2014年08月04日

「最強少女さゆり」第23話(28話)「インリンの事件簿」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」第23話(28話)「インリンの事件簿」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧:
さゆり(彩百合):謎の少女。4歳ながらとてつもない怪力を誇る。
豪田:さゆりの祖父。普通の人。
バニー・ラビット:宇宙警察の刑事。
リコス:バニーが追う逃亡犯。
源さん:さゆりの体当たりを受け止めることが出来る地球人。愛の力は偉大だ。
駐在さん:最近赴任してきたばかりの若い警官。集中連載1話でさゆりの三輪車に撥ねられトラウマに。
ヨシさん:隣町の住人。さゆりを侮ったが為に……。
恭也:さゆりが出会った年上の少年。さゆりに自身を「師匠」と呼ばせる命知らず。
メタボ:ヤスの兄貴分。
ヤス:メタボの弟分。出っ歯が特徴。心は折れても出っ歯は折れない。
オヤッサン:バッティングセンターの元経営者。
タマちゃん:オヤッサンが作った自律制御AI搭載型ボールタイプロボット(たぶん)。
デービス親子:グリーンスライダー大会に参加した親子。
課長:宇宙警察でのバニーの上司。花魁姿をしている。
シヤ:バニーの妹。
豪田彩花:さゆりの母、元祖・最強少女。
森:彩花が入院していた杏森病院の担当医師。
インリン・マールィ:レガード(遺産調査団)所属の宇宙人。
雑草マン:さゆりたちがこよなく愛するアニメの主人公。
グータラ大魔王:雑草マンの宿敵。
柏木さん:駐在さんにやっと出来た後輩の婦警さん。たぶん、拳銃ラブな人。

<あらすじ>

〜〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

宇宙刑事であるバニー・ラビットは凶悪犯リコスを追って地球に飛来。
あと一息というところまで追いつめるが、現地の少女・さゆりにリコスともどものされてしまう。
こうして、さゆりの家に保護(囚われた)されることに。
仲間に救助を依頼するが助けは未だにやって来ない。
さゆりを通じ、何時の間にやら凶悪犯のリコスが善良になりつつあるなど、想定外な要素を抱え過ぎた彼女の明日はどっちだ(嘘)!?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

さゆりの裏の顔(そもそも存在しない)を暴こうと躍起になっているマールィ。
捜査の基本は聞き込みから……というワケでさゆりの似顔絵を手に現地で調査を開始することに。

まずは源さんからだ。
早速、さゆりについて尋ねると……。

「てめぇ〜〜〜さゆりちゃんについてコソコソ嗅ぎ回ろうたぁ、ふてえ野郎だぁ!!」
突如、漆黒の魔神と化した源さんに追い回されることに。

命からがら、追跡を逃れたマールィ。
とりあえず別の人を……と偶然やって来た車の人物に尋ねてみる。
すると……。

車の人物は遠い目をするなり「今度こそ隣町には負けない」と涙ぐむとそのまま過ぎ去ってしまうではないか。
そう、この人物こそは読切版最終話「さゆりとサヨナラの日」に登場したヨシさんであった。

「最強少女さゆり」最終話(第5話)「さゆりとサヨナラの日」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

何だかちっとも成果を上げない聞き込みに肩を落としたマールィは橋の下の寝床へ戻る。
すると、其処には「やったぁ〜〜〜これは宝の山でヤンすよ〜〜〜」と奇声を上げる不審者の姿が。
誰あろう出っ歯が特徴のヤスだ。

ヤスはマールィの帰還に気付くと、食料と着替えを抱えて逃げ出してしまう。
明らかな泥棒だ!!

これを追いかけるマールィだが、ヤスは猿のような身のこなしで逃げ去ってしまう。

踏んだり蹴ったりなマールィ。
其処に駐在さんと後輩婦警が通りかかった。

ちょうど良いところにと被害を訴えるマールィだが、その懐からさゆりの似顔絵が落ちた。
これを拾い上げた駐在さんの顔色が変わる。

急にマールィに背を向け「行こう、柏木さん」と後輩婦警に声をかけるや、その場を逃げ去ってしまう。
「いいかい、さゆりちゃんには関わらないことだ」と言い置いて。

「一体、何なのよ!?」
状況が呑み込めないマールィの中で、さゆりの虚像が成長して行く……。、

と、其処にさゆりと同年代の少年が通りがかる。
恭也である。

この子なら知ってるかも、と気軽に声をかけるマールィ。
ところが、恭也の答えは……。

「ああ、知ってるよ。こいつ俺の弟子だもん」

これを聞いたマールィは絶句することに。
脅威であるさゆりの師匠がこの少年、だとすればコイツはもっと強い!?
恭也をさゆりの黒幕だと完全に勘違いしてしまったマールィは恐怖に震える。

そんなマールィを残して去ってしまう恭也。
マールィはさゆり以上の存在に何をどうして良いのやら恐れ戦くのであった―――次回に続く。

コマ割りと展開が魅力の作品です。
本作を真に楽しむ為に「週刊少年チャンピオン」本誌にて確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて短期集中連載された福田やすひろ先生の作品「最強少女さゆり」。
そんな本作が正式な連載として帰って来ました!!
ファン大歓喜だぜ、ヒャッホウ(^O^)/!!

