「金田一少年の事件簿R」第2弾は「亡霊校舎の殺人」!!
舞台は「黄金島」。
いよいよ「亡霊校舎の殺人」も最終話!!
遂に「亡霊教頭」の動機が明らかに!!
【「亡霊校舎の殺人」登場人物一覧】
金田一:主人公。最終エピソードまで犯人にも被害者にもならないでしょう。
美雪:言わずと知れた金田一少年のベストパートナー。最終エピソードまで犯人にも被害者にも(以下略)。
赤熊猛:フリーのツアコン。
巴荘十郎:ベテランのトレジャーハンター。
首木友郎:どうにも怪しい雰囲気の持ち主だが……。
矢森雪雄:廃墟探索部のメンバー。目つきが悪い男性。
鬼城歩夢:廃墟探索部のメンバー。目つきが悪い女性。
花泉響也:廃墟探索部のメンバー。イケメン。
鶴野冬華:廃墟探索部のメンバー。ロングヘアの勝ち気そうな美女。
遠間もえぎ:廃墟探索部のメンバー。ショートヘアの元気少女。
室ノ井蘭:廃墟探索部のメンバー。おっとり系の美女。
高遠:ご存知「地獄の傀儡師」。今回も暗躍する!?
幽城玄将:亡霊教頭の正体とされる人物だが……。
亡霊教頭:今回の犯人だそうだが……。
蝶田:不動高校の教諭。某レスラーに似ている。
マスター:カフェふくろうのマスター。
ホー之介:マスターが飼ったふくろう。
<あらすじ>
・前話はこちら。
「亡霊校舎の殺人」第11話・解答編3話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
金田一と明智の追及により、犯人「亡霊教頭」であることを認めたもえぎ。
もえぎは歩夢、花泉、矢森を殺害するに至った動機を語り出す。
母子家庭に育ったもえぎは中学校時代は不登校児であった。
そんなもえぎを必死になって支えた人物が居た。
その名は早坂、もえぎが通う中学校の教頭である。
早坂は献身的な教師であった。
もえぎの他にも困っている生徒が居れば身を粉にして話を聞き力になった。
そんな早坂の態度に、当初は反発していたもえぎもやがて絆されて行った。
そんなある日、もえぎの母が急死した。
生活に困るもえぎを早坂は卒業まで手元に引き取り支え続けた。
いつしか、もえぎは見も知らぬ父の面影を早坂に重ねるようになった。
もえぎは早坂を恩人と仰いだ。
卒業後は都会へと出て働きながら大検の資格を得た。
それもこれも早坂の存在があったからこそ達成出来たことだ。
もえぎにとって早坂はもはや家族であった。
其処にあの地震がやって来た。
もえぎは早坂の安否を気遣い故郷へと戻った。
其処は廃墟の街となっていた。
同級生に聞けば、早坂は学校に向かったきり戻って来ないらしい。
早坂の身を心配したもえぎは学校へ急いだ。
もえぎの危惧は的中した。
早坂は柱の下敷きになっていた。
どうやら、卒業証書を取りに戻って倒壊に巻き込まれたようである。
しかし、早坂は成長したもえぎの姿に満足すると、その腕の中で息を引きとってしまった。
もえぎは泣いた。
そして、早坂の携帯を確認して驚いた。
その中には中学校内の金庫を盗む火事場泥棒の姿が動画で撮影されていたのである。
火事場泥棒は3人。
1人は女性、2人は男性である―――女性は歩夢、男性は花泉と矢森であった。
彼らは、まだ息のあった早坂の前で金庫を盗み出していたのである。
早坂は女性に対し「鬼城、鬼城なのか……」と声をかけた。
しかし、映像の中の歩夢はこれを無視し彼を助け出そうともしなかった。
挙句の果てには「これだけたくさん居るんだから、被害者が1人ぐらい増えても分からないわよ」とまで軽口を叩いていた。
これがもえぎの逆鱗に触れた。
もえぎは彼ら3人を許せないと思った。
早坂が歩夢の名を呼んだことから、卒業生を追いかけたもえぎは彼らに辿り着いた。
日に日に歩夢たちへの復讐心を募らせるもえぎ。
ある日、「完全犯罪研究の扉」というHPを発見する。
これにアクセスしたところ、数日後に高遠からメールが届いた。
其処には「黄金島中学校」を舞台にした殺人計画が記載されていた。
もえぎは高遠の協力を得ることに決めると、歩夢たちの後輩になったのだ。
そして、復讐計画を遂行したのである。
これを聞いた金田一は「早坂は復讐を望んでいなかった」と主張。
早坂が望んだのは火事場泥棒を告発することだったのだ。
しかし、もえぎはそれを採用しなかった。
金田一の言葉を聞いたもえぎは後悔の涙を流すことに。
一方、高遠は「亡霊教頭」の完敗宣言を耳にし、溜息を吐いていた。
「今回はあなたたちの勝ちということにしておきましょう。では、グットラック!!」
例の決め台詞を口にした高遠、その目の前には彼の父が残した洋館が建っている。
扉を開けると地下へと続く階段が広がっていた。
高遠はその階段をゆっくりと下りて行く―――「亡霊校舎の殺人」エンド。
<感想&推理>
「金田一少年の事件簿」が「金田一少年の事件簿R」として帰って来ました。
その第2弾はクローズドサークルの王道「孤島での殺人事件」です!!
