しかし、当の加奈子は其処には居ない。

奇妙に思う瀬岡に、棟方は飲み物を振る舞いつつ「俺たちは何処かが欠けたものの集まりだ」と説明する。
そして、「加奈子こそはもっとも欠けた人間だ」とも。
その意味深長な物言いに瀬岡が不安に駆られ始めた頃、事件が起こった。

重傷を負った島津が運び込まれたのだ。
どうやら、「アポカリプス」に連れて来られたらしい。
棟方は矢を装填済みのボウガンを瀬岡に手渡し、島津を撃てと命令する。
「それこそがお前の復讐だ」と叫ぶ棟方。
しかし、瀬岡にそんなことが出来よう筈も無かった。
逆に棟方へボウガンを向けて島津を助けようとするのだが……。

瀬岡の身体から力が抜け、倒れ込んでしまう。
飲み物に睡眠薬が仕込まれていたのだ。
そして、次に瀬岡が気付いた時、彼は見ず知らずの中年男性に身体を弄ばれていた。
その夜、瀬岡は激痛と屈辱に襲われ続け意識を失った……。

翌日、朝帰りした息子を心配する両親に瀬岡は真実を伝えられなかった。
ボロボロの身体を引き摺る瀬岡の脳裏にあるのは、屈辱を晴らす為の「復讐」の2文字。

こうして、瀬岡は棟方へ復讐しようとカッターナイフを手に外出する。
しかし、これすらも加奈子に予測されていた。
瀬岡は棟方と那美らに捕まり、またも暴行を受ける。
しかも、棟方はことの真相を打ち明けた。

すべては加奈子の罠だったのだ。
加奈子は趙という少年愛好家で有名な実業家の為に、瀬岡を生贄に差し出したのだ。
島津のボウガンの件も、場を盛り上げる為の加奈子の演出で初めから仕組まれていたらしい。
当の島津は今頃、生死不明の状態だそうだ。
自慢げに笑いを浮かべる棟方に瀬岡は「お前はこれからもあのおっさんに弄ばれるんだよ」と宣言されてしまう。

過去、棟方らは趙に少年を捧げ続けており、加奈子の加入前には緒方もその被害に遭ったそうだ。
趙に愛された緒方は、その事実に耐えられず自殺してしまったらしい。
加奈子加入後は誰彼かまわずではなく厳選した上で捧げられていたのだが、今回はその獲物が瀬岡だったのだ。

加奈子に騙されていた!?
まさか……そんな!!

信じられない瀬岡だが、事実は雄弁であった。
これにより、瀬岡の心の傷は回復不可能なところまで来ていた。

棟方らにようやく解放された瀬岡。
しかし、瀬岡の目は淀んでいた。
瀬岡は加奈子らに「復讐」などという生ぬるいものではなく、同じ気持ちを味合せてやると誓う。

こうして、瀬岡は1人きりになった那美を襲撃する。
加奈子の居場所を聞き出すと、睡眠薬を飲ませ顔をナイフで滅多切りにしたのだ。
美しい顔が傷付けられても、お前は自我を保てるのか!?
そんな瀬岡の叫びが込められているようでもあった。

続いて、瀬岡は加奈子の場所へと向かう。
手には鉄バットを握り締めていた。
叩き殺すつもりなのだ。

だが……瀬岡には出来なかった。
加奈子を目にした途端、瀬岡の5体からは力が抜けた。
瀬岡は加奈子に「一緒に逃げよう」と誘う。
しかし、加奈子がそれに応じることは無い。
瀬岡は駆け付けた趙の部下に射殺されるのであった。
意識を失う間際、瀬岡は加奈子の真意を悟った。
加奈子は緒方の復讐の為に趙に近付いたのだ。
そして1人でも多く加奈子が味わった感情を報せる為に、こうして罠に嵌めているのだ。
結局、瀬岡の感情は最期まで加奈子の掌の上であった。
1度たりとも恋人になれなかったことを知った瀬岡は絶望の中で儚く散った。

