2014年08月27日

「三億円事件奇譚 モンタージュ」第174話「濫觴」(講談社『週刊ヤングマガジン』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「三億円事件奇譚 モンタージュ」第174話「濫觴」(講談社『週刊ヤングマガジン』連載中)ネタバレ批評(レビュー)です!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<東京篇のあらすじ>

北海道編終盤にて未来と異なる道を選んだ大和。
1人東京へ向かい、欽一、泰成と共に沢田と対峙することに。
だが、軽く一蹴されてしまう。

傷心の泰成はいずこかへと姿を消す。
一方、沢田の権力を諦めきれない欽一は葉子を利用しようと目論む。
大和はと言えば、そんな欽一の行動を知り、未来たちを守るべく邪魔者全員を排除しようと決意する。

そんな中、未来は水原の死を知り東京へ。
真玉橋もまた真実を追うべく東京へと向かう。

一方、遂に大和と欽一、二郎が対決。
大和は欽一を破るも二郎に敗北する。
しかし、此処で欽一が錯乱し二郎と相討ちに。

残された大和は駆け付けた沢田により雄大が軍艦島に居ると知らされ長崎へ戻ることに。
だが、其処には泰成が!?

いよいよ、最終章!!
さまざまな思惑が入り乱れる事件の結末は―――。

<174話あらすじ>

テレビ局で昏倒し、真玉橋により病院へと運び込まれた未来。
だが、幸いなことに未来の容態は軽かった。
どうやら、精神的な負担と肉体的な疲労から来る憔悴だったらしい。
充分な休息で回復可能なモノのようだ。

心配をかけたことを真玉橋に詫びる未来。
と、その目の前に置かれたテレビから驚くべき報が流れる。

記者会見を急遽中止していた筈の沢田が日を明日に改めて行うと発表したらしい。
一体、裏で何が起こっているのか……顔を強張らせる未来と真玉橋。

一方、当の沢田は移動中の車内で過去に想いを馳せていた。

時は1960年に遡る。
舞台は軍艦島の中学校、その卒業式を迎える日の直前のことである。

当時、沢田は15歳の中学生であった。
沢田は同級生の女子生徒に恋をしていた。
その名は美佐子。
後に「四季荘」の女将となったあの女性である。

美佐子の家族は卒業式を目途に軍艦島を去り、本土へ渡る予定であった。
今日を逃せば告白の機会は無い。

沢田は美佐子の様子を窺いつつ、放課後を待っていた。
其処に当時10歳の雄大少年がやって来る。

気儘に沢田を遊びに誘う雄大少年。
沢田は苦笑しつつ美佐子を見遣りながら「用事があるから」とこれを断った。
すると、沢田の目的を察した雄大はニヤケながら「応援するよ」と伝える。

放課後がやって来た。
しかし、沢田は未だに美佐子への告白を行えずに居た。
なんと、掃除当番をすっかり忘れていたのだ。

これを早々に終えた沢田は、帰宅途中の美佐子に追い付くべく学校を飛び出す。
そして、海側の道路を走り抜けて行く。

この甲斐あって、沢田の目に海岸沿いの高台を歩く美佐子の姿が映った。
だが、どうにも様子が変だ。
人影は2つ、1つは美佐子だが、もう1つは大人の男のようだ。
男は美佐子の腕を掴んでいる。
これに美佐子が身を捩った。
どうも、妙な男に言い寄られているようだ。

当の美佐子はと言えば「へへへ、少しぐらい良いだろ」と口にする男に閉口していた。
相手をせずに通り抜けようとしたのだが、腕を握られ強引に迫って来る。
そうこうしている内に、相手の男は美佐子の胸元に手を伸ばしてきた。
必死に払い退ける美佐子。
すると、その拍子に男がバランスを崩し高台から海へと転落してしまった。
どうしたものか、男は沈んだきり浮かんで来ない。

「殺してしまった……」
男が沈んだ海面を眺めやりながら呟く美佐子。

「大丈夫だよ、おれが黙ってれば誰にも分かりっこない」
何時の間にか、その隣には沢田が立っていた。
沢田は美佐子を守りたいと決意していた。
そして、遂にあの言葉を口にした。
「好きです」と。

あれから数十年、沢田は胸の内で述懐する。
「思えば、あれがきっかけだった。あれにより繁栄には秩序が必要だと知ったのだ」と―――175話に続く。

<感想>


沢田の動機が遂に解明!?