今回はその最終話(12話)にして解答編第4回。
今回は「もえぎの動機」が明かされました。
やはり、2話での予想通りでしたね。
動機になったのはもえぎの恩師・早坂の死でした。
・「亡霊校舎の殺人」第2話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
でもって、高遠は次なる館を用意している様子。
あるいは、「薔薇十字館」のエピローグで発見したあの館こそが高遠父にとって最重要な何かなのか!?
それにしても、これからは高遠が登場したら「建築物を疑え」が合言葉になりそうですね。
そして、いずれは高遠父VS金田一少年&高遠とかありそうだなぁ……。
さて、「亡霊校舎の殺人」は「薔薇十字館殺人事件」のセルフリメイクの印象がありますね。
高遠が参加していること。
高遠のルーツが関与していること。
花泉殺害時の手紙=みるく殺害時の手紙によるコントロール。
歩夢殺害が傾斜によるもので、みるく殺害時の建物それ自体のトリックと同質(建物メイン)。
もえぎが犯人なので、共に犯人はか弱いと思われていた女性。
まさに「薔薇十字館殺人事件」のセルフリメイク作品だったと言えるのかも……。
・「薔薇十字館殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
ちなみに此処からはおまけ。
なんとなく書いてみたので特に深い意味は無い。
本作「亡霊校舎の殺人」はまとめてみると次のような物語。
以下「某建もの探訪」風でお送りします。
もちろん、リポーターはあの人です。
<おまけ>
「ど〜〜〜んなに〜〜〜」
オープニング曲が流れる中、髭を生やした男性が笑顔を絶やさず登場する。
彼は25周年を迎える番組に相応しいキャリアを誇る大ベテランである。
本日の「建もの探訪」は「旧黄金中学校」にお伺いしています。
こちらが持ち主の高遠遙一さんです。
其処にはトロピカルな仮面を着用した高遠が立っている。
高遠さん、こんにちは!!お世話になります。
リポーター、高遠に陽気に挨拶。
高遠、無言で頷きながら手にした用紙を指差す。
其処には「父の物件です」と書かれている。
ん?ああ、正確にはお父さんの所有していた建物を相続されたワケですか。
いや、それにしても凄い!!
では、早速、ご自慢のお宅を拝見させて頂きましょう!!
リポーター、屋内へ。
ほぉ〜〜〜これは広いですねぇ。
うんうん、ところどころに見える床の裂け目も良いアクセントになってます。
数歩、進んで。
おやぁ〜〜〜これは落とし穴ですかぁ?
これは良いですねぇ、この木目調の水溶紙といい、確実に人を罠に嵌めることが出来そうです。
ですが、この高遠さんのお宅はもっと凄いモノがあるんですよねぇ。
高遠、嬉しそうに元気よく頷く。
そのまま奥へ。
おっ、これは音楽室ですかぁ。
お洒落だなぁ……おや、もしかしてこの音楽室、もしかします!?
高遠、仮面の奥の瞳を細めて相槌を打つ。
ああ、やっぱり!!
この音楽室、2階にあると見せかけて1階にあるんでしょう。
すぐ分かりましたよ〜〜〜。
これは良いですねぇ……アリバイ作りには最適です。
なるほど、周囲の窓が塞がれているのはこの為なんですね。
これは良い物件ですね、既に実践はされてみました?
