<あらすじ>
ミステリー研究会のメンバーと遊園地に遊びにきたはじめ(山田涼介)は、3Dの絶叫アトラクションを体験して大興奮。帰り道、はじめは、アトラクションで借りた3Dメガネを持ってきてしまったことに気付く。はじめと美雪(川口春奈)はミス研のみんなと別れ、3Dメガネを返すため遊園地に戻ることに。
しかし、遊園地はすでに閉園していた。仕方なく帰ろうとした二人の前に、1台のバスが近付いてくる。駅に向かう最終バスだと思い、乗ろうとする二人。しかし、バスは止まらずに走り去ろうとする。はじめはバスを強引に止めて、美雪とともに乗り込む。バスにはすでに数人の乗客が乗っていた。走り出したバスの車内には催眠ガスが流れ出し、はじめと美雪たち全員は眠り込んでしまう。
はじめと美雪が目を覚ますと、真っ白な部屋に閉じ込められていた。しかも、左目だけからしか見えないようになっている奇妙な仮面をつけられ、はずそうとしてもはずれない。二人のほかにも、仮面をつけられた6人の男女がいた。霜村生馬(渡部豪太)と霜村志保(山野海)親子、菊川梢(福田彩乃)、宝樹滋(阿部翔平)、麦林美佳(高橋惠子)、町田和哉(上島竜兵)。6人は、はじめと美雪が乗ったバスの乗客だった。
部屋にはテレビモニターがあり、ゲームマスターと名乗る覆面姿の人物が映し出される。ゲームマスターは「命を賭けたサバイバル脱出ゲームです。生き残れるよう頑張ってください」と言い放つ。はじめたち8人の男女は、恐ろしい“無差別殺人ゲーム”に参加させられることに。
はじめたちが最初に課せられたのは、脱出クイズゲーム。制限時間は3分間。1分ごとに1問ずつクイズが出され、その答えとなる4ケタの数字が部屋のドアを開けるパスワードになっている。クイズが解けた者から順番に脱出できるが、制限時間内に解けなければ部屋から出られず、仕掛けられた爆弾が爆発するというルール。
そして、ゲームがスタートし、ついに最初の犠牲者が…。
はたして、ゲームマスターの正体は誰なのか!?
そして、このゲームの目的とは!?
(公式HPより)
では、続きから(一部、重複アリ)……
ミステリー研究会のメンバーと遊園地に遊びにきた金田一と美雪。
金田一たちは絶叫アトラクション「ゾンビの館3D」を体験して大興奮。
所変わって不動高校。
帰って来た金田一は3Dのリアリティに興奮気味。
そんな金田一に佐木が原理を教える。
眼鏡の右左に別映像を写し、これを交互に繰り返すことで錯覚を起こし立体視するのだそうだ。
……と、此処までを隣で聞いていた美雪は金田一の手に3D眼鏡が握られていることに気付く。
「あ〜〜〜っ、はじめちゃん。それ、返却しなくちゃ!!」
金田一はアトラクションで借りた3D眼鏡を返さずに持ち帰ってしまったのだ。
こうして、嫌がる金田一を無理矢理連れて美雪は遊園地へ。
ところが、既に遊園地は閉園していた。
仕方なく帰ろうとした2人。
其処にバスが通る。
どうやら、駅に向かう最終バスのようだ。
金田一は慌てて止めようとするが、バスは何故かそのまま過ぎ去ろうとする。
乗車拒否だと腹を立てた金田一はバスの前に身を乗り出して止めることに。
こうして、無理矢理にバスへと乗り込んだ金田一たち。
中には既に乗客が居る。
走り出したバスに金田一がほっとしたのも束の間、車内には奇妙なガスが流れ出し全員が眠り込んでしまう。
そう、催眠ガスが流れていたのである。
1人、バスの運転手のみはガスマスクで難を逃れていた……いや、運転手こそがガスを仕掛けた張本人であった。
次に金田一と美雪が目を覚ましたとき、其処は真っ白な部屋であった。
しかも、頭には上半分を覆うように何やら仮面が着けられている。
右目は塞がれ、左目でしか周囲が確認出来ない。
また、この仮面は鍵でロックされており外せないようだ。
部屋には他にも6人の男女が居た。
全員がバスの同乗者らしい。
催眠ガスで眠らされた隙に、室内に運び込まれたようだ。