新章「軍艦島編」第1回です。
サブタイトルは「濫觴」。
読みは「らんしょう」、意味は「たとえ大河と雖も源流に遡れば觴(さかずき)を濫(うか)べるほどの小さな流れに過ぎない」ことから「物事の始まり、起源」のこと。

すなわち、174話は沢田が今に至るまでの野望を抱く起源を描いた回となります。
いわば、動機について語られる回。

そして、どうやら沢田の動機は初恋の人・美佐子に関連するエピソードが発端の様子。
「繁栄には秩序が必要」と知った沢田は此の秩序を1968年当時に求めるべく三億円事件を起こし、それを大義名分としてローラー作戦で反体制分子を掃討し公権力を強化・拡大したということになるのか。

ただ、此処で気になるのが発端となったエピソードそれ自体。
あまりにもタイミングが良すぎる気が……。
当時の雄大が沢田の意図を察していたこともあるし、何らかの形で用意された、あるいは関連している気がしてならない。

そう言えば、166話「盟約」にて沢田と雄大が過去について語り合うシーンがあった。
其処で沢田は雄大から「ローラー作戦などが雄大の計算で行われていたこと」を明かされたようなのだが、同様にこの美佐子のエピソードにも雄大が関与していたのではないか。

当時、沢田の美佐子への気持ちを知っていた雄大。
だが、シャイな沢田では特別なきっかけが無い限り告白は難しいと考えた。
其処で、ドラマチックな効果を狙い、例の男に協力を依頼したのだとしたら。
そもそも、あれで浮かんで来ないのはどうにも妙だ。
特に何処かを負傷した描写もないし。
男は役目を果たし、雄大が鉄也の死を偽装した際のように潜水して脱出したのではないか。
これが事実ならば、雄大には悪意は無かったが「繁栄には秩序が必要」との沢田の信念自体が雄大によって形作られたことになるのではないか。
だからこそ、沢田は全てのケジメを着けるべく記者会見に赴こうとしているのかもしれない。

ただ、此処で次に気になるのは沢田と美佐子がその後どうなったのか。
沢田が美佐子が女将を勤める「四季荘」を訪れて写真を撮影する仲のようではあるのだが……どうも初恋が成就したようには見えない。
何かがあったと見るのが普通だが……。

だとすると、雄大が全てを仕組んだのではなく「沢田の様子を窺おうとして尾行したところ、美佐子の犯行を目撃してしまい、何らかの形でその後に関与した」可能性も存在するのか。

果たして、「雄大が全てを仕組んだ」のか「最初は単なる目撃者だった」のか。
あるいは「全くこれには関わって来ない」のか。
此の点も今後のポイントになりそうです。

ちなみに、以前から懸念されていた未来の容態は特に危険なモノでは無かった様子。
鈴本に車で轢かれかけた際の負傷も影響は無かったか、一安心ですね。

さて、此処で登場人物たちの現状をまとめておきましょう。

沢田:雄大との間は決着。身を処すべく最後の仕事へ。
雄大:沢田との間は決着。軍艦島へ!?むしろ、こちらが瀕死の状態。
大和:長崎へ帰還。泰成と対決か!?
欽一:大和と対決するも完敗。錯乱し夏美を盾にするも二郎により死す。
二郎:決戦の場へ到着。大和を追い込むも夏美を人質に取られ二郎と対峙。欽一から夏美を守り死亡。
夏美:決戦の場へ到着。欽一に人質に取られる。関口兄弟の終焉を看取ることに……。
未来:テレビ局から事件の真実を訴えようとするも、放送事故として処理され倒れてしまう。真玉橋と合流。
真玉橋:東海林の行動を追い、雄大のもとへ迫る……が先に未来と合流。
武雄&葉子:島袋に保護され、沖縄へ?
泰成:復讐が無為だったと諭され、傷心中。3億円は彼が保管している。