しかも、コミックス1巻が2014年8月上旬に発売予定とのこと。
表紙はジャポニカ学習帳をイメージした装飾の中にさゆり、バニー、リコスとメインが並ぶ可愛らしい物に。
こちらも注目!!

ちなみに連載になったことで本作のアプローチも多少変わった様子。
短期集中連載時は「さゆりを中心とし、人並み外れた怪力がありながら周囲の人々に保護される4歳児を描くハートフルコメディ」でしたが「人並み外れた怪力を有する少女と、これを温かく見守る周囲の人々を描いたハートフルコメディ」へと変わった印象あり。

つまり、何処が変わったかと言うと、短期集中連載時は「さゆりが中心だった」のに対し連載では「さゆりとその他の人々」にまで焦点の対象が広がったかな。
これは新キャラである恭也の登場にも顕著。
それに伴い源さんの「さゆりラブ」キャラに拍車がかかってます。
これにより、さゆり抜きでサブキャラたちのみ描かれる回も有り得ますね。
正直、個人的には短期連載時の「さゆり中心」のノリが好きだけど、連載が長期化することを見据えれば物語の幅を広げる意味で正しい判断だと思われます。
ただ、出来るなら主人公・さゆりの正体はもちろんのこと、リコスとバニーの掘り下げをもっとして欲しいかも。

そんな仕切り直しの23話(通算28話)。
サブタイトルは「インリンの事件簿」。

22話に続き、インリン・マールィが登場。
「金田一少年の事件簿」ならぬ「インリンの事件簿」を展開することに。
とはいえ、こちらはマールィが解決するワケではなく、すべてマールィ自身が被害者になるのですが。
マールィ、報われないキャラだなぁ。

そして、遂に源さんが種族の壁を超えることに……愛は偉大だ。
今回は他にもヨシさん、ヤス、駐在さん、新キャラの柏木婦警、恭也と新旧キャラたちが大集合。
目白押しでしたね〜〜〜。
それぞれの個性も発揮されていて面白かったです。

それにしても新キャラの柏木さん、拳銃ラブな人のような……。
もしかして、ダーティー・ハリーに憧れているとか設定がありそうだったり。
駐在さんとのコンビでの活躍に期待です。

そして、最終的には仲間になりそうなマールィだけど、さゆりを疑って報告しちゃうんだろうなぁ。
でもって、彼女の所属するレガード本隊がやって来る展開か。
バニーの上司である花魁課長によると、どうもこのレガードも一癖ありそう。
だとすれば、これまでの予測で唱えて来たバニーとリコスたちが連合して挑む敵はレガードになりそうか。
こんな感じ!?

マールィの報告でさゆりに目を付けたレガードが地球に飛来。
さゆりを連行しようとする。
通常ならば相手ではないが、レガードはさゆりの弱点であるお化けを使用。
しかも、周囲にまで被害を及ぼす。
此処にマールィはレガードに疑問を抱き離反。
もちろん、バニーやリコス、源さん、オヤッサンとタマちゃんらも協力してレガードに抵抗。
とはいえ、多勢に無勢で危機に陥るんだけど、其処に花魁上司たちが登場。
レガードが星々の遺産を不正使用していたとかで逮捕。
さゆりは見逃されるんだけど、バニーとリコスは帰還したかに見せて……実は地球に居るのです、的な結末とか。
でないと、リコス逮捕されちゃうし。
そして、バニーは花魁課長からさゆりとリコスの監視の名目で地球滞在の権利を得るとか。
ちなみに、さゆりがお化けが苦手なのは遺産としての記憶が残っているから……だったりして。
この妄想、果たして的中するでしょうか!?

さて、此処で幾ら言葉を尽くしたところで本作の面白さは伝えられない。
やっぱり本作は理屈じゃないな。
実際に読んで感じるべし。

彩百合の両親が謎ですね。
山中の病院で1ヶ月に1度のお見舞い……「となりのトトロ」を思い出しました。
さゆりの母は静養中(「さゆりと峠とお見舞い」参照)なのでしょうか。
そう言えば、リコスはトトロっぽいと言えなくもないか。
入院中とのことですが、何か理由があるのでしょうか。
このあたりも謎だし、連載になった以上はいずれ明かして欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」や「実は私は」など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

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