と、突然、室内隅に据え付けられたテレビモニターが反応した。
中にはCGで形作られた仮面姿のキャラクターがが映し出される。
この仮面、金田一たちが着用させられたものと同じである。
どうやら、このキャラこそがこの騒動の仕掛人らしい。
仮面のキャラクターは自身を「ゲームマスター」と名乗るや「命を賭けたサバイバル脱出ゲームです。生き残れるよう頑張ってください」と空恐ろしい台詞を放つ。
こうして、金田一たちは否応なく恐ろしい「ゲームマスター」の語る「無差別殺人ゲーム」に参加させられることに。
第1ステージは「脱出クイズゲーム」。
制限時間は3分間。1分ごとに1問ずつクイズが出題される。すなわち全3問。
ちなみに、このクイズの答えである4ケタの数字が部屋のドアを開けるパスワードになっている。
つまり、クイズが解けた者から順番に脱出出来るのだ。
但し、参加者同士で会話は禁止だ。
また、制限時間内に解けなければ脱出失敗となり仕掛けられた爆弾が爆発するのだ。
目の前でマネキンが爆発し、全員が緊張に包まれる中、ゲームスタート。
まずは第1問「桶狭間の戦いは何年?」。
答えは「1560」年。
すなわち「1560」がパスワードである。
美雪はこれに辿り着くが、肝心の金田一がうんうんと唸っている。
これを置いて行くことも出来ず、抜け出して行く数人を見送ることに。
続いて、第2問「この写真は?」。
表示されたのは水着の女性の胸元。
これに男性陣が一斉に脱出する。
答えは「イイオッパイ」こと「1108」である。
これこそ金田一の得意ジャンル!!
金田一は美雪にジェスチャーで答えを教えて、先に脱出させる。
残されたのは金田一と中年の女性のみ。
先に脱出するべきかどうか悩む金田一に、女性はその掌を握る。
そして、掌に指で「答えを教えてくれたら1億円あげる」と書き込むのであった。
しかし、此処で時間切れ。
金田一と中年女性は最後の1問に挑むことに。
そして最終問題「1000+100+10+1」。
答えは「1111」である。
これならば悩む必要も無かったなと安心する金田一。
先を譲ろうと女性を見遣るが、逆に女性に先を勧められる。
こうして脱出した金田一。
其処には仮面を外した美雪たちが居た。
どうやら、仮面のロックを外すキーが用意されていたようだ。
ようやく人心地つく金田一。
その一方では3人の男女が何やら話し合っていた。
「心配したよママ。遊園地ではぐれちゃってさぁ……」
「そうよ、私も心配したんだから」
「ごめん、ごめん。私もバスに乗ってたのよ」
小太りの男性と若い女性から安否を気遣われていたらしい中年女性。
女性と言えば、中に居た女性は……と金田一が気付く。
ところが、女性はいつまでたっても出て来ない。
そのうちに内部で爆発音が……。
なんと、3分が経過したことでペナルティが実行され爆殺されてしまったのだ。
「ママ〜〜〜、ママ〜〜〜」
彼女の息子だと言う男性が絶叫することに。
被害者が出たことで「ゲームマスター」の本気を知った金田一。
其処で「ゲームマスター」に対抗するべく参加者全員の結束を求める。
手始めに、自己紹介を行うことに。
まずは、ゲームプログラマーの宝樹滋。
第1ステージで真っ先に脱出したのは彼だ。
続いて、バーのママ・麦林美佳。
先程、2人から心配されていた中年女性だ。
そして、菊川梢。
麦林がママを勤めるバーのホステスをしている。
麦林を心配していた1人。
町田和哉。
麦林がママを勤めるバーのウェイターをしている。
麦林を心配していた1人。
霜村生馬。
ソムリエ見習いで先の被害者の息子。
霜村志保。
大富豪。第1ステージで被害者となった。
これに金田一と美雪を加えた計8人が参加者だ……いや、志保が死亡した為に今は7人となっている。
参加者全員の思わぬ経歴が明らかになったところで、再び「ゲームマスター」が登場。
第2ステージへ。
第2弾は「脱出パズルゲーム」。
