「金田一少年の事件簿R」第3弾は「狐火流し殺人事件」!!
6年前の想い出の地である「白狐村」に集った旧友たち。
しかし、その裏では強い悪意が蠢いていた……。
第3話では、灯篭と共に金田一の旧友の死体が川に浮かぶことに……。
【「狐火流し殺人事件」登場人物一覧】
金田一:主人公。最終エピソードまで犯人にも被害者にもならないでしょう。
美雪:言わずと知れた金田一少年のベストパートナー。最終エピソードまで犯人にも被害者にも(以下略)。
月江茉莉香:金田一のカブスカウト仲間。当時は男勝りな少女であったが……。
桃瀬心平:金田一のカブスカウト仲間。高身長。
霧谷凛:金田一のカブスカウト仲間。茉莉香の義姉妹。
蝉沢忍:金田一のカブスカウト仲間。痩せた。
緋森美咲:金田一のカブスカウト仲間。美女。
鐘本あかり:金田一のカブスカウト仲間。蛇に噛まれた娘。
梨村亮:金田一のカブスカウト仲間。イケメン。
神小路陸:金田一のカブスカウト仲間。靴紐を貸し渋った男。
乾光太郎:金田一のカブスカウト仲間。茶髪。
<あらすじ>
・前回はこちら。
「狐火流し殺人事件」第2話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
狐火流し会場から川沿いに下流へと移動して行く金田一一行。
同様に灯篭も流れに沿ってゆっくりと進んで行く。
その光景は金田一たちに今は亡き茉莉香の魂の安らかならんことを思わせた。
とはいえ、皆が皆一様に茉莉香の冥福を祈る……とはいかない。
金田一たちのグループは心平、忍、美咲、あかり、亮、陸、凛父となかなかの大所帯である。
その間にも面々が入れ代わり立ち代わりして落ち着かないのだ。
心平が花摘み(トイレの隠語)から帰って来たと思えば、陸がタコ焼きを買って戻って来る。
その間、美咲はと言えば灯篭を凝視しつつ何やら思い詰めた表情を浮かべていた……。
と、川面を眺めていた金田一が川上から流れて来た物の中に奇妙な灯篭があることに気付く。
その灯篭は2つ並んで綺麗に流れている。
距離も一定を保ち等間隔の状態だ。
どうやら2つは連結されているらしい。
そして、灯篭の明かりの背後に何やらボートのようなモノが!?
これに気付いた金田一以外の「白狐村」の住民たちが騒ぎ出した。
どうやら、異変と言って差し支えない出来事のようである。
早速、村人が船を出し奇妙な灯篭に近付く。
懐中電灯に照らし出された2つの灯篭の背後には―――これまた灯篭に繋がれたゴムボートと、その上に物言わぬ死体となった光太郎の姿があったのである。
金田一はあまりのことに言葉を失う。
一方、村人は光太郎の顔に白狐の面がかけられていたことから茉莉香と同じく白狐様の祟りだと怯え出すことに。
丘に引き上げられたゴムボートと光太郎の死体。
これを目にした美咲たちが息を飲む。
なんと、光太郎を乗せたゴムボートは6年前に彼らが使用していたものだったのだ。
凛の父によれば、自宅倉庫に収納していた筈だと言う。
此処に金田一は光太郎の死が人為的な物と断定。
光太郎は川上で何者かに殺害され、ボートに乗せられ灯篭と共に流されたことになる。
殺害現場を明確にすべく、金田一は灯篭の蝋燭に注目する。
燃え残った蝋燭から、燃えたと思われる蝋燭の長さを導き出す。
それと川の流れの速さを計算し、450メートルほど川上が現場であると割り出すことに。
其処は釣り場であった。
早速、凛の父の案内で釣り場へ向かう面々。
釣り場への道すがら時間を計っていた金田一は、片道8分以上かかることを確認し灯籠流しの現場に居たメンバーには犯行不可能であると考え胸を撫で下ろす。
釣り場へ辿り着いた金田一たち。
周辺を調べると、用途の分からないナイフやスマホを発見する。
ナイフについては凶器ではないらしい。
釣り人が忘れて行った物なのだろうか。
残るはスマホである。
光太郎と番号交換をしていたあかりが登録した番号に連絡を入れると……スマホに着信が!!
あかりによれば、このスマホは光太郎の物に間違いないと言う。
やはり、釣り場が犯行現場と考えて良いようだ。
改めてほっとする金田一。
狐火流しの参加メンバーには長くても6分以上1人で居た者は居ない。
従って、片道でも8分以上かかるこの犯行は不可能だからだ。
しかし、金田一はふと気付いた。
もう1人だけ、アリバイが確認出来ていない有力な容疑者が残っていることに―――4話に続く。
<感想&推理>
「金田一少年の事件簿」が「金田一少年の事件簿R」として帰って来ました。
その第3弾は金田一の過去にも関わる「狐火流し殺人事件」です!!