高遠、しばし無言で何やら考え込む様子を見せた後に軽く肩を竦めて見せる。
「いやぁ、それが全然上手く行かなくて……」のサインだ。
おやぁ、それは意外ですねぇ。
そうなんですかぁ……。
まぁ、ドンマイですよ。
いつか、上手く行きますから。
では、本日の「建もの探訪」は此処まで。
また、来週〜〜〜!!
次回の「建もの探訪」はお休みを挟んで、若手実力派詩人・月読ジゼルさん所有の「薔薇十字館」を訪問します。
平屋建てと思いきや、地下に壮大な間取りが広がる「薔薇十字館」にはある大きな秘密が!!
かなり刺激的な訪問になりそうな予感、お楽しみに!!
<おまけ終わり>
うむ、此処まで目を通して下さったということはおまけもお楽しみ頂けたようで良かった。
一方、参加型イベント「金田一少年の事件簿R リアル事件現場捜査ゲーム File1:阿佐ヶ谷アニメストリート 〜自殺した被害者事件〜」も開催中です。
・あなたも阿佐ヶ谷で金田一少年になろう!!「金田一少年の事件簿R リアル捜査&推理ゲーム」に参加せよ!!
さらに参加型イベントと言えば体感型謎解きゲーム「謎解遊戯殺人事件〜vs.地獄の傀儡師〜」も開催。
こちらは2014年7月26日(土)と27日(日)の2日間予定。
・金田一少年VS高遠、勝敗のカギを握るのはあなた!!体感型謎解きゲーム「謎解遊戯殺人事件〜vs.地獄の傀儡師〜」が開催とのこと!!
そして、山田涼介さん版「金田一少年の事件簿」が2014年7月から連続ドラマ化されることも明らかに。
その第1話は「銀幕の殺人鬼」とのこと。
こちらも注目!!
・山田涼介さん版「金田一少年の事件簿」連続ドラマ化!!その名は「金田一少年の事件簿N(ネオ)」!!
さらに、2014年4月5日17時30分よりアニメ版「金田一少年の事件簿R」が放送中。
次回のエピソードは「獄門塾殺人事件」。
注目です!!
・「金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件 マレーシアのジャングルで合宿中の生徒達が次々と消えた…太陽と月が交わる時暴かれる驚愕のトリック!謎はすべて解けた!」(1月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)
◆「亡霊校舎の殺人」関連過去記事
・「亡霊校舎の殺人」第1話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「亡霊校舎の殺人」第2話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・【犯人推定!?】「亡霊校舎の殺人」第3話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・【歩夢殺害トリック解明!?】「亡霊校舎の殺人」第4話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「亡霊校舎の殺人」第5話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「亡霊校舎の殺人」第6話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・【1982年の意味とは!?】「亡霊校舎の殺人」第7話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・【犯人確定】「亡霊校舎の殺人」第8話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「亡霊校舎の殺人」第9話・解答編1話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「亡霊校舎の殺人」第10話・解答編2話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「亡霊校舎の殺人」第11話・解答編3話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
◆シリーズ関連過去記事
・「金田一少年の事件簿R」より「雪鬼伝説殺人事件」のまとめはこちら。
「雪鬼伝説殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿」より「薔薇十字館殺人事件」のまとめはこちら。
「薔薇十字館殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿」より「香港九龍財宝殺人事件」のまとめはこちら。
「香港九龍財宝殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿」より「暗黒城殺人事件」のまとめはこちら。
「暗黒城殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿」より「人喰い研究所殺人事件」のまとめはこちら。
「人喰い研究所殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」のまとめはこちら。
「ゲームの館殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」のまとめはこちら。
「錬金術殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
・同じく「高度1万メートルの殺人」のまとめはこちら。
「高度1万メートルの殺人」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
・さとう先生による読み切り「トキメキトキナ消失宣言」のネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)
【ドラマ版】
・ドラマ版「金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件・アジア北米同日放送〜美雪誘拐!破滅の街の悲劇…死体出現密室トリックの謎はすべて解けた!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件 マレーシアのジャングルで合宿中の生徒達が次々と消えた…太陽と月が交わる時暴かれる驚愕のトリック!謎はすべて解けた!」(1月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)
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◆金田一少年の事件簿シリーズコミックはこちら。
◆金田一少年の事件簿シリーズ映像作品はこちら。
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