知恵の輪に繋がれたカードキーを、知恵の輪を解くことで入手しそれを使い扉のロックを開けて脱出する。
しかし、あまり遅くなると点火した炎に焼かれることになる。
また、他人の手助けをすれば毒ガスが流れるらしい。
これまた金田一の得意ジャンル。
わずか数秒でカードキーを手にすることに。
他の面々も手間取るものの、脱出に成功。
しかし、知恵の輪を苦手とする生馬が取り残されてしまうことに。
これを救うべく金田一が残留。
ゲームマスターの意には反したが、手助けすることで脱出する。
第2ステージは全員が生き残った。
ゲームマスターの狙いが分からず困惑する面々。
宝樹は生馬の財産こそが犯人の狙いではと生馬を責めるが……。
第3ゲームは「宝探し」。
宝となるキーを探し出したものこそが生きて脱出出来る。
つまり、脱出可能なのは1人だけらしい。
さらに「エチケットに気を付ける者だけが生きて脱出できるかもしれません」と言い添えるゲームマスター。
これに生馬が何かに気付く。
生馬と金田一、美雪を除き我先に鍵を探し出す面々。
金田一は全員生存の可能性を探るべく、別の脱出路を調べる。
そんな中、生馬はトイレで「あっ!!」と叫ぶ。
何かを発見したらしい。
トイレに立て籠もる生馬。
その直後、中から悲鳴が……。
出て来た生馬は絶命してしまう。
どうやら、トイレに飾られていた「ワインのラベル」の額縁裏に仕掛けられた毒針により毒殺されたらしい。
そして、額縁裏には部屋の扉を開ける鍵が……。
どうして、生馬がいち早く気付いたのか不可思議に思う金田一。
生馬は何かの確信を持って額縁裏を調べたようだが。
直後、室内を謎のガスが充満して行く。
「催眠ガスよ」と口にする麦林。
しかし、金田一は「毒ガスでは?」と疑う。
これに宝樹が動揺。
「(第2ステージで)あのガキを手伝ったお前の所為だぞ」
宝樹は金田一に詰め寄るが、それでガスが止まる筈もない。
結局、全員がガスを吸い倒れ込んでしまう……。
次に金田一が意識を取り戻したとき、目の前には剣持たちが立っていた。
其処は病院のベッドの上であった。
どうやら、ガスは麦林の発言通り催眠ガスだったらしい。
他の面々も無事らしく、彼らから事情を聞いていた剣持は「無差別型の劇場型犯罪」と断じる。
しかし、金田一はこの見解に異を唱える。
金田一は違和感の正体を追い、剣持と共に再び現場を訪れることに。
まずは生馬が落命した第3ステージ。
剣持は額縁を見るなり「エチケット」と叫ぶ。
どうやら、剣持の妻はワインに凝っており剣持も影響されたらしい。
其処で、そのラベルをエチケットと呼ぶことを知っていたようである。
当然、ソムリエ見習いの生馬も知っていることになる。
生馬が何かの確信を持って探していたのはコレだったのだろう。
金田一の提案で、参加者全員の事情聴取を行うことに。
まずはホステス・菊川梢。
勤務先のママである麦林に誘われ町田と共に遊園地へ。
しかし、途中ではぐれてしまい帰路のバスで町田とだけ合流していた。
麦林の姿は確認できていない。
しかも下戸である。
ウェイター・町田和哉。
梢の証言通り、勤務先のママである麦林に誘われ遊園地へ。
やはり、途中ではぐれてしまい帰路のバスで町田とだけ合流していた。
酒は全然ダメらしい。
バーのママ・麦林美佳。
バスには乗っていたが、誰とも顔を合せていない。
これまた酒は駄目。
ゲームプログラマー・宝樹滋。
酒は嫌いらしい。
これを聞いた金田一は参加者がある一定のルールに基づき集められたと断定する。
さらに新情報が。
町田和哉と菊川梢が借金に苦しんでいるそうである。
なお、梢の借金はその母・早苗によるもので、当の早苗は失踪中であった。
しかも、梢にはある事情により霜村志保の財産を相続する権利があったのだ。
何者かの作為を確信した金田一だが、第1ステージで落命した志保の行動だけは合点が行かない。
志保は3問目を何故か金田一に譲ったのである。
1億支払ってまで脱出しようとしていたのに何故なのだろうか?