でもって、此処でこれまでの事実に基づく雄大についての仮説を。
但し、相当妄想が入っているので怪しいことをご了承頂きたい。
特に「?」がある箇所は、完全に未確認なので注意。

<<管理人が考える仮説(2014年3月24日時点)>>

過去、軍艦島に生活していた雄大と沢田。
2人は故郷である島を愛しており、其処で一生を終えるつもりであった。
しかし、何か事件が勃発(時の政府主導で閉山とそれに伴う住民の強制的な追い出しが行われた?この際、雄大や沢田の家族に死人が出た?)。
雄大と沢田は、離島前に65号棟にて想い出の写真を撮影。
彼らにとって、この経験は復讐すべき記憶となり決して忘れないと誓う?

数年後、雄大が長崎から上京し竜と出会う。
同じ頃、沢田とも再会。
沢田は復讐の為に須黒を利用していた。
当然、同志として雄大にも声をかける。
しかし、当時の雄大は和子と幸せな家庭を築こうとしており復讐心を忘れつつあった。

ところが、和子が事故死。
またも、愛する者が奪われたことで、1人残された赤子(武雄)を胸に雄大は復讐心を思い起こす(復讐対象は理不尽を強いた当時の世間!?)。

3億円事件決行。
その目的は、これを承認した関係者の弱味を握り沢田に権力を与えること?
最終的には沢田を最高権力者とすることで、自分たちのような悲劇が2度と起こらないような社会作りを目的としていた(だからこそ、当の3億円それ自体は持ち出されず軍艦島に秘蔵されていた)?

しかし、此処で利用されていた筈の須黒が暴走―――雄大と竜に牙を剥く。
竜瀕死の重傷、雄大は沢田に助けられる。
その後、雄大が対須黒の行動を起こすが、竜が先に報復を果たしてしまう。
竜、須黒死亡。

雄大は権力の座に足をかけた沢田を見届け、自身は身を退く。
竜を巻き込んだことを悔い、鉄也となって響子を見守る。

誰かとの間に、大和を作る?

しかし、此処で沢田が雄大の理想を裏切り、単に権力のみを追求し始めた。
一方で、沢田配下の関口兄弟が暗躍。
背景を知る横溝保が口封じに殺害される?

これにより東海林が再捜査に動き出した。
関口兄弟は東海林はもちろん雄大の命をも狙い始める。

これを察した雄大は偽装死を演出。
大和を巻き込まない為に、身代わりを使って死を偽装する。
鉄也(実は別人)の死体が発見される。

一方、東海林は真相へ。
ところが、二郎に口封じされる(1話での出来事)。

<<仮説終わり>>

こんな感じだろうか?

ただ、問題は此処からだ。
この仮説には謎が幾つか残る。

大きなものだと「鉄也は自身の死を偽装し、雄大に戻ってから何をしていたのか」とか。
沢田と良好な関係ならば「何故、旧紙幣を隠し持っていたのか」とか。
そもそも「雄大と沢田の関係はどうなっているのか」とか。

特に「雄大と沢田の関係」がポイントだ。
おそらく2人自身は「友好関係にあった」のだが、周囲がそれを許さなかったのか。
例えば、沢田が須黒から雄大たちを逃がしたような描写もあるし、武雄と葉子の結婚も許している。
軍艦島の経験が雄大と沢田の絆にもなっているようだし、雄大と沢田は友好関係にあるように見える。

だが一方で、雄大が響子の安全を確認する必要に迫られても居る。
これは沢田が仲間ならば必要のない筈の出来事だ。
また、二郎が小田切家を監視していた。
監視自体は関口兄弟の一存であるが、この理由が旧500円札らしいことは明らかであり、つまり、雄大は沢田相手に保険を取っていたことになる。
これまた雄大と沢田が友好関係にあれば本来必要のない措置なのだが……。

さらにもう1つのポイントが、どうやら東海林に再捜査を行わさせた契機である横溝の死か。
泰成を復讐鬼に変えたこの事件、154話だと沢田は関知していないと語っていましたが何やら裏がある!?
沢田の台詞が正しければ横溝殺害に第3者の影がちらつく。
個人的には沢田が関知していないだけで暴走した関口兄弟が口封じしたと思うが……もしかすると別の人物の関与も有り得るのか?