今回はその第3話。
燃えた蝋燭の長さと川の流れの速さから犯行現場を「釣り場」と特定した金田一ですが、どうやらこれは犯人の誘導に引っかかってしまった様子。
実際、蝋燭の燃えた長さだけでは工作が介入する余地がある。
例えば、時間を計算し事前にある程度燃やしておいて、灯籠流し会場近くの橋などから再点火し改めて流すことで、さらに上流から流されたと誤認させることも可能である。
というか、犯人もこの方法を用いたのだろう。
でないと、3話の意味が無くなってしまう。
だとすれば、2話の予想から180度引っくり返り「凛以外のメンバーにこそ犯人が居る」ことになる。
でないと、3話の意味が(以下略)。
犯人の狙いは此処に居ない凛に光太郎殺害の罪を着せることか。
金田一が「アリバイがないかもしれない人物」と考えている人こそ凛だろうし。
前回は白狐面を被った凛による入替り説を唱えたけど、どうもこれも消えたか。
それどころか、凛は普通に犯人からスケープゴートにされる役のようだ。
だとすると、気になるのはその真犯人。
今のところ、怪しいのは心平と陸の2人。
というか、そもそもその2人以外だと3話では出入りの描写がないからどうしようもない。
その中で、陸はタコ焼きを購入して来ているので、もしも真犯人ならば「タコ焼き購入+光太郎の死体を放流」となってしまう。
これは下手をすれば普通に「光太郎の死体放流」よりも時間がかかりかねない。
こうなると、心平犯人説が俄然勢いを増すが……。
なんとも奇妙なもので1話にて容疑者扱いにしていた1人・心平が此処に来て復活することに。
ただし、此処2話までの間が180度方針転換を余儀なくされているので結論は早計かもしれない。
もともと上記の工作は「白狐村」の川の流れに詳しく、狐火流しにも精通して居る人物となる。
さらにゴムボートの在処が凛宅の倉庫にあると知っていたことにもなる。
これらは普段から「白狐村」に出入りしていないと到底、不可能と思われる。
加えて、金田一が蝋燭をもとに計算すると理解していなければこの方法は採用出来ない。
これが心平に果たして可能なのか……。
むしろ、これこそ凛が該当しそうなほどに。
其処で前言に反する点もあるが、1話の予想を復活させ予め幅を持たせておくことにしようと思う。
というワケで3話での犯人予想は「凛か心平のいずれかが犯人である」としておきます。
おそらく、次回以降の展開でいずれが犯人か、あるいは別の第3者かが明らかになるでしょう。
それと凛の母と茉莉香の父が消えていることにも注目しておきたい。
これにこそ動機があると思うので。
さて、この予想が的中するかどうか次回にも注目です!!
そして、「金田一少年の事件簿N」の第3話は「鬼火島殺人事件」。
こちらも注目!!
さらに、2014年4月5日17時30分よりアニメ版「金田一少年の事件簿R」が放送中。
次回のエピソードは「キャンプ場の“怪”事件」。
注目です!!
ちなみにアニメ版「金田一少年の事件簿R」はどうやら2014年10月までの放送になるとの情報も入って来ています。
ドラマ版もほぼ同時期に終了するとの噂もあり寂しいですね……。
◆「狐火流し殺人事件」関連過去記事
・「狐火流し殺人事件」第1話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「狐火流し殺人事件」第2話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
◆シリーズ関連過去記事
・「金田一少年の事件簿R」より「亡霊校舎の殺人」のまとめはこちら。
「亡霊校舎の殺人」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ
・「金田一少年の事件簿R」より「雪鬼伝説殺人事件」のまとめはこちら。
「雪鬼伝説殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿」より「薔薇十字館殺人事件」のまとめはこちら。
「薔薇十字館殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿」より「香港九龍財宝殺人事件」のまとめはこちら。
「香港九龍財宝殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿」より「暗黒城殺人事件」のまとめはこちら。
「暗黒城殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿」より「人喰い研究所殺人事件」のまとめはこちら。
「人喰い研究所殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ
・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」のまとめはこちら。
「ゲームの館殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」のまとめはこちら。
「錬金術殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
・同じく「高度1万メートルの殺人」のまとめはこちら。
「高度1万メートルの殺人」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)
・さとう先生による読み切り「トキメキトキナ消失宣言」のネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)
【ドラマ版】
・ドラマ版「金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件・アジア北米同日放送〜美雪誘拐!破滅の街の悲劇…死体出現密室トリックの謎はすべて解けた!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件 マレーシアのジャングルで合宿中の生徒達が次々と消えた…太陽と月が交わる時暴かれる驚愕のトリック!謎はすべて解けた!」(1月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)
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・「金田一少年の事件簿N」第2話「ゲームの館殺人事件 最凶の脱出クイズ!」(7月26日放送)ネタバレ批評(レビュー)
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◆金田一少年の事件簿シリーズ映像作品はこちら。
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僕が犯人でしたら、実家のものなんて使いたくありませんね。なので、凛ちゃんは犯人だはありません。
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
なるほど、仮面繋がり。
ドラマと原作、思わぬところで類似点がありましたね。
そして「狐火流し殺人事件」。
確かに、所有するゴムボートを使用して疑われるような行動を取るとは考えづらいですね。
だとすると、凛は犯人では無さそう。