と、出題用のディスプレイが3D対応であることに気付く。
此処で佐木の説明を思い出した金田一。
さらには、麦林が「催眠ガス」と口にしたことを思い出す。
「謎はすべて解けた!!」
此処に金田一の決め台詞が飛び出すことに。
金田一は関係者全員を呼び出す。
ゲームマスターの狙いは霜村親子を殺害し、その財産を梢に相続させることであった。
梢の父は志保の夫にして生馬の父・霜村和夫だったのだ。
霜村和夫は早苗と別れた後に志保と再婚し生馬を設けていた。
梢と生馬は異母姉弟であった。
霜村親子が死亡すれば、遺産は梢に転がり込む。
では、「ゲームマスター」の正体は梢はなのか!?
だが、金田一が「ゲームマスター」だと指摘したのは「麦林」であった。
そもそも、第3ゲームで流れたガスを催眠ガスだと指摘したのは麦林だけだったのだ。
しかも、連れ去られたバスで麦林の姿を確認している者は誰も居ないのだ。
麦林はゲーム参加者を次の2つの条件で絞り込んだ。
1つ、最終バスで帰る者。
2つ、酒について詳しくない者。
金田一と美雪は飛び入り参加だったが、明らかに未成年だった為に「酒に詳しくないだろう」とゲームに加えられたのだ。
続いて、志保殺害トリック解明へ。
金田一は町田に例の仮面を手渡す。
これを着用しディスプレイを眺める町田。
其処には「東を英語で言うと何?」と表示されている。
答えは「EAST」だ。
ところが、外見はそっくり同じなもう1つの仮面を被ると……。
其処には「東をスワヒリ語で言うと何?」と表示されていた。
なんと、問題文が変化しているではないか。
3D映像は左右の目で画像を交互に繰り返すことで立体視させる。
これは着用した3D眼鏡の左右で別の映像を流すことで可能にしている。
つまり、右目と左目とでは見えている映像が異なっているのだ。
これがあのときの志保にも起こっていたとしたら……。
すなわち、他の面々が左目用のレンズを用い、志保だけが右目用のレンズだったら。
全員が簡単な問題だったとしても、1人だけ超難問であることも可能だ。
2問目までは実際にそうだったのだ。
だから、志保は1億円で答えを買おうとした。
しかし、3問目で状況が変わった。
あのとき、次のように表示されたのだ。
「あなただけ他の人とは別の映像が見えています。もし制限時間の最後まで残ったら特別に脱出方法をお教えしましょう」と。
だから、志保は最後まで残り爆殺されてしまったのである。
すべてのトリックを暴露され観念した麦林は動機について語り出す。
麦林は梢の母・菊川早苗が整形した姿であった。
過去、早苗は自殺を思い立ち、樹海に足を踏み入れた。
其処で麦林の死体を発見。
麦林として生きることを思いつく。
死ぬことを取り止めた早苗は整形し麦林として生きた。
そんなある日、麦林のもとに梢がホステスとしてやって来た。
その頃、既に麦林は病気の為に余命幾許もない身であった。
其処で、せめて梢に大金を渡そうと考えたのが今回の計画の動機だったのだ。
こうして、麦林は逮捕された。
しかし、梢は志保の遺産受取を拒否する。
もっと欲しかったものを手に入れたのだそうだ。
梢は町田と結婚することに決めたのだ。
早苗の帰還と共に欲しかった家族を手に入れたのである。
一方、美雪は金田一を少し見直し……たのどうかは分からないのであった―――エンド。
<感想>
ドラマ原作は『金田一少年の事件簿 ゲームの館殺人事件』。
過去にネタバレ批評(レビュー)してますね。
興味のある方は過去記事をどうぞ!!
