2014年07月28日

「最強少女さゆり」第22話(27話)「我の名はインリン」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」第22話(27話)「我の名はインリン」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧:
さゆり(彩百合):謎の少女。4歳ながらとてつもない怪力を誇る。
豪田:さゆりの祖父。普通の人。
バニー・ラビット:宇宙警察の刑事。
リコス:バニーが追う逃亡犯。
源さん:さゆりの体当たりを受け止めることが出来る地球人。愛の力は偉大だ。
駐在さん:最近赴任してきたばかりの若い警官。集中連載1話でさゆりの三輪車に撥ねられトラウマに。
ヨシさん:隣町の住人。さゆりを侮ったが為に……。
恭也:さゆりが出会った年上の少年。さゆりに自身を「師匠」と呼ばせる命知らず。
メタボ:ヤスの兄貴分。
ヤス:メタボの弟分。出っ歯が特徴。心は折れても出っ歯は折れない。
オヤッサン:バッティングセンターの経営者。
タマちゃん:オヤッサンが作った自律制御AI搭載型ボールタイプロボット(たぶん)。
デービス親子:グリーンスライダー大会に参加した親子。
課長:宇宙警察でのバニーの上司。花魁姿をしている。
シヤ:バニーの妹。
豪田彩花:さゆりの母、元祖・最強少女。
森:彩花が入院していた杏森病院の担当医師。
インリン・マールィ:レガード(遺産探査団)所属の宇宙人。
雑草マン:さゆりたちがこよなく愛するアニメの主人公。
グータラ大魔王:雑草マンの宿敵。

<あらすじ>

〜〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

宇宙刑事であるバニー・ラビットは凶悪犯リコスを追って地球に飛来。
あと一息というところまで追いつめるが、現地の少女・さゆりにリコスともどものされてしまう。
こうして、さゆりの家に保護(囚われた)されることに。
仲間に救助を依頼するが助けは未だにやって来ない。
さゆりを通じ、何時の間にやら凶悪犯のリコスが善良になりつつあるなど、想定外な要素を抱え過ぎた彼女の明日はどっちだ(嘘)!?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

バニーの上司である花魁課長のもとに新たな情報が届いていた。
何でもバニーとは異なるルートから、例の救護艦艇撃沈事件の犯人が明らかになりそうだと言うのである。

その報告を上げたのはインリン・マールィ(15話から登場していたあの少女)。
レガード(遺産探査団)所属の現地調査員である。
情報によれば、このマールィから犯人を突き止めたとの報が届いたのだそうだ。
とはいえ、それきり連絡が取れなくなったらしい。
どうやら、例の磁気嵐の影響のようだが……。

これを聞いた花魁課長はレガードに監視を付けるよう指示を出す。
何やら、含むところがあるようだ。

一方、当のマールィは今日も野宿生活である。
彼女は各惑星に眠る星の遺産を探索する役割を担っており、本来ならば地球での役目を終えて既に母艦に帰還している筈なのだが、さゆりが意図せず救護艦を撃墜(読切版最終話「さゆりとサヨナラの日」参照)してしまったことで地球が警戒宙域に認定されてしまい、帰還の術を失ってしまったのだ。
以来、流浪の民となっている。

「最強少女さゆり」最終話(第5話)「さゆりとサヨナラの日」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

あの極悪非道な奴め……とさゆりを罵るマールィ。
マールィはさゆりが可愛い容姿に似合わず極悪な性格をしているに違いないと思い込んでいた。
なにしろ救護艦艇撃墜までやらかすのだから相当な悪なのだ。

と、そんなマールィの足元に何やら小さな影が。
ふと見れば、当のさゆり本人ではないか!!

(こ、殺される……)
命の危険を感じたマールィは平身低頭、土下座で命乞いするが、そもそもさゆりにその気はない。
さゆりはニコニコと笑顔を絶やさず、マールィに挨拶する。
これに意外の念を抱くマールィだが……油断させて殺す気なのかもと警戒心を崩さない。

こうして、知り合った2人。
その頃、バニーはリコスに任せたさゆりの姿が見えないことに気付き、リコスを叱り飛ばしていた。

「おお〜〜〜い、さゆりちゃ〜〜〜ん」
一方、マールィと共に居るさゆりに甘い呼びかけが行われる。
声の主は源さんだ。

源さんは困ったことが起きたので助けて欲しいとさゆりに依頼する。
それは橋を塞ぐように横転した大型トラックであった。
この橋は町の物流を担う生命線で、このままでは多くの人が困ることになると言う。
要はトラックを動かして欲しいとの依頼である。

これをさゆりは快く引き受ける。
あっさりと片付けてしまうさゆり。

(やっぱり、この娘は脅威だわ)
と、想いを新たにするマールィだが、同時にさゆりが町の住人に慕われていることにも気付く。
果たして、本当に極悪非道なのだろうか……心が揺れ動くマールィ。

其処へ、バニーとリコスがさゆりを心配してやって来た。
これを見たマールィは「まさか宇宙人まで仲間にしているなんて」と絶句する。
彼らに姿を見られるのはマズイ……と判断したマールィは橋の上からダイブすることに。

さゆりはと言えば、新しくともだちになったマールィをバニーたちに紹介しようとするのだが……既に姿が無い。
「不思議な話もあるものだな」
バニーとリコスが首を傾げることに。

一方、当のマールィは……。
飛んだはいいが、橋の下には彼女が予想したような川が流れておらず地面に激突し失神していたのであった―――次回に続く。

コマ割りと展開が魅力の作品です。
本作を真に楽しむ為に「週刊少年チャンピオン」本誌にて確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて短期集中連載された福田やすひろ先生の作品「最強少女さゆり」。
そんな本作が正式な連載として帰って来ました!!
ファン大歓喜だぜ、ヒャッホウ(^O^)/!!

