2014年07月25日

「思春鬼のふたり」第22話「すれ違いのふたり」(反転邪郎作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「思春鬼のふたり」第22話「すれ違いのふたり」(反転邪郎作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧:

・レギュラーキャラ
辻:WCO(世界お掃除機構)に所属する掃除人(必殺仕事人)。私立揺籃高等学校の生徒。
白雪:辻に恋焦れる少女。私立揺籃高等学校の生徒。
担当さん:辻を担当するWCOの職員。
小鹿陸:眼帯を着けた謎の少女。演劇部所属。実はWCOのお仕置き人であった。都立確立高等学校の生徒。

・黎盟高等学校演劇部篇(18話から)
神条くん:都立確立高等学校の演劇部員。
砂織零子:黎盟高等学校演劇部の部長。
灰猫硝:黎盟高等学校演劇部の部員の1人。大臣の息子・レアティーズ役。
赤川真人:黎盟高等学校演劇部の部員の1人。王弟・クローディアス役。
折葉メイ:黎盟高等学校演劇部の部員の1人。王妃・ガートルード役。
廻部連:黎盟高等学校演劇部の部員の1人。大臣の娘・オフィーリア役。
安土礼雄:黎盟高等学校演劇部の部員の1人。大臣・ポローニアス役。

<ネタバレあらすじ>

【前回までのあらすじ】

お掃除依頼の相手を絞り込む為の前調査―――お使い依頼を引き受けた辻。
調べるべき対象は部員の自殺者や行方不明者が絶えないという「黎盟高等学校演劇部」である。

ところが、ひょんなことから黎盟高等学校演劇部の部長・砂織零子に見込まれた辻は「ハムレット」で主演を演じることに。

ちなみに、黎盟高等学校版「ハムレット」の内容は次の通りである。

ハムレットの父は王であった。
ところが、その王が急死してしまう。
残された王妃・ガートルードは、王の弟・クローディアスと再婚し王位を継いだ。

そんなある日、ハムレットの前に父王の霊が現れ真相を告げる。
なんと、弟であるクローディアスに毒殺されたと言うのだ。

おのれ、許せぬ!!と復讐心に駆られたハムレットはクローディアスを父と同じ方法で殺害しようと目論む。
毒杯による毒殺だ。

ところが、肝心のところでこの毒杯が大臣・ポローニアスの手に渡り、ポローニアスが死亡してしまった。
ポローニアスの娘・オフィーリアはショックから自殺。
これにポローニアスの息子で、オフィーリアの兄であるレアティーズが激怒した。

仇がハムレットだと知ったレアティーズは命を狙う。
クローディアスはレアティーズと謀ってハムレットを抹殺する罠を張る。
剣術試合と称し、ハムレットとレアティーズの決闘の場を設けたのだ。
しかし、互いの剣には毒が塗られていた。
掠れば死は免れない。
しかも、勝者に与えられる杯にも毒が混入されていたのである。

ハムレットが勝てば杯の毒で、負ければレアティーズの手にかかり。
いずれにしても死亡するのである。

そして、剣術試合当日。
ところが思わぬ展開になる。

誤ってガートルードが杯の毒を口にし死亡してしまうのだ。

これに驚いたハムレットは隙を突かれ、レアティーズの剣により毒を受ける。
しかし、死を覚悟したハムレットはクローディアスとレアティーズを刺殺。
最後には毒により死を迎える―――との結末である。

【今回あらすじ】

小鹿と練習に励む白雪。
小鹿を辻に見立てる白雪の目はかなりヤバイ。
自身の世界に陶酔し切った白雪には小鹿と辻の見分けはついて居ないようで、流石の小鹿も身の危険を感じるほどである。
そんな白雪の手には、彼女により辻とのシーンが大幅に加筆されタウンページのような厚さとなった専用台本(もちろん、零子の知らない白雪のアドリブである)が握られていた……。