うむむ、謎が謎を呼ぶ展開だ……。

また、これに関連して次の点も気に留めておきたい。
むしろ、これこそが本作最大の謎となるかもしれない。

そう……大和の母は誰か?

同じ雄大の息子と思われる武雄と比しても大和は雄大に瓜二つ。
癖や思考法までほぼ同じだし、母親が正体不明な点も含めて気にかかる……。

さて、以前から映像化が予告されていた「三億円事件奇譚モンタージュ」ですが、その詳細が少し明らかになりました。

【朗報】渡辺潤先生「三億円事件奇譚 モンタージュ」(講談社『週刊ヤングマガジン』連載中)遂に映像化!!

フジテレビ系列にてドラマ化だそうです。
放送時期や、単発のSPドラマか連続ドラマなのかまでは不明。
とはいえ、本作の内容的に単発でのドラマ化は不可能、連続ドラマが予想されます。
また、2014年7月時点で放送時期が明かされていないところを見ると、早くとも2014年冬以降からの放送が予測されますが、果たして……。
いずれにしろ、楽しみです!!

変わって、現在の勢力図はこんな感じ!?

@大和(夏美と合流?)
A泰成
B沢田一派
C雄大
D未来、真玉橋、島袋、響子、ハリー、武雄、葉子たち

実にそれぞれの思惑が乱立。
関口兄弟が172話で共に斃れたことで争いは6つ巴から5つ巴に。
こうなると泰成の去就が案じられるか。
更なる激化は間違いないか?

とりあえず、今回はここまで。
逃亡し続ける大和と未来の明日はどっちだ!!
175話に期待です!!

ちなみに「三億円事件奇譚 モンタージュ」最新第16巻も発売。
購入希望者は本記事下部のアマゾンさんリンクから是非!!

◆関連過去記事
「ヤングマガジン27号」(講談社刊)より「三億円事件奇譚 モンタージュ」連載開始!!

「三億円事件奇譚 モンタージュ」(講談社『週刊ヤングマガジン』連載中)第1話から第170話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

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「三億円事件奇譚 モンタージュ」第173話「境涯」(講談社『週刊ヤングマガジン』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

◆登場人物一覧

【現代】

鳴海大和:主人公、三億円事件の犯人の息子と呼ばれるが……
小田切未来:大和の幼馴染み、両親の行方不明後は大和と共に逃亡中

鳴海鉄也:大和の父、五つの首(首、手首、足首)を失くした遺体で発見されるが……
小田切武雄:未来の父、突然姿を消した。関口が行方を知っているらしい……。
小田切葉子:未来の母、突然姿を消した。関口が行方を知っているらしい……。

鈴木泰成:未来の両親の後輩、要所要所にて不穏な動きを見せていたが……。104話にて横溝保の息子と判明。
水原:福岡県警所属の巡査。上司曰く「検挙率100%男」。15話より登場。146話にて死亡が確認される。
夏美:泰成の塾の教え子。大和に一目ぼれする。14話より登場。

土門:過去編の土門その人。足を洗い東海林とは友情を築いていた。47話時点では既に死亡している、病死らしい。享年70歳。
土門あきら:46話で登場した土門の孫娘。未来より1つ年下の17歳。

響子:現代編の響子。沖縄にてバーを経営していた。80話より登場。
キャサリン:響子が経営するバーの女給。81話より登場。

ハリー・スタンレー:元海兵の幹部。現在ではヘリコプター会社を営む。95話より登場。
ケニー:現役の海兵。キャサリンに想いを寄せる。

関口二郎:元祖悪徳警官、眼鏡の男の命令に従い大和と未来を追う。172話で壮絶な死を遂げる。
眼鏡男:関口に指示を与えている男、どうも謎の男と同一人物らしい(42話)。88話にて関口の双子の兄・欽一と判明。172話で落命。

