2014年08月23日

「実は私は」第76話「修学旅行を楽しもう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第76話「修学旅行を楽しもう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第76話登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なんやかんやの苦難を乗り越え、やって来ました南の島。
そう、朝陽たちは遂に修学旅行先に辿り着いたのだ。

思い返せば長かった……本当に長かったと涙する朝陽。
その分満喫しようとメンバーは水着でビーチに飛び出して行く。

なるほど、このフリは外では大雨が降って台無しになるんですね……との読者の予想に反し、外は快晴。

吸血鬼の特性上、流水相手にぶるぶると震え続けながらも海を楽しむ葉子。
その隣で開放感に浸る獅穂。

そんな彼女たちに対し、1人渚だけは厳戒態勢である。
浮かれ気分でクラスメートを危機に曝してはならないと気付いたらしい。
とはいえ、その格好は水着姿に銃装備と言う異質な物であった。

そんな渚を見かねた朝陽は「其処までしなくても……」と苦言を呈するのだが。
矢先、葉子の頭部にビーチボールが直撃する!!

「ああっ、言った傍から」と溜息を吐く朝陽と「それ見たことか」と何故か胸を張る渚。

其処にへらへらと笑いを浮かべながら「ごっめ〜〜〜ん」と飛び込んで来る人影が。
その正体は別のクラスのみかんである。
どうやら、葉子に直撃したボールの主は彼女のようだ。

みかんの姿を目にするなりいきり立つ渚。
それもその筈、彼女の脳裏では「修学旅行で決戦だ!!」とのみかんの言葉がリフレインされていた。

「実は私は」第74話「勝負しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

しかし、みかんはそんな渚にニコヤカに微笑みかけるとこう告げたのだ。
「折角の修学旅行だし、楽しみましょうよ」と。

おおっ、休戦協定か……と考えた渚はこれを受け入れ「よし」と応じてボールを手に取るが……。

「あっそ、じゃ、せいぜい楽しんでて」
渚の返事を聞くなり、みかんは朝陽にボディタッチしつつ「2人で遊びにいきましょうよ」と誘う。

休戦協定直後に奇襲攻撃……すべてはみかんの巧妙な罠だったのだ。
そんなみかんの後頭部に渚の華麗なサーブが決まる。

「やっぱり、君は許せない」と主張する渚にみかんも「受けて立つ」と挑みかける。
こうして、約束通り朝陽へのアプローチ権をかけた女の戦いが始まったのである。

まずは、フィッシングだ。
クルーズ時間内にどちらがより大きな獲物を釣り上げるかで競うのだ。

参加者に配られた疑似餌を用い釣り糸を垂らす渚。
如何に疑似餌を本物のように偽装するか……それが勝負の分かれ目だ、と彼女は考えていた。
ところが、その横のみかんは……。

「はい、一丁上がり」
早々に魚を釣り上げたではないか。
なんと、みかんは生餌を用いていたのだ。
船長に頼めば使用可能だったらしい。
よもやの展開に絶句する渚の前で、みかんは次々と魚を釣り上げて行く。

このままでは……焦る渚だが、戦場の心得を思い出す。
相棒を疑ってはならないのだ。

相棒―――疑似餌と心を通わせた渚は見事な捌きを見せて巨大魚を釣り上げる。

「ばっ、馬鹿な……」と入替りに言葉を失うみかん。
対照的に「ふっ、こんなものさ」と余裕を見せる渚は釣り上げた巨大魚をリリースすることに。

その瞬間、「はい、大きさを測ってないでしょ。今のノーカンね」みかんの鋭いツッコミが入った。
「それを言うなら、君も記録してないだろ」とツッコミ返す渚。
2人の不毛な争いが続くうちに、クルーズは終了してしまう。
結局、これでは決着がつかなかったのだ。

続いて挑むは射撃である。
これは渚の得意分野。
しかし、みかんはまたもルールを活かしこれをノーカンに。

その後も、2人は地元の観光名所を巡りつつ戦いを続ける。
それは陽が沈むまで続けられ……。

さて、観光地巡りを終えホテルでのディナータイム。
明里が周囲を見回すと、お揃いでこんがりと日に焼け可愛いヌイグルミを抱えて並ぶ2人組が。

「おや、たっぷり楽しんだようだなお前ら」
思わず口にした明里に……。

「「そんなんじゃ、ありません」」
声を揃えて否定したその2人組こそ、すっかり満喫したみかんと渚であった―――77話に続く。

充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、8巻も発売予定。
そして、本作かなり面白い!!

その76話。
対決の体裁を取りつつ、その実は「旅行先を2人で存分に楽しんでいた」みかんと渚。
今回も良かったですね〜〜〜。
なかなか接点の無い2人が、こうして戦いを通じて友情を深めるのは面白かった。

さて、これをいつも通りに「恋愛三国志」に当て嵌めると……(いや、そもそも当て嵌める必要が無いとのツッコミは禁止で)。

まずは前提から。

朝陽の心という「天の時」を得た「魏」の葉子。
幼馴染ポジションという「地の利」を得た「呉」のみかん。
茜の協力をスイーツで取り付け「人の和」を得た「蜀」の渚。

この「三国志」となっています。

今回は「呉」のみかんと「蜀」の渚が互いに牽制しつつ、覇権(朝陽)を争うことに。
これは、ある意味「赤壁前夜」の状況なのか。
孔明が呉の論客相手に舌戦を挑み、これを退けつつ同盟を為した状況なのかもしれません。
だとすれば、「恋の赤壁大戦」は近い……!?

さぁ、これからどう動くのか。

「東南の風」こと「等身大化」との切り札を隠し持つ渚。
「恋人を諦め妻の座を狙う」との「天下三分の計」ならぬ「恋愛三分の計」を成立させるべく「果敢なアプローチ」を繰り返すみかん。
当の「天意」こと「朝陽の気持ち」を抑え、絶対強者の余裕からか絶賛放置状態の葉子。

まさに三者三様。
ちなみに、其処に当事者である筈の朝陽の姿が窺えないのが何とも切ない。

うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス8巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、銀華恋。
うむ、此処までは予想通り。
こうなると9巻は、9巻は……誰だ!?

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

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「実は私は(1) (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
実は私は(1) (少年チャンピオン・コミックス)





こちらはキンドル版「実は私は(1)」です!!
実は私は(1)





「実は私は(2) (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
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「実は私は(3)」です!!
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