その頃、廻部連に続き、折葉メイまでもが何者かにより殺害されてしまった。
運び出されるメイの死体を見た零子は「なんで舞台で死なないの!?」と無茶苦茶な怒りをぶつける。
これを傍で見ていた辻は流石に呆れ果てるが……次なる被害者を阻止するべく何かを知っていそうな赤川に事情を尋ねることに。

すると、赤川から「メイも赤川も殺されてはたまらないと逃げるつもりだった」こと「WCOに依頼しているのだが音沙汰無い」ことを知らされる。
赤川とメイが依頼人であると知った辻は一刻も早く、この殺人者をお掃除することを決意する。

とはいえ、肝心の相手が絞り込めていない。
其処で、まずは狙われるであろう人物を守ることに。

これまでは黎盟高等学校版「ハムレット」のシナリオ順に危害を加えられている。
すなわち、ボローニアス(演者:安土礼雄)→オフィーリア(演者:廻部連)→ガートルード(演者:折葉メイ)の順である。
シナリオによれば、次はレアティーズ(灰猫硝)→クローディアス(赤川真人)の順だ。

だとすれば、次に狙われるのは灰猫硝なのである。
早速、灰猫が練習する体育館を訪れる辻だが……。

中では今日も灰猫が部員相手に生死を賭けた演技練習を行っていた。
灰猫の周囲は負傷者の山となっている。

灰猫の安否を確認した辻。
さては、犯人が狙いをレアティーズではなくクローディアスに変更したのかと慌てることに。

そんな辻に灰猫は演技練習を申し込む。
もちろん、真剣である。
しかし、辻にそんな暇はない。

其処へ回復した安土がやって来た。
辻は灰猫の要請をあっさり断るとハムレットの衣装をその場に叩き付け去ってしまう。
代わりに安土が灰猫の演技指導を受けることに。
不敵に微笑む灰猫だが……。

数分後、体育館前に白雪がやって来た。
辻を探しに来たのである。
と、体育館の中にハムレットの衣装を着込んだ背中が見える。

辻君だ、と喜び勇んで駆け付けた白雪が目撃した物とは!!

なんと、足を切断された上に胸元に何本もの剣を突き刺され口から吐血し絶命した灰猫の姿であった。
その傍らには辻が捨て去ったハムレット衣装に身を包み、手を返り血に染めながら脚本に台詞を書き添えている安土が立っていた。

そう、すべての殺害は安土による犯行だったのだ。
気配に気付き、振り返った安土は白雪に笑いかける―――22話に続く。

演劇部編も第5回!!
遂に真犯人が判明!!
気になる展開は「週刊少年チャンピオン」本誌で確認せよ!!

<感想>

「コミックフラッパー」にて「モコと歪んだ殺人鬼ども」を連載中の反転邪郎先生の新作が「週刊少年チャンピオン」で連載中です。

その新作「思春鬼のふたり」はなかなかにぶっ飛んだ設定が印象的な作品。
思春期真っ盛りの主人公・辻は悪を滅する掃除人こと必殺仕事人。
そんな辻の正体を知りつつ、彼を愛するストーカー少女・白雪。
果たして、2人はどうなるのか……的なストーリー。

そんな「思春鬼のふたり」コミックス1巻に続き2巻が2014年8月8日に発売予定。
しかも「モコと歪んだ殺人鬼ども」4巻も発売。
まさに破竹の勢いの本作。

さて、その22話ですが……。
なんともミステリ的な展開を迎えた「演劇部編」、その第5回。

灰猫が新たな被害者となり、遂に真犯人判明です。
犯人は安土礼雄でした。

安土犯人説に関しては前回指摘していたから何とか予想通りか。

「思春鬼のふたり」第21話「舞台外のふたり」(反転邪郎作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