物語は現在へ。

その頃、藤島は加奈子の蠱惑的な肉体を思い出し、彼女を守らねばと決意していた。
いや、待て……娘にも関わらず蠱惑的な肉体!?
これは一体、どうしたことなのだろうか。
しかし、藤島はその点に気を留めようともしない。

続いて藤島は「虎穴に入らずんば虎児を得ず」として、敢えて咲山に接触し情報を得ることに。
すると、咲山は加奈子の居場所を知らないと主張した上で、趙に買収されているのは小山内刑事だと教える。
小山内はギャンブルに溺れ借金を作っていた。
趙がこの肩代わりをしたことで忠誠を誓っているのだ。

何故、情報を教えるのか問う藤島に咲山は一部の事情を明かす。
咲山の部下・棟方がまとめる「アポカリプス」内部が分裂し抗争を繰り広げているらしいのだ。
そもそも、棟方は学生時代から趙と通じその走狗となっていた。
趙好みの少年を連れ攫っては彼に提供していたらしい。

ところがある日、加奈子が忽然と現れた。
彼女の美貌とカリスマは趙と棟方を捉え、何時の間にか彼らを操るように。
加奈子は売春組織を形成すると、地元の有力者にこれをあてがい、その様子を陰から撮影していた。
趙もこれを黙認し、いざと言う時の切り札にするつもりだったらしい。

しかし、加奈子の思惑は違った。
加奈子は写真を有力者のもとに届け、姿を消したのだ。
趙は慌てた。
この行為が露見すれば、自身の命が危ない。
其処で小山内や棟方を使い、加奈子を追った。
しかし、「アポカリプス」内でも加奈子のシンパはこれに抵抗した。
其処で小山らが趙の命を受けた小山内に殺害されたのである。

一方、写真を送り付けられた有力者たちは肝を潰した。
こちらも慌てて、咲山に対応を依頼したらしい。
すなわち、すべての証拠隠滅。
趙、加奈子、棟方らの排除だ。

咲山は棟方が趙と繋がっていることをこの時点まで知らず、激怒。
こうして、咲山は趙、加奈子、棟方を追っているらしい。

事情を察した藤島は「協力もするし写真を手に入れ黙っているから代わりに加奈子を助けてくれ」と懇願する。
咲山はこれに応じることに。

加奈子救命に一縷の望みを得た藤島は浅井と連絡を取り、小山内を捕まえることに。
しかし、このとき既に藤島の魂は獣性に溢れていた。
藤島は小山内を誘き出す為に、彼が大切にしていた妻子を人質に取る。
しかも、小山内の妻を暴行し弱味を握った上でである。

妻子を人質に取られた小山内は藤島の呼び出しに応じたように見せかけ、これを殺害しようとするが。
その一部始終を浅井たちが監視していた。
もはや言い逃れできないと察した小山内は妻の前で命を絶つ。
小山内の妻は狂わんばかりに叫ぶ……。

結局、小山内も加奈子の居場所を知らなかった。
藤島は残る2人―――棟方と趙に望みをかける。

一方、小山内が死亡したことで趙の勢力が弱体化。
趙は咲山の影に怯えることに。

それを見越して咲山は趙の拘束を図る。
と、その前に棟方が遂に咲山に捕らえられた。

この情報を聞かされた藤島は棟方に会う。
棟方は藤島を見てせせら笑う―――お前が加奈子の言ってた鬼畜親父かと。

これに藤島は過去の忌まわしい記憶を思い起こした。
実は藤島は、加奈子が中学校2年生の折に性的虐待を働いていたのである。
これが離婚の直接的な原因であった。
だからこそ、藤島は加奈子に執着したのだ。
同時に、家族の復縁を願って止まなかった。

桐子はそんな藤島の行いを知りつつ、離婚はしたが世間体の為に口を噤んでいた。

そんな両親に加奈子は絶望していたのだ。
自殺まで考えた加奈子であったが、同じように両親について悩みを抱えていた緒方と出会う。
彼らはすぐに精神的に共鳴し、互いを深く信頼し助け合った。
ところが、趙により緒方が凌辱され自殺してしまう。