・「ゲームの館殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
まずは、原作とドラマ版の相違点から。
第1ステージの問題数が3問に変更。
第1ステージの仮面が顔半分に変更(原作では顔全体が全く見えない黒ひげ危機一髪風のマスク)。
麦林が遊園地ではぐれていたことを早期に明かす。
生馬の職業がソムリエ見習いに。
原作では第3ステージだったカップめんが省略。代わりに原作の第4ステージが第3ステージに。
同時に、原作だと別室だった締めの催眠ガスが第3ステージ上に変更。
志保が第1ステージで残留した理由が判明。
志保→生馬の順に殺害する理由が省略。
麦林の過去の犯罪(医師殺害など)が省略。
キャラクターの名前が一部変更(ドラマ版では町田に)。
宝樹が余裕の無いキャラに。
その他は犯人もトリックも動機も原作通りでした。
この改変により、ドラマ版はかなりスマートになっていましたね。
例えば、前置きの無かった原作に比較して3D眼鏡のくだりが冒頭に入っていたのは良かったですね。
仮面も顔半分だったので志保入替り説も、最初に脱出した宝樹の入替り説も否定されていたのがポイント。
原作では顔全体が全く見えない黒ひげ危機一髪風のマスクだったので、この可能性も中盤まで残っていました。
麦林が遊園地ではぐれた件も、ほぼ最初で明かしておりフェア。
生馬の職業がソムリエ見習いになったことでエチケットも強調。
動機にも第2ステージ直後に触れてくれるし……。
全体的に原作のポイントを強調する改変だったように思います。
上手くまとめられていたのではないでしょうか。
それと、それぞれのキャラもかなり特徴的になってましたね。
特に余裕のあった紳士的な宝樹のキャラがかなりエキセントリックなキャラに。
これには驚きました。
ただ2つほど、これだけは納得いかない改変がありますね。
まずは、志保→生馬の順に殺害する理由が省略されたこと。
単に霜村親子を殺害すれば良いのではなくて、この順で殺害することにこそ意味があった点が省かれたのは残念かなぁ……。
次に、ドラマ版により初めて理由付けされた志保が第1ステージで残留した動機。
「あなただけ他の人とは別の映像が見えています。もし制限時間の最後まで残ったら特別に脱出方法をお教えしましょう」
これなんですが、生馬が既に扉の先に居る以上、志保は息子を置いて逃げないでしょう。
必死に合流しようとするだろうし、むしろ自分だけ他者と別問題と知らされたら警戒するんじゃ……。
この方法では逆効果のような気が……。
此処からは原作もドラマも共通の感想。
改めて思いましたが麦林がかなりの悪。
霜村和夫が離婚した後に志保と出会い再婚し、こちらは家庭人として特に問題なかったことを振り返ると、どうも早苗と破綻したのはその後の早苗の生き方も含めて早苗側に非があったのではないかと思えてしまう……。
もっとも、これについては確かな根拠もない妄想ですが。
さらに死ぬのは怖くない割には小細工する麦林。
逃げる気が満々なような。
第一、梢が遺産を受け取った時点で霜村親子殺害現場に居たらいろいろマズイと思うのになぁ……。
むしろ、梢のアリバイは完璧にしつつ無関係を装うべきだろうにね。
あれでは、犯行不可能と思われてもあらぬ噂が立って本人が居た堪れないし、良い気持ちもしないでしょう。
誰が我が子を殺害現場に連れて行こうと思うのか……なかなかに恐ろしい。
でもって、其処まで麦林がした結果がラストにて梢と町田との結婚に繋がることに。
麦林のことを考えても、梢と町田の先行きは茨の道だなぁ……。
さらに、霜村親子が犠牲になったのに、遺産は宙に消えるし。
まぁ、これについては寄付金となったのだから良かった……のだろうか、少なくとも経営者の消えた志保の会社は大混乱しそうだが……。
もしかして、志保の会社の後継者こそが事件の真犯人なのではないか。
その人物こそは麦林のバーの常連客で彼女の素性を知り、すべてを操った黒幕だったりして。
何だろう、明るい割に救いの無いように感じるラストだったなぁ……。
さて、次回(第3話)は「鬼火島殺人事件」のドラマ化。
前編後編の前編だそうです。
見逃すなかれ!!