もう少し正体判明まで引っ張っても良かったように思うけど、意外と早かった印象。
演劇が舞台なのでてっきり、舞台上にて謎の覆面の犯人と対峙した辻はこれと切り結ぶ。
剣の切っ先が相手の覆面を捉えて……現れた顔は安土!?みたいな展開も予想していただけに本作にしてはあっさりしてたかな。

ちなみに、安土の動機は自分好みの脚本に仕上げる為なのかなぁ……。
だとすると、冒頭の白雪が手を加えた改造台本もまさに同じ主旨の物で、それをより先鋭化した動機と言えるのかもしれない。
それと、白雪の改造台本の厚さは伏線かも。
あの分厚さで安土の剣を防ぐとか……ありそうな気も。

でもって「小次郎敗れたり!!」な回でもあります。
その理由は安土がハムレットの衣装を身に着けてしまったこと。
舞台の原作である「ハムレット」は主人公・ハムレットも毒の剣で刺され死亡します。
安土がシナリオ通りの展開を望むのだとすれば、彼もまた同様の結末を辿ることになるのでしょう。
それも辻の手によって。

そしてサブタイトルは「すれ違いのふたり」。
今回、2組がすれ違いを演じることに。
これにより白雪がピンチに!!

まずは「辻と犯人」。
辻は犯人から被害者を守ろうとしていた筈が、当の犯人とすれ違うことに。

続いて「白雪と辻」。
辻を求める白雪だが、当の辻は不在で代わりに安土が……白雪が安土の犯行を目撃してしまうことに。

この辻のすれ違いが白雪を窮地に追い込む―――どうなる!?

おおおおおおっ、いろいろと気になる!!
果たして、次回は如何なる展開を迎えるのか……注目です!!

本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」、「実は私は」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「思春鬼のふたり」(反転邪郎作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)1話から20話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

「思春鬼のふたり」第21話「舞台外のふたり」(反転邪郎作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

登場人物一覧:

・レギュラーキャラ
辻:WCO(世界お掃除機構)に所属する掃除人(連続殺人鬼)。私立揺籃高等学校の生徒。
白雪:辻に恋焦れる少女。私立揺籃高等学校の生徒。
担当さん:辻を担当するWCOの職員。
小鹿陸:眼帯を着けた謎の少女。演劇部所属。実はWCOのお仕置き人であった。都立確立高等学校の生徒。

・もう1人の掃除人篇(1話から5話まで)
深海末姫:辻と白雪の前に現れた少女。「もう1人の掃除人」を名乗る。
諏訪:深海のクラスメート。実はWCOの掃除人。6話で小鹿に処刑される。

・辻の過去篇(6話)
辻の両親:何者かにより惨殺される。

・解体魔篇(7話から10話まで)
黒金:辻たちが通う学校の教師。女性。
若丸:黒金が招いた病院の医師。男性。

・星野銀華篇(11話から17話まで)
星野銀華:元WCOのお掃除人。だが、WCOを離脱する。
園長:辻と白雪が遊びに出かけた動物園の園長。
高倉さとみ:星野銀華に大きな影響を与えた人物。
木田雷:夜刃音珠(ヨハネス)のリーダー。
大雁江美:雷に狙われた一家の一人娘。

・黎盟高等学校演劇部篇(18話から)
神条くん:都立確立高等学校の演劇部員。
砂織零子:黎盟高等学校演劇部の部長。
灰猫硝:黎盟高等学校演劇部の部員の1人。大臣の息子・レアティーズ役。
赤川真人:黎盟高等学校演劇部の部員の1人。王弟・クローディアス役。
折葉メイ:黎盟高等学校演劇部の部員の1人。王妃・ガートルード役。
廻部連:黎盟高等学校演劇部の部員の1人。大臣の娘・オフィーリア役。
安土礼雄:黎盟高等学校演劇部の部員の1人。大臣・ポローニアス役。

「思春鬼のふたり 1 (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
思春鬼のふたり 1 (少年チャンピオン・コミックス)





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