加奈子は半身が失われたことを察した。
其処で緒方の復讐の為に、趙と棟方に近付いたのだ。
そして、多くの者を道連れに破滅しようとしている。

棟方は「その事実に早くから気付いていたが、それでも加奈子から離れられなかった」と打ち明ける。
加奈子は魔性の者となっていた。
彼女により瀬岡は狂い死亡した。
瀬岡により傷付けられた那美は精神的に病み、薬を続け死亡した。
「アポカリプス」は分裂し、内部抗争の果てに壊滅状態である。
何より、棟方はこうして捕まり、趙にも咲山が迫っている。
加奈子の復讐は既に成ったのだ。

加奈子を語る棟方を目の前にした藤島は自身の卑劣な行いをも知る彼が許せず「殺させてくれ」と咲山に頼む。
だが、咲山は首を横に振ると「2度と街に戻らないこと」を条件に棟方を逃がすのであった。

このとき、藤島の獣性は頂点に達したのかもしれない。
彼はこの殺意を趙へ向けることになる……。

矢先、趙が咲山に捕まった。
咲山は此処では藤島の願いを聞き入れ殺すよう命じる。
命乞いする趙だが、藤島は容赦なく射殺してしまう。
小山内や棟方が知らない以上、趙が加奈子の行方を知る筈がないからだ。

こうして、犯罪者となった藤島。
咲山は彼を気に入り、殺し屋として育てた。
藤島は多くの仕事をこなすが、その胸中にあるのは加奈子への想いばかりであった。
加奈子は何処に居るのだろうか……。

そして、時が過ぎた―――。

加奈子の中学時代の担任教師であった東里恵のもとを奇妙な記者が訪ねて来た。
記者は加奈子について根掘り葉掘り聞いて来る。
そのうちに、里恵は彼の正体に気付いた。
それは顔を整形こそしているが藤島であった。

藤島は1枚の写真を手に里恵に真相を告白するよう迫る。
その手の写真には里恵の娘・晶子のあられもない姿が映っていた。
晶子もまた売春組織に加わっていたのである。
当時、10代前半にも関わらず。

里恵はあの日を思い出した。

最初は買い与えた覚えのない携帯電話を晶子が所持していたことであった。
出処不明のそれに不安を覚えた里恵が晶子を問い詰めると、彼女は加奈子の名前を告げたのだ。
当時、加奈子は高校3年生であり、中学校教師である里恵とは元教え子でしかなかった。

居ても立っても居られなかった里恵は予備校帰りの加奈子を呼び止め、車に乗せると事情を尋ねた。
そして、知りたくもない事実を語られたのだ。
加奈子の悪意に耐えられなかった里恵はその場で彼女を絞殺した。
加奈子は死の間際「もう、いいよね……」と呟いたと言う。
その後、里恵は加奈子の遺体を到底、見つけられない広い場所に埋めたのだ。

藤島は写真を用いて、この事実を聞き出すと里恵に鉛玉を浴びせた。
それが加奈子の望みだと思ったからである。

数日後、里恵が加奈子を埋めた場所を訪れた藤島。
確かに広範とした其処には目印らしいものとてなく、埋めた本人でさえ場所は分からないかに見えた。
だが、藤島は笑い叫ぶ。
「俺には分かるぞ、加奈子」
言うや、藤島は加奈子と再会するべくその場所へと足を踏み入れた―――エンド。

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posted by 俺 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 書評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして、ネタバレ読ませて頂きました。
読んでいて気になったのですが

もはや言い逃れできないと察した浅井は妻子の前で命を絶つ。
浅井の妻は狂わんばかりに叫ぶ……。

ここですが自殺したのは小山内ではありませんか?
Posted by うさし at 2014年07月08日 00:54
Re:うさしさん

こちらこそ、初めまして!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

確かに、その箇所は「浅井」ではなく「小山内」です。
早速、訂正せねば!!
ご指摘ありがとうございます(^O^)/!!
Posted by 俺 at 2014年07月10日 00:28
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