2014年7月28日追記:
コメントにて「花さん」よりご指摘を頂き、次の点を訂正致しました。
訂正箇所:生馬の職業を「ソムリエール」から「ソムリエ見習い」に。
「花さん」教えて頂き、ありがとうございます(^O^)/!!
追記終わり
◆「狐火流し殺人事件」関連過去記事
・「狐火流し殺人事件」第1話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「狐火流し殺人事件」第2話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
◆シリーズ関連過去記事
・「金田一少年の事件簿R」より「亡霊校舎の殺人」のまとめはこちら。
「亡霊校舎の殺人」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ
・「金田一少年の事件簿R」より「雪鬼伝説殺人事件」のまとめはこちら。
「雪鬼伝説殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿」より「薔薇十字館殺人事件」のまとめはこちら。
「薔薇十字館殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿」より「香港九龍財宝殺人事件」のまとめはこちら。
「香港九龍財宝殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿」より「暗黒城殺人事件」のまとめはこちら。
「暗黒城殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿」より「人喰い研究所殺人事件」のまとめはこちら。
「人喰い研究所殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」のまとめはこちら。
「ゲームの館殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」のまとめはこちら。
「錬金術殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
・同じく「高度1万メートルの殺人」のまとめはこちら。
「高度1万メートルの殺人」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
・さとう先生による読み切り「トキメキトキナ消失宣言」のネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)
【ドラマ版】
・ドラマ版「金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件・アジア北米同日放送〜美雪誘拐!破滅の街の悲劇…死体出現密室トリックの謎はすべて解けた!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件 マレーシアのジャングルで合宿中の生徒達が次々と消えた…太陽と月が交わる時暴かれる驚愕のトリック!謎はすべて解けた!」(1月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「金田一少年の事件簿N」第1話「銀幕の殺人鬼・2つの密室を行き来する鍵!?犬が重大ヒント 驚愕トリックを完全再現&本格推理にあなたも参加…キャラ爆発!笑って泣けるニューヒーロー誕生」(7月19日放送)ネタバレ批評(レビュー)
「(TVアニメ化10周年記念) アニメ「金田一少年の事件簿」DVD コレクターズBOX (初回限定生産)」です!!
(TVアニメ化10周年記念) アニメ「金田一少年の事件簿」DVD コレクターズBOX (初回限定生産)
(TVアニメ化10周年記念) アニメ「金田一少年の事件簿」DVD コレクターズBOX (初回限定生産)
◆金田一少年の事件簿シリーズコミックはこちら。
◆金田一少年の事件簿シリーズ映像作品はこちら。
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あと生馬はソムリエ見習いですよー、ソムリエールは女性ソムリエを指すようです。
次の鬼火島は小説版のですね。昔読んだ記憶ではあのトリック色々大変だと思います。一歩間違えると犯人大惨事という
とにかく次回も楽しみです。
あとドラマ候補なのは決死行と薔薇十字らしいのでそろそろ高遠が登場でしょうか
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
ラスト、キャラがアレンジされていましたが、あの点は原作通りだったことに管理人も驚きました。意外でしたね。
そして、生馬の職業をソムリエールとしていますが間違いですね……。
ご指摘、感謝です(^O^)/!!
早速、訂正せねば!!
ドラマ候補に「金田一少年の決死行」と「薔薇十字館殺人事件」があるんですね。
それぞれなかなかのボリュームの大作だけに期待出来そう、楽しみです(^O^)/!!