しかも、コミックス1巻が2014年8月上旬に発売予定とのこと。
こちらも注目!!

ちなみに連載になったことで本作のアプローチも多少変わった様子。
短期集中連載時は「さゆりを中心とし、人並み外れた怪力がありながら周囲の人々に保護される4歳児を描くハートフルコメディ」でしたが「人並み外れた怪力を有する少女と、これを温かく見守る周囲の人々を描いたハートフルコメディ」へと変わった印象あり。

つまり、何処が変わったかと言うと、短期集中連載時は「さゆりが中心だった」のに対し連載では「さゆりとその他の人々」にまで焦点の対象が広がったかな。
これは新キャラである恭也の登場にも顕著。
それに伴い源さんの「さゆりラブ」キャラに拍車がかかってます。
これにより、さゆり抜きでサブキャラたちのみ描かれる回も有り得ますね。
正直、個人的には短期連載時の「さゆり中心」のノリが好きだけど、連載が長期化することを見据えれば物語の幅を広げる意味で正しい判断だと思われます。
ただ、出来るなら主人公・さゆりの正体はもちろんのこと、リコスとバニーの掘り下げをもっとして欲しいかも。

そんな仕切り直しの22話(通算27話)。
サブタイトルは「我の名はインリン」。

15話から登場している少女型宇宙人の名前が遂に明かされました。
その名は「インリン・マールィ」。
何でもレガード(遺産探査団)所属だそう。

もしかして、彩花とさゆりこそが彼女たちの言う「星の遺産」なのかなぁ……。
どうも、遺産と言うからにはその星固有の物らしい。
だとすると、彩花やさゆりは地球の力と共鳴してるとかあるのかもしれない。
でもって、さゆりはどうも宇宙人を惹き付ける力も備えているのかも。
現に、バニー、リコス、マールィと知り合ってるし。

最終的には仲間になりそうなマールィだけど、さゆりを疑って報告しちゃうんだろうなぁ。
でもって、彼女の所属するレガード本隊がやって来る展開か。
バニーの上司である花魁課長によると、どうもこのレガードも一癖ありそう。
だとすれば、これまでの予測で唱えて来たバニーとリコスたちが連合して挑む敵はレガードになりそうか。
こんな感じ!?

マールィの報告でさゆりに目を付けたレガードが地球に飛来。
さゆりを連行しようとする。
通常ならば相手ではないが、レガードはさゆりの弱点であるお化けを使用。
しかも、周囲にまで被害を及ぼす。
此処にマールィはレガードに疑問を抱き離反。
もちろん、バニーやリコス、源さん、オヤッサンとタマちゃんらも協力してレガードに抵抗。
とはいえ、多勢に無勢で危機に陥るんだけど、其処に花魁上司たちが登場。
レガードが星々の遺産を不正使用していたとかで逮捕。
さゆりは見逃されるんだけど、バニーとリコスは帰還したかに見せて……実は地球に居るのです、的な結末とか。
でないと、リコス逮捕されちゃうし。
そして、バニーは花魁課長からさゆりとリコスの監視の名目で地球滞在の権利を得るとか。
ちなみに、さゆりがお化けが苦手なのは遺産としての記憶が残っているから……だったりして。
この妄想、果たして的中するでしょうか!?

さて、此処で幾ら言葉を尽くしたところで本作の面白さは伝えられない。
やっぱり本作は理屈じゃないな。
実際に読んで感じるべし。

彩百合の両親が謎ですね。
山中の病院で1ヶ月に1度のお見舞い……「となりのトトロ」を思い出しました。
さゆりの母は静養中(「さゆりと峠とお見舞い」参照)なのでしょうか。
そう言えば、リコスはトトロっぽいと言えなくもないか。
入院中とのことですが、何か理由があるのでしょうか。
このあたりも謎だし、連載になった以上はいずれ明かして欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」や「実は私は」など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
【短期集中連載版】
「最強少女さゆり」第1話「さゆりと宇宙人」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」第2話「さゆりとチャンバラ」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」第3話「さゆりとアルバムと私」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」第4話「さゆりと峠とお見舞い」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」最終話(第5話)「さゆりとサヨナラの日」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【連載版】
「最強少女さゆり」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)第1話(6話)から20話(25話)までネタバレ批評(レビュー)まとめ

「最強少女さゆり」第21話(26話)「逆境魂 雑草マン」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり(1) (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
最強少女さゆり(1) (少年チャンピオン・コミックス)





「平賀源内の研究 大坂篇―源内と上方学界」です!!
平賀源内の研究 大坂篇―源内と上方学界





「江戸文学 第38号 特集:中国小説と江戸文芸」です!!
江戸文学 第38号 特集:中国小説と江戸文芸






【関連する記事】
posted by 俺 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。