沢田幹事長:19話で登場、謎の男を従えているが……。
謎の男:シルエットのみ登場した沢田の腹心。関口に指示を与える人物と同一人物らしい(42話)。88話にて関口の双子の兄・欽一と判明。172話で落命。
桜井:沢田の部下で黒子の多さが特徴的な男。167話より登場するも171話で命を落とす。
美佐子:沢田の初恋の人で「四季荘」の女将。

松葉杖の男:30話で登場、小田切家を訪ねたシルエットの人物。48話で川崎雄大と判明。

朝霧:46話で登場、沢田の部下らしい。45話で石川を殺害したのは彼。64話で関口に殺害される。

小柳翔太:61話で登場、負傷した大和と水原を助けた。以後、大和と行動を共にする。
茜:61話で名前のみ登場、翔太の彼女で社会人らしい。69話で大和たちを匿う。

真玉橋:ホスト風の男性だが実は警部だった。フェリーにて大和たちと乗り合わせる。
鈴木:泰成の義父。どうにも行動が腹黒い男。105話で死亡する。
関口弘美:沢田と親しいらしい関口兄弟の養母。過去編で沢田が出入りしていた風俗店の店員か?
島袋:沖縄編で登場した刑事。真玉橋の部下。
亀井:県警本部長、それと知らず沢田に情報を提供した。149話に登場。

森田:1話にて関口と共に現われた捜査員。以降、本編に出番なし。
血塗れの男性:元刑事、1話にて殺害される。これは関口の犯行だった。実は過去篇の東海林。
ボート小屋のオヤジ:軍艦島付近でボート小屋を営んでいた。6話で関口に殺害され、この殺人容疑が大和と未来にかかっている。
土居:18話に登場。ミステリ作家兼コメンテーター。三億円を信じていなかった。
島田:5話より登場。関口の部下だったが、19話で失態を犯し関口に処刑された。
夏美の母:関口と男女の関係にある。
水原の祖母:44話より登場。その自宅は東京での大和たちの活動拠点となっている。
石川:東海林の同僚、45話にて登場。同話にて朝霧に口封じされてしまう。
東海林の息子:45話にて登場。東海林の一人息子だが東海林とは折り合いが悪かったらしい。
高野:65話で登場。関口に協力し証拠を隠滅した。69話で関口に殺害される。
高田:128話で登場。北海道の沢田の別荘に居た3人組のリーダー格。
シゲキ:129話で登場。北海道の沢田の別荘に居た3人組の1人。ロンゲ。
トシオ:129話で登場。北海道の沢田の別荘に居た3人組の1人。メカ担当。
石井:162話で登場。テレビ局のプロデューサー。

【三億円事件当時】

川崎雄大:22話より登場。三億円事件では白バイ警官役を演じたらしい。和子との間に一子をもうける。
望月竜:23話(22話は名前のみ)より登場。雄大と共に三億円事件を実行した。
響子ギブソン:竜の恋人。竜と共に土門への対策を練っていた。
土門:地元の顔役(地廻り)。竜と対立するが……
東海林:25話にて登場。土門を追う刑事。雄大の機智に興味を持っていた。後に1話で殺害された老刑事が彼と判明(37話)。
沢田慎之介:26話より登場。竜の顔馴染み&雄大の友人、日本の行く末を憂慮していた。28話にて後の幹事長と判明。
横溝:26話より登場。竜の後輩。
和子:27話より登場。雄大と交際中の女性。雄大との子供を妊娠するも事故死。
和子の子供:28話に登場。雄大と和子の子供。未熟児で生まれた。現代篇の誰になるのか?

健:真理のヒモ、関口兄弟を虐待する。後に関口兄弟に殺害される。89話より登場。
真理:関口兄弟を拾った人物、健の恋人。健同様、関口兄弟に殺害される。89話より登場。

須黒:当時の公安課刑事。強引ながらもかなりのやり手。108話より登場。

ジョージ・スタンレー:ハリーの父。裏社会と繋がり暗躍していたらしい。107話より登場。
ハリー・スタンレー:若かりし日のハリー。当時から響子を知っていた。

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